焼き鳥野郎は真の不死鳥に 作:焼き鳥はどっち派?
呂布もとい
ちなみに恋というのは呂布の真名で自身が認めたものしか呼ぶことを許されないとのこと。
真名で呼んでもいいってくらいには認めて貰えてるんだなぁと内心超嬉しい。
二人の歓迎会を兼ねて日本の横浜中華街にやってきているのだが・・・。
「もぐもぐ」
「「・・・・・・・・・」」
知ってはいたが恋の食欲もとい健啖家っぷりに実際に目にすると圧倒される。
「恋、大食漢やったんやな」
「そうだな」
一応、誤魔化すために話を合わせておく。
一通り食事を終えた俺達は次の眷属集めに関する話を始める。
「それで次は何処へ向かうつもりなん?」
「それがな、決めかねている」
「候補ある?」
「あぁ」
そう切り出してくる呑子に対して煮え切らない返答をする俺に質問してくる恋に答える。
「二つの噂があってな、その二つとも面白そうな雰囲気なんだよ」
「なんやのその二つの噂っていうんのは?」
「一つは某国のある狭い地域だけなんだが雨が降り続けているらしいのと二つ目は某国の国境付近の洞穴に古の吸血鬼の姫が封印されているとかなんとか」
「なんやねんそれ」
「いやまぁ、俺もまた聞きだから確証はないから悩んでるんだよ」
「どっちも行けば良い」
「「それもそうだ」」
恋の一声で俺達は行動を始める。
止め処なく降り続ける雨は一人の少女の心を深く沈めていく。
「しんしんと・・・しんしんと・・・」
少女は求める、雨の呪縛からの解放を。
曇天を吹き飛ばす烈しい風を。
雨水をものともせず燃える炎の暖かさを。
何処までも飛んでいける強い翼を。
「誰か…助けて…」
少女は待っている、
そうして、雨の降り止まない地域にやってきた俺達はその中を進んでいく。
「ほんまにここが雨の止まない地域なんかいな、見たところ普通な場所やで」
「うん、私もそう思う」
「いや、この雨・・・微量だが魔力が宿っている」
呑子と恋の言葉に俺はそう言いながら理解した。
「なるほど、雨が止まない理由が解ったぞ」
「ホンマかいな!? それで何が原因なんや?」
「聞きたい」
興味津々で聞いてくる呑子と恋に俺は話し始める。
「まず、この雨には微量の魔力が含まれているんだが二つの力を感じる」
「一つは人間の魔力でもう一つが
「しかも何らかの原因で制御が出来ずに今の事態になっていると考えられる」
「それやったら早いとこ助けたらな!!」
「うん、助ける」
俺の説明を聞いて呑子と恋はやる気を見せ、俺達は雨に含まれる人間の魔力を辿りながら進んでいくのだった。