冥刀抜錨トリニティGEAR   作:亜亜亜 無常也 (d16)

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【TIPS】

【マッネ・モショミ】
(㈩*㈩)<「B○EACH」の狒○蛇尾丸、「刃○眼」の刃○羅

(・▽・)<ジ○ンプ系列ならわかりやすい♪

(#ー#)<どこが!? 前者はともかく、後者は結構マイナーだろうが!?

(㈩*㈩)<ジ○ンプ+のインディーズ連載だものね。

(・▽・)<結構面白いので作者が気に入ってます。


《ブルークロス》
(#ー#)<武器が出せるようになるだけじゃなくて

(#ー#)<扱う技術、<スロット>増加、防御もプラス。

(#ー#)<だから、全部がそこそこ以上って呼ばれる。

(・▽・)<当たりもあるんですよね?

(#ー#)<銃器・兵器が当たりって言われてる。

(㈩*㈩)<なぜ?

(#ー#)<それについては後日。


ⅩⅦ

 ******

 

 

 学校から出て、リアとランコが暮らしている所へ行く前に、オウカの家に寄る事になった。

 

「着の身着のままでも大丈夫だけど一応ね」

「【匣】を持っているのですね」

「……まあね」

 

 空間を拡張した容れ物、所謂、アイテムボックス、マジックバック、インベントリ――専ら【匣】と呼ばれるアーティファクトが、今の時代存在している。

 

 性能はピンからキリであり、物によっては、戦艦を収納可能な程の容量を持つ物、時間停止している物、物品を瞬時に出し入れ、早着替えが可能な物まである。とは言え、そういう物は高価。安物――ポーチサイズでロッカー位の容量――でも、車買う並の買い物となる。

 そのため、持っている人は程々。それを購入出来るかが、プレイヤーの低級と中級を分ける目安と言われている。

 

 そして、オウカには師匠に貰った物があった。それが、色々あったおかげでパワーアップしたおかげで、戦闘から生活まで幅広く役に立っている。武器や生活用品を仕舞っている。

 

 そんなオウカに、ランコが不満そうに言う。

 

「それなら寄る必要ないだろう」

「しばらくそっちに泊まり込みなら色々あるんだよ。それにもう着いた」

「「早い!?」」

 

 そして、リアとランコの目に入ったのは、

 

「……バス?」

「家ですらない……」

 

 バスだった。とは言え小さい小屋が二つ併設してあり、近くに郵便受けと荷物入れがあり、出入口と窓は改造してある。

 

「まあ上がって。茶と菓子は出すから」

「いえ、お構いなく」

 

 そんな会話を交わしていた時だった。

 

「……ん」

 

 オウカの表情が引き締まる。そこへマユも警告する。

 

〔サク〕

〔わかってる〕

 

 ランコも槍を装備してリアに合図する。

 それとほぼ同時、ガラの悪そうな三人組が、バスの影から飛び出す。

 

「ヒャッハー! 死に晒せ!」

「長生きし過ぎだよ聖女サマー!」

「三人一緒に殺してやるから寂しくないよ!」

 

 巫山戯た事をほざきながら、手に持ったマシンガンやライフルを乱射する。

 

「させない!」

 

 リアが〈障壁〉を展開。光の壁は銃弾を防ぐ。だが、数秒程で軋みをあげ、罅が入り始める。

 

「な!?」

「馬鹿な!?」

 

 リアとランコは驚く。何せ二人共〈障壁〉の堅牢さを知っているのだから。

 

「仕方ない」

 

 オウカがナイフを装備して、〈障壁〉から出て、相手に向かう。

 

「飛んで火に入る夏の虫ィー!」

 

 一人がオウカに狙いを移す。弾丸が乱射される。だが、そんな物は当たらない。

 

「当たるかよ」

 

 近づくオウカに不味いと思ったのか、二人も狙いを変える。

 

「死ねェー!」

「蜂の巣じゃー!」

 

 流石に三丁は避けきれない。だが彼らは忘れていた。相手がオウカだけではない事を。

 

「リア様を殺そうとは」

 

