(・▽・)<因みに、内臓抜き取りは偶にやりました♪
(#ー#)<やるなよ……。
(・▽・)<ですが、流石の私でも、他の臓器を傷つけずに
(・▽・)<内臓の抜き取り、縫合、止血は上手く出来ないので。
(・▽・)<主にオウカやディアンが主動してやります。
(㈩*㈩)<サクはその気になればある程度の外科手術できるし。
(・▽・)<ええ。私も手足を素手でもぎ取るくらいは出来るんですけど……
(・▽・)<まあ、この達磨好きに対しては大鉈で手足を落としましたけど♪
(#ー#)<……(笑顔で言う事じゃないよな)……。
………………
…………
……
そして次の日。
外では雀がチュンチュン鳴いている中……
「おはよう」
「……おはよ」
二人は目を覚まして挨拶。
そして、朝の身支度をして、朝食を作る。
「昨日は作って貰ったから俺がやる」
「わかった。材料は好きにして良いよ」
「おう」
「……昨日のウチの体みたく」
「例えが悪すぎる!?」
「ウフフ」
そういう訳でオウカは冷蔵庫や棚を覗きメニューを決める。
(御飯を炊いている暇はないから、パンを使うか)
朝食は和食派のオウカだが、好き嫌いはないので、偶になら構わない。
(パンは少し硬いな……)
見つけたのは食パン。
(牛乳、卵、バターはある。……お、生クリームとメイプルシロップもある)
オウカは何を作るか決める。
(アレを作るか……)
卵をボールに割り入れ、溶きほぐす。
そして、牛乳と生クリームを少しずつ入れて卵液を作る。
そこへパンを入れる。
欲を言えば卵液にパンを一晩漬けて置きたいが、時間がないので。食パンを薄切りにしてカバー。
そして、フライパンを熱してバターを入れて、パンを焼いていく。
暫く焼いて皿に乗せれば……
「はい。フレンチトースト」
「わあ……」
朝食が完成。
とは言え、これだけじゃ物足りないので、切ったハムを混ぜたサラダも作った。
「「いただきます」」
二人で食べていく。
「……美味しい」
「そりゃあ良かった」
「毎日でも作って欲しいかも」
「……(何か更に雰囲気変わったような?)」
そうして食べ終わると、ヒナタがいち早く立ち上がりこう告げる。
「作って貰ったから洗うね」
「わかった」
そうしてヒナタは使った物を下洗いして、食洗器に入れた。
こうして洗い物を終えると、コーヒーを淹れて持って来た。
「はい。朝はブラックが良いんだよね」
「おう」
そうして二人で朝をゆっくり過ごして、コーヒーがなくなった所でオウカは立ち上がる。
「じゃあ……俺は行く」
「……どこへ?」
「わからない」
オウカは偶にフラフラ散歩をする癖がある。
「暫くは自宅に戻れないから、あちこちフラフラしようと思ってる」
「……」
その言葉に少し寂しそうな顔をするヒナタ。
そんな彼女にオウカはこう続ける。
「別に今生の別れじゃないんだから」
「……うん」
そういう訳でオウカはヒナタの家を出る。
「じゃ」
「うん。またね」
オウカは玄関から出ず、窓から飛び出した。
……
…………
………………
ヒナタの家を出たオウカはあちこちをフラフラする。
偶に出店で買い食いしながらあちこちを歩き回る。
そうこうしていると、いつの間にか郊外に出てしまう。
「……あらま」
今の世界は都市の外は、モンスターがおり、襲われれば常人は死んでしまう。
それに加え、場所によっては、極寒、灼熱、湿潤、乾燥などの環境が牙を剥く。
だからこそ、都市間の移動には、特殊な乗り物やモンスターを使ったり、プレイヤーを護衛として雇う事もある。
なので、場所によっては城塞を築いたり、特殊な結界を張ったり、友好的なモンスターと同盟を結ぶなどをする。
「ま、いいか」
なのだが、 危険度はやはりモンスターの生息地やダンジョン化の具合にもよる。
そのため、結構安全な所も存在する。
オウカが住んでいる都市の場合、そこまで危険なモンスターは周囲にはいないため、熊が出る山に行く感覚で行ける。
……熊を返り討ちに出来る実力があるならほぼ大丈夫。イレギュラーが起こらない限り。
「♪~」
自然の中を鼻歌を歌いながら、歩いていく。
街中を歩くのは楽しいが、自然の中を歩くのも良い。
森へ入りひたすら歩いていると開けた所に出る。
「……おお」
思わず声を漏らしたオウカ。
そこは一面の花畑。様々な花が一面に咲いており、良い匂いがする。
暫く見惚れてると……
「?」
