(#ー#)<学校を巡回して、戦闘も可能なロボット。
(#ー#)<地味に科学と魔法の融合作品。だからゴーレムとも言える。
(・▽・)<イメージ的には?
(#ー#)<丸っこいのに手足が生えている感じだ。
(㈩*㈩)<カスタムもあるの?
(#ー#)<部活で改造している所がある。そんで操作もオートからマニュアルに変えられる。
(#ー#)<そちらは鋭角的になって、腕が槍みたくなっている。
(㈩*㈩)<イメージしづらい……。
(・▽・)<イメージ出来ない人は、と○フラで出て来るエネミーの一つ、ゴーレムを思い浮かべてくれれば♪
(#ー#)<おい!?
■□■□
一方他の面々、マックスは……
「畜生、どこだ!?」
「真っ白で見えねえ!」
そこは煙が充満して何も見えなくなっていた。
それだけならまだマシなのだが、この煙は他の感覚も鈍らせ、更に機械やスキルの探知すらも掻い潜る。
その中を悠々と進むのはマックス。冥刀は喧嘩煙管【エル・フマドール】。
コレのおかげで戦闘すらせずに彼は担当場所を探していく。
(見つからんでござんす)
だは見つからない。
そんな事を思いながら、彼は捜索を続ける。
******
ノワールの方も戦闘は避けて捜索していた。
かつて倒したモンスターの素材を加工して作ったアーティファクトで、自らをネズミ程の大きさに縮小し、隠密状態で探す。
この状態だと、ステータスもサイズ相応になってしまうので、戦えない。
(見つからないのである……)
内心思う。
(本当にこの場所にあるのであるか?)
疑問に思うノワールだったが、シロの情報――ある日の深夜に、妙なオブジェが搬入された事と、様々な探知方法――占いやアーティファクトなどを使った結果、この場所を指し示している。
(ならば、置いてある場所が違う?)
首を捻るノワール。
だが、今は虱潰しにしていくしかない。
「是非も無し……である」
捜索を続けるノワールだった。
******
戦闘避ける事に成功したノワールとマックスに対し、マリアはと言えば……
「……」
ものの見事に交戦中だった。
左手の巨大なパイルバンカーをを使い、ロボと交戦していた。
ロボが放つ弾丸に対し、防御せず、避けず、ただ右手で顔を覆うだけで防ぐ。
ほぼノーガードに近い状態だが、弾丸はマリアを貫く事は出来ない。
彼女が纏うスーツの防御力に加え、地力の防御力の合わせ技により、ダメージは少ない。
「……うっとおしい」
それでも、うっとおしいのは変わりない。
そのまま進み続け、ロボに到達。左手を振りかぶり……
「ハア!」
パイルバンカーを振り下ろす。
衝突、轟音、破壊。
一機を破壊してから、そのまま他の機体も破壊する。
暫くすると、辺り一面には機械だった物が転がっていた。
「フウ……」
一息付く。
そして、装置の捜索を開始する。
(サクヅキ=オウカは無事かな?)
そんな事を思ったマリアだった。
なぜか、目が離せず、放って置けないのだ。
◇◆◇◆
そして心配されているオウカはと言えば……
(何でこうなった?)
心の中で首をひねっていた。
――伸長する白刃屈んで防ぎ、ショートソードの斬撃を避ける。
(他の面々はロボとか、警備員なのに……)
溜息が出そうになる。
――連射される火炎弾と呪詛の矢を、どうにか躱す。
「……チッ」
舌打ちする。
――光刃による連続斬撃を、紙一重で躱す。
(俺……運ないのか?)
心の中で嘆く。
――光刃に紛れていた爆裂光球が起爆。地面に伏せる事でダメージを抑える。
(どうしてこうなる?)
