キツネのソラ   作:カラス先輩

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ソラは住んでいる山の掟によって山から追い出されてしまった


ソラ、孤独に!そしてカラス先輩との出会い

ある山に変化(へんげ)を使うことのできる狐達が居ると言う。

つまり、化けギツネだ。

その狐達には掟があった。

子狐は山を出て人間の住む土地で暮らすこと。

 

 

「えー‼︎何で?嫌だー!」ソラは大声で叫んだ。

「ダメ!掟なんだ!」ソラの父親はズバッと言い返した。

 

今この子狐ソラは掟によって山から追い出されようとしている。どんな子狐だって最初はこんなものだ。

 

「じゃ、仕方ないか…息子にこんなことはしたくなかったが…」ソラの父親が呟いた。父親狐が一声叫ぶと目を瞑らずにはいられないとても眩しい光がソラを包んだ。

何秒かしてソラはやっと目を開けた。しかし、そこには山とは全く違う景色があった。

「お父さん…何処に行ったの?此処は何処なの?」ソラは涙声でそう言った。

その瞬間ソラの視界に忙しそうに動く大きな生き物が写り込んで来た。ソラは驚いて変化を使った。人間に化けた。ソラは変化で難を逃れた。

「へぇ…面白いじゃん…」ソラの変化を見た一羽のカラスが電線の上で呟いた。そして、そのカラスはソラに向かって大きな声でおい!そこのお前!と声をかけた。

上から声をかけられていると気付かないソラを見てカラスは自分からソラの側にバサバサと騒がしい羽音をたてて降りてきた。

「おい、お前ぼっちだろう?」とカラスが聞いてきた。

「ぼっち?」だの「何?ぼっちって」だの聞いてくるソラにイライラしてきたカラスは「ひとりぼっちなんだろう?」と言い直した。ソラは「うん」と頷いた。

「なあ、どうせ行くところがないならおれについて来いよ」とカラスが偉そうに言うと、ソラはまるで聞いていなかったように「ねえ、君はなんて名前なの?」と聞いた。

カラスは仕方なさそうにカラス先輩と名乗った。

その後に「先輩としっかり呼ぶんだぞ!」とカラス先輩はソラに言い聞かせた。ソラは「分かった!」と返事をした。するとこのカラスは急に様子が変わって「本当に分かったの?カラス心配‼︎」と大きな大きな悲鳴をあげた。このカラスは二重人格(というよりも二重鳥格と言った方がいいかもしれない)なのだった。

ソラは心配そうにカラス先輩を見ながら「大丈夫だよ。分かったよ。カラス先輩!」とカラス先輩をなだめた。

何分かして落ち着いたカラス先輩はさっきのでかい態度に戻って「おい!ソラはやく行くぞ!ついて来いよ!」と言った。がしかし、また「ちゃんとついて来れるか心配‼︎」とさっきより大きな声で叫んだ。ソラはこの人について行っても良いのだろうかと不安になりつつもカラス先輩について行った。




次の話はカラス先輩がよく立ち寄る神社にソラ達が行きます!新しいキャラクターも登場!
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