(#ー#)<今回説明がある。
(・▽・)<<モンスター>についてですね。
(㈩*㈩)<設定が完全じゃないから、加筆がいずれあるかもしれない。
【コソコソ話】
(・▽・)<そういえばこの世界の交通ってどうなっているのですか?
(#ー#)<読者がいる世界と同じ位か、人によっては進んでいる感じか?
(・▽・)<?
(#ー#)<一般市民とか、普通の<プレイヤー>はバス、車、電車があるから、それを利用する。
(#ー#)<無人者や《グレークロス》もあるしな。
(#ー#)<後、<モンスター>を乗り物にしている人もいる
(・▽・)<……街中を<モンスター>が走っているんですか?
(㈩*㈩)<犬や猫はいるし、馬がいる所はあるから問題ない。
(・▽・)<何か違うような……。
「「失礼します」」
三人仲良く(?)職員室に入り、キョウコの席に行くと、そこには先客がいた。
「ですから班員を変えてください!」
「だから〜、変えられないの~」
噂をすれば影。リアとランコだった。様子を見る限り、彼女達、というかランコが班を変えてもらおうとしているようだ。
キョウコはそれに応対しているようだが、どうにも話し合いは上手くいっていない。
そんな彼女の目がオウカ達を捉えた。
「サクヅキクン〜、丁度良い所に〜」
「何?」
「え」
二人もこちらを向く。
「アレ〜? ソノ二人は〜?」
「「付き添いです!」」
「ソ、ソーナノ〜」
深く触れたら駄目だとキョウコは直感した。
「それで〜? サクヅキクンの用事も〜、学外実習の班について〜」
「はい」
チラリと原因を見るオウカ。ランコは睨み返して来た。
「ソッカ〜」
キョウコは少し考え、提案した。
「場所を変えよう〜」
******
そういう訳で空き教室に来た六人。
「ま〜ず〜」
キョウコは人型に折られた折り紙を放る。ソレらは入口や窓に貼り付き、〈遮音〉、〈人払〉の効果を発揮する
「さ〜て〜」
そうして六人を見渡す。
「サクライサンとサクヅキクンは~、班を変えて欲しいんだね~?」
「はい」
真っ先に口を開いたのはランコ。
「こんな危険人物と一緒の班だなんて気が休まりません」
その言葉に、ジンナとカナタが何かを言おうとしたが、オウカが手で制する。
「班を変えて頂くか、寧ろ」
一拍置いて続ける。
「こんなは奴退学にさせてください」
「ランコ!」
「「……」」
流石の暴言にリアが咎める。
ジンナが腰から普段使うナイフを少し抜き、ザンカが腰の刀の鯉口を切る。
一方、オウカは特に何も言わず、反応もせず、表情も変わらない。ただ相棒は黙っていなかった。
[そんなに死にたいなら、今すぐ殺してあげる]
[落ち着け]
「この通り仲良くするのが無理な人がいるんで」
それからジンナとカナタの手を握る。落ち着かせるように。
「班移動お願いします」
オウカは誰とでも仲良くなれるとは思っていない。どうしようもない人はいる。そういう人には、関わらないようにするだけだが、どうしょうもない場合は、
(全存在を賭けて殺し合いしかないね)
そう思っていると、キョウコが答えを言った。
「班移動は許可出来ない」
「「何でですか!?」」
殺気立っているランコ、ジンナ、カナタの三人。
一方、リアは少しだけ目を伏せ、オウカは目付きを鋭くする。
そして、ある可能性に気づく。
「何か理由があるのですね?」
「……」
「先生?」
沈黙するキョウコだった。
何も言わないキョウコの態度に、オウカとマユは念話で会話する。
[これ言えない事情がある?]
[多分な]
言えないのか、言わないのか。
それでも、理由がわからなければ納得も理解も出来ない。
なので、
「先生」
オウカはカナタをチラリと見てから口を開く。
「班移動は認められていると聞きました」
「……どうしようもない場合はね」
キョウコの答えにジンナをチラリと見てから続ける。
「ジンナの班が受け入れてくれるそうです」
「あ、ああ。大丈夫なはずだよ」
「それでも駄目、と言う事は」
そして、リアをチラリと見てから更に続ける。
「何か駄目な理由があるのですね? 言える範囲でいいから教えてくれません?」
でないと、オウカは圧を出す。本気ではないがある程度。
「大変な事になりますよ?」
「ッ!?」
「!」
オウカの圧にリアは少し怯み、ランコがリアを庇うように立つ。
そんな彼らの反応に、キョウコは溜息を吐く。そして、彼女の眼が開眼した。
「わかった。話せる範囲で話す」
いつもの間延びした口調もない。かなり真面目な態度で話し始めた。
「キミ達の班を変えたくないんだ。出来るだけ強い人を入れて置きたい」
「だからサク君、じゃなかったサクヅキ=オウカを動かしたくないのですか?」
「そういう事」
カナタの疑問に答えるキョウコ。
そんな彼女の態度にジンナが訊ねる。
「まさか、何か起こると?」
「起こりそう。確実とは言えないけど」
「……何が?」
重ねた疑問に口を開いたのはリアだった。
「わたくしが狙われているのです」
「リア様!」
「言わなければなりません。これ以上は不義理になる」
そうして意を決したかのように、話し始めた。
「わたくしが狙われており、だからランコ以外にも強い人を班に入れるようにお願いしたのです」
「なるほど」
納得するオウカ。だが気になる点がある。
[なぜ狙われる?]
