(・▽・)<因みに蹴り対決には元ネタがあります。
(・▽・)<何かわかりますか?
(㈩*㈩)<仮○ライダークウガの閣下との最終決戦?
(・▽・)<はい。それとB〇ACKの蹴りの強化回も含めました。
(#ー#)<わかるかんなもん!?
******
そうして戻って来たオウカとアズミ。
「「結果は?」」
食いつくように聞いて来たので、こう答える。
「引き分け……」
「ええ」
オウカは腹部を捲り痣を見せ、アズミは斬れた道着を見せる。
それにジンナが聞く。
「どんな風に戦ったの?」
「同時に蹴りの打ち合い」
「一撃で終わらせたのね……」
カナタが納得した。
そうしてお菓子としてスナック菓子を食べ、飲み物のスポーツ飲料を飲む。
人数が人数なのであっという間に無くなる。
そのタイミングでオウカは全員を見渡し告げる。
「じゃあ今日は解散で」
「「えー!?」」
不満そうな一部の面々。
それにオウカは続ける。
「えーも何もない。そもそも俺は仮眠取ろうと思っていたんだ」
「そうなのか?」
「……アズミさんはその場にいなかったですものね」
なのに戦う事になってしまって完全迷惑。
「ほら帰った帰った」
そう言って客人を追い返す。
そして、最後にユウナを見てオウカは言う。
「この件が終わったら、ゆっくり話そう」
「楽しみにしてる」
ユウナの微笑みに軽く笑いオウカは扉を閉める。
そして。
「ふわぁ」
欠伸をしてから、自室へ入った。
■□■□
そうして追い返された面々。
初めにマリアとユウナがその場を後にする。
「ではワタクシはこの辺で」
「早速動かないとね」
そう言ってマリアは背中から黒い鳥の翼を出し空へ消え、ユウナは走り去った。
その二人を見送る中、アズミが口を開く。
「聞いても良いだろうか?」
「え、何でしょう?」
カナタが代表して口を開いた。
それに彼女は訊ねる。
「あの二人は何者だ? 一目見ただけでもわかる。アレらは……」
修羅場を潜り抜けた、歴戦の猛者だ。
そう続けるアズミ。
更に続ける。
「それに……きみ達も学生にしては結構戦い慣れている……いや慣れ過ぎてないか?」
その言葉に学生面々は顔を見合わせる。
そして、小声で相談する。
「(どうする?)」
「(正直には言えないですよね?)」
「(そもそも信じてくれるかという問題があります)」
「(ん)」
なので、幾らか相談した結果……
「あの二人はサク君……サクヅキ=オウカの仲間と友達だそうです」
「ほう。そういう事か」
マリアとユウナの事は、オウカの友達という事で納得して貰い……
「私達の場合、色々あったので」
自分達についてはお茶を濁した。
それにアズミは色々察したのか。
「……まあ納得しておこう」
彼女らについて問いただして来る事はなかった。
話を聞き終えると、アズミは考える。
(さてあーしはどうしよう)
これからの予定を決めていなかったアズミ。
(仮眠は……しなくて良い)
彼女ら霊獣拳士は、その気になれば飲まず食わずでも数日はパフォーマンスを落とさず戦い続ける事が可能。
更に寝だめ食いだめが出来るので、この件に関わるとなった際、沢山食べ沢山寝て来たので、活動に支障は出ない。
(どうしようかしら……)
そんな事を思っていると……
「あの……宜しいですか?」
「うん?」
一人の少女……巨斧を担いだ人が訊ねて来た。
「暇なんですか?」
「……ええまあ」
「だったら模擬戦しませんか!」
「「レイリ!」」
「ん~」
久しぶりに
それに注意するカナタとジンナ。
クインは少し呆れ気味。……ただ彼女を知る者がいれば、恐らくいつもの様子に戻った事に安心しているとわかっただろう。
そんな三人を後目にレイリは続ける。
「三奇拳はオーラ使いのプロと聞きました! だから戦ってみたいです!」
その言葉にアズミは少し微笑み。
「いいわよ」
快く了承。
「あーしもさっきの一撃だけじゃ不完全燃焼だったから」
それに、本格的に活動するにはまだ早い。
