(・▽・)<良い機会なんでやります。色々使う人はよく使う物を。
オウカ:刃物
ヒナタ:鈍器
カナタ:刀
ジンナ:双剣
ザンカ:大剣
ランコ:槍
ルラ:戟
ジョージ:拳銃
マックス:長ドス
バイカ:太刀
レイリ;巨大斧
モンセラート:チェーンソー
ディアン:糸
ソルドアット:三日月刀
リリアーヌ:長柄武器
コジュウロウ:刀剣
カスミ:刀
ベアトリクス:傘
アンジェリカ;チャクラム
(㈩*㈩)<上げていない人がいるけど。
(・▽・)<無手だったり、色々使うから上げきれないのですよ。
(㈩*㈩)<納得。
そんな彼女にオウカは近づき、手を差し伸べる。
「立てる?」
「はい……。どうも」
オウカの手を借りて立ち上がったレイリだが、いつも元気な彼女の声が少ししおれている。
そんな彼女にオウカは苦笑して告げる。
「これでも修羅場潜り抜けているんだ。経験も密度も違う。負けられない」
「それはわかってます……」
レイリは一目見た時から。オウカが強い事はわかっていた。
そして、初めて会った時に手加減したとは言え一撃を受け止められ、そして、今手を触って感じた。
(きっとこの人は努力もして、戦闘経験も積んでいるんだな……)
未熟さを痛感したレイリだった。
だが……
「よし! メンタルリセット」
気分を切り替える。
そして、オウカにこう言う。
「戦ってくれてありがとうございます! またお願いします!」
「機会があったらね……」
そういうオウカだった。
◇◆◇◆
その時だった。
「失礼します」
使っている部屋の扉が開き、誰かが入って来た。
それはシスター服を着た女性。
それならばシスターなのではないか? と思うかもしれないが、シスター服は改造を施してあり、胸元が露わになり、スリットから太腿が出ている。
((誰?))
大半が疑問に思った。
恐らくこの中の誰かの関係者であろうが……。
(誰のって……決まっているわね)
イヌコは思った。絶対にオウカの知り合いだと。
だが、入室して来た彼女に声を真っ先に掛けたのは……ヒナタ。
「マリアさん!」
((え!? 貴方の知り合い!?))
幾人かが内心驚愕した。
呼びかけにマリアと呼ばれたシスターはフワリと微笑み、彼女に近づき挨拶する。
「お久しぶりです。ヒナタさん」
「どうしてここに?」
ヒナタの疑問に、マリアの視線がオウカを捉える。そして、説明する。
「サク様から呼ばれたのです。模擬戦に協力して欲しいと」
((あ、やっぱり彼の知り合いだった))
驚愕していた面々が、内心ほっとする。
そんなマリアにオウカは声を掛ける。
「すまんな。急に呼び立てて」
「いえ。どうせ暇ですから」
「そっか。それにしても……」
オウカはマリアを服装を見て、一言。
「相変わらずのシスター服なんだな」
「着慣れていますので」
そして、彼女は自分を知らない面々に挨拶する。
「初めまして。ワタクシはマリアと申します。以後良しなに」
礼儀正しそうな人。
なのだが、服装と身のこなしでわかる。ただ者ではない。
そこへオウカがマリアへ近づき、説明する。
「俺の友達でな。俺の知る限り最強のパワーファイターだから呼んだんだ」
「そんな……まだまだです」
マリアは謙遜する。
「惑星を握りつぶす事も出来ませんし、銀河をパンチで破壊する事も出来ません」
その言葉に一同絶句する。
「貴方達は……何を目指しているんですか?」
カヤが呆れ半分、怯え半分でツッコミを入れた。
それにオウカは答えず、マリアはウフフと笑うだけ。
そして、オウカはレイリに訊ねる。
「どうする? 連戦になるけどやるかい?」
「え……。う〜ん」
問いかけられたレイリは少し考え、首を横に振る。
「今はちょっと……」
「そうか。じゃあ誰か代わりにやるかい?」
その問いに勢い良く手を挙げたのは……
「じゃあ、私、やる」
バイカだった。
……
…………
………………
そうして準備を終え、マリアとバイカは向かい合う。
奇しくも、どちらも武器を持たずに構えを取らずに自然体で立っている。
一見すると隙だらけに見える二人だが……
(凄い。あの二人、明後日の方向から奇襲受けても対抗できる)
レイリは感じ取っていた。
まあ、両者共にデュナミストであり、すぐに抜錨出来るようにはしている。
