焼き鳥野郎は真の不死鳥に 作:焼き鳥はどっち派?
曹操と邂逅した俺達は一度呂布の家に場所を移した。
呂布の家は小屋で、ここには多くの動物達とともに暮らしているようだ。
「どうぞ」
「済まない」
「ありがとうな」
呂布は俺達に茶を振る舞ってくれた。
「それでなんで呂布と戦とった奴、曹操やったか・・・。何の目的で勧誘なんぞしよったんや?」
茶で口を湿らした後、呑子が口を開く。
「それは英雄として異形の存在を倒すことって言ってた」
「異形の存在?」
頭に疑問符を浮かべる呑子に俺が情報を付け足す。
「俺達悪魔や鬼といった存在のことだ」
「なんやと?」
俺の言付け加えた情報に呑子が青筋を立てる。
「落ち着け、その怒りはぶつけるときに取っておけ」
「せやな」
そうして、気を取り直して俺は呂布の話を聞く。
「それでお前はこれからどうするつもりだ、現状このままでは動物達がお前を傀儡にする道具にされかねないぞ」
「!! ・・・・・・」
俺の言葉に呂布は黙り込む、しかし現実を見なければ先へは進まない。
「呂布、これはあくまで提案なんだが俺の眷属にならないか」
「それはどういう意味?」
俺の言葉に呂布が訝しんだ表情で問いかける。
「俺の眷属になれば使い魔として契約してここにいるお前の動物を俺の経営する保護施設で保護することが出来る」
「それはさっきの曹操と何が違うの?」
「眷属になるかはお前自身で決めてほしい、これはお前自身とここにいる動物達の未来に繋がることだから俺が決めることじゃない」
俺はそう言い切ると立ち上がって出入り口に向かう。
「決まったら教えてくれ」
そう言って俺は家から出ていくのだった。
「・・・」
「{しもた、アタシも出るタイミング逃してしもうた・・・!!}」
呑子は焦った、いい感じに主であるライザーが外に出た後自分も出るタイミングを逃してしまった。
会話の無い静かな間が重い空気感を出す。
すると、呂布が口を開く。
「ねぇ、なぜ貴女はあのライザーという悪魔の眷属になったの?」
「あー、それはなぁ必要とされたからや」
呂布の問いに呑子はそう答える。
「アタシな、眷属になる前は悪さする妖怪の退治屋みたいなことやってたんやけど身内に殺されかけとんねん」
アタシの言葉に呂布は目を見開く、そらそうや家族が殺しにくるなんぞ何時の時代やって話しやんな。
「それで死にかけて気ぃ失った時に助けてくれたんがライザー・フェニックス。アタシの大将や」
「そんで事の全てを自分を殺しに来た殺し屋から聞いてアタシに向かって"共に進んでくれる仲間が欲しい"って言うんや。それ聞いた後自分は一人じゃないって思えたんよ。そっからの行動は早かったで、家を出て大将の眷属になったんや」
「優しいんだね」
「そうやなぁ、優しいわ。本来、関わるべきではない厄介事に首突っ込んでくるあたりとんだお人好しや・・・いや、悪魔好し?」
「やけど、その優しさは甘さでもあるとあたしは考える。だから、アタシは大将のことを支えたいと思たんや」
「私も決めた」
その言葉と共に呂布が立ち上がる。
「私もライザーの眷属になる」
その言葉は覚悟を決めた目をしている。
「唐突やな、どないしてん」
「この子達と一緒に居られるなら悪魔になっても構わない」
「そうか。なら、大将に伝えに行こか」
「うん」
そうして、アタシは呂布と共に家を出た。
「さて、どうなるかな」
そう呟きながら俺は外にいる動物達を眺めている。
のどかだなぁ・・・そう思いながらぼぅっとしていると家の扉が開く。
「大将、呂布から話があるって」
「あぁ、解った」
呼ばれて呂布のそばまで行くとこう言ってくる。
「それで如何するのか決まったのか?」
「うん、私達は貴方に付いていくことにした」
「そうか」
呂布の言葉を聞き俺は魔法陣から
「それは?」
「こいつは
「解った」
そうして、呂布は駒を受け取り転生の儀式を始める。
「我、ライザー・フェニックスの名において命ず。汝、呂布奉先よ。いま再び我の下僕となるためにこの世に魂を帰させ悪魔と成れ。汝、我が『
その口上の後に呑子と同様に身体の中に入っていき転生の儀式は完了した。
「これで呂布は俺の眷族になった、今度は俺が呂布に提案した条件を履行する番だ」
「うん、ありがとうご主人様」
「ご主人様!?」
まさか、恋姫での呼び方をされるとは思ってもみなかった俺は驚きの声を上げる。
「あはははははははっ!!ご主人様か、確かにせやんな!!」
呑子はその光景に爆笑していたので・・・。
「笑いすぎだ」
「ふぎゃっ!?」
拳骨を落としておいた。
「いたた・・・、それで大将次の目的地はどこなんや?」
「いや、まずは呂布の動物達を保護施設に移送する必要がある」
「よろしく」
こうして、俺の眷属に「兵士」呂布奉先が加わった。