“魔王”と呼ばれるとある海賊の兄の話   作:繊月・影

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アンケートにたくさん答えていただきありがとうございます!!
作者の理想通りの恋愛要素アリで考えていきます。
感想なんかでもできればぜひお願いします、書いてくれたらモチベーションが上がります。

アンケートの別行動はアノスの旅団設立or白髭海賊団入りを予定しています。


第三話 魔王の正義

 

「ふむ、彼らが貴様の孫か、ガープ」

「うむ、ワシの自慢の孫じゃ。どうじゃ?将来有望じゃろう」

 

はい、どうも急に『海軍本部に行くぞ』って連れてこられましたモンキー・D・アノスです。センゴクさん頭痛そうですね、僕も同じ気持ちです。

 

「フン、海軍本部にガキィ連れてきて何になるっちゅうんじゃあ」

「まーまー、そう言いなさんなサカズキ」

「んーまー、気持ちは分からなくもないけどねぇ〜」

 

(うん、まーじいちゃん適当だからこうなるって思ったったけども。うーん、微妙にサカズキからヘイトきてんなぁ。まぁ、軍事組織に子連れってのが嫌なんやろうけど)

 

「はー、まぁいい、それでまさかここで鍛えるとか、実戦経験を積ませるとか言いださんよなぁ、ガープ」

「よぉ分かっとるじゃないか。ぶわっはっは!!」

「全く、何を言っとるんだ貴様!!」

 

「んーまー、それはないよねぇ〜」

「いやぁ、そりゃまだ早いでしょ」

「……」

 

(あ、全員のヘイトがじいちゃんに。まぁ何の説明もなしにこんなこと言われたらそうなるよなぁ)

 

「なぁに、アノスは昔の頃のワシを思い起こさせるような才があるし、ルフィも将来有望じゃ」

「んん?どういうことだ?ガープよ」

 

(あ、問題児が急に変なこと言い出したって顔してら。まぁ、覇王色の覇気放ったら分かってくれるでしょ)

 

 

 

 

センゴクside〜

 

(どういうことだ?普段のこやつならなんの根拠もなしに『なぁにワシの孫じゃからこれくらいできるわい。ぶわっはっは!』とでもいうところだが今回は妙にしっかりと……まるで孫の強さに確信を抱いているかのような(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)……っなぁ!?)

 

私と三大将の四人に見つめられた少年は軽く目を閉じ、開くと覇王色の覇気を放った。それも私たちが多少警戒するレベルのものを軽く。もう1人の少年も耐えられていて意識を飛ばす様子はない。

 

(成程、アノス君は最低でも少将レベル。ルフィ君も中尉の足を(すく)えるレベルはあると見ていいだろう。……いや、どんな鍛錬を施したガープ、上の子は流石ガープの孫と言った感じだな)

 

「フン、ただのガキってことでは無いようじゃのう」

「いやはや、恐ろしい子だね」

「うーん、若い才能ってのは怖いねぇ〜」

 

三大将も多少驚いている。だがまぁ、当然だ。何せ2人ともまだ十にも満たぬ少年だ、育て手と環境次第では……いずれガープを超える逸材となりうる。

 

(たしかに今回はガープの方が正論……か。ガープみたくなって欲しくないしな。勉学とかもしっかりさせよう)

 

そのようなことを考えていると、

 

「ふむ、どうやらまだ甘く見られているようだな」

 

なんてことを言い……さらに威圧感が上がった。

 

(なんという……!?これは中将と互角……いや、ことによっては大将に食い下がり得る!?ガープ、貴様本当にどんな鍛え方をした!)

 

試しにセンゴクが覇王色の覇気を放ってみれば……本気ではないとはいえ互角の威圧を放って見せる……ますます恐ろしい。

 

「……なかなかといったところかのう」

「いやー、どうなってんのよ……」

「うーん、どこまで強くなるだろうかねぇ〜」

「ぶわっはっは!さっすが、我が孫!!」

 

ルフィ君は大丈夫だ。何かを間違えても悪に走り、誰かを傷つけることはないだろう。

 

(問題はアノス君か……)

 

彼は間違いなく正しく鍛えられれば英雄に、間違えた鍛え方をしたら怪物なりかねん男だ。

 

「アノス君、君は何故、何のために力を求める?」

 

 

 

 

 

 

「アノス君、君は何故、何のために力を求める?」

 

……なるほど、アノス様は滅びの王として生まれた。なんとなくだが俺が破滅を振り撒く怪物に成り果てないかを心配している……ということか。さて、俺の答えは単純だ、

 

「俺は俺が、家族が救いたいものを救うために、守りたいものを守るために力を求める。海軍風に言ったら俺と周りのみんなが笑って過ごせる正義……かな?」

 

エースを、サボを、ウタを、原作の味方なんかと笑って生きる。それが俺が望む未来で、力を求める理由。誰かを守るためには、救うためには力が必要だった、それがかつてアノス様が力を求めた理由だ。

 

「……成程、いい正義だ。」

 

