“魔王”と呼ばれるとある海賊の兄の話   作:繊月・影

4 / 15
 アンケートありがとうございます。

少なくとも頂上戦争まではアノスは旅団になるのを予定しています。

今回はウタの救済&強化を予定しています。


第四話 暴虐の魔王と歌の魔王

 

「へぇ〜、ここがエレジアかぁ」

「うむ、しかし随分寂れとるなぉ」

 

どうも、ミホークと斬り合ったり、レイリーと斬り合ったり、じいちゃんと殴り合ったりして地力が上がったはいいものの手加減ミスりそうで怖いモンキー・D・アノスです。今はエースやサボとの邂逅前にウタと電伝虫回収に来ています、じいちゃんの船でと。

 

(いや、戦闘には参加させないけどじいちゃんがいると都合がいいこと多いんだよね)

 

具体的にはトットムジカとやり合うことになっても上手いこと下がってくれて、何もなかったって言ったらカバーストーリー考えてくれるから一人で転移(ガトム)使って来るより楽なんだよね。ちなみに今回のは赤髪が何を狙ってここに来たかの再調査という名目の幼馴染の捜索。

 

(さーて、トットムジカ邪魔してくるかな?手は考えてあるけど邪魔されると面倒そうだよなー。・・・それにしても映画で見たまんまだな)

 

「あなたは・・・っ!?アノス!?」

「っ!ウタ!!」

 

早々に電伝虫の回収を終えて、建物を観察していると聞き覚えのある声が聞こえ、振り向くと記憶より少し成長したウタの姿があった。

 

「アノスっ!!」

「っと、悪い迎えに来るのが遅くなって」

「本当よ、なんで直ぐに会いに来てくれなかったのよ・・・」

「悪い悪い、一人じゃ海に出られないから海軍に行ってたんだよ」

「ええ!?

 

少年説明中・・・

 

「・・・てな訳で、ルフィは本部にいる」

「へ〜、ルフィ大丈夫?」

「ちょっと不貞腐れてる」

 

まあ納得はしてても、海軍の世話になるのは心情的に嫌なんだろう。俺は使えるものは使うが。・・・っとこっからが本命だ。

 

「・・・こっちで何があった?」

「っ!?・・・分かるの?」

「まあ、赤髪海賊団がしょぼくれて帰ってきて、ウタがこの島に二人で住んでる。それで何にもなかったは無理がある」

「・・・そう」

「・・・もう一度聞く、こっちで何があった?」

「シャンクスが私を捨てたんだよ」

「そっか、で?」

「えっ?」

 

うん?どっか驚くところあったか?

 

「えっと、そんなことしないとか言わないの?」

「だって、実際ここにシャンクスがいないし、そっちは次に会ったとき俺とウタとルフィでぶん殴ってやりゃあ済む話だろ」

「・・・っ!ふふっ。そうだね」

「それに俺はここの状況の方が気になってる」

「ここの状況?」

 

さて、上手いこと納得させられるかな?

 

「エレジアがこうなったのは赤髪海賊団が暴れた結果だって言われてた」

「?うん、実際そうだよ?」

「いや、そりゃあおかしい。こんな破壊痕(はかいこん)を残すのは巨人軍くらいだろ。それに地面にも建物にも斬撃痕(ざんげきこん)がねぇ。資料でも見たがあんな焼き方をするのはレーザーとかビームとかそんなんじゃなきゃできねぇ」

「・・・?つまり、どういうこと?」

 

「・・・たぶんだが、ここはでけぇ何かと赤髪海賊団が戦争してこうなった。そしてなぜかウタてめぇが狙われてる」

「っ!?どうして!?私、ただの歌手だよ!?」

「つまり、シャンクスが隠したただの歌手でいられねぇ理由があるってことだ」

「・・・根拠は?」

「ねぇ。けど赤髪海賊団が一夜でこうしたってのは無理がある。少なくとも赤髪海賊団と同等以上の何かが関わってると見るべきだ」

「・・・わかった」

 

 

 

ウタside

 

とても、「はい、そうですか。」とは言えない。けど嘘をついていると言うには言葉に説得力がある。・・・シャンクスが何かを隠している?もしかしたらゴードンも?・・・分からない、でもあり得ることだ、心にとどめておこう。っ!?

 

「〜〜〜♪」

 

危機感を抱かざるを得ない強者(もう一人の魔王)の存在にこの世界の魔王(・・・・・・・)が復活した。

 

 

(っ!?なんで!?強制支配・・否!できるならとうにやってる。心の隙を突かれたってとこか?すでに一回乗っ取ってっしなぁ!!)

