(㈩*㈩)<セフィロトの八番。水の剣。元ネタはF〇Oで御馴染み、
(㈩*㈩)<ケルト神話のフィオナ騎士団団長、フィン・マックールの剣。
(㈩*㈩)<チカラは本文通り。生物を改造・創造しての色々。
(㈩*㈩)<もし今回戦闘に使ったら、怪物の軍勢で攻め立てる。
(#ー#)<捻くれているな。でも戦闘より補助の方が使えそうだな。
(㈩*㈩)<まあね。でも戦闘でもヤバイよ。軍団を用意できるし。
(・▽・)<戦いに数は大事ですものね。
【TIPS:ドレイク】
(㈩*㈩)<六徳の作品。機体型の<冥刀>。トンボロボットが出て来る。
(㈩*㈩)<知覚能力と思考速度を極限まで高める事が可能。
(㈩*㈩)<ミサイルとか銃火器などの武装も詰んでいる。
(㈩*㈩)<わたしが、学外実習で回収した<冥刀>の一つを譲渡した。
(・▽・)<今回は噛ませでしたね。
(㈩*㈩)<相手が悪すぎたうえ、消耗もあった。
(#ー#)<そういえば<デュナミスト>と戦っていたな。
(㈩*㈩)<そゆこと。
■□■□
対校戦からの帰りのバスには≪天ノ角高校≫の面々の姿があった。
車内での過ごし方は様々。
お喋りをする人、端末を眺める人、読書をする人、眠る人。
そんな中、一人眠る振りをしながら、物思いにふけるヒトがいた。
(何だアレ……)
ソレが思い起こしていたのは、『バトル×バトル×バトル』でおこなわれた二人の人物の激闘。
一人は他校の生徒。《ユニークスキル》を持っており、中々有用なので、脳内メモに記憶しておく。
もう一人は
元より彼はそこまで有名ではなかった。よくいる新入生の一人……だったのだが、何者かに《クロス》を盗まれた事により有名人となった。これからどうなるのか、どうするのか、という話題でだ。
更に同じことが起こって堪るかという事で、犯人捜しも大題的におこなわれた。だが、結局見つかってはいない。
(まあそれは自分のせいなのだが)
元々、〈鑑定〉などで見れないような《ユニークスキル》を使い、慎重に奪って来た。死に掛けた人や、奪った後に
(アレは不味かった。反省反省)
まあ大切なモノを失った人がどうなるか、どうするかを見るのは愉悦だった。無駄な足掻きや、絶望に呑まれるのも悪くない。
……はっきり言おう。このヒト、性格は悪い。
予想では、サクヅキ=オウカは退学を掛けた決闘で死ぬと思った。だが、返り討ちになった事を聞き、驚いた。
(<スロット>を奪ったのに……)
まあ何かしらの手段を使ったのだろうと思った。それ以来、存在すら忘れていたのだが、今回の驚天動地の激闘を見て思い出した。
(<冥刀>にあれほどのチカラがあったとは……)
欲しいと思ったが、<冥刀>は自分のチカラの対象外。奪う事は不可能。
気を取り直して、これからどうするかを考える。
(最近は奪えてないからな……)
実はサクヅキ=オウカから奪って以来、誰からも奪えていない。
犯人捜しを、未だに続けている人物がいるからだ。
(邪魔だな……。どうするか……)
コレと、オウカがぶつかり合うのは、当分先の話。
◇◆◇◆
対校戦から帰って来て長期休暇に入る。
この日、オウカはいつもの日課である鍛錬を終えた後は、のんびりとしていた。
「……」
自宅代わりのトレーラーの一室で、愛用のビーズクッションに寝そべっていた。
そんな時、そこに入って来たのはマユ。
「終わった」
「ありがとう」
マユが差し出したのは鞘に入った純白の古代剣――【アロンダイト】。
それを受け取るオウカ。
ついこの間の戦いで、武器が結構消耗したので、メンテナンス+αをマユに頼んでいたオウカ。
学外実習の後、元々は刀工であるマユの作業場として、小さな小屋をトレーラーハウスの横に建てたのだ。
彼女は偶にそこで作業をしている。
オウカはそれを鞘から少しだけ抜いて、訊ねる。
「調子はどう?」
それに答える【アロンダイト】。
『大分良いです』
「そっか。無理させてすまんな」
『いえいえ。貴方の代わりに無理をするのが、私の役目ですので』
改めてマユを見てお礼を言うオウカ。
「サンキュ相棒」
それに首を横に振るマユ。
「無量大数はまだしも、恒河沙とか、阿僧祇には劣る。それに……」
一拍置いて続ける。
「ヴィシュヴァカルマンにも劣る」
「あの大天才と比べんな」
オウカの友人であるヴィーこと、ヴィシュヴァカルマン。彼女の鍛冶の腕前は凄まじいの一言。叢雅一門で純粋な鍛冶の腕ならトップの恒河沙にすら勝てるとも言われてる。
