“魔王”と呼ばれるとある海賊の兄の話   作:繊月・影

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どうしようダダンのこいつクズかなからの良いやつムーブがあまり出来ん、まぁアノスだし。仕方ないよね!


第五話 魔王と義兄弟とダメ親父

 

どうもまた急にダダンのいる所に連れて来られたモンキー・D・アノスです。これだからじいちゃんは。

 

「俺、ルフィなあ友達になってくれよ〜」

「私はウタ、よろしくね」

「ふむ、まぁよろしく頼む」

「けっ」

 

エース露骨に警戒してんな。いやまともな同年代サボしかまだ見てないだろうしな。まあ、急いで距離詰める必要もねぇし、のんびりやるか。

 

ダダンside

「いいかい!!明日からオメェら死ぬ気で働いて貰うぞ!!テメェらのせいでこっちも迷惑してんだ!!掃除、洗濯、クツ磨きに、武器磨き!窃盗、りゃっ!?」

 

いかん、ガープから連れて来られたガキだがこいつはヤベェ、エースレベルとか甘く見てたこりゃあれだ、小さいガープだふざけんな何ヤベェの連れてきてんだ。

 

「うん?悪いね。最初4つはいいんだがあとが聞き取れなかった。なんだって?」(有無を言わせぬ表情)

「いやなに、武器磨きまででいいさそっちはまだ早いね。あはは」

「ならいい。最後の部分も賊相手なら目を瞑ろう」

「・・・そ、そうかい。テメェら!!茶碗一杯の飯とコップ一杯の水は用意してやる。後は自分でどうにかしな!」

 

アノスside

 

さて、どうしたものか。

 

「ぐっ、痛ってぇ」

「くっそ、解きやがれちくしょう!」

 

海軍で訓練の連続だった俺たち(ウタも多少は鍛えられた)がチンピラ倒せる程度の同年代について行けないわけもなく、また襲いかかられて負けるわけもまぁなく。ルフィはサボに覇気なしボディーブローをきめ、俺は二人を《拘束魔鎖(ギジェル)》の鎖で縛りつけた。

 

「さて、どうしたものか」

「なあ二人とも、友達になってくれよ〜」

「いや、それは少なくともこのタイミングではないぞ」

「いや〜、この状況だとどれだけあんた達が年不相応か分かるわね」

 

いや、海軍は年上ばっかだから同年代に興味あんのはいいけどもう少し落ち着け。あとウタ?お前にもその仲間入りして貰うからな?なんならトットムジカ(それ)含めりゃルフィ以上に強いだろお前。

 

「おい!あっちから声がするぞ!」

 

「っ!?ヤベェ!こっち来るぞ!早くこの鎖解け逃げるぞ!」

「ふむ、ウタ、ルフィ。その二人見ててくれサクッと片付けてこよう」

「「はっ?」」

「一応、気をつけてね〜」

「頑張れよ〜」

 

〜少年瞬殺中〜

 

「片付けて来たぞ、海賊っぽいからダダンに見せよう。(かしら)ではないが賞金首かもしれん」

「悪りぃサボ。エライもんに目ぇつけられたかも」

「いや、しゃあねぇよ。逃げ切れたかも分からん」

 

ああ、二人がなんか諦めてる。まぁ、自分達が逃げるしかない奴らが一分持たない上に、一度に持ち上げられているならそうするしかないよな。

 

「改めて自己紹介な俺はエース」

「俺はサボ、エースとは海賊目指すうちに仲良くなったんだ。よろしく」

「やっぱそうなのか!俺も海賊になりてぇんだ!仲間に入れてくれよ」

「私はなりたい訳じゃないけど、私の目標のために必要だからなろうとは思っているわ。よろしく」

「俺もすぐにはならんがいつかなるだろうと思ってる。これからよろしく頼む」

 

こうして俺たち五人は仲間となり、

 

「あっ、でも狩りには手を出すなよ。鍛錬(たんれん)にならねぇからな」

「ああ、数が足りない時だけ参加するとしよう」

 

俺は保護者役になった。

 

「なぁ、アノス・・・俺は、生きててよかったのかな・・・」

「妙に難しいこと考えてんなぁ」

「いや、別になんとなく浮かんだだけなんだけどよぉ」

 

(いやそれが一番ヤベェんだよ。まぁ父親考えたらそうなるのも仕方ないんかも知れんけどな)

 

あっさり仲間になったのと五人の中で俺が唯一天敵(ガープ)とやりあえるからかなぁ。重い話は勘弁なんだが。

 

「生きてていいに決まってんだろ」

「そうか?」

「ああ、ロジャーを本当の意味で嫌ってる奴なんざほとんどいねぇ。ただすげぇ海賊ってだけでなんとなく嫌ってるだけだ。てめぇを嫌ってる奴も似たようなもん。・・・それでも気になるなら夢を叶えた後今まで出会った全ての人が『てめぇが生きてなくていい』って言ってくれるまで足掻いて足掻いて生き続けろ。そんな悩みなんざそこからでいいだろ」