 

原作になかった行動、必然的に表情は苦いものになる。しかし

 

(問題ない)

 

余裕は消えない。戦いの準備はとうに済み、切り札もすでに完成している。

 

「歌の魔王よ。この世に魔王が貴様一人だと思ったか?」

 

「俺一人ならば、相手になるとでも思ったか?」

 

「トットムジカ、お前は滅ぼさぬ」

 

「歌の魔王よ。俺とルフィの幼馴染に、ウタに手を出したことを」

 

「後悔させてやる」

 

 

 

今まで一度も(・・・)解放されていなかった魔王の本気が、今解き放たれた。

 

 

トットムジカはウタワールドと現実世界の両方からの同時攻撃が必要となる。つまり、トットムジカを倒せるだけの勢力をウタワールドと現実世界の両方に用意しなければならない。通常ならば(・・・・・)

 

「《夢幻之王(ファンタジスタ)》」

 

寝ているアノスの体に魔法陣が描かれ、次の瞬間彼は目を覚ました。

 

「ふむ、成程これは面白い」

「くはは、仕方ないとはいえなかなかの違和感だ」

 

アノスには強者への伝手はあった。ただし、その多くが老齢。速やかに魔王を倒せるとは思えなかった。ゆえに、

 

「「(最強)が両方でお前を倒す」」

 

それこそが今回の最適解だと判断した。そして、

 

「「《次元牢獄(アゼイシス)》」」

 

場は整い、

 

『暴虐の魔王』と呼ばれようと平和を求めた男と負の感情に支配された魔王の戦いの火蓋が、切って落とされた。

 

 

「「“大威徳・雷鳴八卦(だいいとく・らいめいはっけ)”!!」」

 

ウタワールドで、現実世界で、アノスは金棒(・・)でトットムジカの右足を抉り飛ばす。

 

「「“威国(いこく)”!!」」

(ソル)月歩(ゲッポウ)で背後をとり、両手剣(・・・)の一撃は左腕を肩から吹き飛ばす。

 

「「“震斬(しんざん)”!!」」

 

振り向くトットムジカに合わせて、振動と覇気を纏った薙刀(・・)で左足を切り飛ばす。

 

「「“超破壊拳(ビックバンインパクト)”!!」」

 

距離をとりつつ破壊光線を放ってくるトットムジカに対し、避けつつ殴りかかってくる2本の腕を両の拳で粉砕し、殴り飛ばす。

 

「「“神避(かむさり)”ィ!!!」」

 

引きつつ羽での防御を試みるべくあがくトットムジカの上半身を、()の突き気味の前斬りで消し飛ばす。・・・ウタは無事だが気絶?いや、眠っているのかウタワールドも解けたようだしこれはむしろ好都合。

 

そして、《根源死殺(ベブズド)》にてトットムジカの根源ごと楽譜をつかむ。

 

「ふん、俺の幼馴染に手を出しておいて無事で済むとでも思ったか」

 

完全に戦意喪失したのかぐでーんとなっているが、気にせず解析だ。・・・『音楽』『魔王』『負の感情』・・・。ふむ、

 

「作り直すか」

 

流石に縛りつけてもウタに預けるには不安が残るゆえに、

 

「《聖句隷属強制(ロア・テラ・イージェ)》、《聖句契約強制(ロア・テラ・ゼクト)》、《聖句根源改変(テラ・リリア)》」

 

トットムジカを支配し、縛り、改変する。

 

(見る人によっちゃ卒倒するだろうな)

 

なんてことを考えつつもその手は改変を進めるのだった。

 

 

ウタside

 

「ううん・・・、はっ私は一体!?」

「うん?どうした急に」

「えっ、いやなんか変な化け物と合体してあんたと、って何その子?可愛いね」

「ああ、音楽の妖精トットムジカだ」

「へぇ〜、であいつは」

「倒したぞ?」

「ええ!?あいつたぶんヤバいやつだったよね!?」

 

なんでこんなにケロッとしてるの?ムジカちゃんものんびりしてるね〜。てか、よく巻き込まれなかったね〜。

 

「ああ、海軍で鍛えたからな。・・・ちなみにトットムジカはあの怪物だった」

「えぇ〜、あんたを鍛えられるってどんな怪物の巣窟よ、ってムジカちゃんがあの怪物!?・・・?だった?」

「ああ、魔王から妖精にした」

「した!?」

 

なんだろう。私がおかしいのか?世界がおかしいのか?アノスがおかしいのか?うん、アノスがおかしいね(断定&現実逃避)。てか、普通そこは『なった』でしょ、何よしたって何したのよ。

 

「うーん、なんだろう。頭が痛くなってきた」

「ふむ、大丈夫か?」

「いやあんたのせいなんだけどね」

 

くっそ、なぜだ?って顔してる。でもこれ以上は助けてもらったし、これ以上はなー。

 

「それより保護者?が気にしているようだからそっちに行かぬか」

「あっ、ゴードンさんの所行かなきゃ」

 

絶対ゴードンさんソワソワしてるし何してたか聞かれるよ、なんて答えよう。

 

