(㈩*㈩)<セフィロトの三番。磁力を司る剣。
(㈩*㈩)<チカラは上記の通り。
(・▽・)<マ〇ニートーみたいな感じなんですね。
(㈩*㈩)<近い。
(#ー#)<おい。
(㈩*㈩)<元ネタは『ナルト叙事詩』の武器神サファが造り、大英雄バトラズが奪った剣。
☆★☆★☆
【アロンダイト】
裏銘は〖天之尾羽張〗、真名は『メタトロン』。
セフィロトの一番であり、時間を司る<天剣>。
その能力は、時間停止や時飛ばし、未来予知、過去改変などの時間操作が基本。だが、そこから能力を拡張させ、空間削りや圧縮延伸、固定、省略などの空間操作や、次元までその範囲となる。
だからこそ、時空剣という別名を持つセフィロト最強の剣とでも言うべきモノ。……まあその性質上、重力の剣には弱い上、連想ゲームの末、拡張性がドエライ事になり最強にも最弱にもなりうる空の剣もあるが、今は割愛。
だからこそ、無量大数叢雅は作った途端に分割。そして、破片を自身の鍛冶の師である恒河沙叢雅に預けた。
「コレを預かって。好きにしていいから」
「作って早々に破壊するモン作るんじゃねえよ。馬鹿野郎」
「……師匠。一生のお願い」
「……はぁ」
そして、彼はそれから十本の<冥刀>を作り出した。
【ガスティガ=フォッリ】、【タリヤプリーマ】、【キアレンツァ】、【クォデネンツ】、【サモショーク】、【アスピド=ズメイ】、【シャスティフォル】、【コルニェッツ】、【クロザモン】、そして【オートクレール】。
この十本は元の能力を分割して与えた結果――時間、空間、次元の能力を持っている。……まあ全部どりしたせいで中途半端なのが一本あるが。
そして、これらは全て不完全。その理由は――真名があたえられなかった事。
「名は力を持つ。だからあえて付けない。いいな?」
「十分」
そして、無量大数はそれを各地に分散させた。
「でもな、これは儂の勘だが、いずれ揃うぞ?」
「……うん。それはわかってる」
二人の勘は正しかった。
その内の特に強い自我を持つ一本――【オートクレール】が破片を回収に動き始めたのだ。【アロンダイト】へと戻るために。
とは言え、一本ではどうしようもない。なので、ぴったりな使い手を(かなり無茶をして)異世界から連れてきて、その人物に回収を任せた。
彼の名前は――サクヅキ=オウカ。丁度チカラを失い、渡りに船だった。
彼は【オートクレール】の思惑通りに全てを回収に成功。そして、【アロンダイト】は再誕した
だが、とある理由と事情から、
不意打ちでオウカを倒し重傷を負わせるも、彼は
そして死亡する前に、【アロンダイト】……否、【オートクレール】はオウカとの約束――チカラを与える――を守るために〈
とは言え、それはあくまで残滓。せいぜい、攻撃に〈次元斬〉が付与されるようになり、【匣】の機能拡張、時空攻撃への耐性がせいぜいだった。
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<ノーブル>の名門の一つである久遠家。そこの<プレイヤー>は戦う鍛冶師であり、その初代当主が遺したある古代剣がある。
それは――名無、もしくは、無銘。そう便宜上呼ばれている。
使い手が使った事のある武器を再現するからこそ、敢えて名付けられなかった剣。
空の器であり、その情報を少しずつ読み取る事で再現する。それには時間がかかるうえ、一度再現したらその時点でソレになる。
だからこそ、二代目以降の当主も扱いに困り、仕舞っていた。
そんな中、とある騒動が起き、その解決報酬としてオウカの手に渡った。
彼は貰った時から使い道を決めていた。
「約束を果たして貰う」
と。
そして、ここに材料は揃った。
ここに――【再誕】する。
++++
オウカは右手の古代剣と、左手の純白剣を合わせる。
そして、オウカの口から言葉が紡がれる。
「我が願い、
詠唱が始まった。
「時空超越・抜錨開始」
それは<冥刀>の詠唱とはまるで違う。
「全ては此処から始まった。
祝詞と共に両手の剣が一つになっていく。
「
左手の純白剣が消え、右手の古代剣に吸い込まれる。
「
一本の剣になったところで変化が起こり始める。
「されど! 今此処で
青銅色が、白く染まっていく。
「
そこにあったのは純白の古代剣。
「未来永劫、続けよう」
オウカの眼が白く光る。
「
この世界に
「
詠唱が終わった瞬間、オウカが見ている世界が灰色に染まる。
「時止めか……」
呟いて周囲を見渡すと、全てが止まっているのが分かる。
これこそが【アロンダイト】の技である――時間停止。
だが、オウカはこれを使っていない。
と言う事はつまり。
「何のつもりだ」
オウカは手元の剣に語り掛ける。
すると――
『久しぶりに二人で話したいと思ったからです』
剣――【アロンダイト】が答えた。
その聞き覚えのある声に、オウカは訊ねる。
「どこまで覚えてる?」
『全てを』
短くそう言う【アロンダイト】。そして、続ける。
『創造主の手で生み出され、即刻破壊され、再構成されました』
「いきなり破壊はねえよな」