「そうか・・・、そうだな。まだ悩むには早すぎか」

「ああ、夢を叶えるのにいつまで掛かるかわかんねぇし。弟なんかのも含めたらもう何十年先か」

「ははっ、確かになんだかんだ長生きさせられそうだ」

 

まぁ、ちっとネガティブな生き方かもだがまずはこれでいい死ねない理由がまずあって、そっから生きる意味を見出しゃあいいさ。

 

(何せ,俺が死なせないと決めたんだからな)

 

 

さて仲間になって一ヶ月なんかサボの父親に見つかったらしい、俺は普通に《創造(アイリス)》で金の延べ棒作って路銀(ろぎん)を得ているから無銭飲食にはついて行かなかったが(エース達にもお小遣いをやっているがウタ以外は足りないらしい)

 

「あいつらが好きなのは地位と財産を守っていく誰かで、俺じゃない。お前らには悪いけど、親がいても俺は“1人”だった」

「俺たちは必ず海へ出よう!!この国を出て自由になろう!!!広い世界を見てそれを伝える本を書きたい!!もっと強くなって、海賊になろう!!」

 

「ははっ!!言われるまでもねぇさ!俺は海賊になって勝って勝って勝ちまくって、最高の“名声”を手に入れる!!みんなを“大海賊”になって見返してやるのさ!!!」

 

「私はいつか歌でみんなに笑顔と平和を!!そして、世界の歌姫になって世界に新時代をもたらす!!」

 

「くはは、俺は世界最強となり、大切なものを守り抜き、嫌いなもんはぶっ飛ばす!!そして、俺の人生を最高のハッピーエンド(幸せな物語)にする!!」

 

「ししし!!よーし、おれはなァ!!!-------------!!!」

 

「「は??」」

「へ?」

「く、くははははは!!」

 

全く、この男は・・・

 

「・・・何を言い出すかと思えば・・・」

「あははは、俺、お前の未来が楽しみだ」

「ああ、全くだ。退屈させてくれぬ」

「アノスやサボの言う通りね」

 

 

そして、数日後

 

「お前ら知ってるか?盃を交わすと”兄弟”になれるんだ。海賊になる時、同じ船の仲間にはなれねェかも知れねェけど」

「それでもおれ達5人の絆は”兄弟”としてつなぐ!!どこで何をやろうと、この絆は切れぬ!これでおれ達は今日から兄弟だ!!」

「「おう!!」」 「ええ!!」

 

世界中の人から忌み嫌われても、兄弟がいれば心は強くなれた。助け合って強く生きていくことが出来、そんな毎日が幸せだと思えた。

 

だが5人は、決して5人だけで育ったわけではなかった。風呂や食事はダダンの家の世話になっていたし、「独立」してからも、ダダン山賊団の者達はこっそりと4人の様子を心配、見守ってやっていた。(アノスはなんかあっても大丈夫やろ感がすごい)

 

フーシャ村からは時折マキノさんや村長が5人の様子を見に来ては、大きくなっていく3人に服を買い与えた。(アノスとウタは自分で買った)

ガープも仕事の合間に5人の様子を見に来ては、コテンパンに4人をぶち負かして帰るのだった。(アノスと勝ち負けつけようとしたら被害がやばいので、たいてい引き分け。)

 

 

ASLside

 

ある日、ブルージャム海賊団を使ってサボを探していた「高町」の貴族であるサボの父親に、サボが捕まってしまう。

 

「サボはうちの子だ!!!子供が産んでもらった親の言いなりになるのは、当然の義務!!ゴミクズ共め!!ゴミ山の子供の血がついてしまった、汚らわしい。消毒せねば!!」

 

と貴族の理論を振りかざし、サボは数年ぶりに会った実の父親に激しい嫌悪感を抱いた。

 

だが、サボの父親はブルージャム海賊団に、この二人が二度とサボに近付かないように始末するよう命じた。「ゴミ山の人間など人の形をしたゴミだ」と言い切る父親だ、二人の命など躊躇なく殺してしまうだろう。サボは、エースとルフィの命を守る為、「高町」に帰ることを決意した。

 

「お父さん、わかった。何でも言うとおりにするよ、言う通りに生きるから!!この二人を傷つけるのだけは、やめてくれ!!お願いします・・・、大切な兄弟なんだ!!!」

 

「くはは、大層な覚悟だ。だがな、そんな未来に甘んじる俺ではないぞ」

 

振り返ったサボの前に兄弟の“最強”がいた。

 

アノスside

 

(へぇ〜、こいつがサボの父親。成程、これはうちの親父とは別ベクトルのクソ親父ですわ。母親もこうならそらああなるわ。あん?そういうこと言う?言っちゃう?(しょ)す?処す?)

