焼き鳥野郎は真の不死鳥に   作:焼き鳥はどっち派?

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俺ライザー・フェニックスと宵ノ坂呑子は京都を出た後、悪魔に転生する儀式をしました。

 

そして、呑子に選んだ悪魔の駒(イーヴィル・ピース)戦車(ルーク)だ。

 

鬼の血を持つ呑子に適した駒だと思い、早速悪魔に転生させる。

 

「我、ライザー・フェニックスの名において命ず。汝、宵ノ坂呑子よ。いま再び我の下僕となるためにこの世に魂を帰させ悪魔と成れ。汝、我が『戦車(ルーク)』として新たな生に歓喜せよ!!」

 

その口上と共に赤く輝く戦車の駒が呑子の中に入っていき転生の儀式は完了する。

 

「なんや、別段変わった感じはせんな」

 

「まぁ、そりゃそうだろうな。しかし、悪魔に転成したばかりのお前は日中は辛いから気をつけろよ。こればっかりは身体を慣らしていくしかない」

 

「了解や」

 

そうして、呑子は正式に俺の眷属・戦車になった。

 

ちなみにだが、宵ノ坂を出奔した呑子は母方の姓「荒覇吐」を名乗ることにしたため「荒覇吐呑子」となった。

 

って、思い出した。

 

呑子って「ゆらぎ荘の幽奈さん」の登場キャラじゃん!!

 

マジで何でこの世界に居るの!?

 

いや、これには余り深入りしないでおこう。

 

そんなこんなで俺は最初の眷属を迎え入れることが出来たのだった。

 

 

 

京都を出た俺達が次の目的地に選んだのは中国・某所。

 

「こんな所に眷属になってくれる奴がおるんやろか」

 

「さぁ、こういうのは兄上から根気が大事だって聞いたぞ」

 

「大将、兄弟おったんやな」

 

「まぁな」

 

そうして会話をしながら歩いていると爆音が響いてくる。

 

「なんや、この音!?」

 

「何か大きな物が倒れた音だな、行くぞ」

 

「了解や」

 

俺達が音のした方角へ進んでいくと、そこには力任せにへし折られた木と抉れた地面、鋭い刃物で切り倒された木だけだった。

 

「これは・・・」

 

「こっちに住む妖怪共の仕業なんか?」

 

目の前の光景から呑子がそう言う。

 

「いや、これを見ろ」

 

俺はそう言ってくる呑子に今見つけたのを見るように促す。

 

俺が見つけた物、それは人の足跡でしかもまだ新しい。

 

「まさか、これを人間がやったっていうんか・・・」

 

「まだ可能性の話だ、足跡はこの先にも続いている。行くぞ!!」

 

そうして俺達は足跡を手がかりに先へと進むと、また爆音が上がると共に土煙が上がる。

 

「あっちや!!」

 

「あぁ、大分近付いてきた!!」

 

そうして、向かうとそこには方天画戟を握る二本のアホ毛のある深紅の髪に褐色の肌の少女と槍を持つ黒髪の男が対峙している。

 

俺はあの二人を知っている、男の方は黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)を宿す禍の団(カオスブリゲード)の派閥の一つ《英雄派》の首領・曹操。

 

少女の方は恋姫無双の登場キャラで最強、三國無双の呂布奉先。

 

両者が振るう得物が衝突する度に轟音が響く。

 

「なんやねん、あの二人は・・・一体何者なんや?」

 

「さぁな」

 

ここで余計な情報は伝えない方が良いだろと判断した俺は知らないふりをする。

 

すると、俺の視界に一匹の犬が視界に入る。

 

「(もしかしなくても、あの犬セキトか!?)」

 

まさかの登場犬に内心驚くも俺は動き出した。

 

このままだと曹操と呂布の戦いに巻き込まれかねないからだ。

 

すると、俺の予想は最悪のタイミングで起きてしまった。

 

曹操の槍の一突きによって抉られた木がセキトに迫る、突然の事でセキトは硬直してしまっている。

 

それに気付いた呂布が助けに向かうが、曹操がその隙を突いて攻勢を仕掛けてくる。

 

更にその攻撃は躱せば対角線上のセキトに向かってしまうため受けるしかない。

 

しかし、木がセキトに衝突することはなかった。

 

その理由は俺がセキトに向かって倒れてくる木を灰にしたからだ。

 

第三者の登場に曹操と呂布は戦いを中断し、互いに距離を取る。

 

呂布は俺と呑子に対しても臨戦態勢に入る、まぁ警戒はするだろうな。

 

呑子も俺が介入したことによって臨戦態勢に入り、酒を飲めるようにしている。

 

「何者だ?」

 

「お前こそ何者だ、こんな所でドンパチしやがってよぉ・・・」

 

曹操の問いを無視しそう言った。

 

「いやなに、俺はそこにいる少女を誘いに来ただけさ」

 

「その割には振られているようだが?」

 

「言ってくれるな、悪魔」

 

挑発混じりの言葉に曹操は顔を顰めながら睨んでくる。

 

一触即発の気配が満ちるも、曹操が聖槍を下ろした。

 

「今は退くとしよう、悪魔名前を聞いておこう」

 

「それならまずお前が名乗るべきじゃないのか、聖槍使い」

 

「ほう、やはり悪魔だからなのか聖槍の気配を感じ取るか・・・。そんなことはいいか、俺の名は曹操、三国志で有名な曹操の末裔だよ」

 

「は?」

 

曹操の名乗りに吞子は唖然とする、まぁ初めて聞けばそうなるか。

 

「俺の名前はライザー・フェニックス、元七十二柱フェニックス家の悪魔だ」

 

「覚えておこう、ライザー・フェニックス。また会おう」

 

「俺としては会いたくない」

 

そう言い残して曹操は去っていった。

 

 

 

曹操が去った後、俺は呂布に頭を下げられた。

 

「セキトを助けてくれてありがとう」

 

「それは別に構わないけど、さっきの曹操って奴はよく来るのか?」

 

最初の勧誘で殺し合いに発展するって事はまず無いし、しつこい勧誘があったんだろうと俺は考えた。

 

「うん、最初は部下が来たけどセキトを殺そうとしたから仲間になる気はなかった。それでもしつこくて戦いになった」

 

いや、最初から仲間になる目処が無能の部下によって潰されてるじゃん英雄派!!

 

貴重な最大戦力の獲得に失敗した英雄派に哀れみを抱くことはなくあまりの事実に俺は腹を抱えて笑いたかったが我慢した。

 

「それで曹操とか言う奴はほんまにあの曹操の血を引いてんのかいな」

 

「知らん」

 

「まぁ、あんなけったいな奴はどうでもえぇわ。それよりも何でアンタが勧誘されとったかやな」

 

呑子の言葉に呂布が名乗る。

 

「呂奉先」

 

「へ?」

 

「呂奉先」

 

「えぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」

 

「良いリアクションするなぁ」

 

呂布の名前を聞いた呑子の反応に対して暢気なことを言っていると文句が返ってきた。

 

「そんなん誰が聞いても驚くやろ!!ちゅうか、なんで大将は驚いてへんねん!!」

 

「だって、曹操の子孫が居るんだから呂布の子孫が居ても可笑しくないだろ」

 

「せやけど・・・せやけど!!」

 

まぁ、気持ちは解らんでもないが・・・。

 

「あんまり気にしすぎるなよ、疲れるぞ」

 

「うん・・・」

 

既に呑子は疲れ切っていた。

 

その後、俺達は一旦呂布の家にお邪魔することになった。

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