焼き鳥野郎は真の不死鳥に   作:焼き鳥はどっち派?

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授与式の会場に向かう馬車の中で父が口を開く。

 

「ライザー、お前は変わったな」

 

「父上?」

 

疑問符を浮かべながら父の方を見ると、そこには息子の成長を喜ぶ父の姿があった。

 

「以前のお前は貴族に産まれたことに胡座を掻いた傲慢で自尊心の塊だった」

 

最初から罵倒がヘビー級なんだが・・・。

 

でもまぁ、それもそうだよなぁ・・・。

 

原作のライザーだって初登場はそんな感じだったし。

 

「しかし、一年前突然修行がしたいと言い出してタンニーン殿の所に行ったと聞いたときは耳を疑った」

 

うん、そんな奴がそんな行動とればそんな反応するよな。

 

「誰もが途中で逃げ出すと思っていた、それは私も同じだった。お前の性格では厳しい修行に耐えることが出来ずに戻ってくるとな。しかし、現実はそうではなかった」

 

「お前はこの一年泣き言も言わずにタンニーン殿の元で己を研鑽し続けた、親として嬉しく思う」

 

「父上・・・」

 

そう言ってくれる父に嬉しさがこみ上げてくる。

 

「だが・・・」

 

しかし、それは一変する。

 

「せめて、一週間に一度は家に帰ってきて来い。この一年お前からの連絡がなくて心配したんだぞ。タンニーン殿に連絡してみればお前はいつも気絶していると聞かされるし」

 

「・・・申し訳ありません」

 

マジで済みませんでした!!!

 

内心ジャンピング土下座を噛ましながら反省していると、母が口を開く。

 

「お父様の言う通りですよ、ライザー。貴方はこの世に一人しか居ない私達の自慢の息子の一人なのですから」

 

「はい、母上」

 

母の言葉に今度からは報連相はしっかりとするようにしよう。

 

そんな会話の後にも雑談をしていると、授与式の会場に到着した。

 

「それではご案内させて戴きます」

 

会場入りすると、授与式に参加するであろう同世代の若手悪魔達の視線が集中放火される。

 

威嚇のつもりなのだろうが、俺からすれば可愛いものだと思える。

 

なんせ、修行開始の最初の一ヶ月は警戒心MAXのドラゴン達の視線の集中砲火で鍛えられているからな。

 

そうして視線の的になりながら待っているとついに授与式が始まる。

 

授与式が進み俺の番が回ってくる。

 

そして、決意の言葉を述べる。

 

「謹んでお受けします」

 

いや、ここら辺を期待されても俺もこういう厳かの初めてだからありきたりなのしか言葉出ないよ?

 

こうして、授与式は無事に終わった。

 

 

 

授与式は無事に終わりを迎え、屋敷に戻ってくると俺は自分だけの悪魔の駒(イーヴィル・ピース)を自室にて眺めている。

 

「眷属・・・か」

 

そう、俺は明日から眷属集めの放浪を始める。

 

これについては最初から両親とタンニーンには話してある。

 

今日一日は修行はせずに荷造りをし休息を取ることにしている。

 

俺の眷属としての構想はないが、出来ればバランス良く構成していきたいとは思っている。

 

「まぁ、なるようになるか・・・」

 

そうして、俺は明日に向けて英気を養うことにした。

 

翌日、朝になってフェニックス家の列車に乗って人間界にやってきた。

 

「ライザー、堕天使と天使には気をつけるんだぞ」

 

「たまには連絡も頂戴ね」

 

「はい、解りました」

 

両親にも見送られて俺の眷属集めが始まるのだった。

 

「さて、まずはどこから行こうか」

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