(・▽・)<作中、サクって自分の事を才能がないって言ってます。
(・▽・)<ですが、実際達人相手にも渡り合えてます。
(・▽・)<良い機会なんでその理由について解説します。
(㈩*㈩)<一応既出だけどね。
(・▽・)<一つ目が経験値が凄まじい。
(・▽・)<あの戦わなければ生き残れない世界で戦い抜きましたから。
(#ー#)<……戦っても生き残れない気がする。
(・▽・)<揚げ足取らない。
(#ー#)<はいはい。
(・▽・)<二つ目が、ディアンが遺した糸。
(・▽・)<【クリドゥノ・アイディン】のコピー能力は、
(・▽・)<相手の経験・技術まで模倣します。
(・▽・)<だからこそ、サクは強敵や難敵相手に戦えます。
(㈩*㈩)<サクの凄い所は、それらを自分に完全に沁み込ませている。
(㈩*㈩)<だから、今では多少の身体強化だけで大抵の敵は屠れる。
(#ー#)<オレ、勝ち目なかったんだ……。
(㈩*㈩)(・▽・)<今更何を言っている?
(#ー#)<ハモんな!?
■□■□
そして、遂に試合開始となる。
選手達は一チーム固まって、どこかに転移する。そこから攻撃や防衛に移る。
攻撃の場合、単独か、団体で挑む。……場合によっては半々にする。
≪天ノ角高校≫の場合、選んだのは前者。しかも、
そして、他の高校はと言えば、一人を
そんな状況下、まず接敵したのは、カミキだった。
敵は三人組の<プレイヤー>。剣士、術士、回復役のバランスの良いパーティ。
「よし、相手は一人! やっちまえ!」
剣士の男が獲物を見つけたとばかり、襲い掛かろうとした。
だが、次の瞬間、コマ落としのように、離れた場所にいたカミキが、術士の近くにいた。
「「な!?」」
「遅い」
「え」
そのまま、蟷螂の鎌に変えてあった右手に、光を纏わせ威力を上げ、急所を狙う事で、一撃で術士を葬った(殺してはない)。
そして、返す刃で回復担当を戦闘不能にする。
あまりの速さに、剣士は呆然としていたが、どうにか起動。剣を振りかぶり、カミキに襲い掛かる。
「死ねやあああ!」
それにカミキは光線を放つ事で対応。そのまま剣士はVF値を削り取られて、戦闘不能になった。
十秒もしないうちに、勝利したカミキは息をフウと吐き、そのまま移動し始める。
その時、彼が思い出していたのは、オウカに言われたある言葉だった。
『会長の《クロス》って何の種類のカマキリですか?』
『いや、知らないが。どれも同じじゃないのか?』
『そんな訳ないでしょう。それ、凄くもったいないですよ?』
オウカに言わせれば、生物系の《クロス》は、種類が細かく決まっていない場合がある。大雑把な区分の場合、複数種のチカラが使えるとの事。
『例えば、クモの場合はこんな感じです?』
糸で罠を張ったり、相手を拘束するだけでなく。投げ縄にしたり、滑空したり、空気袋を作っての水中活動まで可能。
更に、タランチュラのパワーと、アシダカグモのスピードを利用した格闘などが出来る。
『先輩はカマキリですから、ハナカマキリの擬態とか、キノハダカマキリのスピードとかが使えるんじゃないですか? 一度色々調べると良いですよ』
『ああそうする』
そういう訳で、カミキはカマキリについて色々調べた。そして、そのチカラを引き出せるようになったのだ。
「もっと早くやれば良かったな……」
その呟きは、残念そうな声音だが、どこか嬉しそうな声でもあった。
******
他の場所でも戦いは勃発していた。……流石にカミキみたく瞬殺は珍しい。これが『バトル×バトル×バトル』醍醐味である。因みに、観客に戦闘を見せるため、ステージのあちらこちらにカメラが仕掛けられており、ドローンもかなりの数が配備されている。
そして、他の面々はと言えば。
「ここだな……」
スドウが隠れながら、相手チームの
(三対一か……。人数的には不利だな)
オウカから貰ったアレを使おうかと思ったが、流石に速い。
(地道にやりますかね)
そして、彼が出したのは――狙撃用のボウガンだった。普段使いのに比べると大きい。それを護衛の一人に向け、バフを掛けて撃つ。
「ぐお!?」
