冥刀抜錨トリニティGEAR   作:亜亜亜 無常也 (d16)

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【TIPS:この世界の極道】
(#ー#)<一時期は暴対法のせいで極道はピンチになったんだが……

(#ー#)<大転換(ダンジョン、モンスターの一般化現象)以降のゴタゴタで

(#ー#)<警察とかが一時的に機能しなくなっちまったから、息を吹き返した。

(・▽・)<ヒ〇ーマンバグ大学みたくなったんですか?

(#ー#)<……まあな。まあ仁義外れもいるにはいるけどな。

(㈩*㈩)<忍者と戦っているみたいな?

(#ー#)<アレは極道ですらねえよ。


ⅭⅬⅩⅢ

 ■□■□

 

 

「ヘクシッ」

 

 ユウナが可愛らしくくしゃみをした。

 

「誰か噂しているのかな」

 

 噂をされている彼女はと言えば……

 

「ここかな……」

 

 彼女の前にあるのは廃ビル。

 とある半グレ達がたむろしている場所だった。

 

 ユウナはオウカの指示――と言う名の自由行動――を貰い、早速行動を開始した。

 彼女がやろうとした事は単純――ローラー作戦。

 

 麻薬の売人になりそうな奴ら――半グレ、愚連隊、仁義外れ共の拠点を片っ端から襲撃していき、黒幕を探すと言うもの。

 オウカに紹介してもらった│情報屋《クロサキ=シロ》に、近辺の半グレ達のヤサの情報を貰いカチコミをかけていた。

 

 ちなみに……

 

『今、持ち合わせがあまり……』

『わかってる。初回サービスで安くしておく』

『安く?』

『ああ。アンタが居た世界の話を聞かせてくれ』

『……そんな事で良いの?』

『単純に興味があるんだ』

『ふうん』

『それに、今回の件みたく、何かしら関わり合う事があっても良いようにさ』

『なるほどな―』

 

 こんな会話があった。

 

 閑話休題。

 

 そしてユウナは早速……

 

「ごめんください!」

 

 扉を蹴破った。

 

「何じゃ―!」

「カチコミか!?」

 

 いきなりの襲撃に浮足立つ半グレ達。

 ユウナは彼らに告げる。

 

「君達には選択肢がある。大人しく話すか、死ぬか」

 

 それに半グレが武器を向ける。

 

「一人か、馬鹿が!」

「死ぬのはお前ー!」

 

 銃や魔法などの遠距離攻撃が放たれる。

 

「そんな攻撃当たらない」

 

 だが、全てユウナに当たらない。

 まるで擦り抜けていくかのよう。

 

「な、馬鹿な!」

「もっと撃て撃て!」

 

 弾幕の密度が増す。

 だが、それすらも当たらない。

 

「同じことじゃ芸がない」

 

 ユウナは腰からレイピアを抜き。

 

「風穴を開けよう」

「こぺ!?」

 

 一人の脳天に突き刺す。

 そのまま返す刀で近くの相手を斬る。

 

「フム……」

 

 ユウナは周りを見渡し、ボソリと呟く。

 

「生かしておくのは……一人でいいか」

 

 その言葉に半グレ達は激怒する。

 

「舐めるなー」

「増援だっているぞぉー」

 

 その後、修羅となったユウナの手で、半グレ達は一名を除き骸となり。

 

「さて聞きたい事があるんだ。答えてくれるなら……生かしてあげるよ」

「は……はい! 何でも聞いてください!」

「じゃあさ……」

 

 そして聞きたい事を聞き終え……

 

「これからは真面目に生きなよ? でないと……」

 

 周りを見渡すユウナ。

 そこには命だった者が転がっている。

 

「こうなるよ?」

「はい! これからは真面目に生きてきますぅ!」

 

 その後、生き残った半グレは足を洗い、真面目に生きたそうな。

 

 

 *******

 

 

