(㈩*㈩)<前回の解説からちょっと派生して解説する。
(・▽・)(#ー#)<?
(㈩*㈩)<納刀形態について。
(#ー#)<腕輪になったり、コンパクトになるだけじゃねえの?
(・▽・)<私の【ルンペル】何かは融合しているので、そういうのないですし。
(㈩*㈩)<それ以外の場合もある。まず普通に鞘に納める。
(㈩*㈩)<そして、体内に収納。後、亜空間に収納がある。
(㈩*㈩)<一般的なのは、こんな感じ。
(#ー#)<体内ってどういう事なんだ?
(㈩*㈩)<使い手を鞘にするパターン。まあコレは信頼関係がないとならない。
******
次の日。
オウカはいつもより遅い時間に目を覚ます。
ベッドの上で首や腕を回し、体の調子を確かめる。
(不味いな……。調子が戻らない)
実は、昨日ベニバナの家から帰って、明日の支度して、入浴してすぐに寝てしまったのだが、それでも体がまだ怠い。
そんなオウカに人形態のマユが告げる。
「今日は休めば?」
手には御粥が入った鍋と、付け合わせの様々なおかず。
どうやら予想して作っていたらしい。
そこへ更に蟻形態のネラも言葉を掛ける。
「同感、今日、休暇」
二人から言われ、オウカは迷う。
「う~ん……」
昨日よりだいぶマシにはなっているので、戦おうとすれば戦ったりは可能。
だが、このままこれは続くと不味い。
「そうだな。今日は休むか」
「うん」
「了解」
そういう訳で、今日はベッドの上でおとなしくしている事にする。
オウカは、マユが作ってくれた御粥を食べて、学校の教師や友人に今日は休むと伝え、ベッドに潜り込んだ。
******
「ふにゅう……」
オウカの意識が覚醒。どうやら寝てしまったらしい。
時計を確認すると、時刻は午後四時。
「よく寝たぁ~」
伸びをするオウカ。そして、ベッドから立ち上がる。
「大丈夫なの?」
「平気?」
それに気づいた相棒二人が聞いてくる。因みに二人共何かしら作業をしている。
「うん。朝よりはマシ」
そう言いながら、ストレッチする。
「しっかし、ここまで反動は来るとはな……」
その呟きにマユが答える。
「当たり前。そもそも、反動がかなり強いモノを使ったでしょう?」
オウカがストックから引っ張りだした【ノートゥング】。
オーラの発生・操作という単純な能力であり、実は普通に使う分にはそこまででもないのだが、昨日使ったのはその最終奥義。しかも他者に使わせたうえ、その反動すら引き受けたのだ。ネラが反動を引き受けなければ、もっと重傷する危険性もあった。
「そういえば、ディアンもこれ使った後、怠そうにしていたな」
ふと思い出す。
というか彼女の<冥刀>は、色々コピー可能なのだが。その分反動が来るモノも幾らかあった。
「色々注意しないとな」
ディアンがいたら怒られる。
そんな事を思ったオウカに相棒二人はこう言った。
「無茶を見守る身にもなって」
「身体、資本」
その言葉にオウカは。
「反省します」
それだけ言った。
そんな感じで三人が話していると。
「ん……」
「……あ」
「気配」
三人ほぼ同時に感じ取った。人がやってくる気配がする。
なので、ネラが偵察用の機械アリを向かわせると、そこにいたのは。
「千客、万来」
カナタ、ジンナ、ベニバナ、ランコ、リアだった。
この面々はマユとネラの存在を知っていたり、知らなかったりする。なので。
「マユ、ネラ」
「わかった」
「承知」
マユが櫛に、ネラが機械アリになる。そのタイミングで、来客を知らせる音が鳴る。
「はいはい」
扉を開けると、そこには五人の少女達。
最初に口を開いたのはカナタ。その手には果物盛り合わせが入った籠。
「お見舞いに来たわよ。はい」
「どうもありがと」
盛り合わせを受け取るオウカ。
そんな彼にジンナが口を開く。
「サク君、休む事なかったから心配したんだよ? 大丈夫?」
「うん。寝てたらマシになった。明日には学校行くから」
そう言って笑うオウカだったが、リアとランコがこう言う。
「顔色少し悪いですよ? ご無理はなさらないでください」
「いつも人に無茶するなと言っているんだから、自分もするな」
ランコの言葉には苦笑いするしかないオウカ。
そんな彼にベニバナが心配そうに訊ねる。
「オウカ。本当に大丈夫ですか?」
「平気」
