(・▽・)<皆さん。お久しぶりです。
(・▽・)<更新です。
(㈩*㈩)<またこういう事やるかもしれない。
【TIPS:セブンリーグブーツ】
(㈩*㈩)<靴型の冥刀。
(#ー#)<……竹馬じゃなくて?
(㈩*㈩)<変形機能で使い手に合わせた形にしているだけ。
(㈩*㈩)<同じ靴型の【ウィザール】と違って、こっちは転移特化だから。
(㈩*㈩)<実は補正も低め。能力にリソースを集中させている。
(・▽・)<色々使えそうですね。
(㈩*㈩)<そういう事。それと歩ける場所しか転移出来ないっていう制限がある。
(㈩*㈩)<だから空中浮遊は出来ない。……真〇の兄さんみたく。
(・▽・)<あの人、凄いですよね。還暦なのに、空飛ぶわ、分身するわ。
(#ー#)<話ズレてるぞ!?
◇◆◇◆
それは他の所でも起こっていた。
ゴーレムを倒し終えて、他の場所に加勢に行こうとしたオウカ。
だが、そこへ降り注ぐのは砲弾、レーザー、ミサイルなどの火力兵器の雨霰。
それを撃ったのは勿論……
「さあ、吹き飛びあそばせ」
組織の新入りの片割れ――レミア=クラタ。
因みに分散させた前回とは違い、今回はオウカに一点集中。
……吹き飛ぶどころか木っ端微塵になりかねない。
それにオウカは……
「またかよ!?」
思わずツッコミを入れた。
……ボケとツッコミの両方こなせるが、どちらかと言えばボケの割合が多いので少し珍しい。
(とは言え、今回は前とは違う!)
とは言え、上から攻撃が来るなんて想定済み。
しかも今回は一人。守る対象もおらず、別の所に飛ばしても問題はない。
オウカが【グウェンゾライ・アプ・カイディオ】の一部……指輪から出したのはロングコート。
それを纏い攻撃の雨霰に突入!
それにレミアは眼を細める。
(なるほど。前回と違い今回は一人。こちらに向かおうと言う訳ですか)
納得するレミア。
そして、鉄扇を持つ手とは逆の手の指をパチンと弾く。
すると、雨霰群が着弾前に大爆発。
オウカはそれに巻き込まれる。
だが……
「温いんじゃ、ボケ」
オウカは無傷。
理由はロングコートにある。
これは特定攻撃――近接攻撃以外を遮断する効果がある。
だからこそ、火力兵器や広域を一気に殲滅するMAP兵器等は効かない。
そして、彼の眼はレミアとその背後の列車砲を捉える。
「見ーつーけたー!」
「!」
そのまま突撃。
レミアは亡霊兵士を出し、機銃掃射をさせる。
だが、それらも効かず、あっという間にレミアの近くに到達。
「袈裟斬りじゃあ!」
「っ!」
手に持った長ドスで斬りかかるオウカ。
それをバックステップで避けるレミア。
(避けたつもりでしたけど……)
少し顔を顰める。
掠ったらしくマーメイドドレスが切れている。
少し肌も切れた。
だが、オウカの攻撃はそれで終わらない。
更に追撃してくる。
これはコジュウロウの剣技。
初速、加速、終速が無く、初速から最高速を出すのを旨としているが、それ以外にも継ぎ目がないという特徴がある。
つまりは相手が倒れるまで連続攻撃は終わらない。
遂に避けきれなくなったレミアは鉄扇で受け止めた。
「やるね」
「どうもですわ」
そして、互いに連続攻撃がぶつかり合った。
長ドスと鉄扇。
リーチでは長ドスが有利。
それでもレミアはオウカの攻撃を捌いていく。
その理由は……
(この女のDクルセイダーか……)
レミアのクロスにあった。
右眼が
つまり生物系クロスを持っているから、身体能力が上がっている。
そして更に……
(この鉄扇……冥刀だな)
【ベルト・モリゾ】
二つしかない鉄扇の冥刀の内の片割れ。
そのチカラは風を操る事。
しかもただの風ではなく、炎熱特攻の風。
そして、補正も高い。
グリーンクロス、補正、風のバフ。
三重のバフを使う事で短いリーチの武器ながらも渡り合っていた。
(とは言え、このまま拮抗というのも埒が明きませんわね)
なので伏せていた……というか隠している手札を切る事を決意するレミア。
そして……
「!」
斬りあっていたオウカが突如後ろへ下がる。
それにレミアは鉄扇で口元を隠し笑う。
「あら……外してしまいましたわ」
先程までとは違う点があった。
尻尾。先が三角の悪魔のような尻尾が生えている。
それがオウカに襲い掛かったのだ。
「ならば上乗せで」
そう言うと彼女の背中から蝙蝠のような羽が生える。
