貞操観念逆転世界へ変わっていく一般人たちの反応   作:ねこ次郎

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二十九話 ニューレディになったけど質問あります!

 

ドッジボールという遊びは、ほとんどの学生が経験したことがあるだろう遊びの一つだ。ボール一つだけあれば誰とでも行えて、ルールも単純。それでいて、運動神経を鍛えるには丁度良い遊び……それがドッジボールだった。

 

避けて、捕って、投げて、当てる。そんな単純な遊びだからこそ、子供たちの運動神経の差が顕著に現れてくる。

 

 

 

「……シッ!」

短髪の男子生徒が短い息を吐きながら腕を振るった。

ヒュッ、と空を切る音が鳴りそうな勢いでボールが投げられる。

回転を伴ったボールは、コートの真ん中に立った女子生徒の真正面へ、空気抵抗を受けて若干軌道を震わせながら飛んでいった。

 

当たればひとたまりもない投球。

僕が同じ年くらいの頃ならば、恐怖で避けるくらいしか選択肢がないほどの豪速球だが、女子生徒は一瞬、ニヤリと口角を上げた。

 

「ッ!」

ボスンッ! と大きな音が鳴る。しかし、ボールは落ちることはない。

少年が放った豪速球は、腰を少し下げて構えていた少女の胸元にしっかりと抱えられていた。

 

「「おおーーーー!」」

「ミキちゃん、スゲーー!」

拍手喝采が味方チームの外野から響き渡った。

 

ボールを投げた少年が悔しそうに歯噛みする中、ボールを受けた黒崎 未来(くろさき みき)は、じんわりと痛む両腕と膨らみ始めた胸元の熱に耐えながら視線を審判である僕に一瞬だけ目を合わせた後、またもや相手コートにいる少年に向けてニヤリと挑発的な笑みを浮かべた。

 

 

 

今回の組み分けでは、男女で分けて試合をしてみたのだけど、やはりというべきか、かなりの接戦を見せていた。

 

互いに当てては受け、外野との見事なコンビネーションを見せりと一進一退の攻防を繰り広げた結果、現在は、ミキちゃんと男子生徒……ハヤトくんの一騎討ちの状態になっていた。

 

ハヤトくんは今回集まった男子生徒の中でも特に腕っぷしが良く、どこで教わったのか、ボールに回転を掛けられる投球により、チーム内でも高いキルスコアを叩いている。

 

さっきも残り1人になったミキちゃん相手に、真っ向から全力投球で挑んだのだが、ミキちゃんの方が一つ上手だったらしい。

 

 

 

「いくよーーー! えぃっ!!」

 

ボールを持ったミキちゃんが、助走をつけながら勢いよくボールを投げる。ハヤトくんの投球ほどには回転がかかっていないボールは、先程のミキちゃん同様に腰を下げて構えていたハヤトくんの横を通り過ぎて、

 

「もらったぁぁ!」

「ッ!?」

 

彼がハッと振り向いた時には、背が高い女子生徒がボールを片手に腕を振りかぶっていた!

 

「やぁあ!」

「うあっ!?」

 

女子生徒が投げたボールがハヤトくんの足元に当たり、ハヤトくんが反応する前にボールは彼から離れた位置でポスンと地面に落ちる。

 

勝負は決した。

 

僕は胸元に下げていたホイッスルを吹いて、試合終了の合図を出す。

すると、ミキちゃんたちがいた女子チームが一塊になってワイワイと喜びを露わにしていた。男子チームも悔しそうにしていたが互いに肩を叩きあって健闘を讃えている。

 

うん。青春だなぁ〜。などとニコニコしていた僕は、ふと女子チームから向けられる視線に気がついた。

僕が目を向けると、チーム内でもみくちゃにされていたミキちゃんと目が合った。

 

「せんせーー! 私、勝ったよ!」

 

にしし、と白い歯を見せて笑いながらピースサインを向ける彼女に、僕も笑顔でピースサインを返す。

その途端、女子生徒たちが一層ざわめき立ち、彼女たちの声に黄色いものが混ざった気がした。

 

僕は何気なく腕時計に目を向けた。時間はまだあるので、もう一試合は出来るだろう。

 

「それじゃ、みんな! 少し休憩したら、もう一回遊ぼっか!」

「「おおーーーー!」」

「今度は先生も混ざっちゃおっかな〜」

「「きゃーーー!♡♡」」

 

僕の加入を聞いて、一部の女子生徒が黄色い声を出した。おそらく、一緒のチームで遊べることが嬉しいのだろう。先生冥利に尽きるって話しだ。

 

しかし、女子生徒がざわめき立つのだが残念。

今回の先生は男子チームに入ってやるつもりだ。女の子だからって、容赦しないぞ!