 ユウナのローラー作戦に対し、マリアは――罠を張っての待ちだった。

 

「これで……おかしくないですかね?」

 

 いつもの改造修道服ではなく、今時の若者が着そうな服を着て、薄くだが化粧までしている。

 この服であるが、服屋で買った。

 

 因みに服屋では……

 

『ああ……暇ね。リィちゃん』

『そうですね、店長』

 

 店一同暇をしていたのだが……

 

『すいません……』

『いらっs』

『何をお求m』

 

 マリアが入って来た事により、その暇は打ち砕かれる。

 

 マリアは結構美人である。

 スタイルも良い上、顔も良い。

 なのに、(一応は)修道女なため服は修道服しか着ないので、もったいないと言われる事もよくある。

 

 今回は罠を張るためにそれ以外の服を着ようと思い立って、偶然目に入った服屋さんに入った訳だった。

 とは言え、そういうのは全く詳しくないので、お店に任せようとしたのだが……

 

『流行り物が欲しいんですけど、全くわかr』

『お任せください! リィちゃん!』

『はい!! ありったけ持ってきます!!』

 

 マリアは最後まで言えない勢いで試着会が始まった。

 そう言う訳で店一同総がかりでマリアの着せ替えとなった。

 そして、似合いそうな服を見繕って貰い

 

『地が良いですから、薄めで良いですね!!』

『化粧まですいません』

『気にしないでください!』

 

 化粧までして貰った。

 その結果。

 

『想像以上ね……』

『似合いますk』

『『似合ってます!!』』

『凄い勢い……』

 

 マリアはビフォーアフターを遂げた。

 

 更には……

 

『いくらでs』

無料(タダ)でいいです!』

 

 百%オフまでして貰った。

 とは言え……

 

『写真撮って店で使っても宜しいでしょうか……?』

『ええ、構いません。……写真焼き増ししてくれませんか?』

『お安い御用です!!』

 

 こんなやりとりがあった。

 

 そういう訳でマリアは繁華街へ繰り出した。

 

 そして、十分程歩いた時だろうか。

 

「おい姉ちゃんちょっといいかい?」

「良い所連れて行ってやるぜ」

 

 哀れな犠牲者(獲物)が食いついた。

 マリアはそれに内心笑みを浮かべて、表では表情を変えずに訊ねる。

 

「あら、どこへ連れて行ってくれるの?」

 

 口調も変える。

 それに男達は笑いながら、告げる。

 

「良い所さ」

「アレを使えば……な」

 

 その言葉にマリアは内心笑みを浮かべる。

 そして。

 

「じゃあ連れて行ってくださいな」

 

 誘いに乗った。

 

 そうして男達のアジトへ連れて行かれたマリア。

 最初は大人しくしていたが……

 

「お、かなりの上玉だな」

「コイツも薬漬けにするのか?」

 

 その会話の時点では、まだ動かなかった。

 目的達成のために大人しくしようとしていた。

 

 だが、部屋の片隅に視線をやり、その考えは吹き飛んだ。

 

「ご、ご主人様」

「ブクブクブク……」

 

 そこにいたのは若い女性三人。

 薬を打たれて正気でないのが一人、泡を吹いているのが一人、骸になっているのが一人。

 

 それを見たマリアは――激怒する。

 

「アナタ達。楽に死ねると思わない事ですね」

「「h」」

 

 最初の一文字すら言えなかった。

 マリアは隣の男性二人の頭を掴み、果物をもぐかのように首を引き千切った。

 頭部を失った男二人の体が、血を噴水のように噴き出して倒れる。

 

「なんだテメェ!」

「やる気か!」

 

 そう言って武器を向けようとしたが

 

「遅すぎます。フン」

「ポギョ!?」

「グエ!!」

 

