(㈩*㈩)<形状、能力、代償は上記の通り。現在は
(㈩*㈩)<サクの事は結構気に入っていた。
(#ー#)<そうなのか?
(㈩*㈩)<ええ。廃棄同然で、使い手は皆死んだのに、彼は使ってくれたから。
(#ー#)<なるほど。
(・▽・)<因みに技はこんな感じです。簡易版ですけど。
熱線付与:常時発動。纏わせて放つ。拳に纏わせたり、ジェット代わりも可能。
電撃熱線:チャージ短。周囲に放つ。拘束を解くのに使用。
斬撃熱線:チャージ短。連射可能。喰らったら死ぬ。
斬撃放射熱線:チャージ長。範囲攻撃。喰らうと消し飛ぶ。
白色斬撃熱線;チャージ長。範囲攻撃。最強技。
(・▽・)<例えるなら、ゴ○ラ、ヴ○ルゼライド閣下。
(#ー#)<おい!?
(㈩*㈩)<もしかして、ガ○ガンレクスやメ○ロと戦った?
(・▽・)<そうです!
(#ー#)<言うな!?
■□■□
戦闘場所から離れた丘。結界が張られた<阿鼻山>を見下ろせる所。
そこに二人の少女が現れる。マユとカナタだった。カナタは一息付くと、マユに問いかける。
「ここなら平気かしら?」
「……」
少しの沈黙後、マユは答える。
「……わからない」
「わからないの!?」
叫ぶカナタ。それにマユは答える。
「【コラーダ】は元々、最強の火力を求めて作られたモノ」
マユは言わなかったが、製作者は何と『無量大数叢雅』である。
「火」の剣を作る際、兄弟姉妹剣として二つの剣を打った。その片割れが【コラーダ】だった。
結局、選ばれたのはもう一方の「核融合」をおこなう【ティソーナ】。
「最終的に失敗作認定されたけど、別に劣る訳じゃない」
あくまで、最終工程が受けられなかっただけの【コラーダ】。純粋な火力と攻撃範囲では【ティソーナ】に劣るも、貫通力と破壊力では勝る。
「サクもそれはわかってる。だから向きを考えて撃つ……と思う」
「思う!?」
「でも、<
「何それ?」
「<冥刀>の必殺技」
マユの説明は間違ってはいない。だが、正確に言えば、使い手と武器が、完全に同調し、深度を深めた時のみ使える深奥。
誰でも使える訳ではない。因みにザンカは使用可能だが、ジンナは使用不可能。
「どうなr」
最後まで言えなかった。
轟音が響く。
「な、何!?」
カナタが山を見ると、結界が木っ端微塵に砕ける所だった。そして、白い閃光が巨大な光の柱となり聳え立っていた。
十秒程で光の柱は消え失せた。そしてそこには、
「嘘でしょ……」
「この程度で済んで御の字」
何も残っていなかった。山は綺麗に消え失せた。
「結界なかったら、ここも危なかったかも……」
「え!?」
聞き捨てならない言葉を聞いたカナタは叫ぶ。だがそんな彼女にマユは、
「まあその事はどうでもいい」
「良くないわよ!?」
「今はサクが優先」
「あ、そ、そうね」
納得してしまったカナタ。
そういう訳で二人は山……だった場所へ向かう。
その中央には座り込む影があった。
「よ」
オウカだった。特に怪我も無さそうである。そんな彼にマユは抱き着く。
「無事で良かった」
「ん」
オウカもマユを抱きしめその頭をポンポンと撫でる。そんなマユはカナタの方を振り向いて。
「カナタも抱き着けば」
「……お前何w」
最後まで言えなかった。
カナタまで抱き着いて来た。
「暫くこうさせて……。お願い」
「ッ」
そんなカナタにオウカは驚き、何か言おうとしたが、押し殺した泣き声が聞こえたので黙り込む。
(まあいいか)
そういう訳で三人は暫く抱き合っていた。
******
そして、後日談。
あの後、三人は解散した。カナタはオウカとマユを自宅まで送り届けてくれた。
「呪符が残ってて良かった」
とはカナタの談。
因みに彼女は呪符をあちこちに仕込んでいる。戦闘服が使えなくなった時に備えて、体に印を刻み、口腔にも【収納】を仕込んでいる。
「先輩はどうするのですか?」
「私は当主様に報告に行かないと」
「あ、俺も行きますよ」
山を消し飛ばした主犯がそうのたまうが、カナタは苦笑して首を横に振る。
「今日はいいわ。また後日ね」
「わかりました」
「……行かなくちゃダメなのは変わりない」
この日、オウカとマユは帰ってすぐに寝た。
次の日。昨日は寝たのは深夜を回っていたが、起きる時間は変わらない。そういう風になっている。
「おはよう」
「おはよ」
いつもと変わらぬ時間に起きた二人は、とりあえず朝の用意をする。
洗顔、歯磨、着替え。ここまでは二人一緒だが、ここからが違う。
オウカは鍛錬をする。
走り込み、友達お手製の金属製の木刀(?)の素振り、徒手空拳戦闘の型などをおこなう。全て終わったらシャワーを浴びる。
マユは朝食作り。