 怒り心頭のランコが、間合いを詰めて槍を振りかぶる。

 

「万死に値する!」

「ホギャ!?」

「ギ!?」

「グゲ!?」

 

 三人まとめて吹き飛ばす。

 

「この程度で済ませてやる。感謝するんだな」

 

 ランコが三人組に言い放つが、三人共呻くだけ。

 

〔骨は折れてる〕

〔だろうね。まあ、知ったこっちゃないけど〕

 

 こちらを殺そうとしたのだから、これ位当然。

 とりあえず、三人組の武器を取り上げ、縛り上げ見下ろすオウカ。口元に笑みが浮かぶ。

 

「さあ、尋問……、じゃなかった、拷問だ」

「「何かウキウキしてる!?」」

 

 ツッコミを入れる女子二人。

 

 実は親友の仕置人稼業を手伝っていたオウカ。拷問は得意。バリエーションも豊富。

 

[まずは、達磨だな。いや、それはやり過ぎだから、肘と膝を逆にしよう]

[まずは、でする事じゃない]

 

 マユからもツッコミを受けるオウカだった。

 それを無視してオウカは三人組の手足を圧し折ろうとする。だが、リアが待ったを掛ける。

 

「オウカさん。待ってくれませんか?」

「こういう奴らは痛みに弱いから、痛め付けるのがいいんだよ」

「いえ、それは止めません」

「?」

 

 リアの言葉に疑問符を浮かべるオウカ。

 

「わたくしに任せてくれませんか?」

「……まあいいけど」

 

 そうして入れ替わる形で、彼女は三人組に近づいた。そして、彼らを癒す。

 あっという間に回復する三人。痛みが消えた事に驚いていると、リアがにっこり笑って続ける。

 

「わたくし、回復系等が得意なんです。部位欠損は流石に無理ですけど」

 

 部位欠損を治せる人は世界で見ても十人もいない。

 

「ある程度の損傷なら――このように元通り。ランコ」

「はい」

 

 ランコに目配せするリア。すると近くにいたランコが頷く。そして、三人組に言い放つ。

 

「とりあえず、足を三か所折って置こう」

「え、今治s」

 

 最後まで言えなかった。

 

「ゼロ、一、二、三!」

「ギャア!?」

「ゼロ、一、二、三!!」

「ゼロから数えたら四か所!?」

「ゼロ、一、二、三、四!」

「何でこっちは五か所!?」

 

 全員足を圧し折られた。それをリアはあっという間に治してしまう。

 

「あなた方が話すまで何度でも治しますのでご安心を。リア」

「はい。次は、腕を折ろうか」

 

 そうして骨を折っては治すを繰り返した。

 そして十回程繰り返すと、三人組は音を上げる。

 

「もう……許して」

「話す、話すから……」

「もう痛いのは嫌ぁ」

 

 そんな三人組にオウカはボソリと呟いた。

 

「外道は痛みに弱い」

 

 ランコが槍を片手に三人組に告げる。

 

「では洗いざらい吐いて貰うぞ」

「は、はい……」

「言っておくが、私は嘘をついているかわかる」

 

 その<スキル>のおかげで、今では冤罪はほぼ根絶されている。

 

「嘘を付いたら、今度は十か所の骨を折るからな」

「正直に話しますぅー!」

 

 そうして尋問が始まる……はずだった。

 それを遮ったのは――降って来た大量の棒手裏剣。

 

「ッ!?」

 

 あまりにも突然の攻撃。そのためリアの〈障壁〉は間に合わない。

 だが、ここには二人の護衛がいる。

 

「私が防ぐ。お前は下手人を追え!」

「ん」

 

 そうして二手に分かれる。

 

「リア様!」

 

 ランコは槍を回転させて、棒手裏剣を防ぎ切る。リアを完全に守り切る。その隙にリアが〈障壁〉を重ねる。形状はドーム状。これで安心。

 

 そして、オウカは棒手裏剣が発射された所へ向かう。そこには下手人がいた。

 

「忍者?」

 

