冥刀抜錨トリニティGEAR   作:亜亜亜 無常也 (d16)

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【コソコソ話】
(㈩*㈩)<……何かこの話題何度もやっていない?

(・▽・)<作者的にはおさらいですね。話数も結構なって来たので。

(㈩*㈩)<……で? 本音は?

(・▽・)<文字数稼ぎです♪

(㈩*㈩)<そんな事繰り返していると、読者離れるよ?

(・▽・)<……(グサッ)……。


②①③

 ……

 …………

 ………………

 

 

 その後、話す内容を変えて明るい話題にして、食事を取りながら会話を楽しんだ三人。

 そんな中、ふと時計を見るクイン。

 この家にあるのはアンティークな大きなのっぽの古時計。ネジ回しで動くらしい。

 クイン曰く、数百年動いているらしい。

 

「ん~~」

「うん? クインちゃん、どうしたの?」

「時計」

「時計……?」

 

 首を捻るレイリ。

 そして、壁際にある時計を見ると、もう結構遅い時間。

 

「あ、確かにもう遅いですね」

「そんじゃあお開きにするか……」

 

 オウカはそう言いながら後片付けを始める。

 とは言え、今日の夕飯は洗い物はなく、全部まとめて捨てれば良いだけ。

 それをレイリとしている中、クインは風呂の準備を始める。

 

 あれこれしている間に風呂が沸く。

 それは良かったのだが、問題が発生する。

 

「ん。誰から入る?」

「……こういう時は、普通に家主からじゃねえの?」

「…………(フルフル)……。レイリどうぞ」

「一番風呂頂くわけには……。こういう時は年上からで!」

「いやいや。こういう時はレディファーストで」

「(フルフル)」

「いえいえ」

 

 皆が譲り合い、誰も入ろうとしない。

 だが、こうしている間に風呂が冷めてしまう。

 

「そうだ!」

「「?」」

「良い事思い付きました!」

 

 そんな中、レイリがある事を思い付いた。

 それに二人はコソコソ話し合う。

 

「(こういうのって碌な提案じゃねえよな……)」

「(ん~)」

 

 そんな彼らを他所にレイリは提案する。

 

「三人一緒に入りましょう!」

「馬鹿じゃねえの」

 

 思わず本音を漏らしたオウカ。

 だが……

 

「良いと思う」

 

 クインは同意してしまった。

 更に畳みかける。

 

「ウチの風呂、まあまあ広いから三人ならなんとか平気」

「あのな……俺男だぞ?」

「「え」」

「おい」

 

 小柄なうえ、髪も長いのでよく女性に間違えられるオウカ。

 しょっちゅうなのであまり気にしないうえ、女装する事も稀にあるので、女性扱いはあまり気にしない。

 それでも、面と向かって言われるのはあまり良い気分ではない。

 

「……冗談」

「冗談ですよ!」

「……」

 

 細い眼で二人を見るオウカ。

 更に二人は続ける。

 

「裸の付き合いって良いますし」

「同性としてくれ……」

「本当に男なのか確かめたい」

「何を言っているの!?」

「代わりに見て良いから。貧相だから見ごたえないと思うけど」

「あ、私も見たいです! 代わりに見ていいですから」

「そっちも何を言っているの!?」

 

 そういう訳でオウカは抵抗虚しく二人に引きずられて行った。

 そして、脱衣所に付くと二人は服を平然と服を脱ぎ始めた。

 それにオウカは沈黙後。

 

(何か違うような……)

 

 そんな事を思いながらも脱衣所で服を脱ぎ……

 

「お先」

「ん」

「私達もすぐ行きます」

 

 タオルを腰に巻き風呂場に入る。

 そこは家主が言った通り、案外広い。

 ヒナタの住んでいる所とは違うな、とオウカは思う。

 

(……まあ一軒家とマンションじゃ違うか)

 

 そんな事を思いながら、体を洗おうとすると、扉の開く音。

 どうやら入って来たらしい。

 

「わあ、結構広いね」

「ん」

(振り向かないようにっと)

 

 そんな事を思いながら体を流し、邪魔にならないよう湯舟に浸かる事にするオウカ。

 

「先良いk」

 

 最後まで言えなかった。

 

「ん」

 

 返事をしたクイン。

 その体は何も纏っていない全裸。

 タオルは手に持っているため、体を隠せていない。

 発育はあまり良くないが、それでもまな板や寸胴と言われるほどではなく、膨らみはちゃんとある。

 

「先輩、体引き締まってますね!」

 

 レイリがコメントする。

 こちらも当たり前の如く全裸。

 堂々と体を晒しており、上から下まで丸見え。

 というか心なしか、服越しに見るよりどう見てもスタイルが良い。

 

「……」

 

 それに動きを止め、黙り込むオウカ。

 それに二人は頭上に疑問符を浮かべる。

 

「ん?」

「どうしました?」

「入らないの?」

「流石に三人じゃ狭いですからね」

 