 

ルフィに何かあっても大丈夫なように《思考通信(リークス)》や《転移(ガトム)》のマークをつけてある。それを使ってその会話を聞いていた。

 

(はぁ〜、全く。自分達でどうこうしようとするのやめてくれんかな)

 

エースもルフィも自分で助けに行くし、サボは勝手に覚悟決めるし、ウタぐらいしか頼ってくれないことに若干凹みつつも、(まばた)きする間に戦意を(たぎ)らせ、(いと)しい兄弟の元に向かうのだった。

 

「〜お願いします!!大切な兄弟なんだ!!!」

「くはは、大層な覚悟だ。だがな、そんな未来に甘んじる俺ではないぞ」

「・・・アノス・・」

「くはは、そんな顔をするな。・・・サボ!!今よりいい未来がこちらにあるというのならこの手に手を伸ばせ、その未来を俺が本物に変えてやる!!!・・・俺の(ハッピーエンド)もきっとその先にある」

「このゴミ共が、サボ!!」

「・・アノス、俺はお前らと一緒にいたい。海を飛び出して自由になりたい!!」

「っ!?、サボォォォ!!!」

「くはは、任せよ。ルフィ、エース、サボ。よく見ておけ、貴様らの前に立ちはだかる理不尽をこの俺がたった今から滅ぼし尽くす!!」

 

「ウオォ、ッ!?どわ!?」「ぶへ!?」「ぐはっ!?」

 

「まっ、東の海(イーストブルー)ならこんなもんか」

「な、な、」

 

海賊を三十秒足らずで片付けて、サボの父親も縛る。

 

「んじゃ、持ってくけど殴りたい奴はいるか?」

 

サボもルフィもエースも視線で別にいいと伝えてくるので一発殴って、俺の記憶抜いてから《転移(ガトム)》で家に帰した。

 

 

その数日後、天竜人来訪の前日。

 

ゴミ山が煌々(こうこう)と燃えているのをサボと眺めていた。今回エースとルフィは関係していない、サボが貴族や王族がゴミ山を焼こうとしていると聞いたときは顔色が悪かったが同時に納得もしているようだった。

 

ゴミ山の焼却を手伝い、この仕事が終われば貴族にしてやろうと言われていたゴロツキはすでに炎に囲まれていた。中には罪のない人もいただろう。だが彼ら全てを救えるわけじゃない。今日を生かしても明日死ぬだろう、今月も生き残れないだろう。だから今日のこの死を目に焼き付けておこうとそう思ったのだ。

 

(サボも同じ理由だろう)

 

 

アノスがグレイ・ターミナルと端町を繋ぐ「大門」に到着すると、大門は王族の命で固く閉じられ、空けられないように軍隊が警備していた。

どこか存在感を放つ少年に声をかける黒いマントの男がいた。

 

「・・・どうした少年」

アノスは「親父、この火事の犯人は王族と貴族だ。この町はゴミ山よりもイヤな臭いがする。人間の腐ったイヤな臭いがする。ここにいてもおれは自由になれないだろう。・・・俺はこんな生き方は、死に方はしたくねぇ」と呟いた。

 

少年の平坦な声に、その男ドラゴンは衝撃を受けた。

(・・・この少年はなんと言った?親父?俺のことか?・・・!?まさか・・)

「・・アノス、なのか?」

「・・はぁ、一方的にでも顔を見にくるくらいしろよ。クソ親父」

 

アノスは「俺の面倒見てくんなかったのは恨んでねぇよ。だがルフィは別だ、あいつはガープの訓練に耐えた。海軍で訓練も耐えた。なんでか聞いて、なんて答えたと思う?『一人になるのは痛ェのより辛ェ!!』だぜ?俺がいなくて大丈夫か心配になる」と言い、それにドラゴンは答えなかった、いや答えられなかった。

 

「だから俺はルフィのことでお前を恨んでる。それを消せるかはわかんねぇし、何故来れなかったのかも想像がつくが。まぁ、俺が海に出て出会ったら一発殴らせろ」

「・・・ああ」

「それじゃ、俺はルフィ達の所に帰るよ。ああ、これ日記。ちょっとは自分の息子とその周りのことに関心持てよな。じゃあな」

 

「・・・待ってくれ」

「?なんだ?」

「・・・母親のことを知りたくはないのか?」

「じいちゃんが言わねぇってことは言えねぇ何かがあるんじゃねぇの?ならわざわざ言わなくてもいいぞ?」

「・・・そうか。すまないな」

「気にすんな、いつか孫ができたら可愛いがってくれりぁいい」

「・・・そうか」

「そこで不安そうな顔すんなよ。ダメ親父、じゃあな」

「ああ、・・・・・・・そうか、我が子達は、若い芽は順調に育っているか。君の話は忘れない」

 

そうして、未来の“魔王”と“反逆竜”の出会いは幕を閉じた。




今回の原作の改変:
サボの記憶喪失がなくなった!
よってエースのメンタルも原作よりいい!
ドラゴンと出会ったのがアノス!
ドラゴンが今後重傷を負う(確定事項)!!


次回、アーロン死す。デュエルスタンバイ!

カリファの能力はどうする?

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