「今日は……アレにしよう」
そういう訳で彼女パンケーキを焼いていく。
普段の朝食は御飯、味噌汁、果物は共通。おかずは色々なパターンが多いのだが、こういう日も稀にある。
「フッフッフワフワ~」
歌を歌いながらパンケーキを次々に焼いていく。そうして大量に焼きあがる。
そして、鍛錬が終わったオウカと合流して朝食を取る。
「「いただきます」」
パンケーキには色々塗る。メイプルシロップ、はちみつ、餡子、生クリーム、カスタードetc。
「美味いな」
「ありがとう」
雑談しながら食べていく。そして、食べ終わる。
「「ごちそうさまでした」」
そうして後片付けをしてから、平日は用事がある日は出かける。休日祝日や休みたい日は趣味を楽しんだりする。
学生ならバイトをする場合もあるが、オウカの場合、結構お金を持っているので、今はしていない。
そういう訳で今日は、
「ゴロゴロしているか」
「賛成」
そういう訳でオウカは寝っ転がって雑誌を読み始める。マユはネットサーフィンを始めた。何か最近ハマっているらしい。
ダラダラと過ごす二人。昼頃になると昼食を取る。
「何食べよう?」
「今日は簡単にしよう」
そういう訳でカップ麺を食べる事にした二人。オウカは味噌ラーメン、マユは狐うどん。
「毎日は飽きるけど偶にはいいな」
「うん」
そして、食べ終わり、後片付けをして、昼寝をする。起きたら、またダラダラ過ごす。
そして、おやつの時間になった時だった。
誰か来た気配がした。
「うん?」
「来客? 敵?」
「多分前者だな」
訪ねて来たのは、
「こんにちは」
カナタだった。学校のセーラー服姿だった。
「先輩! どうしました?」
「お茶を淹れる」
そういう訳で中に入れ、お茶を出す。因みにノンカフェイン。
「ありがとう」
お茶を飲むカナタ。そして、湯呑が空になると本題を話し始めた。
「ねえ二人とも。これから時間ある?」
「ありますけど……」
「だったら」
一拍置くとカナタは続けた。
「
沈黙するオウカとマユ。顔を見合わせる。
「……」
「……」
「「……」」
言葉が無い二人にカナタは苦笑して続ける。
「山を消した事を攻めるつもりはないわよ。むしろ礼を言いたいんですって」
被害を最小限に抑えられたうえに、他家に借りを作らずに済んだ。だからこそ直接礼を言いたいらしい。
「夕飯をご馳走するそうよ。どう?」
「行く」
即答するオウカだった。
「……食いしん坊」
マユがボソリと呟いた。
そういう訳で二人は久遠家に行く事になった。
******
そういう訳で久遠家に向かう事になった。
まずオウカは部屋着から制服に着替える。
「着替える必要あるの?」
「一応な」
そして、マユは櫛形態になり、オウカの髪に挿さる。
外で待っていたカナタと合流し向かう事にする。
「待たせました」
「そんなに待っていないわ」
久遠家はここから、電車、バス、徒歩、合計二時間程の場所にある。因みにカナタは学校近くにある別邸に住んでいるらしい。
「一人暮らしをしているんですね」
「ええ。往復四時間はキツイから」
移動しながら、そんな会話をしていると、マユが聞いて来た。
「〈転移〉は?」
「意外とコストが高いんだよ」
時間と空間に関する<スキル>のコストは高い。
「でも昨日、何度か使ってた」
「アレは、色々裏技使っているから」
カナタが答える。
何でも、久遠家秘伝の転移呪符専用の特殊な紙を使い、相伝の秘術を使い、魔力を多めに込め、回数制限、場所制限、人数制限などを掛けているらしい。
「これでやっと使い物になるのよ」
「理解した」
マユは納得した。それと同時に、時間・空間の<冥刀>が少なかったのを思い出す。
(変わらないモノもあるのね)
******
そうしてオウカ達が辿り着いたのは巨大な屋敷。中はこの間の騒動のせいで、ボロボロらしいが、見た目ではわからない。
「どうぞ」
カナタの声に従い中に入ると、あちこちに損傷がある。
(まあ、そうだろうな)
そう思うオウカ。
そのままカナタの案内で一際大きな屋敷に入るオウカ(とマユ)。靴を脱ぎ奥へ奥へ。途中使用人らしき人の挨拶を受けて奥へ行く。そしてとある部屋の前で止まる。
「失礼します。入っても宜しいでしょうか?」
「ああ」
そうして入室すると、奥に一人の男性が座っていた。斜め後ろには護衛らしき女性がいる。
「まずは座って欲しい」
男性――当主の言葉に用意された座布団に座るオウカとカナタ。
「君がサクヅキ=オウカ君か。話はカナタから聞いている」
そうして彼は頭を下げた。
「ありがとう。コナタを……いやあの鬼を止めてくれて」
いきなり御礼を言われるとは思っていなかったオウカ。少し戸惑ってしまう。