「でも……どこでやるの?」
「あ……」
肝心な場所がない。
学校は先程問題起こしたばかりなので、行きづらい。
マユの異空間はさっき使ったばっかりなので、使えない。
「……しょうがないので、その辺の川辺でも」
「それはやめといた方が良いよ」
レイリの出した意見を却下したジンナ。
それにカナタが口を開く。
「場所ならあるわよ」
「「え」」
「でもその代わり、私とも戦って貰えないかしら?」
「あ、先輩ズルい。だったらボクも」
戦闘力を上げるには日々の鍛錬も大事だが、強敵との戦いも、戦闘力を飛躍的に高める事が出来る。
そのチャンスを逃す二人ではなかった。
そんな二人にアズミは微笑む。
「いいわよ。一人も十人も百人も同じことだもの」
「……大分違う」
クインが珍しくツッコミを入れる。
そうしてカナタの案内でその場所に向かう事になったのだが……
「アタシは帰る」
「あ、帰っちゃうの?」
「ん」
頷くクイン。
それにカナタが訊ねる。
「いいの? 折角の機会なのに?」
「ん」
短く返事をしたクイン。
そのまま彼女はくるりと後ろを向き、自身の秘咒を発動。
選んだのは、暗殺者スタイル。
そうしてその場から彼女は消えた。
******
そうしてクインは迷彩状態で自身の自宅まで戻る。
「ん」
鍵を開けて入り、そのまま厳重に鍵を掛けて置く。
そしてそのままの恰好で自室に向かいベッドに倒れ込む。
(ちょっともったいなかったかも)
クインとしては霊獣拳士と戦り合ってみたかった。
だが、その場合、自身の
(しかも相手はオーラ使い。生命感知とかは得意分野だろうし)
重力、召喚、迷彩などを使えば問題ないとは思ったのだが、先程迷彩を使った際、アズミの表情が少しだけ変わったのに、クインは気づいていた。
(バレたかな? いやそれはない)
そう思ったが、その可能性をすぐに否定する。
(バレていたら……多分襲われていたから)
そう思いながら、クインは自分のチカラを手に入れた時の事を思い出していた。
▼▽▼
それはクインが小学校を卒業し、中学に入学する前の、春休みの話。
この頃のクインは十二歳くらいだったが、金を稼ぐために郊外や小さいダンジョンで金稼ぎをしていた。
プロのプレイヤーでなくても、オブジェクトを協会に持って行けば、結構な金になる。
クインはそれを物心つく頃からやっていた。
自分を赤ん坊の頃に殺そうとしたトロールから手に入れた《重力操作》と、数年前に殺しの現場を見た事から、自分を口封じしようとした暗殺者から手に入れた《迷彩能力》の二つを使えば、余程の相手でなければ勝てる。
「……ん」
この日のクインの姿は、自然豊かな湖の傍にあった。
モンスター化した害鳥の始末をしていた。
重力操作を使えば、空中の敵にも余裕で勝てる。
そうしてあっという間に片付け、証明部位を切り取りその場を後にしようとした時だった。
「へえ~、強そうだね~」
「!」
後ろから聞こえた声に振り向くクイン。
そこに居たのは大柄の男。
金髪にコートを着ている。……よく見るとそのコートは戦闘に邪魔にならないようになっている。
その雰囲気は――まるで捕食者。人間らしさを感じられない。
そんな彼にクインは無言で警戒する。
「……」
双大剣を構える。
そんな彼女の態度に男は嬉しそうに笑う。
「いいね~。近頃は小生を見ると逃げる奴ばかりでね~、つまらなかったんだ」
そのまま彼は身を低くする。
まるで襲い掛かる前の肉食獣。
「とても魅力的だな~」
そのまま間合いぬるりとつめクインに襲い掛かった。
その動きは速い。
「ヒュオオオ!」
男が放ったのは右の貫き手。
しかもクインがカウンターとして繰り出した右大剣の一撃すら潜り抜け、クインに届く……はずだった。
「ううん?」
寸前で止まった。まるで見えない壁があるように。
その隙に左大剣を叩き込むクイン。
だが、その一撃は左腕一本により防がれる。
響くのは金属音。
(腕に籠手でも付けてる?)