短く告げる。そんな彼にベニバナは続ける。
「オウカ。やはり
「違う」
即答するオウカ。
「鍛えたりなかっただけ。もう何も言うな」
そう言って笑うオウカ。
そこまで言われては仕方ないと、ベニバナは。
「わかりましたわ」
そう言った。
そして、五人にオウカは問いかける。
「それで? 上がってく? 狭いけど」
「今日は帰らせて貰うわ」
「元気になった時に改めてお邪魔するよ」
そういう訳で五人は帰った。
帰り際に、ベニバナがオウカにある事を伝える。
「そういえば、会長が話したい事があるから、寄るとの事ですわ」
「……マジでか」
「マジですわ」
流石に驚くオウカ。
そして、五人が帰って一時間後。
「やあ。この様子だと大会前には治りそうだね」
カミキが訊ねて来た。
「明日には行きますよ」
「無理は禁物だ」
「皆そう言いますね。ところで用事って?」
オウカの問いかけにカミキは少しだけ逡巡して答える。
「自分にも助言が欲しいと思ってね」
「へ?」
変な声を出してしまったオウカ。
そんな彼に構わず続ける。
「いや、君は交流のある人達には助言したりしているそうじゃないか」
「まあ……」
「自分も伸び悩んでいるからね。何かないかと思ってね」
そういうカミキにオウカは沈黙してしまう。そのまま考える。
(そう言われてもな……)
彼の戦闘方法は完成されている。これ以上何かと言われても困ってしまう。
(う~ん……。あ)
その時、とある事を思い出す。
なので。
「先輩」
「何だね?」
「先輩の……」
そして、このオウカの質問により、カミキは更なるパワーアップを果たす事になる。
******
一日休んだ次の日。
オウカは宣言通り登校する。そして、授業を受け、対校戦に向けて動いていく。
あちらこちらの手伝いをしたり、練習をしたり。
そういう訳で今はカナタと斬り合っていた。
「オリャァァァ!」
「ハアアア!」
オウカはロングナイフ一本、カナタは長脇差と小太刀の二刀流。
どちらも凄まじく速く、音を置き去りにするかのような勢い。因みに、使っている場所は、小部屋ではなく、体育館のような場所であり、他にも人が結構いるので、自分の練習そっちのけで観戦している人も多い。
とは言え、二人共怪我しないように、VFを展開している。ただ、それでも数値はゴリゴリ削れているが。
(やっぱり単純な斬り合いじゃ、私が不利ね)
斬って、斬られてしながら、カナタは分析する。
実は今の斬り合いは、カナタから頼んでやって貰っている。オウカも病み上がりでウォームアップをしたかったから引き受けた。
条件は同じ。何かしらの強化はなし。そうなると、やはりオウカが有利。
しかもカナタの方が武器の手数的にも、リーチ的にも、有利なはずなのに、押されていた。
(こういう場合、予想外を作るしかないわね……)
だが、緩急を付ける、暗器を使う、目潰しをする位の搦め手では、オウカの牙城を突破出来ない。それは色々な武器を使い分けるスドウが証明している。
(師匠さんの教えらしいけど……)
オウカ曰く、かなりの実戦形式で習ったらしく、そういう搦め手に対する対策も沢山習ったらしい。
(私も会って教えを請いたいわね)
そんな事を思ってると。
「別の事考えるの厳禁」
「うぐ!?」
オウカの蹴りが炸裂。カナタの右手から長脇差が吹き飛ぶ。
その隙にオウカは距離を一気に潰し、空いた左手でカナタの首を掴む。
「ぐう……!?」
「派手に寝転がれー!」
そのままカナタを片腕で床に叩きつける。
「くは!?」
因みに、この投げ技上手くやれば相手を殺せるが、そこまではしない。
衝撃で動けなくなったカナタの首に、オウカはナイフを突きつける。
そのままの態勢でオウカは話す。
「カナタは色々考えて戦うタイプだよね?」
「え、ええ」
「考えるな、とは言わないけど戦闘を疎かにしちゃいけないよ」
「肝に銘じます」
その時、ふとカナタに疑問が湧く。
「ねえサク君」
「うん?」
「考えて戦う以外のタイプがいるって事?」
その問いにオウカは答える。
「うん。本能で戦うタイプだね」
感覚や直感で戦うのが、当てはまる。
格上さえも倒せる事もあるが、安定性が悪い。
「カナタは、考えて戦うタイプだね」
こうされたら、ああすると理論立てて戦うのが、当てはまる。
