(#ー#)<捕捉説明。実はノーマルな個体は益獣ならぬ益モンスター。
(#ー#)<ゴミとかも食ってくれるからな。
(#ー#)<ただ、金属系はその金属を食うから……
(㈩*㈩)<害獣じゃない。
(#ー#)<まあな。そして、雑魚もいるが、滅茶苦茶ヤバイのもいる。
(・▽・)<リ〇ルとか、ゼ〇スとか、六〇鏡子みたいな感じなのですか?
(#ー#)<一部マイナーなの混ざってる!? まあ合ってるけど!
(㈩*㈩)<一応全部アニメ化作品だけどね。
(・▽・)<二番目の彼に至ってはアニメに出てきてませんし。
(#ー#)<そういう話をここですんな!
「!?」
不味い、避けられない、と判断した│γ《ガンマ》は、即座に纏うオーラを前面に集中させ、合金スライムを鎧のようにする。
それにオウカは拳を引く。
いつの間にか、武器が変わっていた。
メリケンナイフが獣顎グローブになっている。
そして――
「チェストぉ―!」
掛け声と共に放たれたのは、殴撃。
鎧とグローブの相乗効果により破壊力が増した一撃。
勿論、数多の技術と経験を動員した事で、発勁や浸透勁などが複合された拳。
「ーーーーーー!」
その結果、声無き悲鳴を上げ、│γ《ガンマ》が吹き飛んだ。
そこへ更にオウカは追撃を仕掛ける。
「オラァ!」
いつの間にか足に装着された
そして、一瞬で敵の上に移動し……
「地獄へ堕ちろォー!」
踵落とし!
轟音を立てて地面に激突!
傍目にはなすすべもなく地面に叩きつけられる……ように見えたが。
「おい」
オウカは声を掛けた。
「いつまで死んだふりしてんだ?」
少しすると、地面の裂け目から黒い手袋を付けた手が出て来る。
そして、黒ずくめが姿を現す。
「死んだふりとは失礼な」
多少服は汚れているが、大きな怪我はない。
「これでも結構ダメージ受けたのですよ?」
涼しい顔で言った
それにオウカは白い目を向ける。
「白々しい。モンスターに肩代わりさせた癖に」
テイマーやサモナー系プレイヤーのモンスターが、偶に覚える事があるスキル。
文字通り、プレイヤーのダメージをモンスターが肩代わりする。
だからこそ、
「それでも完全に防げた訳ではありません」
肩を竦める
実はそれほど余裕がない。
オウカの攻撃の威力があまりに高すぎたため、手持ちモンスターの
(どうしますか……)
ここからどうするかを思考する。
(ホワイトの方が見切られている。ヴァイオレットを切り替えるか……)
実は
普段は特注特性のカラーコンタクトで偽装している。
ホワイトは物質。
特定条件――足裏で触れ、魔力を流した――を満たした物質を自在に操れる。
凝った細工は出来ないが、大雑把な広域殲滅が可能となる。
ヴァイオレットは薬。
摂取した事がある薬なら完全再現が可能。
普段は回復薬でリジェネしたり、増強薬でステータスを上昇させている。
これ以外の手札はあるにはあるが、リスクが大きい。
とは言え。
(是非もない)
そして、手札を切った。
匣には、〈服装交換〉や〈早着替〉などの機能が付いている物がある。通常の匣より高価だが、買える人は買う。
彼が付けていた帽子、コート、手袋が消え、それどころかその下に着ていた服――ダークスーツもズボンを除いて消えた。
その結果、上半身と裸足の足が露わになる。
そのおかげで彼の顔立ちと体付きが露わになる。
顔は整ったイケメンと評される顔。その眼はクルセイダー特有の白黒反転目。
身体ははかなり筋肉質。外からは痩せた体型に見えたのだが、どうやら着やせするタイプだったらしい。
そして、オウカは肌の一部の僅かな色の差からある事に気づく。
(やっぱり人工皮膚か……)
どうやら体の一部を機械化しているらしい。
(下手をすると、それ以外も色々弄ってそうだな)
そう思っていると、更に変化が起こる。
結膜が白になり、光る十字架が消えた。
つまりは
「?」
その行動に疑問に思ったオウカだったが、その答えはすぐに明らかになる。
目の周りにひび割れが浮かび、威圧感が増した。
(ドーピング?)