ふと人の気配を感じる。
なので、そこへ歩いて行くと、そこに居たのは……
「クイン……」
オウカの後輩兼友人でもあるネコハ=クインが居た。
花畑の中にある、花が咲いていない場所に敷物を敷いて、クッションを置き、毛布を掛け、丸まって寝ている。
「ZーZーZー……。んん」
クインの目が薄く開いた。
そして、首を動かし、オウカを見つける。
「……」
「よ」
とりあえず手を挙げて挨拶するオウカ。
それにクインは……
「……」
暫し無言。
そして。
「ん」
いつもの挨拶。
元々彼女は口数が少ない。
なのだが……
「サク」
「うん?」
珍しく言葉を長く紡ぐ。
「どうしてここにいるの?」
その疑問にオウカはそのまんま答える。
「歩いていたらいつの間にかここにいた」
「……そう」
一応クインは納得してくれた。
そして、クインは起き上がると、敷物にスペースを開け。
「ん」
座れ、と言う事らしい。
「いいの?」
「ん」
「じゃあ遠慮なく」
オウカはクインの隣に座った。
そこへクインは匣――クインは武器用の匣である腕輪と、その他を入れた匣である指輪を使い分けている――から水筒とジャーキーの入った袋を出す。
そして、その二つをオウカへ差し出す。
「ん」
「……良いの?」
「ん」
そういう訳で頂く事にするオウカ。
まず飲み物を一口。
冷たいジャスミン茶だった。
「ふう……」
人心地ついてから次にジャーキーを齧る。
「……!」
無言で遺り齧っていくオウカ。
スパイシーでかなり美味しい。
そんな彼を優し気な眼で見守るクイン。
一つを食べ終え、オウカは感想を言う。
「美味しい」
「ん。良かった」
どことなく嬉しそうなクイン。
それにオウカはとある可能性を思い付き問いかける。
「もしかして……?」
「手作り」
「へえ……」
何でも市販の物では物足りなくなって作ってみる事にしたそうだ。
「趣味」
それから嵌ったらしく、時間があればこういう保存食を作っているそうだ。
「良い趣味だと思うけど」
オウカは人の趣味をどうこう言う事はない。
(迷惑をかける趣味じゃなきゃな……)
思えば、あの世界は自分の趣味で迷惑をかける奴ばかりだった。
そんな事を思い出し、しかめ面になっていると……
「ん?」
「え? どうしたかって?」
「ん」
どうやら気になったらしいクイン。
それにオウカは少し考え……
「ちょっと嫌な事を思い出しただけ」
「ん?」
気になったクイン。
それにオウカはこう続ける。
「……楽しい話じゃないぞ?」
「ん。構わない」
そう言ってクインは今度はドライフルーツの入った袋を出して差し出す。
「ん。口直し」
「ありがとう。……もしかしてこれも?」
「手作り」
「……何ともはや」
そういう訳でドライフルーツを食べて、ジャスミン茶を飲んでからオウカは話し始める。
「ポツポツ話しているけどさ……」
少し間を開ける。
「冥刀が生まれた世界って酷かったんだよ」
「……ユウナもそう言っていた」
「だろうな……」
彼女は被害者なので実感がある。
「ほとんどの奴が自分の事しか考えていないんだが……」
「ん」
「だからこそ人に迷惑をかけても、それが当然の権利だと思ってる」
ただの迷惑で済むならまだ良い。
……本当は良くはないが。
それを大勢がやった結果、世界が終わりそうになったのだからどうしようもない。
「そして、趣味で人を犠牲にする奴も多かったんだ」
「……?」
首を捻り、疑問符を浮かべるクイン。
どうやらピンと来ないらしい。
「例えば……そうだな……」
具体例を挙げていく。
「人を殺す事を楽しむ奴とか」
「ん。友達?」
オウカの脳裏に浮かんだのはコジュウロウとモンセラート。
どちらも
「……」
無言となり、頷きかけたが、首を横に振る。
「いや、違う」
「どこが?」
「う~ん……」
否定したオウカ。
だったが、何が違うかをどう言うか迷う。
そして。
「ああ、そうだ!」
「ん?」
「アイツらは楽しんではない」
コジュウロウにとって殺人は手段。
最強となるためには、全ての知的生命体を抹殺しなければならないと思って実行した。
モンセラートにとって殺人は生理現象。
殺さなければ生きられない。だからこそ実行した。
そう説明するとクインは一言。
「殺される側にとってはどうでも良い」
「おっしゃる通りです」
何も反論できないオウカ。
なので……
「オホン。まあその二人の片方は置いておいて……」