 

 

それから、それぞれ木陰に置いてある水筒に向かっていく子や、グラウンド脇の水飲み場へ駆ける子、はたまた休憩もそこそこにボールを投げて遊ぶ子などを傍目に、僕は離れた所で指導している早風先生の方を眺めた。

 

そこには、柔らかいボールを両手で持って投げる女子生徒たちや、おろおろと転がるボールを追いかけている男子生徒たちがいた。僕の所の子たちとは、かなりの運動神経の差を感じるが、そういった子たちにも早風先生は一生懸命に教えているし、受けている生徒たちも先生と同じく懸命に体を動かしていた。

 

時折、楽しそうな笑い声も聞こえる。それでも取り組む姿勢は真剣そのもの。体育が嫌いにならないでくれそうで、僕はホッと胸を撫で下ろした。

 

………若干、向こうに男子生徒が多いのには目を逸らして

 

「せんせー?」

「ん? ミキちゃん? どうしたの?」

 

ポケーと早風先生の授業風景を眺めていた僕の視線に、ミキちゃんのカットインが入る。汗に濡れた黒髪とほんの少しだけ上気した顔、体操服が張りついているせいか若干浮き出ている凹凸に目を逸らしながら応えると、ミキちゃんはグラウンドのコートに向けて指を向けた。

 

「もうみんな集まってるよ? せんせーも早くいこーよ!」

「あっ、そうだね。呼んできてくれてありがとう、ミキちゃん」

「えへへ……。あっ、せんせーも一緒にやるんだよねッ! よ〜し! せんせーが味方なら、ひゃくにんりきだよ!」

 

難しい言葉を知ってるな〜、と目の前で腕をぐるぐる回しているミキちゃんに感心しながら、僕は申し訳ない気持ちになりながら伝えた。

 

「ミキちゃん、ごめんだけど、今回は男子チームでやるから」

「…えっ?」

「敵同士だね、ミキちゃん」

「………にゅ……」

 

こうして、意気消沈したミキちゃんは、次の試合では緩めのボールに当たって大人しく外野行きになったとさ。

 

 

 

 

ちなみにその後、ミキちゃんが「ぼうがいこうさくーー!」と叫びながら内野に残った僕にハグしてきたり、満足に動けなかった僕は、普通にボールを当てられて、離れないミキちゃんを抱っこしながら外野に向かったりしながら、今日の体育の授業は幕を閉じたのであった。

 

 

 

 

 

 

【雑談スレ】ニューレディになったけど質問あります!

 

1.ニューニューレディ

きのう、友達に勧められて生理解消薬を飲んだんですけど、質問があります! レスが続いたら続き書きます!

 

2.名無しのレディ

>>1 ほう。何歳?

 

3.名無しのレディ

>>1 どこ中?

 

4.名無しのレディ

>>1 ニューレディに自分からなるとかド淫乱かよww

 

5.名無しのレディ

>>4 おは古女

 

6.名無しのレディ

>>4 女としての価値も奪われて悲しいのぉww

 

 

そんなに怖いか? 新時代(ニューレディ)が?

『赤髪の男が睨みつける画像」

 

7.ニューニューレディ

>>2 17歳です! なので高校2年生です!

>>3 すみません、流石に教えられないです。

>>4 生理がキツいんです。……逆に大丈夫なんですか?

 

8.名無しのレディ

>>7 そんな真面目に答えなくてもええで(ニッコリ

 

それより、質問あるんでしょ? ニューレディの先輩として教えたるわ

 

9.ニューニューレディ

>>8 ありがとうございます!

 

質問なのですが、この前、生理がキツイって友達に相談したら、生理解消薬っていうのがあって使ってみたら? って聞いて、早速飲んだんです。

 

10.名無しのレディ

>>9 浅慮ッ! 圧倒的浅慮ッッ!!

 

11.名無しのレディ

>>9 生理解消薬のリスクって知ってるよね?

 

12.ニューニューレディ

>>11 はい。私も最初は悩みました。クラスにも、かなりの露出の子がいるんですけど、誰々とやったとか、何棒が最高だとか、イクぅぅ!とか叫んでキャハハって笑ってるんです。その子たちは自分から私たちはニューレディだと話してましたし、もしかすると自分もそうなるんじゃ……って心配してました。

 

13.名無しのレディ

うーん、このw

 

14.名無しのレディ

>>12 大丈夫。人の品位は人それぞれだから。

表に出すか、裏でコッショリするかの違いだから。

 

15.ニューニューレディ

>>14 そうなんですね。安心しました。

 

話の続きなのですが、怖いと思いつつも毎月のように出てくる腹痛が辛くて……、女子バスケ部に入っているのですが、腹痛が長続きするせいで半分くらいしか部活に出れなかったり……。あと、友達も薬に興味があるって聞いて、それなら一緒に。ということで飲みました。

 

16.ニューニューレディ

それからは、あれだけ悩んでいた腹痛がなくなって、やったー! って思ってたら、この前、友達から「アレ、どうしてる?」って聞かれました。よく分かってない私に、友達は『洗浄』や『浄化』について教えてくれましたが、私、今までそういったことをしたことがなくて……

 

どなたでも良いので、誰か教えていただけませんか?

 

17.名無しのレディ

>>16 ほう? 誰でもいいとな?

 

18.名無しのレディ

>>16 何も分からないのは不安だよね。

大丈夫だよ。おじさんがみっちり教えてあげるからね。ニチャ

 

19.名無しのレディ

>>18 まさかの種付◯おじさんッ!?