そこへ男は右手を貫き手から握り込み拳に変える。
そしてジャブを連続で繰り出す。
大剣で防ぐのは無理と判断したクイン。
数発を重力障壁で防ぎながら、どうにか間合いを取る。
「……」
そのまま双大剣を構え警戒するクインに男は笑みを濃くする。
「凄いな。君は強いな。この年でこれほどとは……」
すると男の体からオーラが迸る。
その色は赤、青、黄、白、黒の五色が混ざり合っている。
そして、そのオーラが背後霊のように形を取る。
それは獣。――猿、虎、狸、鶫、蛇の五種類。
「久しぶりに小生も本気が出せる」
更に男は
ここから戦闘の本番だった。
★☆★☆★
百獣寺の始まりは、武僧が幾人も所属する寺の敷地に隕石が落ちて来た事。
そこには精霊に近い、霊体の獣がいた。
彼ら(便宜上)は肉体を持たず、外で活動出来ない。
だからこそ、人と共生する。
とは言え、ただ宿しても、肉体が持たない。
だからこそ、心身を鍛え抜いた果て、霊獣と契約し、肉体に宿す事で、霊獣拳士は完成する。
契約する霊獣は一人一体。
だが、師弟や兄弟姉妹弟子などに譲り渡し二体宿す場合がある。
その場合、戦闘力は当たり前だが、向上する。
だが、それには強靭な肉体と精神がいる。
だからこそ、長い歴史でも上手く行った事例は少ない。
だが……それで上手く行ってしまった結果、道を踏み外した者がいた。
それが、この男――ゴジョウ=メグルだった。
******
彼は猿(正確にはヒヒ)の霊獣と契約していた。
そんなある日、兄弟子から蛇の霊獣を受け継いだ。
元々才能はあり、肉体も強靭なゴジョウは耐え、戦闘力は向上した。
……それがいけなかったのかもしれない。
そこから彼は更なる強さを求めた。
その結果、他の霊獣を宿す事を思いついた。
そして、同門の拳士――鶫、虎、狸の霊獣を宿す者を殺害し、霊獣を奪い出奔。
しかもそうした結果、殺人衝動と女犯衝動にも目覚め、それ以降は自らの衝動の趣くまま、殺人と女犯を重ねた。
そんな人物を百獣寺は許す訳がない。
討伐するため刺客を送り、更に断腸の思いで外部からも人を雇い、討伐に向かわせた。
だが、それらは全員返り討ちにあった。
元々強かったゴジョウだったが、彼は自身の霊獣を特殊な術法(呪法に近い秘咒)で隷属・融合させ、鵺として完成させ、戦闘力を更に上げた。
その結果、何人も霊獣拳士、殺し屋、傭兵等が返り討ちにあった。
そうして、彼は何年もの間、殺戮と強姦を楽しんだ。
とは言え、そんな事を続けていれば恐れられ、相手が居なくなる。
『暇だな~』
そんな事を思ったある日、気晴らしに出かけた散歩で見つけたのは十代の少女。
生粋の変態である彼は衝動が沸き上がり、襲おうと思ったが、暫く様子を見てみる事にした。
すると、その少女はモンスターをあっという間に討伐してしまった。
『久しぶりに楽しめそうだな~』
殺戮と女犯に目覚めたとは言え、彼は戦闘もかなり好き。
だからこそ、少女――クインに襲い掛かった訳だった。
▼▽▼
この頃のクインは弱くない。
むしろ強い。
生半可なプロプレイヤーなら束になっても勝てない。
だが、その相手はもっと強かった。
「ん!」
クインは重圧を相手に掛ける。
重力使いにとっては一般の技で、相手の動きを止める事が出来る……はずだったが。
「もっと抵抗を見せてくれー」
ゴジョウは一瞬止まるも、平然と進む。
百獣寺の修行内容に、超重力下での鍛錬がある。続けると重力を受け流せるようになるのだ。
それにクインは普段は防御に回すリソースすらも重圧に回し、超重力を掛ける。
だが、それすらも……
「君はどんな風に死ぬのかなー?」
「!」
ゴジョウには効かない。
腕の関節を外した貫き手が迫る。
それをクインは辛うじて避ける。
(接近戦じゃ勝てない。なら……)
重力球を数多に作り出し相手にぶつける戦法を取る。
だが、それらはオーラ、硬化、受け流しの合わせ技で防がれる。
「凄い抵抗だ! 今日はイケそうだ!」
向かってくるゴジョウ。
今度はクインは斥力の刃を連続して放つ。
だが、それを彼は腕で捌いていく。
そうして、距離は近接戦闘の間合いになる。
「……!」
「もう打つ手はないね? だったら良い死にっぷりをみせてくれ」
殴蹴の嵐。
クインは重力障壁を展開し、ダメージを抑えるも、ドンドン削られていく。
そして、
「!!」
「やっと無くなった……」
遂に重力操作が使用不可能になり、拳をモロに喰らう。
そのままクインは袋叩きになった。
【コソコソ話】
(㈩*㈩)<実はあのシスター、記憶を取り戻してからも研鑽を積んでいる。
(㈩*㈩)<前に出した冥刀の変形もそうだし、今回出た畢竟の一部展開もそれ。
(㈩*㈩)<後、わかりにくかったから、ちょっと捕捉だけど、
(㈩*㈩)<【レギンナグラル】の〈
(・▽・)<そういえば……掠っただけで打撃を喰らってましたね。
(㈩*㈩)<うん。アレは新技。衝撃を付着させ、任意のタイミングで炸裂させる。
(㈩*㈩)<掠っただけでも、爆弾を貼り付けられるようなものだから厄介。