 いつもと変わらない二人に再起動したオウカはツッコミを入れる。

 

「何で二人共隠してないの!?」

「ん? ここ風呂」

「そうですよ。裸で入る物ですよ!」

 

 正論。

 だが、そういう問題ではない。

 

「俺男だよ!? 羞恥心とかどうなっているの!?」

「ん? 別に気にしない」

「サク先輩、ジロジロ見ませんし、性的な眼でも見て来ませんし」

 

 そう言った二人は体を隠そうともしない。

 それにオウカは溜息を吐く。

 

(何か恥ずかしがっているのが馬鹿らしくなってきた)

 

 思えば、オウカは女性の裸を見てしまった事など何度もある。

 そう言う訳でオウカも腰のタオルを取って、風呂に浸かるために立ち上がる。

 

「お~」

「ん」

 

 それに二人の視線はある一点に釘付けになる。

 そして、コメントする。

 

「先輩。……やっぱり男の人なんですね」

「これが入るのか……」

「何を言っているの!?」

 

 ボケ気味な二人にツッコミを入れるしかないオウカだった。

 そして、三人で湯舟に浸かる。

 湯舟は足を屈めれば三人で浸かれるサイズ。

 クインとレイリがオウカを挟んでいる。

 

「何か間違っている気がする……」

 

 オウカがぼやいた。

 

「ん。気にしない気にしない」

 

 クインがこう言う。

 

「そうですよ! ……まあワンコちゃんなら色々言うと思いますけど」

 

 レイリもそう言った。

 

 因みに後日、この三人は混浴がイヌコにバレ、三人仲良くお説教となる事を知る由もない。

 

 そうして他愛ない話をする中。

 

「そういえば先輩」

「何?」

「前から気になっていたんですけど……」

 

 レイリが訊ねる。

 

「なんで髪長く伸ばしているんですか?」

「うん?」

 

 何とも言いずらい顔をする。

 それにレイリは慌てて言う。

 

「あ、言いたくないなら別に……」

「そういう訳じゃないけど」

「ん。けど?」

「何か久しぶりに聞かれたなって思って」

「「なるほど」」

 

 納得する二人にオウカは理由を話し始める。

 

「最初は些細なきっかけだったんだよ」

「笹井さんがきっかけなんです?」

「違う。苗字になってる」

 

 レイリのボケとクインのツッコミを無視してオウカは続けた。

 

 

 △▲△

 

 

「師匠の所で修行中の時に、面倒になって髪切らないでいたら、長く伸びちゃって……」

 

 縛れる位になってしまったので、切ろうとした時だった。

 師匠がこう言ったのだ。

 

『伸ばしたら良いじゃないですか』

『え……』

『オウカの髪は癖もないし、大した手入れもしていないのに綺麗じゃないですか』

 

 それに比べて、と師匠は溜息を吐く。

 実はメイド師匠の髪は結構癖があり、ショートボブにしている。

 更に、髪を完全に乾かしてから寝ないと、翌朝大爆発してしまうそう。

 

『私も伸ばせるなら伸ばしたいです』

『そうなんですか……』

『なので変わりに伸ばしてください』

『はい?』

『梳いたりするのはやってあげますので』

 

 そう言う訳で伸ばす事になったのだ。

 

 

 ◇◆◇◆

 

 

「まあでも長いと少し邪魔だから……」

「だから?」

「ん?」

「手入れしてくれる人が九十九日いなかったら、短くしても良いって言われた」

 

 なので一人暮らしを初めて、すぐに切る事になると思っていた。

 だが……

 

「でも、案外やってくれる人が居るんだよね……」

 

 紆余曲折の末、異世界に行く事になり、手入れをしてくれる人も出て来たので、切らなかった。

 クインが訊ねる。

 

「今誰がやっているの?」

「マユ」

 

 オウカの風呂上がりに、彼の髪にドライヤーを掛け梳くのがマユの日課だった。

 

「会話も終わったし、出よう」 

「ですね。結構長風呂でふやけます」

「ん。のぼせる」

 

 三人は風呂場を出て、寝間着に着替える。

 そのまま寝る支度をする中……

 

「先輩、ちょっといいですか?」

「?」

「髪の手入れ、私がしても良いですか?」

 

 レイリの思わぬ提案にオウカは驚くも……

 

「おう」

 

 断る理由もないので頷いた。

 

「ん。アタシもやる」

 

 そこにクインが加わり、女子二人がオウカの髪を手入れする事になる。

 そう言う訳で、ドライヤーで乾かし、髪を梳いていくのだが……

 

(リンス付けたり、ストパ掛けたりしてないって言ってたけど……)

(ツヤツヤ。羨ましい……)

 

 これと言った事もしていないのに、オウカの髪は梳きやすかった。

 髪に癖があるクインは心の中で羨ましがった。

 

 そうして、後は寝るだけとなったのだが、新たな問題が発生する。

 それは……

 

