(・▽・)<注意事項。
(・▽・)<少し性的な表現が出ます。
(㈩*㈩)<ここ最近多い気がする。
(#ー#)<作者曰く、挑戦だとさ。どこまで行けるかの。
【コソコソ話】
(㈩*㈩)<【オルナ】と【リサナウト】の違いは、剣と斧という武器の種類。
(㈩*㈩)<それと【オルナ】は、制限なく大きくなるけど、その分の重量や空気抵抗など諸々がかかる。
(㈩*㈩)<【リサナウト】は、制限があって、一定以上にしかならないけど、重量はそのままなうえ、空気抵抗もかからない。
(㈩*㈩)<サクはパワーを増強させて無理矢理振るっている。
******
全ての鑑定が終わり、後始末――痕跡除去や死体処理等――を終え、その足で向かうのは、それらを売却できる店。人通りの少ない場所の地下にある、どう見ても合法には見えないうえ、店主が認めた人物しか入店出来ないとの事。
「出所を詮索されないし、結構高値で買って貰えるから」
「ふうん」
そこの店主である老婆に査定して貰う。ついでにオウカも入店許可を貰った。
「イーヒッヒッヒ。アンタとは顔見知りになった方がいい気がするねえ」
「そう。じゃあ宜しく」
そして、オウカはヒナタを連れて家に帰る。
(……家?)
そこにあったのはトレーラーハウス。その近くには小さな小屋がある。
(まあいいか。車やバスに住んでいる人だっている)
そう思いながら、オウカの後に続きトレーラーハウスに入る。
「ただいま」
「お邪魔します」
その声に答えるのは少女と機械アリ。
「おかえり」
「朝帰。女連?」
「ネラ、その言い方やめて」
そしてオウカは紹介する。
「ソラナキ。こっちがマユ、このアリがネラ」
「よろしく」
「宜願」
二人の挨拶にペコリと頭を下げる。
「ネラマユ」
「「
「こっちがソラナキ=ヒナタ」
その紹介にマユが思い至ったという顔になる。
「交流出来たんだ」
「ああ。お陰でな。それでお願いがあるんだが……」
「メンテナンスでしょう? 任せて」
そしてマユはヒナタに近づきこう言う。
「じゃあ三つ半の冥刀見せて」
「!?」
「は?」
「意味、不明」
その言葉にバイザー越しでも分かる程、驚愕の表情になる。一方、オウカとネラは意味が分からないのか疑問符を浮かべている。
それにマユは説明する。
「近くて見て初めて分かった。【パダルン・レドコウト】がかなり変質している」
目を細めて続ける。
「別のがくっついている。コレは――【カリュブディス】。合体してる」
「前言ってたな奴だな……。確か同化型の代替タイプだっけ?」
「そう」
オウカの疑問に、マユは唇を開き、歯を指さす。
「歯を置換する。口を増やす事が出来て、咬合と消化が強化される」
「能力、一体?」
「どんな物でも食べれるようになる。更に食べて吸収した相手の能力をコピー可能」
そこまで説明すると、驚いていたヒナタが再起動する。
「何でそこまで知ってるの?」
完全に警戒している。
なのでマユは。
「サク」
「いいぞ」
オウカに許可を取り説明する事にする。
「わたしの名前は刹那叢雅。冥刀の製作者の一人」
普通だったら信じて貰えないであろう言葉だが。
「それなら当然か」
ヒナタはあっさりと信じた。
それに逆にマユが疑わしそうになる。
「何で信じられるの?」
「ウチは真偽を判定するスキルを持ってる。それにすぐに外套の様子に気づいたから」
その理由に納得するマユ。
そうしてメンテナンスが始まる。
とは言えまずは見る事から始める。
ヒナタは棍棒を出して渡す。
それをマユは受け取ると、眺め始める。暫く見ていると、持ち方を変え軽く振るう。すると、棍棒がメイスへと変わる。それを眺めていくマユ。
暫くして、マユはメイスをヒナタに返す。
「ちょっと失礼」
「……」
そして、外套を見始める。見るだけでなく時に触っていく。
暫くして見終わったのか、マユはヒナタに声を掛ける。
「義手と義足を見る。触る」
「お願いします」
最後に、マユは手足を見始める。
始めに義手から。外套が長袖なので、袖を捲り見ていく。腕は銀一色で、球体関節となっている。マユはそれを見て触る。特に関節部を重点的に見ていく。
次に義足。外套の裾を捲り見ていく。足も腕と同じようになっている。そして、足は裸足だった。
それにネラが訊ねる。
「聞良?」
「? 何を?」
「裸足、汚付」
その言葉にヒナタは説明する。
「同化型の冥刀は常時能力が発動しているから、大丈夫です」
「それに義足型の冥刀は地面から数ミリ浮いている」
マユの捕捉。
それにネラは納得。
そんな風に会話をしていると、マユの見るのが終わる。
オウカが彼女に声を掛ける。
「どうだった?」
