(#ー#)<今更だけど、復習とまとめだから俺が解説。
(#ー#)<ダンジョンで稀に見つかる<アーティファクト>。
(㈩*㈩)<偶に自分の力でこっちにやって来て、普通の武器や<アーティファクト>に擬態している場合もある。
(#ー#)<使い手に代償と引き換えに、身体強化と、特殊能力を与える。これのチカラで<プレイヤー>になる奴もいる。
(・▽・)<まあ例外もチラホラありますけど。
(#ー#)<誰でも使える訳じゃない。自我を持っているから、使い手との相性がある。
(㈩*㈩)<実は魂を持っている。
(・▽・)そして、三つの
(・▽・)<まああまりそう呼ぶ人いませんね(笑)。
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始まりの<冥刀>というモノが存在する。
叢雅一門の創始者である、無量大数叢雅が自ら作刀した<冥刀>である。
ここから全てが始まったため、始原冥刀や原初冥刀と呼ばれる事もあるが、最も一般的な呼び名は――<
因みに、彼女が作ったのはそれだけでなく、候補となったモノや、かなり特殊なモノがあり、ソレらは<準天剣>と呼ばれる。他の叢雅の作品でも、最高位のモノや、条件を満たせば凄まじい事になるモノも含む。
その呼び名の如く、表向きには十本存在していて、対応する番号を持ち、解放銘にセフィラの名前も入る。
そして、インド哲学において宇宙の構成要素である「火水風地空」と、物理学において重要な現象五つをモチーフにしたチカラを持っている。
例えば【ティソーナ】は「火」のチカラを持つ。
剣自体が常に核融合をしており、全ての<冥刀>で最大の火力を持ち、全てを燃やし尽くす黄金の炎を放出する。
他にも【マーガ・カマル】は「振動」のチカラを持つ。
刀身を振動させるだけでなく、音を操り、振動波や衝撃波を放ち、地震すら引き起こす。
このようにそのチカラは、他のモノとは一線を画す。
個人で軍勢を相手するどころか、国を落とせる。それどころか、世界をも滅ぼせる。
では無量大数は世界を滅ぼすために作ったのか? それとも、元々の理由である『敵』を倒すために作ったのか。
否、否、否。どれも違う。
コレらを作った真の理由。それはとあるモノ――<神刃>と無量大数が呼ぶモノを修復するための儀式のため。<天剣>は儀礼剣である。
だが、<神刃>が完成した時、何が起こるのかわからない点と、<天剣>自体が危険過ぎる事から、半分以上を破壊して、その事実を彼女は伏せた。
だが、その事を許せないモノがいた。――それが<神刃>自身。
だからこそ、暗躍を開始した。
自分の手足となる存在を用意した。
叢雅一門をテロにより全滅させた。
世界を狂わせ、滅びに向かわせた。
そして、<天剣>を修復させた。
そして、目論見通り儀式を完遂させて、<神刃>は復活を果たした。
そのまま世界にトドメを刺そうとした。
だが、そこに立ちはだかる者がいた。
それが、サクヅキ=オウカとソルドアット。
一時は死に掛けるも、どうにか復活。
そして、荒技にて逆転を果たした。
******
その荒技とは、儀式により新たなる<神刃>を作り出す事。
幸いな事に構成要素は揃っていた。
オウカは、自身の持っていた<冥刀>を総動員させて
ソルドアットは、【チャンドラハース】にこっそりストックしていた<天剣>を、クリフォトにして儀式を実行。
そうして大逆転劇はなった。
とは言え余りにも無理矢理過ぎたため、二人の<神刃>は一戦しか持たなかったうえ、代償も大きかった。
そして、この時の状態でソルドアットは再現された。とは言え<神刃>は作れない。出来るとすれば<天剣>のチカラを再現する程度。
これが今、
++++
そして、戦いは再開する。
セフィロトが降りて来る。そして、ソルドアットの背後に展開される。
それはまるで曼荼羅。
オウカはどうするか考えていた。
(対抗……出来るか? つーか下手するとアシヤ先生言った通りになりかねない)
<天剣>はどれも凄まじいチカラを秘めている。
占いの如く、関東が消し飛ぶ程度なら――はっきり言って御の字、下手をすれば銀河系が消し飛びかねない。
(そういえば……)
彼女の助言を思い出す。
それは――
――何があっても冷静に。怒りを抑えて戦う事。
――キミだけではどうにもならない大ピンチが襲来する。凌ぎ切れば大チャンス。
だからこそ、怒りを堪えて戦っていた。