安定性が高く、隙も少ないが、爆発力は低い。
「ほぼ二つに分けられる」
オウカの説明に、カナタはある疑問が湧く。
「ほぼ?」
「ほぼ」
「当てはまらないのがいるの?」
「いる」
まずは状況に応じて使い分ける。どちらか片方を極めてないからこそできる。だが、その場合やそこまで強くはなれない。
そして問題なのは、両方を合一させて使うタイプ。
両方の長所を併せ持ち、両方の短所を潰している。
「でも、滅多にいない。俺が知る限りでも二人しかいない」
「難しいの?」
「そんなレベルじゃない」
超高温と極低温を混ぜ合わせる。
容器に爆発物を入れて、容器が壊れないように爆破し続ける。
水の中で、火を付け、燃やし続ける。
「そういうレベルの事が必要」
「私には無理って事はわかった」
納得するカナタだった。
その時、見物人から声が掛かる。
「おーい、いつまでそうしてんだ?」
「「あ」」
オウカはカナタに馬乗りになったままだった。
「悪い」
「大丈夫よ」
すぐにどいたオウカに、顔を少しだけ赤くしたカナタだった。
******
その日は休日。毎日のようにガンガン練習では、ガス欠になるので、ちゃんと休む日があり、その日は登校禁止になっている。
そんな日に、オウカは自宅で悩んでいた。
「う~ん……」
居間にあるお気に入りのビーズソファに寝っ転がるように座り、考える。
そんな彼の様子に、マユとネラはコソコソ会話し合う。
「
「何?」
「
「何か考えているみたい。そっとしておこう」
「了解。菓子、飲料、差入」
「それはいい」
そういう訳で二人は、オウカの傍らに、チョコレート、ポテトチップ、酢昆布、コーヒー牛乳、緑茶を置き、邪魔にならないようにする。
そして、オウカはと言えば。
(このままでいいのか?)
ある事を考え悩んでいた。
それは自身の戦闘スタイルについてだった。
今のオウカの戦闘スタイルは、状況や気分により武器を使い分けて戦う。経験や技術も〈
何かしらの術技や能力を使うモノには、これも〈
だが。
(足りないよな……)
かつての仲間や強敵達、それらと今戦うとなると若干チカラ不足は否めない。
……まあ負けるとは言わないが。
「ふむ」
堂々巡りになるので、気分転換しようと周りを見渡すと、マユとネラが用意してくれた、お菓子と飲み物が目に入る。
「ありがたい。頂きます」
暫く無心で食べ勧める。
(甘い、しょっぱい、苦いが一緒にあってありがたい)
そんな事を思ってると。
「うん? 使い分け? 一緒?」
何かしらぼんやりと思い浮かぶ。
そして、思い出したのはソルドアット。彼女の戦闘スタイル。だが、アレは彼女の【チャンドラハース】だからこそ出来る技。自分には同じようには出来ない。
「待てよ。ソルと同じには出来ない。でも似たようには出来る!」
オウカは立ち上がる。
そして、自分の考えを実行するための、行動に移る事にした。
******
そして、次の日の練習時間。
個室の練習場には二人の人物が向かい合っていた。
オウカはその人物にお礼を言う。
「ありがとうございます。急な申し出を受けてくれて」
「いいさ。ボクも君に興味があったから」
それはイブキ=イオリ。この高校の教師では純粋な戦闘力はトップ。
「それで? ボクは何をすればいいの?」
「試したい事があるので、本気で戦ってください」
オウカの言葉を聞き、イオリは笑う。
「いいよ」
そして、愛用のトンファーブレードを出し構え、抑えている圧を出す。彼が発する圧は凄まじく、常人なら動けなくなるだろう。
それにオウカは好戦的に笑う。
「いいねいいね。そうこなくっちゃ!」
そして、自分の新しい戦闘方法を試すために、エモノを出した。
その後、個室が暫く使えなくなり、キョウコから大目玉を喰らった二人だった。
【後書】
(#ー#)<前話でタイプって出たけど、お前ってどっち?
(・▽・)<感覚ですね。因みに、大馬鹿と戦闘狂も。
(・▽・)<復讐者二人、百合女、ディアンは理論。
(#ー#)<ふうん。ところで、
(・▽・)<どっちも。ほら、他者の経験と技術があるから。
(#ー#)<ほんとにチートだよな……。ん? 兼ね合わせの二人って?
(・▽・)<一人は冥土師匠。もう一人はまだ言及すらされていないとある人。