そのままオウカへ襲い掛かる。
そして、鉄扇、羽、尻尾の三重攻撃。
「だったらこう」
それにオウカは長ドスの刀身を左手で持ち、引き延ばして圧し折り、八本の小太刀にする。
それを手だけでなく、首、膝、脇などで挟んで対抗。
……久しぶりの多刀流である。
マユとイムロンの調整で、複数の剣を展開できるようになったからこそ、再び出来るようになった。
そうしてぶつかり合う両者。
暫く拮抗していたが、そこへ……
「いつまで戦ってる」
第三者の声。
それと同時、降り注いだのは斬撃。
オウカとレミアは大きく飛び退く。
すると、そこにいたのは……
「撤退するのを忘れたのか」
カマタ=ジンヤだった。
「……失礼しました。熱くなり過ぎて」
「なら退くぞ」
そう言ってカマタはレミアに近づく。
そして、亜空間トンネルを開けて撤退しようとする。
「させるかよ!」
オウカはそれを防ごうとするが……
「それはわかってる」
カマタは手裏剣と炸裂弾を飛ばす。
だが、オウカは怯まない。
「無駄無駄無駄ァー!」
ロングコートを再び纏い、爆発と刃の雨霰を潜り抜けた。
外傷はなし。
「んな!?」
「……そういえば遠距離系効きませんでしたわ」
「先に言って!?」
出来ればもっと前に聞きたかった。
そんな会話をしてる中、オウカが間近にやって来る。
「チッ!?」
「迎え撃ちましょう」
オウカの複数小太刀により連続攻撃を、レミアとカマタは捌いていく。
あちらは一人、こちらは二人。
人数では有利なはずだが、押されている。
(このままだと押し負ける……)
(どうなっているんだ)
そんな状況下……
「二で駄目なら、その十倍だ」
そんな声が響く。
するとそこへオートマタの軍団が現れる。
二十体程はいる。
それらが全部オウカへ襲い掛かる。
「舐めるな!」
即座に対抗。
八本の小太刀が唸る。
とは言え、このオートマタ、一体一体は弱くなく、片津kるのに少し時間がかかってしまう。
オートマタ乱入の隙に、後ろに下がったレミアとカマタの近くに、浮遊椅子に乗ったイヌガミが来た。
「長くは持たん。引くぞ」
「……悪い」
「借し……ですわね」
「仲間なんだから貸し借りなしだ」
そうして三人の姿は亜空間トンネルに消えた。
「待て!」
どうにかオートマタを片付け追跡しようとするも、遅かった。
相手は引き上げた後だった。
「……逃がした」
悔しそうなオウカ。
「せっかくの手掛かりが……」
「いや、手掛かりならあるぜ」
その声にオウカは振り向く。
そこに居たのはエンバ。
こちらに歩いて来ていた。
大きな外傷ないが、多少の裂傷や火傷がある。なにより、かけていたサングラスがなく、蟲灼晃而一族の特徴である、複眼が露わになっている。
「と言うと?」
「ほら」
手に持っていたのは何かしらの機械――動力炉。
「苦労したぜ……守りながら相手を蹴散らすの」
▼▽▼
時間は少し戻る。
エンバがゴーレムを片付け、取り出した動力炉をどうするか迷っていると……
『……あん?』
彼の周囲にオートマタが出て来た。
しかもオウカが戦った二十体どころか、数倍はいる。
それが周囲を囲む。
『余程、コイツが大事らしいな。返して欲しいのか?』
それに答えるようにオートマタが襲い掛かる。
それをどうにか動力炉を左手にかかえ、残りの手足で対抗。
どうにか全部片づける事に成功するも、さすがのエンバも無傷では済まなかった。
◇◆◇◆
「それは?」
「あのゴーレムの動力炉だ」
「……証拠隠滅されなかったんですね」
「上手いこと抉ったからな」
「なるほど」
納得したオウカ。
それと同時に疑問が湧く。
「でもどうしてわざわざ?」
「お前もオレと同じ相手だったらわかるだろ?」
「
「ああ。調べりゃなんかわかんだろ」
そう言って彼は動力炉をクルクルと回した。
■□■□
一方オノヅカはと言えば、煙幕が晴れた先を見ていた。
そこにはもう誰もいない。
(転移か……)
転移はそうポンポン使える物ではない。
かつてのオウカやカナタはよく使っているが、アレはコストをかけ、制限を掛ける事でどうにか常用化しているだけ。
使い捨てのアーティファクトでも、かなり高価である。
とは言え、凄腕の技術者がいて、素材が安定供給できるなら、常用出来る物を持っているかもしれない。
(そういえば空間系のスキル持っている奴がいるとか言ってったけ?)