……まあ爆発してしまったが、どうにか相手を殺さずには済んだ。
そして、今の状況は二つ目。
(チャンスって一体何が……)
相手の様子を伺いながら、考える。
自分の手札、使えるモノ、相手の攻撃方法、チームメイトの事。
思考、思考、思考。
そして。
「あ」
思わず声が漏れる。
それはとある方法。これを使えば逆転可能。それどころか、これからの戦力にもなる。
だがしかし。
(時間がかかる……)
作業に集中しなければならないうえ、片手間で防げる攻撃ではない。
(どうする……)
その時だった。
「手助けは必要?」
聞き覚えのある声が、オウカの耳に入った。
それは――カナタだった。
しかも彼女だけではない。
「今は競技中ですわ。まだ終わりのブザーは鳴ってないですわ」
「確かに。タイミングをなくしたか、装置が壊れたか」
「コレどうなるんだ? 中止は嫌だなあ」
ベニバナ、カミキ、スドウまでいる。『バトル✕バトル✕バトル』のチームが揃っていた。
更には。
「必要、手貸」
耳元に声が聞こえる。
オウカの肩には赤い機械アリ。観客席にいるはずのネラが、そこにいた。
それに驚くオウカ。思わず問い質す。
「ネラ! おまえどうして……」
「貴方、不放」
実は彼女、観客席には偽物を置き、本体をお守り代わりとして渡していた。
因みに観客席では……
「そういえばネラさん、喋りませんね」
リアが指摘して、それにマユが答える。
「これ偽物。本物はあっち」
「「え!!」」
こんな一幕があった。
そんな彼ら彼女らを見て、オウカは頭を下げる。
「頼む助けてくれ」
「「わかった」」
「即答!?」
理由も聞かず、全員が頷いたので、ツッコミをいれたオウカ。
それにカナタが代表して告げた。
「私達は友達・仲間でしょう? 困った時は頼って頂戴」
「……」
その言葉にオウカは、万感の思いで何も言えなくなる。
しばらくしてから、
「ありがとう」
礼を言った。
そして改めて、ソルドアットに向かう。
「という訳だ。│肉料理《メインディッシュ》が増えたが、食い切れよ?」
オウカの言葉に、ソルドアットは歯を剥き出しにして笑う。
「上等!」
戦いは佳境に入る。
ソルドアットが背後のセフィロト曼荼羅から一本の剣を引き抜く。
それは――黄金の刀。鞘・柄・鍔・目貫などが全て金一色。
その刀を見たカナタが言葉を漏らす。
「あの刀、何か既視感があるわね……」
見た事はないはず。
なのだが、何か覚えがある。
(何だったかしら?)
そして抜刀。鞘から抜かれた刃は真っ白。
上段の構えを取るソルドアットにオウカは思わず咆える。
「いきなりそれか!?」
「最初からクライマックスさ!」
その言葉に応じたように、刀身が燃え始める。
赤い炎だったのだが、色が変わっていく。青くなり、白くなり、黄金となった。
それを見てカナタは思い出した。
オウカが使っていたある<冥刀>と、その兄弟刀の事を。
「サク君! アレって【ティソーナ】ね!」
「覚えていたか……」
「どんな能力なんですの?」
知らない面々に説明する。
それを聞いた面々の顔が引きつる。
「火の剣で核融合……」
「作った奴は何考えているんだよ……」
「ど、どうしますの!?」
「唖然、呆然」
その時、名乗り出たのは――カナタ。
「私がどうにかする」
前に出る。そして、オウカの前を通り過ぎる際に一言。
「勝ってね」
「……わかった。頼む」
「手伝」
その言葉にオウカは、作業を開始。演算が必要なので、ネラも演算用のアリを出してサポート。
カナタがソルドアットに挨拶。
「改めて。その一撃を防がせて頂きます」
その言葉にソルドアットは笑う。
「へえ。やってみろ」
そして抜錨・解放。
「陽は昇り、沈む事なく燃え続ける――《
【ティソーナ】から放たれたのは黄金炎の奔流。
この世に並ぶ物のない極大火力。某宇宙恐竜に匹敵する熱量。
喰らえば、骨すら残らない……どころか、辺り一面が無くなる。
それにカナタは、ありったけの呪符を出す。
更に、両手には二本の刀。左手に【焔火炎】、右手に【瞬刃】。
どちらも攻撃力は手持ちではトップクラス。
「【焔火炎】! 貴方が炎の天狗と言うならば、その火力を見せてみろ!」
それに答えるかのように、刀身が炎上。今までの最大火力。
「【瞬刃】! 早く起きなさい! 貴方の出番はすぐそこよ?」
こちらも答えるように、刀身が形成される。今までで最速。
そして、障壁をありったけ形成し、二つの刀を振り下ろす!