そう思ったが、何かが違う。
その時だった。
「行キ
先程とは違う口調と同時に、今までで一番のスピード……どころか数倍以上の速さで
「!」
それに下がる事で避けるオウカ。
だが、完全に避けられず、皮一枚掠る。
(受け止めたら潰される……)
そこへ
それはシンプルに左右に持った手斧を交互に振り下ろし、振り回す。
単純だが、それが斧の乱舞、刃の竜巻、鋼の暴風とでも言うべき攻撃を繰り出す。
(威力と速度が桁違い……)
オウカは受けるのは無理、動きを阻害すると判断し、一旦付けていた武器防具を一つを除き仕舞う。
残ったのは│鉄靴《サバトン》。蹴撃上昇より、機動力上昇を狙う。
更にポケットからメリケンサックを出して装着。
イムロン製であり、この間に貰った物。
実は失敗作・欠陥品の倉庫にあった物ではない。
使ってみてくれ、と渡された。
冥刀化はしていないが、コンパクトで持ち運びしやすいので、そのまま使っていた。
そうして、身軽となり……
「やっぱり戦闘はインファイトだろう!」
敵目掛け突っ込んで行った。
……彼も十分脳筋である。
そうして間合いが狭まり、
「オオオオオオ!」
「アアアアアア!」
咆哮と絶叫。
そのまま近接戦となる。
オウカは斧の猛攻を避けながら、拳を的確に叩き込んでいく。
正に――蝶のように舞い、蜂のように刺す――だった。
こちらは損傷を全く厭わないので、
そんな状況が続く中、勝利の天秤は徐々に傾き始めていた。
それは……オウカの方だった。
(オカシイ? 何故コウモ攻撃ガ通ル?)
彼のメリケン付の拳は着実に
だが、それはおかしい。
実の所、彼は最後に残った一体のモンスター――透明スライムを纏う事で防御力を上げていた。
コレは見えない鎧のようになって、ダメージを軽減・削減する事が可能。
オブラートより薄いが、防御力は遥かに上昇している。……その代わり、傍目には露出度が上がったように見える。
そのはずなのだが……
(ダメージガ確実ニ浸透シテイル。メリケンサックノセイカ)
それは正解だった。
★☆★☆★
大転換。
大規模に渡るダンジョンとモンスターの出現現象。
この日を境に色々変わった。
出現したモンスターに警察や軍隊など、治安維持をおこなう者達が対抗したのであるが、黎明期はとある要因でかなりの被害が発生した。
それが――物理攻撃が効かないモンスターがいる、と言う点である。
主に霊系やスライムなどが該当する。
その体には、銃火器の弾丸や刃物の刃、それどころか、人間の拳すら効かない。
あの時代の闘争の主役――銃火器――は物理攻撃なので、是非もない。
とは言え、ある程度経つと対抗策が出てくる。
……と言うか、武器や格闘主体ノーブルは、そう言う技術を昔から確立させている。
炎や雷などの属性攻撃だったり、闘氣操作、特殊な術技などなど。
とは言え、そういうモノを覚えられない人もいる。
だが、そういう場合は何かしらの装備で補えば良い。
という訳で色々なアーティファクトが開発された。
もしくは歴史の古いノーブルの倉庫から引っ張り出したり、徴収した。
例えば――
特定の属性や特殊なスキルを付与した武器、もしくは付与出来る腕輪。
特殊な金属を、特殊な製法を使って製作された武器。
特殊なモンスターを利用して作った妖刀や霊刀。
などなど。
そして現在。
そういうモンスターはいるので、プロプレイヤーのなると何かしら持っている事が多いため、現在も作られている。
▼▽▼
ある時、鬼の鍛冶師イムロンはそれを作ろうと思い立った。
そして……
『……これが限度か』
丁度あった素材から作れたのは七種類七つ。
この七つに共通するのが直接ダメージ機能。
攻撃力を引き上げる機能はなく、防御力に対しては引き算がおこなわれるが、物理攻撃に対する耐性――無効・吸収・反射を突破してダメージを与える。
要するに、ゴーストやスライムを武器攻撃で殺せるようになる。
とは言え、貴重な素材を使っている訳ではないので、素材さえあればまた作成可能。
なので、幾つか作って売りに出そうかとも考えているため、試作品の意味合いが強かった。
そうして作った訳だが、問題が発生した。
それは……
『誰に使わせよう?』
イムロンは正体がアレなので、交流しているのはジンナとザンカの姉妹のみ。
なのだが、この二人は自身の得物があるので頼みずらい。
そんな時に、ジンナが連れて来たのは一人の少年。
聞くところによれば色々な武器が使えるらしい。