改めて状況を見やる。
辺り一面には、ロボだった物が散らばっているが、それは問題ではない。
問題なのは今オウカが戦っている相手。
両手が蟷螂の鎌になったサングラスをした男。
金髪金眼で刀と呪符を持った女。
ショートソードとボウガンを構えた男。
槍を使うトリプルテールの女。
両指に炎を灯したチャラ男。
セーラー服とシスター服を折衷して着ている女。
カミキ、カナタ、スドウ、ランコ、タナカ、リア。
オウカの大切な友達・仲間である。
彼らとの戦闘で大ピンチになっていた。
自身の担当場所の捜索中に警備ロボと接敵。どうにか倒した所で、彼らがやって来て戦闘と相成った。
これが裏切りで向かって来たのなら、容赦なく叩き潰せるのだが、今回は事情が違う。
(改竄を受けているからな……。元に戻る可能性がある……)
だからこそ、こちらからは手出ししづらい。
ならば、退却すれば良いと思うかもしれないが、それも出来ない。
リアによって結界が張られている。
(加えてこっちのコンディションは最悪……)
普段の状態だったら、どうにかあまり傷つけないように戦闘不能状態に出来る。
だが、今は戦力半減以下。そして、一対六なので、回復する隙すらない。一方、相手は回復役がいるので、このままだと削り取られる。
(本当に覚えていないのか……)
自分に容赦なく向かってくる彼らを見て悲しくなるオウカ。
体のダメージも積み重なっているが、心のダメージの方が大きい。
(気分が沈む……。こういう時は楽しい事を考えよう)
ふと思い出したのは……友達の顔。
人(の皮を被ったケダモノ)を苦しめてから地獄に送る事を生業としていた女性――モンセラート。
(ああ、アイツを殺すのが今から楽しみだ)
オウカが浮かべたのは狂気的な笑みだった。
++++
その笑みに怯む六人。
追い詰めているのは自分達……なのだが、どうも違和感がある。
一つ目。相手は反撃をしてこない。
二つ目。本気で守っているが、攻めてこない。
三つ目。初対面……のはずなのだが、どうにもやりにくい。
四つ目。彼に攻撃し、傷ついていく度に心が痛む。
(やりづらい……)
(……どうなってんだ。おい)
(私は、彼を誰かを知ってる?)
(なんや? コレ?)
(……知り合いなのか?)
(彼は……一体?)
そんな時だった。
彼らに通信が入る。
[おいおい何をしているんだ?]
それは彼らの仲間の声。
この場の面々は世話になっている。
その名前は――ワクイ=サクタ。
その愛称は……
「「サク!」」
彼らのの呼びかけに侵入者……オウカの顔が狂気的な笑みから無になった。
それに気づかず、その声は告げる。
[アレは敵だ。俺の命を狙う。だから殺してくれ]
その言葉に六人は迷いを振り払い、オウカに向かおうとする。
一方、オウカは……
(アイツ……絶対に殺す)
その胸中は殺意が満たしていた。
アレは触れてはいけない物を触れた。
(だが、どうする……?)
このままでは退く事も出来ない。
そんな時だった。声が響く。
「手を貸しますわ」
それと共に結界が砕ける轟音が響く。
結界の外から現れたのは――和の姿の女。
彼女の姿と、しでかした事にリアが叫ぶ。
「ベニバナさん! 何をやっているんですか!?」
“
「え? 何って結界を破壊しただけですわ」
「敵に逃げられます!」
リアが張っていた結界は強度は凄まじい代わり、準備に時間がかかるうえ、再度張るのに時間が掛かるのだ。
「言えば少し開ける位はします!」
リアの言葉に、ベニバナはキョトンとした顔をしてから告げる。
「だって、壊さなくては彼を逃がせませんですわ」
「「は!?」」
そのまま呆然としている彼らの所を通り過ぎ、オウカに近づき……
「ん」
「!?」
「「な!?」」
軽く抱擁する。そのまま耳元で告げる。
「サク」
「!!??」
それはオウカの愛称。
命を懸けられ、命を懸けてくれる者にしか許さないもの。
「お、お前……覚えて」
「ええ。状況も理解してます」
ベニバナはオウカから離れ、彼を守るように立つ。
「ここは
「ウチもいる」
もう一人の声が響いたと同時、ベニバナの影からもう一人の人物が出現した。
黒いトレンチコートを着て銀の手足を晒す、バイザーを付けた女。
「……ヒナ」
「そうだよ。サク」
彼女――ソラナキ=ヒナタは微笑む。
最後に見た時より笑うのが上手くなっている。
そんな彼女はオウカへ近づき……
「ちょっとゴメン」
頬の傷に顔を寄せチロリと舐めた。
「「!?」」
そのまま他の傷に触れて、舐める。
……ベニバナ含め一同唖然。
暫くしてオウカから離れる。
「はい。これで大丈夫」
「何g」
オウカは気づいた。
体が軽い。呪詛が抜けている。
そこにベニバナが噴火する。
「な、何してますのー!?」
「え? 浄化」
平然と答えるヒナタ。