[それな]
マユの疑問は最もだった。
それにジンナが気になったらしく訊ねる。カナタも続ける。
「なぜ彼女は狙われるのですか?」
「そもそもそんなに不味いなら、もっと警護を固めるなりすれば良いじゃないの?」
「……それは」
最もな疑問だった。
それにリアは一拍置いてから口を開いた。
「わたくしが≪聖霊教≫の大聖女候補だからです」
★☆★☆★
<モンスター>と一口に言っても、それらは色々種類がある。通常の動植物が変異・進化した物、怪獣系や鬼、幻想生物、神や精霊のような物まで千差万別。なので学者達も匙を投げた(笑)。
そのため、分け方は様々である。その中でよく使われるのが発生要因。
①通常の動植物が魔力などにより、進化・変化した「魔獣」
②何かしらのエネルギーから発生した「妖霊」
③無生物が何らかの要因で自我を持った「機甲」
この三つに分ける。
因みに鳥、虫、魚は①、妖怪、精霊、ゴーストは②、ゴーレム、オートマタ、スケルトンは③になる。
そんな<モンスター>であるが、全部が全部人間に襲い掛かる訳ではない。実際、家畜化されているモノ、守り神とされているモノ、良き友人となっているモノもいる。そのため人間を積極的に襲うモノ、分かり合う事が不可能なモノを<エネミー>と呼ぶ人もいる。
そんな中で、人々に信仰されて神様扱いされている<モンスター>が存在する。時には、それを元に宗教団体まで生まれる。
動乱期から現在まで、そういう宗教団体が生まれては消えて行ったのだが、そんな中で動乱期最初期に生まれ、今の今まで存続しているどころか、今も規模を拡大している団体がある。
それが≪聖霊教≫である。
そこで信仰されているのが【セイレイサマ】と呼ばれる<ネームドユニークボスモンスター>である。……ただし聖霊教徒の前で【セイレイサマ】を<モンスター>扱いすると、下手すると殺されるので注意が必要である。
【セイレイサマ】は信仰によって生命を維持し、チカラを高め、奇跡を起こす。そして、自らのチカラを同胞へ《加護》として分け与える事ができ、様々な補助術技として使える。だからこそ、表社会・裏社会問わずに勢力を拡大した。
そんな≪聖霊教≫には複数の聖女が存在する。【セイレイサマ】と心を通わせる者の事を指しており、そのまとめ役が大聖女である。彼女は実質的な≪聖霊教≫なトップでもある。
ところが、今代の大聖女が急大病(急病と大病のハイブリット)を患い、もう余命幾許もないらしい。しかもまだ若かったため、継承者を選んでおらず、次の大聖女を決めなければならなくなった。そして、その二人の候補の一人がリアである。
そのため、≪聖霊教≫は真っ二つになっており、闘争が激化しているとの事。しかも、どちらも刺客を送り合い死傷者も出てる始末。
だからこそ、キョウコはオウカをリアの班に入れたかったのだ。
☆★☆★☆
リアが理由を話し終える。キョウコがボソリと補足する。
「今のオフレコね」
ほぼ全員が呆然としていたが、真っ先に起動したのが、ランコ。実は彼女はリアの従者兼護衛なのである。
「リア様! 話し過ぎです!」
「いいえ。黙っておく方が不誠実です」
そしてリアはキョウコに謝罪する。
「すみません。キョウコ先生。黙っていてくれたのに、その好意を無駄にして」
「いやいや~、別に構わないよ~」
いつの間にか、キョウコは糸目に戻り、口調も間延びした物に戻っていた。
次にカナタとジンナを見た。
「お二方もすいません。こういう事情なのです」
「あ、うん。納得した」
「……貴方も大変ね」
二人が武装を解除した。……ジンナの背後の空間が揺らめきが消えたので最悪の展開は避けられたらしい。
その様子を見てからオウカを見た。そして、形の良い唇を開く。
「サクヅキさん。だからあなたに正式に依頼をしたい」
「うん?」
「わたくしの護衛w」
「リア様!!」
ランコが言葉を遮ろうとしたが、それを無視してリアは続けた。
「あなたに依頼したい。勿論報酬を支払います」
[……体で?]