『元に戻るため、使い手を探す中、貴方と出会い、異世界に連れて行きました』
「アレは強引過ぎ」
その言葉に申し訳なさそうに謝る。
『すいません。そして、戦いの中、破片を取り戻していきました』
「強敵が多かった……」
あの世界は弱肉強食。平均的な強さが、この世界と段違いだからこそのオウカの言葉。
『そして、全ての破片を取り戻した結果……』
「お前は悪意に呑まれた」
【アロンダイト】の断片の一つ――【オートクレール】は濃い自我が存在したのだが、二つに人格が別れてしまっていた。
「その結果、俺を殺そうとしたよな」
『……』
だからこそ、「約束? それは人とするもの。お前は塵屑。人じゃない。使い手なんかいらない」と、用済みになったオウカを消そうとした。だが、善意の方の抵抗により、命からがら逃れた。本来なら追跡可能だったのだが、あまりにズタボロだったため、放っておかれた訳である。
「そんで俺はチカラを蓄え、再戦で破壊した」
『悪意は滅び、善意は貴方にチカラを遺した』
オウカは告げる。
「あの程度じゃ足りない。約束を果たせ」
それに【アロンダイト】は暫く黙っていたが、口を開く。
『私で……』
「あん?」
『本当に良いのですか?』
「ああ。お前がいい」
『私は貴方を……』
「助けてもくれただろう? だから気にしていない。結果的に良い方向に転がった」
『私は――贋物ですよ?』
実は今の【アロンダイト】は正確に言えば贋物。素材や製法全てが同様の模造刀のようなモノ。
だがそれにオウカは。
「全部が全部同じ。だったら俺の知っているアイツみたいなもんだろう?」
その言葉に剣は泣きそうな声で頷いた。
『わかりました。貴方の刃となります』
「おう」
『ところで――メタトロンと呼んでくれないのですか?』
その言葉にオウカはこう返す。
「お前は『オートクレール』だろう?」
『……まあそれでいいです』
なので【アロンダイト】は、今は真名で呼ばせる事を諦めた。
そして、世界の色が戻る。
「じゃあ行くぞ。
オウカの宣言に、ソルドアットは笑って答える。
「どうぞ」
それと同時、オウカの姿が消えた――ように観客からは見える。
マユには何をしたのかがわかった。
「歪曲」
「空間を曲げたっすか?」
「そう」
オウカは空間を曲げて間合いを潰し、斬撃をソルドアットへ見舞う。
それは普通の斬撃ではない。一撃が複数の斬撃となり襲い掛かる。複数の未来へ刃を送る事によっての攻撃。
コレこそが【アロンダイト】の真骨頂。本来オウカが手に入れるはずだったチカラ。
しかもまだジャブである。
生半可な相手でも防げない一撃をソルドアットは後方へ下がる事で防ぐ。とは言え防ぎきれず、多少の手傷は負う。
(完全体になっている。しかもこれ……消えないな)
【チャンドラハース】で再現した<天剣>は実質使い捨て。抜錨すれば時間が経つか、奥義を放てば消える。
だが、オウカはそれを器に閉じ込める事で使い続ける。
ソルドアットは思考を加速させ、考える。
(残りは四つ……いや三つで対抗するしかないな)
実のところ、一つはとある理由から、今は使えない。
だからこそ使える手札で対抗法を探す。
【アロンダイト】のチカラは時空。ならば――
「コレだな」
背後のセフィロトからソルドアットが引き抜いたのは紫の剣。片刃の剣で、峰側に九つの逆歯が付いて、鋸の歯のような形になっている。いわゆる九鈎刀。三国志関連のゲームに出て来る。
観客席のルラがマユに訊ねる。
「アレは?」
「重力の剣――【エッケザックス】」
「なるほどな。時間と空間に対抗するためか」
ジョージがソルドアットに行動に感心する。
無敵なように見える時間と空間だが、実は重力には弱い。
だからこそ、ソルドアットはコレを抜錨する。
「暗く重く深い穴、星々は生まれ、還っていく――《
だが、それはオウカもわかっている。だから対策をしている。
彼は空いた左手を向ける。
「お前もだ。帰ってこい!」
「嘘!?」
紫の剣がソルドアットに手から離れ、オウカの左手に収まる。
『預かります』
「頼む」
紫の剣を【アロンダイト】は引き取り回収した。
それにソルドアットは訊ねる。
「……もしかしてコレも狙ってたの?」
「お前よく言っているじゃねえか。弱点は潰しとけって」
だからお前にそれを返してやったんだとオウカは返す。
それに苦い顔をするソルドアット。
(まさかな……。確かに【アロンダイト】はサクが使っていたようなモノだけど……)
改めて今使おうとした【エッケザックス】のコトを思う。
その使い手とソルドアットは直接会った事はない。だが、又聞きや伝聞では知っている。
『復讐するは、我にあり』
亡国の王女。
元はどこかの誰かと違い、虫一匹殺せず、花一本も手折れない優しい少女だった。だが、とある大国の自作自演で国を滅ぼされ、家族を、民を、土地を殺され、修羅となった。
遺された形見の剣である【エッケザックス】を片手に復讐を果たしていった。
その名は、アレイナ。オウカの友達。
(でも、【エッケザックス】をオウカは使った事はない。糸でストックしているかもだけど。どうして?)