「フン、甘っちょろい正義じゃのう」

「まあまあ、いいじゃないの正義の形は人それぞれだろ?」

「誰もが望んで、簡単そうで難しいけど諦められないものだよねぇ〜」

「ふふ、傲慢なやつじゃ……」

「兄ちゃん……」

 

海軍側はそれぞれの感想を、じいちゃんは呆れ半分嬉しさ半分、ルフィはちょっと不安になってる感じだから、撫でて宥めていると、

 

「アノス君、君は何の教育を受けたい?」

「ふむ、俺は打撃戦ではそこそこ戦えるから武器術や柔術などを、ルフィは体づくりと組み手を、……勉学の方はそちらに任せよう」

「ほう、何故そうした?」

「俺は十分身体能力が高いから後は技術の習得、そしてルフィは身体能力の向上と武術の吸収と対応力の向上が必要だからだ。勉学については門外漢だからだな」

「……成程、ありがとう」

 

(ふむ、強者ゆえの自尊心はある、しかし慢心ではなく他者への敬意も持つ。そして、しっかりものを考え他者に伝えられる。優秀だな。ガープほど傍若無人(ほうじゃくふじん)ではない今のうちに会えたのは幸運かもしれんな)

 

(まあ、たぶんガープみたくなっていないかって確認したんだろうな)

 

まあ、力を持つキャラってどこか個性的っつうか歪んでる奴多いもんなぁ。カイドウとかビッグ・マムとか七武海とか他作品でもそうやけど。人の上に立つ者にはこういうところをサラッと確認するのことが必要だ。抜け目なくて安心できる。

 

(まあ、それはそれとして迷惑かけんようにしとこう。苦労人だからなぁ)

 

「さて、今日のところはここまでにして海軍本部を巡ってみてくれ」と言われたので退出し、海軍本部を探検して1日目が終わった。……ルフィ、海賊関連のこと口に出しそうだからってそんな黙ってなくていいんだぞ?首傾げられてたからな?

 

 

 

センゴクside

 

彼らが来てから2年半近くが経ち、このどこかおかしい日常に終わりが近づいてきた。訓練場では乱取り稽古(らんどりけいこ)なのかアノス君に向かって幹部候補生が曹長が軍曹が他にもさまざまな者達が押し寄せては吹き飛ばされ、押し寄せては吹き飛ばされている。ときどき立ち上がれない者も出てくるが彼らは他の者達に引きずられて下がっていく。

 

(なんであんな訓練についていけるのか)

 

普通に考えればおかしいのだ、まだ十にもならない子供が幹部候補に稽古をつけるなど、そして将校顔負けの大立ち回りを見せるなど。だが、誰もそれをおかしいとは思わない。‘’あの”ガープの孫なら規格外だろうということ、そして本人の強者の風格と力が一ヶ月足らずでその考えをねじ伏せた。そして、その風格が皆を修羅の道へと引き摺り込んで行くのだろう。

 

(本当になんであんな訓練でまともな怪我を負わないんだ?)

 

もう何度目になるか分からない疑問を抱く。だが仕方ないだろう十数人を相手にして擦り傷や打ち身以上の怪我を負わせない。しかも気絶した者も結構な割合で次もアノス君の訓練に参加する。最初ゼファー先生もハラハラしながら見ていたが、今となってはある意味安心して任務に出ている。

 

(いやはや、あの頃は大変だった)

 

誰が予想しただろうか剣を学んで半年の少年が世界最強の剣士と曲がりなりにも渡り合い、互角の斬り合いにまで発展するなどと。ましてや、その後『鷹の目』が隠居していた『冥王』と支部に殴り込み三つ巴の斬り合いを演じるなどと。

 

(いやもうあれは流石に驚いたぞ。)

 

『鷹の目』が他者と行動することはまずなかった。あって、『白ひげ』の部下や『赤髪』と斬り合った後だが、まさか十にすらなっていない少年と戦うためにそこまでするとは。報告の直後は思考が止まった。

報告の時の支部長の狼狽(うろた)えっぷりを思い出して、思わず苦笑してしまう。いや、アノス君に感化された部下の修羅化を抑えようと頭を悩ませている支部長からしたら笑えないのであろうが。

 

(全くあいつはどうしたものか)

 

外野に放置するには強すぎる、敬意を持っているからガープほど適当には扱えない、懐に入れるには奔放(ほんぽう)すぎた。

 

(本当に、扱いづらい家族だ)

 

しかし、その顔には笑みがあった。

 

 




はい、3年間海軍に通い続けて修羅を量産しましたww。まあ、原作アノス様の訓練レベルからしたらこうなります。ちなみに怪我はアノスの必要以上に怪我をさせない為と修行時間を伸ばすための回復魔法と攻撃の併用の訓練で最後は筋肉の疲労、打ち身、擦り傷だけ治さないようにできるようになりました。よかったね、ゾロ、くいな。これで体力切れor気絶になるまで訓練できるよww。


次回は3年間のエース、サボ、ウタなどの邂逅を予定しております。

ノジコの成長の仕方は?(強行するかも)

  • 悪魔の実:自然系
  • 悪魔の実:超人系
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