今回は難産&短めとなっております、ご了承ください。
戦いの最終仕上げに、海軍兵士達は麦わら一味の拿捕に乗り出した。今なら、全員を一網打尽に出来る。逆に今を逃せば、クロコダイルを倒す程の海賊を捕まえることなど不可能に近くなる。海賊を捕まえることが、”海軍の正義”。
だが、アノスは、”麦わらの一味”を捕まえることを断固許さなかった。
「アラバスタを真に救ったのはアイツらだ。今・・・あの一味に手を出すことは俺が許さん」
それが”アノスの正義”だった。
*
それは一応『会食』という名目だった。
場所は大食堂。本来なら厳かでありながらも笑顔に満ちた要人をもてなすための場所だ。
だが、その場に海賊が座ると言うのなら話は別。
「んもんもんんんんんん!!」
「はいはい。テラコッタさん、ルフィが美味しいご飯ありがとうだって!」
食べ物を詰め込みすぎて頬が膨らみ、一言も聞き取れる言葉を発せないルフィの声をウタが代弁する。
だが、他の一味のメンバーも好きに食事をしているのだ、
「おいルフィ! 俺の皿から取ったな!?」
「ヤバい! 全部食われるぞ!?」
「取られるもんか!」
「チョッパーはマネしないで!?」
「なにもそんなに焦らんでも・・・」
海賊である一味の食べっぷりの下品なことこの上なく、綺麗に食べるのはアノスらと女性陣くらいで、王宮の兵士達は眉をひそめて眺めていた。が、出された料理が底をつく頃には、この大宴会に王宮の人達は全員涙を流して笑っていた。
幼い頃のルフィがあこがれた、底抜けに陽気な海賊達がそこに居た。
*
宴会の後は、砂漠の国アラバスタでは雨期にしか使わない宮殿自慢の大浴場を、特別に麦わら一行の為に使用し、国王自ら案内した。
男風呂の中で、国王コブラは、ルフィ達に床に頭がつくほど頭を下げて礼を言った。
「ありがとう」
王が人に頭を下げてはなりません・・・と心配するイガラムに王は言う。
「イガラムよ、権威とは衣の上から着るものだ。だがここは風呂場。裸の王などいるものか。私は一人の父として、この土地に住む民として、心より礼を言いたい。どうもありがとう」
王の言葉を真面目に聞いていたルフィとアノスは、
「シシシ」
「くはは」
と笑って応えた。
その頃女風呂では、ナミやビビ、ウタ達が入浴していた。
「宮殿自慢の大浴場よ。本来なら雨季にしか使わないんだけど、昨日の雨で使えるようになったから、特別よ」
「すごーい!ゴージャスだね!」
「本部のにも負けてませんね」
そんな会話をしつつ、
*
〜ルウタside〜
その後の夜
「全く、ルフィってば、今回は流石に心配だったんだよ?」
「にしし、悪りぃ」
「・・・もう」
部屋のベッドに腰掛けたルフィはウタを膝の上に抱き抱えて、ご機嫌取りをしていた。
「まだ力が足りないかもだけどいつか絶対にルフィの横に立ってやるんだから」
「・・・んー・・・」
「そんなに嫌なの?」
「嫌っていうかな・・・」
ルフィとしてはウタとは対等な立場だと思っているし、あまり先頭に立たせるような真似はしたくないので、こんな反応になってしまうのだ。
「だったら、せいぜい追い付かれないように頑張りなさいよね!」
「へっ!当然だ!」
そうして、昔の様なやり取りを交わした二人は
「・・・ルフィ、愛してる」
「にしし、ああ、俺もだ」
熱い視線を交わして、二つの影を一つに重ねるのだった。
*
〜アノス陣営side〜
「はぁ・・・」
「ふふ、流石に今回のは大変だったの?」
「ああ、ドッと疲れがきた」
強さにムラがある人々を無傷で抑え込むという、実に面倒な
「ふふ、こうするのも久しぶりね」
「ああ、いつぶりだったか・・・」
最近はルフィやエースの冒険の見学やらなんやらで『船長としてのアノス』として行動してたからな。大分気疲れしていたらしい。
「ちょっと!先に何イチャついてるの!」
「あら、それはちょっとズルいんじゃないかしら?」
「あはは、ごめんごめん」
そう考えつつ癒されているとカリファとくいなが入ってきて、不満げ言いつつに寄ってくる。ちなみに問題はない、船出前にちゃんと「娘さんを俺にください」してある。
そういうわけで、
「目がギラギラしちゃってますよ?」
「あっ、じゃあ私も期待しちゃおっかな?」
「ふふ、今日はいいのかしら?」
今夜も欲張りな姫達の相手を務めるのだった。
今回の原作改変:
海軍を止めるのがアノスだった。
覗きがなかった。
熱い夜を過ごした
次回はどうしようかな?
下の作品と魔王学院で2つ目投稿しようと思ってますが、どれがいいですか?(下のが原作とします)時間がかかったらすみません。100超えたら確実に書きます。
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