繋がりは自分の方が深いのに、盗られてしまった。
考えているとある事実に思い至る。
「そうか。可能性か!」
「そうさ」
思わず口に出てしまい、それにオウカは答える。
「【エッケザックス】は俺が使う可能性があった。だからこそ
絶句していたソルドアットだが、直ぐに平静となる。
元より戦いとは、思いもよらぬ手を相手が打って来る事がある。百戦錬磨の彼女にとっては日常茶飯事。
とは言え。
(残り三本……否、二本になっちゃった。不味いね……)
残っているのは五大の<天剣>である、地、空、水の三本。
どうするかを高速で思考する。
(水は今は使えないから除外)
水の剣。
戦闘で使えるには使える。だが、今は別件の仕込みをするので使えない。
因みにコレも捻くれている一本。単純に水を操る訳ではない。
(空は使えなくもない。けど使いにくいからな……)
空の剣。
こちらも水の剣と同様。ただし、こちらは性質上、ソルドアットには使いずらい。
因みにコレは結構ストレート。ただし、空を操る訳ではない。
(つまりは地しかない)
地の剣。
完全戦闘用の剣。ソルドアットの戦い方にも合っている。
因みにコレはまあまあ沿っている。
考えるまでもなく、それしか選択肢はない。
だが、このままストレートにぶつかったのでは勝てない。
その理由は単純。
再現したモノは、短時間しか維持出来ない。そして、オリジナルと比べれば劣る。
それに対して、オウカは完全に(おそらく)再現されている。
(どうするか……)
今ある手札で、どうにか対応手段を考える。
そして――ソルドアットの口元に笑みが浮かぶ。
「そっか。こうすればいいんだ」
そして、彼女はセフィロトから一本の剣を引き抜いた。
それは灰色の剣。横から見ればただの脇差なのだが、縦から見ると二つの刀身が平行に並んでいる奇妙な刀。
マユがそれに首を捻る。
「アイツ何をする気なの?」
それにジンナが訊ねる。
「アレは? 空と地どっち?」
「空。空想の剣」
「く、空想?」
聞き捨てならない言葉に、それを聞いていた何人かの顔が歪む。
「その気になれば、想像した事全て実現できる」
「チート過ぎる」
「何だそれ」
キョウコの口調から間延びが消える。イオリもいつもの口調ではなくなる。それほどの衝撃だったらしい。
だが、<デュナミスト>である何人かはある事に気づく。
代表して口を開いたのはバイカ。
「それで? デメリットは?」
「沢山」
肩をすくめてマユは説明を始める。
確かに、自他の身体や事象の干渉、現象や物体の創造のみならず、自我を持つ生命体まで作り出せるチカラはチートの一言。
なのだが、効果は恒久的ではなく、作り出すのにかなりの消耗を強いる。そして、意識を逸らせば、生み出されたものは消えてしまう。また、自滅する危険性もあり、空想で直接相手を殺す事は出来ず、相手に破られた空想は二度と使えない。
更には、使い手はそれ相応の頭の良さが必要で、頭が悪ければ十全な使用が出来ない。
「だから――戦闘馬鹿なソルドアットに使える訳がない」
「「辛辣!?」」
あまりにあんまりな物言いに呆れる一同。
そして、その事はソルドアットもよくわかっている。
だからこそ――
「夢幻、空想、想像。全ては頭から脳から生まれん――《
抜錨して地面に突き刺す。
そして、あっという間に砕け散り消えた。
そえにオウカと【アロンダイト】は訊ねる。
『「
それにソルドアットは答える。
「次の手札が十全に使えるようにしたのさ。これでまだ行ける!」
そして、最後の鬼札をソルドアットは引き抜いた。
【TIPS:マーガ・カマル】
(㈩*㈩)<セフィロトの五番、振動の剣。
(・▽・)<元ネタは、イボ人の神話に伝わる戦争の神の剣。
(・▽・)<悪意を持った人々が近くにいると赤く輝き、地面にぶつけて振動を起こします。
(#ー#)<マイナーだけど珍しく当てはまっている!?