「元々ある程度メンテナンスしていたのと、義手のおかげでそこまで酷くない」
【ダス・メッチェン・オーネ・ヘンデ】の穢れの消去は、埃や塵にすら適応される。なので、関節部などにそれらが溜まる事もない。
「でも激戦を重ねて来たせいか、負荷がかかってる。特に外套は……」
少し沈黙して続ける。
「結構無茶させている。一回全部オーバーホールした方がいいかもしれない」
「お、オーバーホールって……」
「冥刀、精密、機械」
マユの言い方に、ヒナタとネラが奇妙な顔をする。
そんな彼女にマユは訊ねる。
「どうする?」
「どれくらいかかりますか?」
「三つ……実質四つだから明日の朝には終わる」
ほぼ丸一日。オーバーホールなので仕方ないが。
「明日か……」
ヒナタは迷う。
そんな彼女にオウカはこう言う。
「こんな機会滅多にないぞ? やって貰え」
「……」
ヒナタは考える。
暫くして。
「……(コクリ)……」
頷いた。
そういう訳でオーバーホールをする事になったのだが、ヒナタは義肢なので外すと、動けなくなる。
なので。
「サク、この子の事お願い」
「俺!?」
驚くオウカにマユは最もな事を言う。
「うん。ネラはサポートに回って貰うから」
「でもなあ……」
チラリとヒナタを見る。
つまりはトイレや入浴の世話をしなくてはならない、と言う事。
だが、ヒナタは意外と冷静だった。
「別に構わない」
「でもお前、女の子だろう」
その言葉にヒナタは無表情にこう言った。
「冥刀を使うと決めた時点で、羞恥心は捨ててるから」
ヒナタはオウカに訊ねる。
「義肢外すから、座って邪魔にならない場所ってある?」
「あ、ああ」
そういう訳でクッションを載せた椅子を用意する。
「ありがと」
そして、ヒナタは冥刀を外していく。
初めに手に持った【テーセウス】。マユに渡す。
次に【パダルン・レドコウト】。普段は足元まで長さのあるコートとして使っているモノを、太腿までの長さのマント状に変形させて脱いだ。
「「!」」
その下に現れた体に驚く三人。オウカはすぐさま顔を隠して視線を逸らす。
それは当然。なにせ――ほぼ全裸だった。絆創膏で大事な所は隠しているが、それ以外は何も着ていない。
そんな彼らの反応を予想していたヒナタは、マントをマユに預けて続ける。スタイルの良い体を隠そうともしない。
「【カリュブディス】を混ぜてから、色々強化されたけど、代償が重くなったの」
そのせいで、下着すら着れないと言うヒナタに、マユは納得する。
冥刀の修理に、壊れた冥刀を使う場合、能力や代償に変化が起こる事がある。
最後に義肢を外し始める。
椅子に座り、義足を外し、マユに渡す。そして、左手の義手を外して渡す。残りの右手は自分で外せないので。
「サクヅキくん」
「……何?」
「腕外して」
「お、おう」
オウカに頼んだ。彼は彼女の体を見ないように【ダス・メッチェン・オーネ・ヘンデ】を外した。 そして、マユに預ける。
そうして、全てを外すと、色々な意味で犯罪臭がする少女が椅子にいた。
「じゃあ、後は宜しく。ネラ手伝いお願い」
「うん」
「了解」
「あ、そうそう。食事は要らない。二人で食べて」
「え」
まさか今日一日、手足の無い裸の女の子と過ごすの、と戦々恐々しているオウカにマユは追い打ちをかける。
「強くなりたいなら、オウカにアレを頼むと良いよ?」
「おい!?」
「じゃ」
「頑張」
マユとネラは出て行った。
そして、二人きりになる。
とりあえずオウカは、ヒナタを見ないようにして言う。
「何か用事がある時は言って」
「じゃあ……喉乾いた」
「了解」
そういう訳で、麦茶をゆっくりと飲ませる。オウカはヒナタを見ないように、眼は瞑ったまま。
「ありがとう」
飲み終わったタイミングで、すぐに後ろを向くオウカ。
「テレビ付けとこうか?」
「別にいい」
そして、暫く沈黙が続く中。
「ねえ」
「何だ?」
「さっき、マユさんが言ったアレって何?」
「……」
沈黙するオウカ。
暫くして答える。
「魔力系ってあるだろう?」
「体内にある魔力の通り道でしょう?」
神経系みたいなものである。
「ああ。戦闘を繰り返すと澱みが溜まっていくんだ」
魔力を使わないで休息すれば取れる。のだが、連戦すると溜まりやすくなる。
「それを針治療みたいな感じで取り除くんだ」
そうすると、魔力をコストするスキルが使いやすくなる。
因みに、メイド師匠から習った方法である。
ただこれ欠点がある。
「初めて聞いたのだけど」
「師匠曰く、知っているのはごく一部のノーブルくらいなうえ」
一拍置いて続ける。
「裸を見る必要があるんだよ。薄布一枚も身に付けられない」