 

 

アノスside

 

さて思ったより大きかったゴードンさんとの挨拶と現状説明は済んだ、後は説得だな。

 

「昔のことはシャンクスをぶん殴った後、皆で話す。これからウタは俺たちと世界を知る旅にでる、と言うことでいいな」

「ああ、それで構わない」

 

ちなみにゴードンが従順なのは歌姫として名が売れるだけでも注目されて、ウタウタの実との関与を疑われることと妖精トットムジカを見て俺がトットムジカをどうこうできる実力がついたとわかったのが大きい。

 

「アノス君、ウタをよろしく頼む」

「何、大切な幼馴染だ。全霊をもって守ると誓おう」

「ちょっとゴードン、なんかアノスの嫁に行くみたいじゃない!」

「くはは、ルフィの方が良かったか?」

「もう、あんた本当に可愛げなくなったわね!普通そこまで変わらないわよ!」

 

はっはっは、流石に一年程でここまで変わるやつはいないだろうな。戦闘力激増したし、中身大分変わったし。

 

 

「今までありがとね〜ゴードン」

「ウタ〜、また来てくれ〜」

 

大した問題はトットムジカ以外はなかった、だから後の問題は、

 

「ねぇ、アノス。私にあった問題ってトットムジカなのかな?」

 

トットムジカだちくせう。ほんっとに面倒だ、本体は倒せば済むがこうなったらどうしようと思ってもどうもできん、時間での解決が良かったんだがなぁ。

 

「おそらくはそうだろう。海軍戦力トップ5全員でないと討伐は困難だったろうからな」

「えっ、つまりアノスって海軍トップ5全員と同等ってこ・・・ってそうじゃなくて」

ちっ、誤魔化せんか。

 

「まあ、戦力とかそういう意味でウタを狙う連中とやりあった、とかもありえるけど」

「でも」

「・・まぁ、トットムジカがエレジアを滅ぼした可能性の方が高いだろうな」

「っ!!」

「だが、自分のせいだとか思うなよ?」

「どうしてよ!私のせいじゃん、私のせいでエレジアのみんなが」

「いや、どっちかっていうとこいつだろ?」

 

しゅん・・・としているトットムジカを摘み上げる。

 

「いや、ムジカちゃんは悪くないでしょ」

「あぁ、正しくは魔王トットムジカだが。暴れたのはウタじゃなくてあいつの意志だろ」

「でも、私が歌ったせいであることには」

「う〜ん、ならシャンクスとゴードンとウタ、三人の罪ってことでいいだろ。自分1人で背負うなよ、何も言ってくれなかった罰って言えばあいつら喜んで受け入れるだろ」

 

シャンクスは若干悪足掻(わるあが)きしそうだがまあ最終的には受け入れさせられそうだ。てか赤髪海賊団メンバーにしばかれてそうだ。

 

「・・・そう、かな」

「別に今すぐ決める必要もないだろ、俺らはまだ子供なんだこれから決めてけばいいだろ。・・・十を超えたらルフィにも話してやれよ」

「そうだね。・・・うん、そうする」

 




アノスの戦闘力:
すでに一人でビッグマムを打倒ができる。白ヒゲもやれそうだけどシャンクスとカイドウはまだ無理そう。そろそろ本気を出せばレイリーvsミホークvsアノスからレイリー&ミホークvsアノスにできそうで自分自身に引きそう。

ウタの強化
トットムジカ『妖精モード』時:能力での消耗率半減・能力の発動精度上昇
トットムジカ『本気モード』:消耗率が倍に(つまりは原作と同じ消耗に)なる。『トットムジカ』を歌った場合消耗率が75%になる。(つまり継戦能力上昇)

ちなみにトットムジカのダメージを与える条件は同じで、ウタがトットムジカを操作することもできる。そしてトットムジカはウタに友好的な存在となり、何か異常事態があったらアノスの支配下に置かれる。

つまり、発動時は単純にトットムジカを上回る必要がある。

今作のオリジナル魔法
聖句支配強制(ロア・テラ・イージェ)》:《隷属(イージェ)》と聖句魔法を融合した。トットムジカ(魔に属するもの)を強制的に支配下に置くために改造した魔法。
聖句契約強制(ロア・テラ・ゼクト)》:《契約強制(ロア・ゼクト)》と聖句魔法を融合した。トットムジカ(魔に属するもの)に強制する魔法。
聖句根源改変(テラ・リリア)》:根源の性質を変え他者に力を与える《根源変換(リリア)》を改造して、他者の根源の改変特化とし聖句をもってトットムジカ(魔に属するもの)に効果的な魔法とした。

アノスにハーレムはあり?なし?(強行あり得ます)

  • あり。アノスならハーレムになる
  • なし。アノスなら誰か一人を選ぶ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。