ヘッドショット! 一人脱落。
「クソ!? 狙撃か!」
「どこだ!?」
残り二人が背中合わせになって、敵を探しにかかる。
それに対してスドウは、ボウガンを仕舞い、そのまま敵に向かう。
「いた! アイツだ!」
「死ねぇー!」
一人が火炎瓶を連続して投げつける。どうやら武器を使うタイプの<クルセイダー>のようだ。だが、そんな物はスドウに当たらない。器用に避けていく。しかもそれだけではなく。
「逆に利用させて貰う」
投擲ナイフを投げ、火炎瓶を爆発させる。おかげで相手は自分の姿を認識できなくなる。
「糞!? どこだ!」
スドウは叫んでる火炎瓶使いを片手用ボウガンで射貫く。気配でどこにいるかがわかるからこそできる芸当。
そのままもう一人に近づく。
「あばよ」
「!?」
一人の首にショートソードを斬り付け、戦闘不能にする。
そして、丸裸になった
******
今までの敵は雑魚に思えるが、そんな訳はない。ただ相性が悪かったり、実力を発揮させる前に潰したからこそ、そう見えるだけ。
そのため、強敵も存在する。
ゴリラがメイス型のモーニングスターを振るう。それをベニバナはオーラを纏った拳で相殺。
そのまま凄まじいぶつかり合いになる。
「オラアアア!」
「はああ!」
ベニバナはある人物と渡り合っていた。それは他校の同学年の選手。<プレイヤー>の分類としては、<デュナミスト>と<クルセイダー>。
このモーニングスターは<冥刀>であり、そのチカラは、赤熱化。炎熱と物理の双方ダメージが与えられるうえ、身体補正とバフも高い。
それに加え、《クロス》でゴリラになるので凄まじいパワーを持っていた。これの合わせ技で、去年の『バトル×バトル×バトル』では十人近くの敵を葬った猛者。
それにベニバナは、竜化でパワーを引き上げ、オーラで炎熱ダメージを防御して真正面から対応していた。因みに、練習期間中に、特定攻撃への対応や、オーラの燃費が改善しているからこそ、出来る芸当だった。
戦う両者。心なしかどちらの表情は明るい。
(やっぱり同じタイプとのぶつかり合いは心が踊りますわ~)
(やっぱり、戦いはこうでなくっちゃあなあ!)
だが、このままでは埒が明かない。なのでベニバナは提案する。勿論その間もぶつかり合いは続行している。
「提案ですわ。一旦共闘しません事?」
「あん?」
「スタイルが同じですので、長引きそうだからですわ」
その提案に、ゴリラは頷く。
「いいぜ。乗った!」
「では一時の共闘を」
「おう」
そして、二人はそのまま一撃をぶつけ合う……振りをして、背後から襲いかかろうとした襲撃者を屠り去る(死んでない)。
「では行きましょうか」
「おう」
こうしてゴリラとドラゴンの共闘が始まった。
******
そして、カナタは複数人を相手取っていた。悪い事に、敵は彼女が強敵だと判断して、共同戦線を張っていた。つまり多対一。
「本当に嫌になっちゃう……」
そう言いながらも、カナタは互角に渡り合っていた。
最近習得した式神を使い、ソレを呪符と共に飛ばし、攻撃と防御をおこなう。そして、自身は適宜武器を使い分けて戦う。
そのおかげで、敵は残り半分。なのだが。
(やっぱり、消耗が激しいわね。このままだと持たない)
実はメンバーの中で一番継戦能力が低いのが、カナタである。
(誰か助けに来てくれないかしら)
そう思った
まず最初に浮かんだのは、オウカの顔。
(サク君……は無理ね。今は動けないでしょうし)
だが、すぐにそれを否定。なぜならそれは今は無理。
なので、他のメンバーに心で良い賭ける。
(ベニバナ先輩、スドウ先輩、カミキ会t)
最後まで言えなかった。
陣を組んでいた敵の一角が崩れた。
「何g……ギャア!?」
「敵だ! 倒s」
そのままドンドン減っていく敵の数。
その隙をカナタは見逃さない。
「一気に行くわよ!」
防御に割いていた式神と呪符を全て攻撃に回し、突貫させる。
そうして、敵はあっという間に全滅する。
「ふう……」
体力も気力も消耗したカナタ。座り込んだ彼女に近づく相手。それは。
「怪我無いかい?」
「カミキ会長……」