「ん?」
その言葉にクインが疑問を示した。
なのでオウカは続ける。
「とは言えセラは途中から方針転換した」
とあるきっかけから無差別を止めた。
だが、彼女は殺人自体を止める事が出来ない。
だからこそ
「依頼を受けて殺すようになった」
「殺し屋? 暗殺者?」
「違う」
否定してからこう言う。
「どっちかと言うと……仕置人が近い」
「近い?」
コクリと頷きオウカは続ける。
「ただ殺すだけじゃなくて、拷問をかけて壮絶死させる」
「……」
クインが顔を顰める。
なので、オウカは続ける。
「量より質を取った結果らしい」
「……質?」
「質」
モンセラートは沢山殺すのを辞め、一人~数人をじっくり時間を掛けて殺すようになった。
「ま、そんな感じでやっていたのを、俺は手伝っていた」
「ん」
「そんで、そのターゲットが迷惑な趣味をしている奴が多かった」
「……ん?」
クインはあまり喋らない。
大抵「ん」で済ませてしまう。
とは言え、付き合いが長ければ何が言いたいのかはわかる。
今回は「例えば?」と聞いていた。
「そうだな……」
そうしてオウカは説明していく。
「人間の皮で服を作る奴とか、骨で武器作る奴とか、内臓で楽器作る奴とか……」
「……」
クインは無表情ながらも絶句した。
そして、問う。
「……それで?」
「全員生まれて来た事と、生きている事を後悔させてから、地獄へ送って、跡形もなく消した」
だからこそ、結構キツイ仕事? になる。
だからこそ、モンセラートの助手は長く続かないのだが、オウカは長く続けていた。
(まあ確かにキツイ仕事だよな……)
そんな事を思っていると、クインが問いかけて来る。
「ん」
「……何?」
「まともな人は居ないの?」
「居ない」
オウカは断言する。
「まともな人とか、優しい奴から狂ったりしていくから」
「友達は?」
「アイツら? ああ……」
クインの一言に何に気になったかが分かったオウカ。
確かにオウカの友達・仲間は変人ばかりだが、そこまで変な人は居なそう。
だが……
「アイツらもアイツらで結構狂っているよ」
オウカは断言した。
「ん~」
クインは自分と交友がある人達を思い出す。
それはユウナとマリア。
思えば、二人は一見すればまともだが、狂っている。
「ん」
「まあ外道畜生じゃないけど、人を殺すのに躊躇いないから」
それは共通項。
「本来、人間ってさ同族を殺すのにためらいがあるんだよ」
「普通は?」
「普通は……な」
殺しが生業の奴らは除くが。
「だけど……あの世界は殺さなきゃやって行けない。だから……」
一拍置いて続ける。
「躊躇った奴から死んでいく。もしくは……」
顔を顰める。
「大事な人を失っていく」
「……」
情けをかけたせいで、逆恨みの報復を喰らった人をオウカは結構見て来た。
「だから慣れていくしかない。強いだけじゃ生き残れない」
「適応?」
「……そうだな」
生き残るのは賢い者でもないし、強い者でもない。
環境に適応できる者だ。
だが、それでも適応できない人はいる。
そういう人は殺されるか、自分で命を絶った。
「……。サクは?」
「まあ適応出来た。それに……」
「それに?」
「出会う人に恵まれていた」
だからこそオウカはあの世界で生き残れた。
そんな事を思い返したオウカ。
少ししんみりしてしまうが……
「おっと。話が暗くなったな」
「ん」
「もうこの話は終わり! もっと明るい話をしよう」
「ん。でも……」
クインが訊ねる。
「そういう話題ある?」
「……」
沈黙するしかないオウカ。
実際、この二人多弁ではないので、あまり話す話題がない。
「……」
無言になったオウカ。
「ん~……」
どうにか話題を捻り出そうとしていく。
そんな彼にクインはいつもの無表情を少し崩し、微笑んで告げる。
「真似しないで」
「してないよ!?」
ツッコミを入れたオウカ。
そんな彼にクインは少しだけ笑った。
その後、二人はポツポツ雑談しながら、過ごした。
【コソコソ話】
(#ー#)<都市や村によって防衛方法は千差万別だ。上記以外にもある。
(・▽・)<外道なのってあります?
(#ー#)<……表向きはない。
(㈩*㈩)<裏向きは?
(#ー#)<モンスターと同盟って挙げただろ?
(・▽・)(㈩*㈩)<うん。
(#ー#)<生贄とかを差し出している所もあるらしい。
(・▽・)<……でしょうね。
(㈩*㈩)<……やりそうだよね。