 生首を砲丸のようにぶん投げ、二人程始末する。

 そこから始まったのは――蹂躙。

 一般人に毛が生えた程度の奴らがマリアに勝てる訳がない。

 ある者は肋骨が肺に刺さり、ある者は内臓がスムージーになり、またある者は真っ二つに裂かれ、またある者は顔面が粉砕した。

 そうして辺りには命だった者が原形を失って転がる事になった。。

 

 あっという間に全滅させたマリアはふと思い至る。

 

「しくじりました。これでは話が聞けません」

 

 マリアは穏やかそうに見えるが、実は結構激情家。

 そして、過去の経験から女性を道具のように扱う男には容赦しない。

 その二つが合わさった結果こうなってしまった。

 

「とりあえずは介抱からですね……」

 

 女性達の様子を見る事にするマリア。

 とは言え彼女は応急処置が精々。

 ……その気になれば外科手術すらこなせるオウカとは違う。

 

(死んだ者はどうしようもありませんが、生きている二人はどうにか救いたいですね)

 

 なので、二人の女性を床に寝かせ安静にさせておく。

 そして、救急車を呼んでから、中を見回る。

 

(時間がありませんので手早くやりましょう)

 

 そうしてマリアは中を超特急で見て回る。

 見つけたのは、――【エンジェルハイロゥ】の山。

 

「これがトドメの原因ですか」

 

 マリアは記憶を取り戻してから、オウカから何が起きたのかを聞いていた。

 だからこそ、あの世界にトドメを刺した原因を知っていた。

 それを何とも言えない気分で彼女は眺めた。

 そうして、それ以外には何もないと確認してから、マリアは救急車が来る前にこの場を後にした。

 

 

 ◇◆◇◆

 

 

 ユウナとマリアが暗躍(?)している時、オウカ達もまた動いていた。

 道をカナタ達と歩く。

 その服装は女物を着ている。

 

「本当に似合うよね」

 

 ジンナの言葉にオウカは笑う。

 

「誉め言葉として受け取って置く」

 

 そんな彼にアズミが聞いてくる。

 

「女装するのに慣れてるわね。それに嫌悪感もなさそう」

「……慣れたので」

 

 哀愁漂う顔をするオウカ。

 それに首を捻るアズミ。

 カナタがコソコソと話す。

 

「(友達に着せ替え人形にされたらしいです)」

「(納得)」

 

 そんな時、オウカが突如動く。

 偶然傍を通りがかった男に手を伸ばす。

 

「ちょっといい?」

 

 その襟首を掴む。

 

「へ?」

 

 オウカは華奢に見えるが、結構筋肉はある。

 

「今日は疲れただろうから、無理せんと」

 

 そのため、力はある方であり握力もとんでもない。

 

「木陰で休むと良い」

「ごえぇ……」

 

 そのまま裏路地へ引きずって行く。

 

 一見すると優しいように見えるが……

 

「うわあ……」

「アレがっちり首が締まってますね」

 

 ジンナとレイリがコメント。

 ちゃんと四人は気づいていた。

 

 そうして裏路地へ行くと手を離す。

 

「ぐぉおおお……」

 

 男へオウカは問いかける。

 

「お前ヤク持っているだろう?」

「な、何の事だ……」

 

 男の目が泳いだ。

 なので……

 

「お前とりあえず……殴っておくわ」

「グゲェェ!!」

 

 オウカは問答無用で蛸殴りにする。

 そして再び問いただす。

 

「正直に言え。出ないと酢豚にして食うぞ?」

「いいいいいい……」

 

 男は正直に話し始めた。

 

 それによれば、彼はとある半グレの傘下で、オウカの推察通り末端として麻薬を売っていた。

 いきなり当たりを引き当てた事に女性陣は驚く。

 

「よ、よくわかったね」

「上手くやっているだろうに……」

「独特の匂いがあるから」

 

 そう答えるオウカ。

 とは言え、実はそれもあるが勘が大半。

 ……外す事は滅多にないが。

 