そんな彼女にオウカは告げる。
「マリアの戦い方は、オウジマにとって参考になる。だからよく見とけ」
その言葉と同時。試合が始まる。
「小手調べです」
真っ先に動いたのはマリア。
地面を踏み砕き――実際に砕けた――間合いを潰す。
「!」
「喰らいなさい」
そして拳を振るった。
振りを小さくし、眠るように脱力した、速度重視の連撃。
記憶を取り戻した事で可能になった攻撃。
予備動作や起こりが少ないので、避けるのは難しい。
「嫌だ……」
それをバイカは太刀を抜刀し、鞘を使った二刀流にして攻撃を防いでいく。だが、完全には防げず、拳を何発か貰ってしまう。
「うぐ……」
V.F.はあるが、れでも衝撃は来る。
そして、なにより……
(本当、これ、牽制? 信じられない)
信じられないのが、これが威力重視の一撃ではない事。
V.F.がガリガリと削れていく。
それでも動きを止めずに堪えるしかないバイカ。
なぜなら……
(動き、止めたら、本命、来る……)
大振りの一撃がどうなるか想像も出来ない。
今は耐えるしかないバイカだった。
◇◆◇◆
レイリはその光景を見て、オウカが何を言いたいのかを察した。
「凄い……」
マリアは得物は違うが、自身と同じ戦闘スタイル。
パワーとタフネスを活かしたファイター。
しかも練度は自分以上。
そんなレイリにオウカは説明する。
「俺は昔、アイツと大喧嘩した事あるんだ」
正確に言えば殺し合いなのだが、それは言わない。
「その時はアイツの弱点を付いてどうにか勝てた」
「弱点?」
首を捻るレイリに、その近くにいたイヌコが口を開く。
「攻撃が大振りな事と、予備動作が分かり易い事、防御手段が少ない事……よね?」
「♪~」
「それむかつく」
口笛を吹いて正解と示したオウカに、イヌコがコメントした。
「……悪い。やっぱりわかってたんだ」
「ええ。その辺はレイリの弱点でもあるから」
レイリもマリアと同じだった。
「でもあの人はそれを克服したのよね?」
「ああ」
オウカが助言をして、それを克服した。
脱力を覚え、自分にピッタリな技を身に着けた。
「技ですか?」
「見ればわかる。出すと思うから」
■□■□
バイカとマリアの戦いは、佳境に入っていた。
押されていたバイカは遂に冥刀を抜錨。
機械馬を呼び出した。
「ほう、機体型の第二世代ですか……」
「そういえば、貴方、よく、知ってた」
バイカはオウカからある程度冥刀の真実を聞いていた。
そして、マリアがどこから来て、オウカがどこに行っていたのかも知っている。
「だったら、容赦しない。」
機械馬が誘導ミサイルを放つ。
「おっと……」
このままでは当たると判断。
一定の距離で殴打し続けていたマリアが離れる。そこへミサイルが着弾していく。
(これでいい)
バイカはそれは織り込み済み。
手に持っていた太刀の柄頭と鞘をくっつける。
そのタイミングで機械馬が前足を上げ降ろす。音叉を鳴らしたような音が響き渡る。すると、バイカが持っていた太刀が鞘と合体し、巨大な長巻となる。
そして、マリアへ声を掛ける。
「貴方、凄く、強い」
彼女はあの修羅の世界にいたのだから当然。
「だから、使えるもの、何でも使う。ごめんなさい」
そんな彼女の言葉にマリアはキョトンとした後、
「ええ構いませんよ。その程度可愛いものですから」
クスクス笑って続ける。
「家族や仲間を殺したり、大切な人を人質にしたり、一対一といいながら一個大隊呼び寄せるとかだったら、許しませんけど」
その言葉にオウカ以外が絶句した。
マリアの言葉に一瞬呆然とするも、すぐに切り替える。
「行きます」
「来なさい」
今度はバイカから攻める。
抜錨状態で強化した身体能力で、大長巻を振るう。
全長数メートルはあろうかと言う巨大な長巻が凄まじいスピードで襲い掛かる。
(早い)
マリアはギリギリ回避。
「逃がさない」
だが、バイカはそれに連続で攻撃していく。
それを避けていくマリアだが、何発か貰ってしまう。
V.F.が削れていく。
(中々の脱力の一撃。避けにくいですね)
しかもリーチの差で自身の攻撃は通らない。
無論自身も抜錨すれば届くだろうが……
(それはしたくないですね……)
理由?