カミキだった。《クロス》は発動中で、両腕がカマキリになっている。
「立てるかい?」
「大丈夫です」
どうにか立ち上がるカナタ。元々アクセサリーとして自動回復や自然回復向上を付けているので、ある程度はすぐに回復する。
「そうか」
「そういえば、状況はどうなってます?」
「こちらは未だ脱落者ゼロ。戦力を着実に削っている」
スドウは隠密性と器用さを活かして
ベニバナは高いステータスを活かし、文字通り薙ぎ払う。
「ゼロって事はサク君は……」
「ああ。どうやらちゃんと守ってくれているらしい」
実は、
彼が立候補したのだ。
曰く。
『新しい戦法を試したいし、それに……。いやこれはまだ早い』
『『言えよ!?』』
そういう訳であった。
「それで? どうします?」
「そうだな。敵も粗方減ったから、他の面々と合流しよう」
「そうですね」
そういう訳で二人は他のメンバーを探し始めた。
◇◆◇◆
ほぼ同時刻。
こちらも複数校が団結し、≪天ノ角高校≫の
偶然にも、<クルセイダー>と<デュナミスト>で、実体のある分身を出せる者がいたので、数は圧倒的有利。
そのはずだったのだが、
「うん。悪くない」
たった一人の人間を突破出来ていなかった。
それを守っているのはサクヅキ=オウカ。立った一人。
彼の周囲には、
それに加え、彼自身も武器を持っていた。右手に大槍、鉈、脇差、狩猟刀を、左手には大太刀、蛇腹剣、長ドスを纏めて握り、両足指にはロングナイフとドスを挟み、肩には大弓を背負っている。因みに、周りからは見えないが、あちらこちらに投擲用のナイフ、手裏剣、苦無、メリケンサックを仕込んでいる。
分身に武器を持たせ、けしかけている一人の選手が悪態を付く。
(なんだよ……アレ! ふざけてるとしか思えねえのに……)
それも無理はない。
一見この適当にしか思えない武器選び、構え、使い方。これが相手を苦しめていた。
大槍で突き刺し、薙ぎ払う。大振りな武器なため隙は出来るのだが、その隙を脇差、狩猟刀、ロングナイフ、ドスを、口に咥え、脇や膝に挟み、それらで受け止める。無論攻撃は大槍だけでなく、大太刀や長ドスも手だけでなく、足指でも振るう。武器を至る所で振るうため、何をしてくるかが予想が出来ない。
ならば中距離・遠距離から攻撃しようにも、蛇腹剣で中距離を薙ぎ払い、弓での射撃で遠方の敵を攻撃され、投擲ナイフや手裏剣が距離問わずに襲い掛かる。しかも時には、周りの武器を飛ばすは振るうはで手に負えない。
そのせいで、もう敵勢は残り僅か。……多いように見えるが、実際ほとんどが分身なので、実質三人。
一人がオウカに目がけ叫ぶ。
「化け物! この化け者!」
それに対し、オウカは凄絶な笑みを向ける。
「ああ、そうだ。化け物だよ」
そう言って、笑みを深くした。
「世の中には、屑や外道がいる。人を人とも思わず踏みにじる奴がさ」
脇差、狩猟刀、ロングナイフ、ドスをジャグリングのようにする。
それを隙と見て、分身をけしかけるが、少し離れた所にあった狼牙棒が、まるで引き寄せられたかのようにオウカの手に収まる。
糸を使用して引き寄せたのである。実は周りにある武器達にもくっついている。
「そういう奴に地獄を見せるために、俺はあえて人を捨てたんだ」
フルスイングされた狼牙棒。分身をまとめて薙ぎ払った。
「もう面倒だな。消えていいねぇ」
そのまま狼牙棒が投げられた。
その全力の投擲は。
「ゴアアア!?」
「ガバアアア!?」
分身を作っていた<プレイヤー>を纏めて薙ぎ払った。その結果、ダメージ超過で脱落した。
【TIPS:生物系のクロス】
(#ー#)<比較的当たりと言われる部類で、特定の種類になる奴もいるが。
(#ー#)<大雑把な区分になる人もいる。
(#ー#)<そういう場合、上記のように複数種のチカラを引き出せるな。
(・▽・)<何かそれズルな気がします。
(#ー#)<言ってやんな。所詮ガチャだからな。それに……
(㈩*㈩)<それに?
(#ー#)<こういう引き出しは体力や気力を消耗する。
(#ー#)<だから、どっちが不利とかない。どれだけ使いこなせるかだ。
(㈩*㈩)<そういう考え何か好き。