 忍者の装束をした人物。顔には般若の面を被っている。

 般若忍者は巨大な巻物から大量に棒手裏剣を召喚している。そんな相手にオウカが取る手段は攻撃。大太刀を一瞬で変形させ大長巻にして振り下ろす。

 

「とりあえず……真っ二つになろうか!」

「うお!」

 

 忍者は一瞬の判断で、巻物を手放し、忍者刀で長巻を受け止める。刃と刃が拮抗する。

 

(中々パワーあるな……。恰好からスピードもありそう)

(なんという腕力(かいなぢから)……。気を抜けば潰される)

 

 そんな状態で戦況を変えるため、動いたのは般若忍者。

 履物から仕込みの刃が飛び出す。それで爪先蹴りを仕掛ける。

 

「ハア!」

「おっと!」

 

 その攻撃を下がって避けるオウカ。その距離を好機と見たのか、般若忍者は拳の連打を繰り出す。手の内を握り込んでいるため、単純な受けは穴だらけになる。

 

「ハアアアアアア!」

「ぞっとする、ドキドキする、背筋が凍り付く」

 

 距離的に長巻は使えない。瞬間で判断、即座に収納し、代わりにロングナイフを出しながら、避け切るオウカ。勿論、暗器も見抜いている。

 そして、一瞬の隙を突き、背後を取る。

 

「暗器は損気だよ?」

「そんな諺はない!」

 

 般若忍者はそれに対応。肘からも仕込みの刃で攻撃。だが、それをもオウカは避ける。

 

「肝が冷えるな」

「言っとけ」

 

 そうしてお互い距離を取る。

 

(さっきの手裏剣に、仕込み刃。他にもまだ色々ありそう)

(この男、視力が良いのか? ……いやそれだけじゃない)

 

 お互い分析し合う。

 

(戦闘力も中々まだ<スキル>と<アーティファクト>がわからない)

(身のこなしと血の匂い。コイツ……死の気配が濃過ぎる)

 

 お互いがお互いを強者であると認識する。

 

(仕留められるか? しかも生かしたまま。難しいかも)

(この男を殺して、目標の殺害。難しいな)

 

 そして、達した結論は両者共違う。

 

(まあやるだけやるか)

(撤退しよう)

 

 オウカは無力化、般若忍者は撤退。

 そして、動いたのは般若忍者。

 懐から炸裂弾を出して放り投げる。

 

「悪いが引かせて貰う」

「させるかよ」

 

 炸裂弾の雨に飛び込むオウカ。

 

(大した脚力。だが躱せまい)

 

 般若忍者の予想通り、通り越したタイミングで炸裂弾は爆発。爆風の衝撃をモロに受けるオウカ。背中が焼ける。

 

(チッ、まあこれでいい)

 

 だがその衝撃を活かし、般若忍者へ一気に間合いを詰める。

 

「お邪魔しまーす!」

「! 特攻野郎か、貴様!」

 

 そして、【イーコール】のチカラを使い更にスピードアップ。遂に懐に入った!

 

「バァ!」

「!?」

「つーかまえた」

 

 般若忍者の両腕を掴むオウカ。そして、

 

「は、離せ!」

「嫌だ♪ よっこら翔一」

「グアー!?」

 

 容赦なく両肘を逆にした。これで両腕を封じる。

 

「離れろ!」

「さっきと同じ。芸がない」

 

 般若忍者が再び繰り出した仕込み刃の蹴り。それをオウカは下がって避けようとしたが、

 

「そうすると……思っていた!」

「!?」

 

 なんと足が爆発! 足裏に爆弾を仕込んでいたのだ。吹っ飛ぶオウカ。そして、地面に倒れる。

 

「これは……使いたくなかった」

 

 しゃがみ込む般若忍者。両腕と片足が使い物にならない。損傷が激しすぎるので【ポーション】も高額なのが必要になるうえ、時間がかかる。

 

「とりあえず回復w」

「させるかよ」

「!?」

 

 その声の方向を向く。そこにはオウカがいた。ゆらりと立ち上がり、歩き出す。

 