とある素材と
「他のは?」
実は他の武器のメンテナンスも頼んでいた。最優先は【アロンダイト】であるが、ロングナイフやドスなども、この間の戦いでの消耗が激しかったうえに、壊れた物まである。
それにマユは芳しくない顔をする。
「大体は。でもどうにもならないものもある」
「蛇腹剣?」
コクリと頷くマユ。
それはオウカがかつて持っていた《クロス》を再現して、ヴィーが作った蛇腹剣。
彼女の最高
採算度外視なうえ、その人物にしか使えないであろう武器達の総称であり、モンセラートのチェーンソーや、リリアーヌのハルバードなどが該当する。
「アレは無理。仕組みが複雑すぎ」
「そう……だよな」
「一応カナタとか、当主にも聞いたけど全員首を横に振った」
曰く、怖くて弄れないとの事。
「……ハア」
溜息を吐くオウカにマユは改めて告げる。
「サク」
「ん」
「わたしは<冥刀>の専門。だから別の凄腕鍛冶師を探したほうが良い」
その言葉にオウカはふうと息を吐く。
「わかった。色々探してみる」
「うん」
そうしてオウカは鍛冶師を探し始めた。
だが、その鍛冶師が見つからず、意外な切っ掛けでその問題が解決するまで長い時間が掛かる事になる。
■□■□
≪天ノ角高校≫に通う生徒は、実家から通う者もいれば、住む場所を借りてそこから通う人もいる。
クドウ=カナタは後者である。実家通いだと往復四時間近くかかるうえ、転移を使うのは勿体ない。
そう言う訳で、学校から近い、実家の持ち家の一つを借りてそこで暮らしていた。
そこは洋館であり、一人で暮らすには広く、掃除が大変そうだが、今の時代は色々な機械があるので、掃除には困っていない。
一人で暮らしていたカナタだったが、最近同居人が出来た。
この日、朝起きて朝食を作り終わった頃に、同居人が現れた。
「おはよ~」
「おはようソルさん」
それはソルドアットだった。
当たり前だが、彼女には住む場所がない。流石に自分を呼び出した人物を頼りきりなのは悪い。
最初はオウカの家に居候しようとして、彼も快く引き受けたのだが……。
『サク君の家じゃ手狭でしょう? 部屋余っているし、一人暮らしだから……
『行く行く~』
カナタの家に押し掛ける事になった。
「「いただきます」」
朝食を食べる二人。
今日の朝食は白米、野菜味噌汁、焼き魚、漬物。
カナタは専ら和食のレパートリーが多いので、御飯、味噌汁と何か一品おかずが付く。
「相変わらず料理が上手いね……。ソルは程々が限界」
「そうなんですか?」
「うん」
ソルドアットは下手ではないが、そこまで上手くもない。
作り方を見て程々に出来るくらい。
「百合女……リリアーヌは結構上手いらしい。サクが言ってた」
「らしい? というと?」
「アイツは、戦闘中でもセクハラ働いてくるからつるみたくない」
「……アハハ」
因みに彼女の場合、中華料理が得意。
「他の人達はどうなんですか?」
「う~ん。確か……」
ソルドアットが思い出していく。
「カスミやモンセラートは上手い、ディアンとヴィシュヴァカルマンは程々、コジュウロウとマリアは論外」
「論外?」
「前者はそもそも人間関係を完全捨ててるから」
目が合ったら皆殺しなので、さもありなん。
「後者はメシマズ。というかテロ」
「テロ?」
「うん。孤児院の子供達を殺しかけた」
「それは駄目でしょう!?」
なので、世話をしている子供の一人が普段は料理をしていたのだが、彼女が風邪を引いた際に、マリアが代わりに料理をした結果、大惨事に発展した。
「サク曰く、アレはこの世のものじゃないって」
「……」
何も言えなくなったカナタだった。
■□■□
この日、リアとランコの姿は≪聖霊教≫の本部にあった。
本部がある場所は――なんと空に浮かぶ島。
物理的な距離と、<モンスター>のせいで往復は手間であり、そこに行くには転移を使うのが一般的。
とは言え、場所が場所なので、普段いるのは大聖女と、その護衛幾人かと、この場所を気に入っているモノ好きな信者くらい。
では何のためにこの場所にあるのか? と言えば簡単。
重要人物(主に大聖女)を守るためと、奪われたらヤバイモノを保管しておくためである。
今回二人が訪れた理由は、ここでしか出来ない用事を果たすためだった。
「では、サクライ=ランコ。貴方を≪円卓≫に任命します」
それこそが≪円卓≫の任命だった。
実力、性格、適合率などの問題で、現在席は半分程だったのだが、ルラの推薦により、ランコが選ばれた。