自分の冥刀であるパイルバンカーの特性は防御貫通。今の模擬戦方式と相性が悪い。
(サク様のご友人を殺す訳にはいきませんし……)
なので、どうするか思考する。
(……。正面突破と行きましょう)
立派な脳筋である。
マリアは間合いを一気に離す。
「?」
疑問に思うバイカ。
相手の出方を伺う。
マリアは床に手を付き、走り出す構えを取る。クラウチングスタート。
「よーい」
足で地面を踏みしめる。罅が入っていく。
「ドン!」
飛び出した。……地面が粉砕した。
そして、拳を突き出しながら、弾丸の如く迫るマリアに対し、バイカは迎撃を選ぶ。
「【オーバギュ】!」
その声に答え、機械馬は蹄を地面に打ち付ける。すると大長巻の刃が更に巨大化。
(近づけ、させない!)
距離を詰められたら負ける。
ならばリーチの差で倒す。
「あああ!」
そして、拳と刃が衝突。
結果は……
「お見事です」
マリアは称賛する。
彼女のV.F.が消滅していた。
一方、バイカのV.F.は残っている。
バイカの勝利だった。
だが、その勝利を素直に喜べないバイカ。
まず大長巻は刀身が圧し折れている。
そして、バイカは息も絶え絶えなのに、ヒナタは平然としており、息も乱していない。
極め付けは……
(こっち、奥の手使った。なのに、向こう、全く、使っていない)
彼女は何一つとして術技咒法を使っていない。
冥刀すら抜錨せず、己の肉体のみしか使っていない。
それに加えて……
「マリア、さん」
「何です?」
「パンチ……手加減、してたでしょう?」
連続拳打が不自然だった。
彼女に当たる寸前で減速していた。
それにマリアは微笑み告げる。
「どんな事情があろうとも貴方の勝ちですよ」
「……」
答えなかったが、それが答えだった。
◇◆◇◆
その会話を聞いたヒナタが、オウカに訊ねる。
「……そうなの?」
「アイツの拳は一発一発が牽制でも凄まじいんだ。内部破壊も込み」
「い!?」
ヒナタが思わず腹部を抑える。
マリアは弱点克服の際、ただの打撃ではなく、浸透勁を含むように改良した。
因みに、その際に寸勁――ワンインチパンチの技術すら取り込んだ。だからこそ零距離すら彼女の領域である。
「でもV.F.じゃ内部破壊は防げないから、手加減したんだろうな……」
この世界に来てまもないマリア。
殺さないよう手加減したからこそ、この結果だった。
本気の殺し合いだったら、序盤でバイカは死んでいる。
その話を聞き、カヤはボソリと呟く。
「オウカさんもそうですけど、V.F.に向かない人もいますね……」
外部からの衝撃――剣による切断、槍による刺突等は完全に防ぐが、拳や槌などのの浸透打撃、格闘技の締め技や関節技は防げない。
(VR戦闘がもっと復旧して欲しいものですね……)
そう思った。
因みに、オウカの場合、関節を逆に曲げたり、内臓を破壊する――相手を苦しめて殺す時の残虐ファイトをする時に向いていないだけで、普段は特に困っていない。
そして、勝ったものの、不満そうなバイカにオウカは近づき声を掛ける。
「勝ったな」
「……不満」
「その言い方はネラと被る」
「そんな、つもりない」
オウカのボケにツッコミを入れたバイカ。
少しだけ声がほぐれた。
そんな彼女にこう告げる。
「全力出させたいなら、もっと強くなれ」
「うん……」
一方マリアはと言えば……
「お願いします!」
「ええ、どうぞ」
なんとレイリと戦おうとしていた。
どうやら、戦いたくなったらしい。
それにイヌコが溜息を吐きながら、喋る。
「あの子、スタミナ凄いから」
「頑張れ、ワンコ。お前が最後の希望」
「私は先輩! それとイヌコよ!」
クインがそんな彼女を励まし、ツッコミを入れた。
………………
…………
……
マリアとレイリ。
得物は違えど、共にパワーファイター。
とは言え、レイリは自身の上位交換であるマリアに勝てるとは思っていない。
だからこそ、模擬戦は稽古方式になる。
「ハアアアアアア!」
巨大斧を振るう。それをマリアは巨大なパイルバンカーで防ぐ。
「まだまだです!」
防がれても怯まず連続攻撃を仕掛ける。それをマリアはパイルバンカーでいなしていった。
【コソコソ話】
(・▽・)<実はこのシスター、手加減が滅茶苦茶下手。
(・▽・)<V.F.があると言っても、全力でやったら、バイカさんが死んでしまうので、かなり手こずった。
(・▽・)<それに冥刀の特性上、V.F.貫通する可能性もありましたから。
(・▽・)<将棋で言うなら四枚・六枚落ち状態だった。
(・▽・)<それと彼女、勝ち負けにはこだわらない。
(㈩*㈩)<サクは結構負けず嫌いだからね。
(・▽・)<あなたが言います?
(㈩*㈩)<そっちこそ。
(#ー#)<(どっちもどっち。どんぐりの背比べ。)