そいつが何か関わっているのかもしれない。
「(退却手段はまあいい。問題は別だ)……」
相手が居なくなった先をじっと見ていた。
落ち込んでいる訳ではなく、何かを考えこんでいた。
(アイツのクロス……
生物系のクロスの場合、変身度合は人それぞれ。
二足歩行の動物や昆虫になる人もいれば、一部しか出ない人もいる。
……練度を上げれば度合を変えられる場合もあり、ギアスを使って強化具合を上げる人も存在する。
オノヅカは腕に装甲を纏い、触覚が出る。後に、豹紋が体に浮き出て、背中から触腕を展開可能になった。
セナヤマは足が変形して、直翅目のようになる。そして、髪が鬣のようになり、爪牙が長く伸びる。
「だが……」
おかしな点があった。
それは……
「やあ、無事だったようだね」
「っと」
考え事が中断された。
モモタが近づいて声をかけて来たからだった。
「……無事だったようだな」
「まあな……。そっちもか?」
主語がない。
だが、モモタは察したのか苦笑して頷く。
「そうか……」
「流石翼竜。本気で逃げに徹せられたら追跡出来ない」
▼▽▼
時間は少し戻る。
空中戦を行っているモモタとゴドー。
モモタは障壁を足場に駆けまわり、長ドスを振るい、刃の障壁で攻撃を仕掛ける。
ゴドーは羽で空を飛び、二丁拳銃を上手く使い遠近双方で使う。
どちらが先に力尽きるかのチキンレースになっていたのだが……
突如、ゴドーが大きく間合いを離す。
「……?」
「……状況が変わったっちゃ。引くっちゃ」
その言葉と同時、こちらに背を向け高速でその場を離れる。
「っ! 待て!」
モモタは相手の進路方向に障壁を展開するが、弾丸と突撃により突破されて逃げられてしまう。
どうにか追跡しようとするも、彼はそこまでスピードは速くないので逃げられてしまった。
■□■□
「――という訳さ」
「逃走・撤退対策を講じておくべきだった……」
「一理あるけど、敵の本距離じゃあそこまで本格的なの出来ないよ」
「……まあな」
二人して溜息を吐く。
ややあって、モモタが訊ねる。
「そっちはどうやって逃げた?」
「……増援の奴が暗器と煙幕を使って消えその隙に転移された」
「じゃあしょうがないか……」
そんな中でふと思う。
「そっちは転移じゃなかったのか?」
「うん。空を飛んで撤退」
手で翼を表しパタパタをするモモタ。
「もっと良い表現あるだろ……。ま、いいか。ならまだやりようあるか……」
恐らくそこまで多様出来ないのだろう。
となると、おのずと次やる事が見えて来る。
「転移は厄介だな」
「そうだね」
「アイツを最優先で消さないとな」
「その意見には同意するけど、過激なのはやめてね」
これが
「そういえばさ」
「うん?」
「さっきは何を考えていたの?」
「……ああ」
話すか迷ったが、一応共有しておこうと思って話す事にする。
「相手がDクルセイダーだったんだが……」
「そっちもなんだ。あ、そうそう。こっちはマグマとケツァルコアトルス」
「
「そうなの?」
モモタはノーブルなのでクロスはあまり詳しくない。
「ああ。
「へえ。そうなんだ」
この三つは外れがない。
属性魔法みたいな事が可能になるレッド、身体能力が上がるだけでなく巨大化も可能となるアンバー、特殊能力を使えるようになるグリーン。
他の七つは当たり外れがあったり、全部がそこそこだったりする。
「それで何が気になるの?」
「アイツのクロス、何かおかしかった」
「?」
昆虫と哺乳類の二段重ねの強化にしては強化率が心なしか高すぎる気がした。
そして、自身の締め付けに対しての焦りよう。
もう一つが、増援の手裏剣攻撃に巻き込まれていたが、全く効いていなかった。
そんなオノヅカの言葉にモモタはふと思い出す。
「そういえば、この間捕まえた犯罪者が妙な物使ってたね」
「妙な物?」
「うん。クロスを偽れるカラーコンタクト」
これを使うと、クロスの偽装や持っていると誤認させる事が出来る。
「最近裏で出回っているんだって」
その言葉にオノヅカは思考する。
(絡繰が見えて来たな)
セナヤマは恐らく嘘は言っていない。
だが、本当の事も言っていない。
正確には全部言っていない。
(カマドウマは恐らく本当。だがライオンがただのライオンじゃないって事か)
結論を出せたオノヅカだった。
【TIPS:ベルト・モリゾ】
(㈩*㈩)<鉄扇型の冥刀。
(・▽・)<本当に何でもありですね。
(㈩*㈩)<根付の冥刀を使ってた人が言う? ……まあいいけど。
(㈩*㈩)<能力は風の操作。なんでけど普通の風じゃなくて、炎特攻の風。
(㈩*㈩)<属性相性で風は炎に弱いんだけど、これの風は別。炎に強い。
(㈩*㈩)<しかも普通の風のように使えるから、攻撃、防御、移動など色々応用可能。
(㈩*㈩)<因みにこれの裏銘は〖芭蕉扇〗。
(・▽・)<……ところでこの表の名前って? 誰ですかこの人?
(㈩*㈩)<女性画家。モデルもやってた。
(㈩*㈩)<作品に、日本の扇や団扇をモチーフに描いたものがあるから。
(・▽・)<へえ。