「ん、寝る場所どうする?」

 

 クインの家にはベッドが一つしかない。

 そして、ソファもあるが、それを使った所で二人しか寝れない。

 そのため……

 

「ん。アタシはクッションで寝るから二人はベッドとソファ使って」

「いやいや。家主がベッド使うべきだろう……」

「私は床でも寝れますから、二人が使ってください」

「別に座ってでも寝れるし」

「数日眠らなくても支障はない」

「私も同じくです」

 

 先程の風呂と同じような問題が発生。

 幾ら揉めても結論が出ない三人。

 

(これもしかして……)

 

 オウカが思った途端……

 

「じゃあ三人でベッドで寝ましょう!」

「ん。名案」

「おい!?」

 

 レイリが提案し、クインが同意。

 さっきと同じ結論になる。

 

「あのなあ……」

 

 オウカは若干デジャヴを感じながら反論する。

 

「流石に三人で寝るにはベッドが小さいだろう?」

「ん。平気。使ってるベッド大きめ」

「じゃあ問題ありませんね♪」

 

 なんとダブルサイズ(幅百四十cm×長さ百九十五cm)なので、詰めれば三人で寝れる。

 

「それに俺男だよ」

「「え」」

「おい!」

 

 さっきと似たようなやり取り。

 クインとレイリが続ける。

 

「私は気にしませんし」

「ん。サクなら気にしない」

「はい」

「……何か間違っているような」

 

 そういう訳で三人、同じベッドを使って寝る事になった。

 そして、配置は……

 

「これで良し!」

「ん」

「何か間違っている……」

 

 オウカを挟んで川の字(小の字?)で寝る事になった。

 

「それにしても……」

「ん、初めての経験かも……」

「私もです」

 

 女子二人がそう言った。

 それに対してオウカは……

 

(俺は初めてじゃないな……)

 

 二人の温もりを感じながらそう思った。

 かつての友達や仲間達は心を開けば、距離が近いので、スキンシップの一環でそういう経験がある。

 なので、彼の場合、よく小説や漫画で見るように、緊張して眠れないなんて事はなく、

 

「ZーZーZー」

 

 あっという間に夢の中。

 

「……ある意味凄い」

「そうだね」

 

 女子二人は感心しながらも呆れる。

 

「じゃあ私達も寝ようか」

「ん」

 

 そういう訳で二人は眼を閉じ、寝ようとしたが……

 

(眠れない……)

(眼が冴える……)

 

 夢の世界へ行けない。

 なので……

 

「……ねえクインちゃん」

「……ん?」

「起きてる?」

「ん」

「寝れないね」

「確かに。眼パッチリ」

 

 そういう訳で……

 

「何か話でもしよう!」

「ん~」

「迷う所?」

「だって……」

 

 クインが言う。

 

「サクは寝てる」

「……」

 

 二人で間に挟んだ少年を見ると……

 

「ZーZーZー、ZーZーZー」

 

 ぐっすりと寝ている。

 なので……

 

「じゃあ小声で話そう」

「ん~、ん」

 

 そう言う訳で雑談をする事にする女子二人。

 とは言え、クインは多弁ではないので、レイリが話を振って、それにクインが答えていく。

 そうして話していると……

 

「ふわぁ……」

「んんん~」

 

 眠たくなってくる。

 なので……

 

「…そろそろ寝ようか」

「ん~」

 

 女子二人も目を閉じ、

 

「「ZーZーZー」」

 

 夢の世界へ旅立った。

 

 

 ……

 …………

 ……………

 

 

 翌朝。

 

「起きます」

 

 オウカはパッチリ目を覚ます。

 起き上がろうとするが、起き上がりにくい。

 

「……」

 

 無言になったオウカ。

 なぜなら……

 

「ムニャムニャ……。もう食べられない……」

「ん~ん~ん~」

 

 レイリとクインがオウカの腕にしがみついて寝ているからだった。

 それに少しだけ笑みを漏らすオウカ。

 とは言え、このままでは何も出来ないので……

 

「悪いね」

 

 起こさないよう抜け出し、身支度をする。

 

(もう出るか)

 

 そして、ここを発とうと思う。

 とは言え、このまま出ていくのは何かアレなので……

 

「そうだ」

 

 そのまま朝食の準備をする。

 幸い材料はあったうえ、一応許可は貰っている。

 それが終わるとオウカは、置手紙を書いて、寝ている二人の方へ行き……

 

「またね」

 

 頭を撫でてから、クインの家を出た。




【コソコソ話】
(・▽・)<サクの髪の手入れは私もやってました♪ 他はどうなんでしょう?

(㈩*㈩)<結構皆やってる。カスミやマリアはやっていた。

(㈩*㈩)<それとメイドとか百合女もよくやってた。

(㈩*㈩)<因みに、ポンコツお嬢はやろうとして大失敗してからやっていない。

(#ー#)<存外皆やってくれるんだな……。
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