「お前、体内に爆弾仕込んでるタイプか。久しぶりに見た」

 

 そう言うとオウカは右腕をプラプラと振る。その手は爆炎と爆風のせいで損傷している。そんな彼の様子に般若忍者は察した。

 

「貴様、右手を盾にして、自分から吹き飛んだな!」

「ご明察」

 

 やけに吹っ飛び方が派手だと思ったのだが、もう遅い。

 目の前にはオウカがいた。

 

「もう手札はないな。じゃあ、死んでいいよ」

 

 そうしてオウカはナイフを般若忍者に振り下ろした。

 

 

 ******

 

 

 オウカは縛った般若忍者を引きずり、リアとランコの所へ戻る。実は殺さず、ナイフの柄で意識だけを喪失させたのだ。

 

「あ、オウカさん……って大丈夫ですか!?」

「ん? ……ああこの程度、掠り傷」

 

 どこが。

 右腕と背中は焦げ、あちらこちら傷だらけ。

 

「今治します」

「大丈夫d」

「いいから!」

「……はい」

 

 リアはオウカを治していく。

 

「そっちも無事そうで何より」

「はい。わたくしは勿論、ランコも無事です。でも……」

 

 リアの目線の先には、無残な姿になった三人組がいた。もう生きてはいない。

 

「口封じされたか」

「はい。間に合いませんでした」

 

 落ち込んでいるリアに、オウカはフォローを入れる。

 

「大丈夫。下手人は捕まえたから」

「よし、でかしたぞ。なら尋問だ」

 

 そうして尋問が開始する。

 般若忍者を叩き起こして、先程と同じ手段を取ろうとしたのだが、とある予感がしたオウカはリアにある事を頼む。

 

「リア」

「はい。何でしょう?」

「お願いがあるんだけど……」

 

 そのお願いは別に断る事でもないので、素直に頷くリア。ランコは不満そうだったが。

 

 そして、まずは般若忍者を叩き起こす。オウカが膝を曲げた。

 

「膝を逆にしてやるから起きろ」

「グア!?」

 

 しかも爆発した方とは逆の足を。

 

「いつまで寝てんだ。ブチ殺すぞ」

「いや、お前が意識絶ったんだろう」

 

 ランコがツッコミを入れる。

 そんな周りの様子に、自分の状況を把握する般若忍者。

 

(捕まったか。拘束は解けない)

 

 硬く縛ってある。

 

(含み針や毒も……ない)

 

 口腔内に仕込んでいた物は没収したオウカ。

 

(打つ手なしか。仕方なし)

 

 そうして般若忍者は決意した。

 そして、言葉を発した。

 

「我を生かした事、後悔させよう」

 

 その言葉と同時だった。

 

「リア!」

「はい!」

 

 オウカの呼びかけと同時、リアは〈障壁〉を三人を囲むように張る。それと同時、般若忍者は爆発炎上した。しかも辺りに散らばっていた手裏剣も起爆炎上。しかも、それ以外も色々仕込んでいたらしく、辺り一帯が大爆発を起こした。

 その結果。

 

「これは……」

「チッ」

 

 辺り一帯更地と化す。そして。

 

「俺の家ェー!?」

 

 オウカの家――バスも無くなった。




【TIPS】

オウカの【匣】
(・▽・)<鞄やアクセサリー型が一般的な中、サクが持っていたのは腕輪型。

(・▽・)<容量は六畳位。機能は時間停止と即時に武器を装備できる位。

(・▽・)<だったんですけど、【■■■■■■】のチカラで強化されました。

(#ー#)<具体的には?

(㈩*㈩)<ここからはわたしが説明する。

(㈩*㈩)<全体的に強化。そして、何より形がなくなった。

(#ー#)<どゆこと?

(㈩*㈩)<腕輪が消えて、<スキル>になった感じ。

(㈩*㈩)<しかも<スロット>の枠は取らない。

(㈩*㈩)<だから、出し入れする動作がいらなくなった。

(㈩*㈩)<まあ、ポケットみたいな所から繋げる事も出来るけど。
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