彼女の冥刀である義肢――【ダス・メッチェン・オーネ・ヘンデ】は穢れを消去できる。その範囲はかなり広く、ヒナタが穢れていると感じるものを寄せ付けない。……体を無遠慮に触る人すら弾く。
「他にも方法あったでしょうが!」
プリプリ怒るベニバナの言葉を右から左へ流しながら、オウカへ言う。
「まあそういう訳だから。行って」
「でも……大丈夫か?」
不安そうなオウカに二人は。
「「大丈夫」」
サムズアップする。
「修行の成果を見せますわ!」
「ずっと寝てたけど……、まあどうにかする」
ベニバナとヒナタがオウカを守るように立つ。
「「だから行って!」」
「頼む。信じる!」
二人の言葉にオウカは背を向けて走り出す。
「「逃がすか!」」
遠距離攻撃を持つ者達が、その背に向けて攻撃を放つ。
喰らえばひとたまりもないであろう攻撃に対し、ヒナタは手を翳す。ただそれだけ。
するとその攻撃がまとめて消え失せる。
その隙にオウカの姿は完全に消えた。
「「な……」」
「ヒュー」
驚く面々。
一方事前に聞いていたベニバナは口笛を吹いて称賛。
「流石ですわね」
「ウチのチカラじゃない。冥刀の置き土産」
「それでも貴方の力である事には変わりありませんわ」
ベニバナは前に出る。
「前衛やりますから、後衛のサポートお願いしますわ」
「わかった」
そんな二人にカミキが問いかける。
「これはどういうつもりだい?」
「どうもこうもありませんわ。これが
「ベニバナさん。今のアイツらには何言っても無駄」
言葉を掛けるベニバナとは対照的に、冷たいヒナタ。
それにベニバナは苦笑して告げる。
「一歩間違えれば、
「……」
沈黙するヒナタ。顔を伏せる。
「……言い過ぎましたわ。さ、やりますわよ」
「わかった」
ベニバナはドラゴン状のオーラを纏う。
ヒナタは外套から顎を幾つも出す。
「……何を言っても無駄か」
カミキが嘆息する。それに応じるように五人も戦闘態勢を取る。
そして、激突した。
▼▽▼
時間は戻る。
改竄装置が発動する前、ベニバナは某場所で山籠りしていた。
理由は〈心牙〉を完全にものにするため。
(ステータス上昇と配分だけじゃ物足りませんわ)
対校戦のアレはまだ不完全。完全だったらあんな無様は晒さなかった。
そして、装置発動時、ベニバナは対状態異常の〈心牙〉を使っていた。加えて、彼女は人工シャーマン。人間の枠からはみ出している。
この二つの合わせ技で難を逃れた。
そして、オウカ達のカチコミの日に、事情を知ってやって来たのだった。
******
一方ヒナタは、まだ意識が戻っていなかった。加えて、大病院の施設は、呪殺などの間接攻撃対策がバッチリしてある。更に、義肢の冥刀は状態異常を穢れと判断して寄せ付けない
トリプルコンボにより改竄の影響から逃れられた。
そしてカチコミ当日。
どこと言えない場所で母と語らうヒナタ。
すると彼女が言ったのだ。
「ヒナ、そろそろ戻りなさい」
「え」
「でないと戻れなくなりますよ?」
母の言葉に、ヒナタは母にしがみつき言う。
「別に良い! お母さんと居る!」
「待っている人、いるでしょう?」
「あ……」
ヒナタは思い出す。
自分の復習を手助けしてくれた人の事を。
「サク……」
「今、彼はどうやらピンチなようですよ」
「え、じゃあ早く行かないと……」
母から離れるヒナタ。
そんな彼女に母は笑う。
「どうやらお迎えも来たようですよ?」
「お迎え?」
振り向くと、そこにいたのは金髪の女性。
会った事ないはずが、既視感はある。
「【テーセウス】?」
それにコクリと頷く女性。
どうやら冥刀が迎えに来てくれたらしい。
そのまま【テーセウス】はヒナタを抱えると……ぶん投げた。
「え~~!?」
叫び声を上げて吹っ飛ぶヒナタ。
そんな彼女に【テーセウス】は微笑みサムズアップ。
娘に母親は。
「もう来たら駄目ですよ~」
こう言った。
そして、目覚めたヒナタは事情を知りやって来た。
【TIPS:改竄装置から逃れる方法】
(・▽・)<本体もっと後にやるはずでしたけど、やっちゃいます。
(#ー#)<普通の状態異常対策じゃ駄目なんだよな?
(・▽・)<はい。百%だと貫通されるので、二百%でないと防げません。
(㈩*㈩)<普通のより強力なアーティファクト、スキル、術技を使えば良い訳か……。
(・▽・)<はい♪ 逃れた人はこんな感じです。
アーティファクトの強化、強力な物(冥刀含む):ルラ、ヒナタ
スキル(レアやユニーククラスでないと防げない):ジョージ
術(最上位クラスでどうにか):マックス、ベニバナ、??
対象外:オウカ、ワクイ、ノワール、(ベニバナも半分含む、)??
(・▽・)<要するに強力なモノか、合わせ技を使うしかありません。
(#ー#)<なあ、この対象外って?
(・▽・)<装置の範囲外です。使い手と対象。そして……
(・▽・)<これは最後の方に明かされます。
(㈩*㈩)<あのワンちゃんが対象外って事は……。