「いえ。そんな。こちらこそやり過ぎて山と結界を消し飛ばしてしまい……」
「構わない。もっと被害が出る可能性もあったからな」
最悪の場合、他家に借りを作る可能性も視野に入れていた。だが、そうなる前にどうにか出来た。
「本当にありがとう。何か褒美を差し上げたいのだが、何か欲しい物はあるか?」
「では」
その言葉にオウカはある事を頼む。
「倒したのが俺である事は秘してくれませんか?」
「ああ、構わない。こっちもその方がありがたい……というかこちらから頼むつもりりだった」
するとカナタが当主に訊ねる。
「当主様。言い訳はどうするのですか?」
「使い捨ての<アーティファクト>を使ったとでもしとくさ」
「……それで納得しますかね?」
「するさ。どうにか被害は抑え込んだからな」
カナタの疑問に答えた後、オウカの方を向き直る。
「他に何か望みはあるか?」
「う~ん」
考えるオウカ。そしてある事を思いついた。
「では」
そうしてオウカは望みを言った。それに当主は頷き。
「わかった。任せるがいい」
そして、当主は続けた。
「今日はもう泊まって行くと良い。食事と寝床は用意しよう。勿論、彼女の分も」
「え、でも……」
「温泉もあるぞ」
「わかりました」
「「切り替え早い!?」」
カナタとマユがツッコミを入れた。
実は風呂好きなオウカである。
そうして人形態となったマユと共に、食事をご馳走になった。
メニューは高級料亭で出てきそうな物ばかり。美味しく頂いた。
そして、温泉を頂いた。曰く源泉かけ流しらしい。
男女に別れてるので、マユと別れ、男湯の方へ行く。体を洗って、湯へ浸かる。
「ふぃ~」
良いお湯。少し熱いがこの位が丁度良い。
「ババンバ、バンバン~」
歌を歌っていると、扉が開いた。そこから出てきたのは、
「……お、お邪魔します」
「バン!?」
カナタだった。場所が場所なので当然裸であるが、タオルで前を隠している。……色々隠れ切れていないが。
「な、何で!? ここ男湯!?」
「し、知ってるから大丈夫……」
何も大丈ばない。
カナタは体を洗って、湯に浸かる。しかもオウカの隣に。
「あ、あの……先輩?」
「報酬」
「……はい?」
「まだあげていないと思って」
カナタはオウカに寄りかかる。
「解決報酬。いいわよ。好きにして」
「一応当主から貰いm」
「私からも何かあげないと気がすまないの!」
咆えるカナタ。若干やけっぱちになっている。
「それとも何!? 同性愛者なの!?」
「違います」
即否定するオウカ。
「ちゃんと女の子が好きです」
「じゃあ何が不満なの!? 私の体、魅力ない?」
「ありますよ」
一拍置いてオウカは続けた。
「報酬でスるのは何か違う気がしますので」
「……でも何かあげないと」
「そう言われても……」
代わりに何かあるかと考えるオウカ。そして、思いついた。
「じゃあ……」
それにカナタは戸惑いながらも頷いた。
その後、結局二人で浸かる事になる。暫く両者沈黙していたが、カナタが口を開く。
「ねえ、聞いていい?」
「何です?」
「マユさん、サクって呼んでいたわよね? アレって何?」
「俺の愛称です」
一拍置いて続けた。
「親友が付けてくれたものなんです。俺の名前はオウカ。桜が付くからサクだそうです。一応名字の朔も掛かっているそうですけど」
これは親友であった『モンセラート』が付けてくれたものだった。
それにカナタは更に問いかける。
「……そういえば、誰にでも呼ばしてはいないわよね」
「ええまあ」
サクと呼んで良いのは、命をかける事が出来て、命をかけてくれる人だけ。
そう言うとカナタが微笑みながら聞いて来た。
「私は呼んでいいのかしら?」
「……いいですよ」
「そう」
するとカナタが今までオウカが見た中で、一番の笑みを浮かべた。
「ならそう呼ばせて貰うわね、サク君」
この笑みも報酬という事でいいかもしれない。
壱ノ章 Fin. Next 弐ノ章……
【TIPS】
【ティソーナ】
(㈩*㈩)<いずれ詳しくやるので簡易的に。
(㈩*㈩)<核融合で炎を生み出す、最強の十本の一振り。
(・▽・)<簡単に言うなら、星○天奏者、天○、カ○ツチ。
(#ー#)<何で一部のゲームブランドに偏る!?
<
(・▽・)<必殺技です。因みに同じモノでも使い手によって違います。
(#ー#)<
(・▽・)<使えなきゃ遺しません。
【後書】
(・▽・)<また間章やろうかとも思いましたけど、ネタが少ないので巻きます。
(・▽・)<いずれ別サイトでやるかもしれません。
(#ー#)<次章の内容は学外実習。
(㈩*㈩)<六徳叢雅の作品が出るのでお楽しみに。