 

20.名無しのレディ

>>18 実在したのかッ!?

 

21.名無しのレディ

>>18 いや。自称おじさんの美少女かもしれないな。

 

22.名無しのレディ

>>21 おじさん(女)「うへぇ〜。何もしてないのにビショビショだよぉ〜♡」

 

23.名無しのレディ

>>22 この淫売がww 恥を知れww

 

24.ニューニューレディ

あの……、私、真剣に悩んでいるのですが。どうか協力していただけませんか?

 

25.名無しのレディ

>>24 スマソ。

 

今のご時世なら、ネットでいくらでも情報は乗ってるので……。

それでもダメなら、これ嫁

 

https://www.dnn.co.jp/dc/doujin/-/detail/=/cid=d_2719197/

『洗浄エステ 〜駅前の洗浄マッサージ店で〇〇になってしまうニューレディの話』

 

26.名無しのレディ

>>25 こ、これは!?

 

27.名無しのレディ

>>25 名作キタコレッ!!!

 

28.名無しのレディ

>>25 確かにコレならニューレディ初心者にも………

 

あかんわ。いきなりコレはダメだよ。

 

29.ニューニューレディ

>>25 アドバイスありがとうございます。早速、お小遣いでダウンロードしてみました。

>>28レビューも見ましたが概ね高評価だったのに、ダメとは一体?

 

30.名無しのレディ

あらすじコピペ

 

押しに弱く

なんでも言うことを聞いてしまう性格の

「音無 志津香(おとなし しずか)24歳独身」が

酔った勢いで予約した『洗浄マッサージ店』で

〇〇になってしまう。そんな話

 

「施術するの……女の人なんだ」

と少し残念に思ったのも束の間

 

アシスタントには屈強な男性がついて

マッサージという名の『洗浄』で

濃すぎる雄臭と逞しい肉棒を目の前に股を濡らしながらも

今まで体験した事のない絶頂を何度も体感する。

 

31.名無しのレディ

>>30 これは間違いなく名作!

 

32.名無しのレディ

>>30 この漫画で10回は絶頂したワイが通りますよー

 

33.名無しのレディ

>>30 最初は女の施術師さんが程よく解してくれるし、正しい『浄化』のやり方を教えてくれるから、ニューレディ初心者には是非読んでほしい。

 

ただ、その後がね………、長いよね……

 

34.名無しのレディ

>>30 自室で読んだことを後悔するレベル

 

『浄化』が捗りすぎて、シーツどころか布団も洗う羽目になった

 

35.名無しのレディ

>>34 ワイは『浄化』中に脱水症状が出て危うく死んだ。

 

ただの漫画からオス臭が漂ってきて、止めどころを見失ってますた。

 

36.名無しのレディ

>>35 成仏してクレメンス

 

37.名無しのレディ

この漫画の総評

 

長所 めっちゃ使えて満足感ある作品

   ニューレディ初心者にも良し

 

短所 使えすぎて止めどころが見つからない

   何度も何度もイカせてくるから脳イキ不可避

   オナ癖が抜けなくなるよ

 

38.ニューニューレディ

皆さん、ありがとうございます。

早速読んでみます。相談に乗ってくれてありがとうございました。

 

39.名無しのレディ

>>38 いいってことよ。

 

40.名無しのレディ

>>38 おめでとう。今日から君もオナニストだね。

 

41.名無しのレディ

あぁーー!! このスレ見たせいで、また読み返したくなったじゃないかぁ!! また『浄化』が辞められなくなっちゃう!♡ イクゥゥぅぅぅ♡♡

 

42.名無しのレディ

>>41 やはり、あの漫画は特級呪具だったか……

我々、ニューレディを『洗浄』死させるための古女たちの策略だったんだ…………ゔっ、イクっ…………ふぅ。

 

 

 






登場人物

根山 健人
生徒たちのレベルが高かったため、珍しくウキウキで参加したが、相手の女子チームのモチベーションが大きく下がってた。何故だ?

黒崎 未来
愛しのせんせーに良い所を見せようと、最後の一対一でとっても頑張った。成長期真っ盛りの身体はスクスクと育っていて、胸で受けた豪速球は正直、死ぬほど痛かったが、せんせーの目の前で情けない所を見せたくないため我慢した。えらい。

ハヤトくん
5年1組の一般男子生徒。運動全般が得意で体育の授業では1番にテンションを上げる。三人いる弟たちは、自分と違って身体を動かすことが得意ではないため、全力で挑んでも相当に応えてくれるミキちゃんに、ソワソワした感情を抱き始めている。その正体を知るには、君はまだ幼い。



ニューニューレディ
生理に耐えられなくなって薬に手を出した女子高生。大人しい子。
女子校であることと自転車通学のため、野外スプラッシュの経験がない内に、スレ民おすすめの漫画で『洗浄』と『浄化』を覚える。
以降、それが毎日の日課になったことは言うまでもなかった。


皆さんも脱水症状には気をつけましょう。
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