だから廃れたとは、メイド師匠談。
それを聞いたヒナタは躊躇なくオウカに頼む。
「じゃあ丁度良いからお願い」
「え!」
「もう見られてるからいい。時間もあるだろうから」
その言葉にオウカは溜息を吐いて。
「わかった」
頷いた。
そういう訳で作業をおこなう。
細長い針を用意して煮沸する。その間に、ベッドのシーツを新しい物にして、ヒナタをお姫様抱っこで持ち上げ、横たえる。
「じゃあ始めるぞ。外す」
「……(コクリ)……」
まずはバイザーを外す。そこから現れたのはオッドアイの瞳。どうやら両方共移植したモノのよう。
(だから隠してたんだ)
納得した後、局部の絆創膏を外して、改めてヒナタの全裸を見るオウカ。
胸はそこまで大きくないが、形が良いため、女神像のような裸身であり、性的よりも美的を感じる体。肌には火傷跡や古傷があるが、それらもコントラストになっている。
少しだけ見惚れるオウカにヒナタはこう言う。
「見ても面白くないでしょう? 火傷や古傷だらけだから」
「そんな事ないと思うよ? 十分綺麗だと思う」
彼の言葉にヒナタはほんの少し口元を歪める。
「そ。誉め言葉として受け取っておくわ」
そうして処置が始まった。
暫くして。
「ふう……」
処置が終わる。
オウカに肉体疲労はないのだが、精神疲労が凄い。
一方ヒナタは……。
「ハァ……、ハァ……、ハァ」
荒い息を吐いている。
こちらは肉体的にも精神的にも疲労しており、体中汗みずく。なので。
「サクヅキくん」
「……何でしょう」
「トイレとお風呂。手伝いお願い」
「……」
沈黙するオウカ。
それにヒナタはこう言う。
「今更でしょう。ここまでウチにさせたんだから」
「人聞きの悪い事言うな!?」
ツッコミを入れる彼にヒナタは口元を歪める。
オウカは分かって来ていた。これで笑っているらしい。上手く笑えないのだろう。
「ね? お願い」
「……わかったよ」
そして、トイレと入浴の補助をする。
それらが終わり、体を拭いてから、ふと気になったので訊ねる。
「そういえばバスタオルで体を隠すのはどうなの?」
「短時間……湯上りの時間位なら黙認してくれる」
冥刀の代償の取り立ては結構容赦がない。
例えば、記憶を代償とする場合、忘れないように何かに書き留めたとしても、それを読むのも一苦労なうえ、どうにか読んだとしてもすぐに忘れてしまう。
ヒナタの場合、ソレ以外の物を着たり、纏ったり、履くとすぐさま弾け飛ぶとの事。
アクセサリーや頭装備はセーフなのだが、普通の衣服どころか、下着、手袋、履物、靴下はアウト。
とはいえ、【パダルン・レドコウト】には温度調整機能があるため、極熱・極寒・極湿・極乾も平気なうえ、【ダス・メッチェン・オーネ・ヘンデ】のおかげで、靴がなくても汚れない。
「それなら付けとけ」
「……」
そういう訳で、ヒナタの体をバスタオルで、胸から下を隠す。
一息付いたオウカが時計を見ると、時刻は昼。
お腹が空いて来た。
「昼作るか。アレルギーや好き嫌いある?」
「ない」
「じゃあ……パスタがあったからスパゲッティだな」
そういう訳でオウカが作る事にしたのは――スパゲッティ。
休日の昼は麺類が多い。
「今日の日は~、さようなら~」
冷蔵庫を見て何にするかを考え。
「よし」
オウカが選んだのはカルボナーラ。
チーズや卵などの材料を出して、手早く作っていく。
暫くして。
「出来た」
食器を減らすためフライパンで出す。
そして、フォークでくるくる巻き。
「あーん」
「……(あーん、パク。モグモグ、ゴクン)……」
ヒナタの口に入れる。彼女は咀嚼して飲み込んで感想を言う。
「美味しい」
「それはありがとう」
自分も食べる。
そうしてカルボナーラを食べていった。
【TIPS:パダルン・レドコウト】
(#ー#)(・▽・)<……(絶句)……。
(㈩*㈩)<何も言えなくなってる。まあしょうがない。そういう訳で解説。
(㈩*㈩)<外套型の冥刀。元ネタはブリテンの十三の宝の一つ。
(㈩*㈩)<能力は形状を変化させて、攻撃や防御がこなせる。
(㈩*㈩)<刃状の帯や腕に変えるのが主。オールレンジ・広範囲殲滅も可能。
(㈩*㈩)<代償は服がそれだけしか着れなくなる。下着や手袋、靴はOKだけど。
(㈩*㈩)<更に、彼女の場合、死んだ【カリュブディス】を手に入れて混ぜたから
(㈩*㈩)<ソレのチカラまで使えるようになってる。
(㈩*㈩)<獣状の顎を出せるようになり、相手の捕食が可能。
(㈩*㈩)<その分、代償も重くなったけど。
(・▽・)<……と。つまりコピーも習得した?
(㈩*㈩)<それについては追々。ただこれだけ。代償分のチカラは手に入れた。