なので、休憩のタイミングで声を掛ける。
『ちょっといいか?』
『? なんです?』
『これを使ってみてくれないか?』
そういう訳でオウカに預けた。
因みにそのままで渡さず、匣に入れて渡す。
『対物理無効相手の武器だ。やる』
『……どうも。おいくらですか?』
オウカは結構手持ちがある。
元々金使いはそこまで荒くないうえ、色々やって増やしている。
『金はいらん。使い心地を教えてくれ』
『良いんですか?』
『ああ。誰かに使って試して貰わないとな。なのだが、あの二人はな……』
『ああ。冥刀使いですものね』
あの二人はデュナミスト。
冥刀には意志があるため、他の武器を使った場合、拗ねるので使いにくいし、頼みにくい。
『ある程度は許容してくれるモノもありますけど……』
あの二人が使う【ウルナッハ】と【エスペ・アヴァンチュルーズ】は代償は試練系。
なのだが、試練の難易度がそこまでもない代わり、他の武器をあまり使わせない。
実際、今の二人は武器をコレしか使っていない。特にザンカは武器はそれしか使っておらず、鍛錬すらソレを使っている。
なので。
『わかりました。色々使ってみます』
『頼む』
そういう訳で色々試し、使い心地をイムロンに伝えていた。
今回は、拳鍔の試しと言う訳だった。
◇◆◇◆
殴と斬のぶつかり合いで、
このままでは削り潰される。
(コノママデハ負ケル)
実は彼、結構追い詰められていた。
一気呵成に決めるために、奥の手を切ってしまったため、手札がもう僅か。
その奥の手は――〈捨真死虎〉
自身の装備とスキルに制限と封印を掛ける事で、戦闘に関わる何か一つ――ステータス、装備、スキルを限界を超えて強化可能。
これを使う事で、冥刀――【ラビリス】を強化して戦っていた。
そこに最後のモンスターを使う事で、攻守ともに整えてから挑んだのだが、追い詰められていた。
(ナラバ!)
【ラビリス】のオーラを最大出力で放出し、オウカを吹っ飛ばす。
「ッ!」
思わぬ抵抗をモロに喰らい、かなり距離が離れる。
だが、幸いダメージは少ない。
そのまま態勢を立て直して、相手に向かおうとするが。
「んな!?」
オーラで作られた巨大な斧が振り下ろされる。
かろうじて、避けるオウカ。
「モウ近ヅケサセナイ!」
そのままオーラの巨大な斧が連続して振り下ろされる。
それをどうにか避けながら、相手がどうなっているかを確認する。
(【ラビリス】の由来通りか……)
両手には巨大な斧を持っている。
(なるほど。近付けさせないで仕留める気か……)
戦闘では敵の嫌がる手をやるのは効果的である。
(さてどうするか……)
恐らくオーラ使い方では長時間は持たない。
ならば、時間切れを狙うのも手だろう。
だが。
(それは雑魚の思考だ。正面から潰す)
やっぱり脳筋である。
オウカはバックステップで更に距離を取る。
そして、メリケンサックを仕舞い、代わりに出したのは槍。
それを上空に放り投げ……
「オウラァ!」
蹴り飛ばす。
貫通が込められた一撃は極限まで加速。
それにオーラの牛は、双斧を一つの巨大斧にして対抗。思いっきり振り下ろす。
激突。
暫くの拮抗後……砕けたのは両方。
そのままオウカは一気に間合いを詰める。
選んだ武器は――刀。
こちらも双斧を一本にして威力向上。
刀と斧。
互いの一撃が交差し、互いの位置が入れ替わる。
その結果は……。
「ここまでですか……」
幾ら体の大半が機械でも致命傷だった。
「私の負けですか……」
そのまま彼は倒れた。
【TIPS:
(#ー#)<飄々とした男で、
(#ー#)<ソイツの護衛とか、執事とか、メッセンジャーの真似事ばかりしているが、実際滅茶苦茶強い。
(#ー#)<体を鍛え、術を覚え、古武術を習い、
(#ー#)<クロス、冥刀、スキルなどを習得している。
(#ー#)<更に、体を改造している。半分以上が機械化。
(・▽・)<機械化なんてしてるんですね。というかそんなのあるんだ……。
(#ー#)<ああ。生身に何かしら問題ある奴がしている事もある。
(#ー#)<メンテナンスとか色々問題はあるがな。これに付いては追々。
(・▽・)<そうですか。でも、冥刀複数持ちはやっていないんですか?
(#ー#)<やろうとしたが、出来なかった。
(㈩*㈩)<軽々しく出来るモノじゃない。それに手に入らない。
(#ー#)<そういう事だ。手持ちにまで影響でそうだからやめた。
(㈩*㈩)<明日も更新だよ。