実力者の戦闘力を高める事は大事なうえ、適合率にも問題はなかった。
因みに≪円卓≫になったからと言って、特に仕事が変わる訳ではない。
その場所にいるのは、四人の人物。
リア、ランコ、ルラ。
そして、 クレリックの衣装を身に着けた透明色の長髪を持つ女性――大聖女。
因みに、ジョージは別件でこの場にはいない。
そうして、厳かに任命式が始まる。
大聖女の背後に十四枚の翅を持つ光の蛾が浮かぶ。これこそが【セイレイサマ】。彼女が正式契約者であるので、その気になれば、ミニサイズで顕現させること事も可能。
大聖女の手に蝶や蛾の翅のような紋様が現れる。これが《加護ノ翅》。七つの美徳と、七つの大罪の名を持つ《ユニークスキル》を授ける。
それがランコへ授けられる。
「謹んでお受けします」
《翅》を受け取ると、ランコの体に吸収される。
そんな彼女にルラが問いかける。
「どこに出ましたか?」
《翅》は刺青や痣のように、体の何処かに現れる。場所は人によりけりである。因みにルラは右掌、ジョージは背中である。因みに内臓に現れる人もいたらしい。
「……丹田のあたりですね」
「そうですか。妙な位置になりましたね」
「言わんとしたこと、言わないでください!?」
ツッコミを入れるランコ。
そんなやりとりに大聖女はクスクス笑う。
「ルラ。変な事言わないの。ランコは気にしないように」
「は~い」
「はい」
そんな三人のやりとりを微笑ましく見守っていたリア。
(水着買う前で良かったですね)
実は夏休みに親しい面々で、プールに行こうと約束していた。
だからこそ、そんな事を思っていた。
■□■□
ネラは
マユと同様だが、彼女は色々調整してから、自力でなったが、ネラの場合、死に掛けた際に、機体型の<冥刀>である【アスカトル】が身代わりとなる事でなった。
だからこそ、偶にマユにメンテナンスを頼んでいる。
オウカ達三人が住むトレーラーハウスの横にある、作業小屋。
そこにある台の上でマユはネラの様子を見ていた。時に、彫刻刀とペンが混ぜたような道具でネラに刻印を書いたりしている。
暫くして、マユは息を吐き出し、汗を拭う。
「終わった」
「感謝」
ネラは自身の脚を動かしたり、首や胴体を動かし、調子を確かめる。
「どう?」
「好調。流石、冥刀、刀工」
ネラの素直な称賛に、マユは少しだけ笑う。
「ありがと」
そんな彼女にネラはふと気になった事を聞く。
「
「……何?」
「
ネラはオウカの事情や、<冥刀>について、二人から聞いているので知っている。
だからこそ、気になったので訊ねた。
その問いにマユは答える。
「ここと同じ。変わらない」
<冥刀>は自己修復機能を持ってはいるが、それを促進させたり、あまりにも壊れ過ぎた場合は、やはり技術者が必要になる。
「腕の良い鍛冶師とか、武器屋とかがメンテナンスしてた」
因みに、叢雅一門がまだあった頃は彼らがやっていたのだが、自分達だけでは見切れないので、ある程度の修理法を流出させたため、純粋な修理の腕はあちらが上。
こちらは試行錯誤してやっているので、やはり不具合が出る事も。
「
「うん。彼女は<冥刀>の修理をしてた」
オウカはヴィーにやって貰っていたが、とある型限定でディアンも可能。なのでこの二人にやって貰っていた。
「其人、冥刀、作成、不可?」
「やり方を知らないから。秘伝なうえ口伝。書き残せないようにしてたから」
「納得」
「でも、改造したり、新調は出来た。作り方知っていれば作れた」
その言葉に、ネラは遂に革新を訊ねる。
「不足、何足」
その言葉に、マユは暫く沈黙。
流石に答えてくれないかと、ネラが諦めて作業小屋から出ようとした時だった。
「魂」
ボソリとマユが呟く。
それを聞いて、ネラは驚くと同時、色々合点がいく。
なので。
「秘密、墓迄」
「そうして」
黙って置く事を誓った。
【TIPS:最高欠作】
(・▽・)<ヴィーが採算度外視で、その人物専用に作った武器達。
(・▽・)<何かしらの欠陥を抱えているのが特徴。
(・▽・)<例えば――私ならチェーンソー。身の丈以上あるから重い。
(・▽・)<使いにくいです。実際猿真似する人も持て余していましたし。
(#ー#)<何でそんなもん使っとんじゃ……。
(・▽・)<私の持論なんですけど、人を殺す凶器《エモノ》は殺しにくい物がいいんですよ。
(#ー#)<お前も色々考えているんだな……。
(・▽・)<……私を一体何だと思ってるんです?