[今は茶化す場じゃない]
ボケるマユにツッコミを入れ、オウカは少し逡巡した後、口を開く。
「……カミヨさん」
「リアで良いです。わたくしもあなたを名前で呼ぶので」
「ふむ。それならリア」
「はい。何でしょうオウカさん」
一拍置いて続ける。それはカナタにも問うた事。
「何で俺?」
見る限りランコはかなりの手練れ。恐らくジンナやカナタより強い。それにオウカの勘が正しければ、何かしら隠し札もある。彼女一人でも十分な気がする。それに恐らく、実習はかつての惨事の反省から腕利きが多数来るはず。十分なはずなのだが。
それにリアは微笑んでから続ける。
「あなたの事を調べました」
「ほう」
調べても無駄である。何も出てこないはず。
「この間、とある山が消滅しました」
「!」
その件があった。カナタが僅かに反応した。
「そして……とある名家でゴタゴタがあったそうですが、あっさり解決したようですね」
ジンナとランコは何の事かわからず、頭上に疑問符を浮かべている。だが、何の事か知っているであろう面々は表には出さないが内心反応していた。
(ああ、あの件~。サクヅキクン関わってたんだ~)
(……流石≪聖霊教≫の情報網。ヤバイわね)
(やりすぎたかな?)
(あらあら)
「その解決にあなたが一役買ったと聞きました。それに接してわかった」
オウカを強い視線で見るリア。
「あなたは乱暴者でも無法者でもない。良い人です。だから依頼をしたいのです」
頭を下げるリア。
「どうかお願いします」
オウカの答えは。
「わかった。引き受けよう」
こうだった。
引き受けてくれたオウカにリアの表情が明るくなる。
「ありがとうございます!」
「リア様!」
「ランコ。暫く黙れ」
「は、はい……」
ランコを黙らせてからリアは続ける。
「それでは報酬は」
「その前にいいか?」
「?」
オウカは幾つかの確認と聞いておきたい事がある。
「それによって俺も今から行動しなくちゃならないし」
「行動?」
「何をするの?」
首を捻るジンナとカナタにオウカは狂気的な笑みを浮かべる。
「それはまあ……色々」
((絶対禄でもない事だ!))
比較的まともな二人がそんな事を思っているとは露知らず、オウカはリアへ問いを投げ掛ける。
「一つ目。どういう方針で行くんだ? 専守防衛? それとも……」
こちらからも打って出るのか、と続けようとしたオウカにリアは答える。
「こちらからは打って出ません。守りの態勢で行きます」
「襲って来た奴の生死は?」
「出来れば殺して欲しくありませんが、どうしようも無い場合は構いません」
今のご時世、場所によっては治安は悪い。それにプロの<プレイヤー>となれば殺人経験がある者も少なくない。……流石に何の罪もない一般人を殺した場合、相応の罰が下るが。
「二つ目。こちらからカチコミに行くのはなし?」
「なしでお願いします」
「……あちらは一方的に殴って来るぞ?」
「それでもです。彼ら彼女らは同胞であるのですから」
納得するオウカ。更に続ける。
「三つ目。護衛の期間と場所は?」
「期間は実習終了まで。学校の行き帰り、学校内は最低限お願いします」
「……最低限?」
「できるなら、泊まり込んでをわたくしを守って欲しい」
「理解納得」
「「何その返事!?」」
ツッコミを入れるジンナ、カナタ、キョウコ、マユ。
それを無視してオウカはとある疑問を投げかける。
「最後に一つ問う」
「はい」
「あんたは――大聖女になりたいの?」
「貴様!」
今の今まで何も言わず我慢していたランコがキレて、オウカに飛びかかろうとした。だが、それをリアは手で制して続けた。
「なりたくありませんが、状況に応じてはなるしかないと思っています」
その答えにオウカはマユと念話で話し合う。
[何その答え?]
[事情がありそうだな]
[本当に引き受けるの?]
[見捨てるのも目覚めが悪い]
この間一秒未満。
そして、オウカは口を開く。
「報酬は全部終わってからでいい。休日警護も担おう」
「ありがとうございます!」
その答えにリアは笑った。
【TIPS】
≪聖霊教≫
(#ー#)<大規模な宗教団体。
(#ー#)<胡散臭そうだが、実のところ慈善事業もやってるから、
(#ー#)<評判は悪くない。そして、保有戦力も高い。
【セイレイサマ】
(・▽・)<イメージは翅が十四枚あるモ○ラ、ウ○ガモス。
(㈩*㈩)<蛾なんだ……。
(・▽・)<鳥にしようかとも思ったそうですけど、こうしたそうです。
(・▽・)<ミキサーされて殺処分された、ドスケベ頭空っぽ鳥と被りますから。
(#ー#)<この言い方だと、元ネタ分かる奴いねえだろう……。