「よし。じゃあその場所を言え」

「え、いや……その……」

 

 すんなり言うと思われたが、男は言い淀んだ。

 なのでオウカは、どこからともなく真っ黒なナイフを出し(作りだし)て

 

「パイナップルと一緒に炒めて柔らかくしよう」

「だずげでぇえ(目が狂ってる)……」

 

 男は観念したのか口を開く。

 

「言ったら殺されるんですぅ……」

「「どういう事?」」

 

 疑問に思う女性陣。

 それに男は答える。

 

 男曰く、売買を仕切っている人達はリモートでおこなっているのだが、舐めた奴の粛清にはやって来るとの事。

 

「い、一週間前も友人に世間話程度で漏らした奴が……」

 

 最後まで言わなかったが、全員察する事が出来た。

 ただ殺されただけではなさそう。

 

 その言葉にアズミが問いかける。

 

「反抗したりしないの?」

「滅茶苦茶強いんです!」

 

 何でも彼らの組織が傘下になる前、彼らと争っていた武闘派の半グレ組織があったのだが、それをたった一人で全滅させたとの事。

 

【ダークウィング】(特別制の麻薬)を使わなくても馬鹿みたく強くて……」

 

 その言葉を聞き、女性陣は相談する。

 

「いきなり当たりが引けたね」

「そうね。どうするの?」

「カチコミましょう!」

「流石にいきなりはどうかと思うわ」

 

 そんな会話を横目にオウカは男を見ながら呟く。

 

「巧遅は拙速に如かず」

「「え」」

「出来がよくて遅いよりも、出来が悪くても早いほうがいい」

 

 一拍置いて続ける。

 

「つまり物事はすばやく決行すべきであるという意味」

「それは知ってるわ。孫子でしょう?」

「はい」

 

 カナタは異議を唱える。

 

「でもそれはどうかと思うけど。悪すぎたら目も当てられないわ」

「まあ確かに……」

「でもさ」

 

 ジンナが意見を言う。

 

「今回の件、色々な人が動いているのにまるで情報が掴めないてないじゃない?」

「まあ、そうね」

「だから動いて見ましょう。もし何かあっても……」

 

 チラリとオウカとアズミを見てから続ける。

 

「どうにかなるでしょう?」

「ならカチコミですね!」

「なんで嬉しそうなの?」

 

 レイリにツッコミを入れるジンナ。

 

 と言う訳でカチコム事に相成った。

 

「よし案内しろ」

「え」

「嘘言う可能性あるし……」

 

 オウカは組織を潰して来た経験から告げる。

 

「こういうのってさ、一人になると消されると思うよ?」

「案内させて頂きますぅ!」

 

 そういう訳で男――ヨシダと名乗った――にヤサまで案内させる事になった。

 

 因みに案内前にアズミがヨシダにこう言う。

 

「ああ、そうそう。言って置くけど」

「何でしょう……?」

「もし嘘言ったり、罠だったら……」

 

 鋭い前蹴りがヨシダの真横を通過。

 それにジンナとレイリが呟きを漏らす。

 

「蠅が……」

「嘘でしょう……」

 

 何と近くを飛んでいた蠅を落とした。

 しかも翅だけ器用に蹴りで落とすという神業。

 だから蠅は生きている。

 

「蹴っ飛ばす。あーしの蹴りは鉄をも砕く」

「嘘言いません! 罠に嵌めません!」

 

 ヨシダに選択肢はなかった。




【コソコソ話】
(・▽・)<今まで見つけられなかったのに、サクがあっさり見つけられたのは……

(・▽・)<ヤクの匂いを覚えていた事と、勘の鋭さの二つです。

(㈩*㈩)<第六感鋭いからね。これは相手も予想外でしょう。

(#ー#)<予想出来るか、こんなもん。


(・▽・)<三連休なので三日連続更新します。

(㈩*㈩)<更新調節難しい。
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