カナタが最大火力に対して選んだ手段は――こちらも火力をぶつけ、残りの余波をどうにか防ぎ切る事。
だが、あっという間に刀身と障壁に罅が入り始める。
「ありったけを……持っていけぇ――!」
絶叫するカタナ。
自身の体力・気力・魔力を全てを込める。
そして、結果は――
「凄いや」
ソルドアットが素直に称賛する。その手に会った金の刀が粒子となって消える。
本物と比較すれば、火力は劣り、範囲と火力共に調整をしている。それでも、本気ではあった。
辺り一面が焼け野原――を通り越し、何も残っていない。
だが、オウカ達は無事だった。
だが、代償は大きかった。
カナタは体力・気力・魔力を使い果たし、武器は燃え尽き、服もボロ屑同然。
そんな状態で三人の先輩に向けて微笑んだ。
「後は宜しくお願いしま」
最後まで言えなかった。カナタは意識を失い倒れた。
最大火力は防いだとはいえ、ソルドアットの攻撃はまだ終わらない
「次はどうしようかなぁ~」
とは言え最大火力は防がれてしまったので、迷う。
「最初は火だったから、次はこれだな」
彼女が引き抜いたのは両刃剣。
真っ青な柄・鍔・鞘を持つ西洋剣。それを鞘から抜くと、青白い刀身が露わになる。
その刀身はパチパチと電気がスパークしている。
見ただけでわかる。アレには膨大な電力が込められている。それだけでなく、今もなお発電し続け、電力は上がり続けている。
それを見たカミキが分析する。
「ふむ。電気の剣と言った所かな?」
「はい。アレは【スル・カイツァキン】」
アルメニアの民族叙事詩『サスナ・ツレル』。それに登場する英雄サスンのダヴィトの剣である。
……多分かなりマイナー部類。
「とは言え普通にやったんじゃ防がれるから、趣向を変えよう」
ソルトアットの言葉と共に、刃が伸びる。そうして普通の両刃剣だった刀身が、鞭のような剣であるウルミのようになる。しかも刃が四枚に別れる。
<冥刀>の基本機能の形態変化。通常であれば、サイズ変更や刃を潰して斬れないようにするくらいなのだが、コレは結構応用が効く。
「雷光電轟、電光石火、疾風迅雷、雷霆万鈞――《
ソルドアットの祝詞と同時、空に雷雲が現れる。それが周囲に雷を放つ!
それだけでなく、雷の球体が無数に浮かび、電撃を放つ。
更に、彼女自身も剣を持った腕を振るうと、四つのウルミが伸びて襲い掛かる。凄まじい勢いでスパークしている。見ただけで凄まじい電圧なのがわかる。
それに相対するのは――カミキ。
「自分が行こう」
《クロス》を再解放。目の白黒が反転し、背から翅が生える。
「大盤振る舞いだ」
彼が選んだ手段は攻撃、防御、攪乱。
光線で攻撃を仕掛け、光の壁を張り、光速で移動する。
ソルドアットは他に攻撃する余裕がなくなり、カミキに攻撃を集中する。
光速と雷速ならば、光が上。だが、相手は格上なうえ、大盤振る舞いなので消耗が激しい。
それでもカミキは死力を尽くす。
そして、暫く後――
「すまんここまでだ」
カミキが意識を失い倒れるのと、ソルドアットの手から雷剣がなくなったのは、ほぼ同時だった。
【TIPS:ティソーナ】
(㈩*㈩)<前にもチラっと言ったけど、改めて説明。
(㈩*㈩)<火を司る<天剣>。セフィロトの六番。チカラは核融合。
(#ー#)<そんなに捻くれてないような……
(・▽・)<コレはまだマシな部類ですよ。すっさまじいのがありますから。
(㈩*㈩)<うん。黄金の炎で焼き尽くすのが、主な使い方。
(㈩*㈩)<何だけど、能力を拡張させて様々な事が可能。
(#ー#)<様々な事って?
(㈩*㈩)<超新星とか、ブラックホールとか、縮退星とか、水爆とかの再現。
(#ー#)<おい、大惨事じゃ済まねえの混ざってんぞ!?
(㈩*㈩)<今回は範囲と火力を絞ってた。流石闘技場の闘士。
(・▽・)<観客殺す闘士はいないでしょう。
(#ー#)<いるぞ。
(・▽・)(㈩*㈩)<は!?
(#ー#)<ある違法闘技場の話だが、人を操作するチカラを持った奴が、観客操って戦わせた。
(#ー#)<そんで対戦相手も敵だからって容赦なく殺した。
(#ー#)<結果大惨事。その結果、公になった。
(・▽・)(㈩*㈩)<そりゃそうだ。