“魔王”と呼ばれるとある海賊の兄の話   作:繊月・影

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今回はくいなとゾロの修行回と四皇の娘である、彼女との出会いです。

アノスの修行のやり方はアレなのでこうなりました。ご了承ください。


第七話 魔王と剣士と最上大業物

 

キン、キン、カキン、キィン、キン、キカキン

 

「くっそ、余裕か、こんちくしょう!」

「どうなってんのよ、こいつ!」

「くはは、遅い、軽い、根性が足りん!もっと気合い入れて切らんか!」

 

はい、シモツキ村に着いたので、くいなとゾロの修行パートに入りました。モンキー・D・アノスです。覇気の習得、くいなは六式の“(ソル)”と“月歩(ゲッポウ)”まで習得させたいなぁ。あ、後は飛ぶ斬撃も習得させなきゃ。

 

「よし、今日はここまで」

「はぁはぁ、本当に、どうなってんのよ、こいつ」

「クソォ、一太刀も入れられなかった」

 

ふははは、残念、(訓練の)密度が違う!

 

さて、ベッジのオマージュはここまでにして。ん〜、弱いな〜。いや、ノジコと同レベルなんだよなぁ。いやでもここら辺で差が出るのって覇気の有無なんだよなぁ。

 

もう見せてしまおうか?いやでもミホークがノリノリで取りに、いや覇気覚えてもそんなに食いつかんか。うん、たぶん、きっと、

 

「さて、続きは明日だ。明日も似たような訓練だから気を引き締めておけよ」

「うげっ、わかったよ」

「う、はぁ〜い」

 

(よし、二人の今日の修行は終わったし、刀鍛冶見に行こっとまだ最上大業物作れてないんだよなぁ)

 

手元の黒刀(・・)大業物“浅打ち”を眺める。

 

(悪くはない、が黒刀でこれじゃやっぱり“閻魔”や“和道一文字”に劣ると言わざるを得ない)

 

となれば、行く場所は二箇所。シモツキ村とワノ国だ。ONEPIECEで刀となれば、ここに行くしかない。

 

(四皇は刺激したくないんだけど、まぁ仕方ないか)

 

もちろん《幻影擬態(ライネル)》は使うが四皇ともなると流石に不安か顔を出す。まぁ、シモツキ村(こっち)がある程度片付いてからでいいだろ。

 

 

はい、と言うわけで来ましたワノ国。ゾロには格闘術を、くいなには六式の完全習得を課題に出しました。・・・あれ、くいなが俺の劣化版になってないか?

 

(・・っと、それは置いといて。今日やるのは、刀鍛冶の見学、後は“閻魔(えんま)”、“天羽々斬(あめのはばきり)”の鑑賞、できれば握りたいな。あとは・・・ヤマトか)

 

ヤマトにできることは少ないだろうが、放置できる問題でもない。出来るだけ気にかけるとしよう。

 

日和side

 

家に戻った時、謎の人物がいた。

「っ!?あなたは、っ!!その刀を置け!!!」

 

父の形見の刀を持っていた者は、言った。

 

「我は、10年後の開国の戦の同士にして、ワノ国の縁者の作りし村から訪れた者也。かつての英雄の刀を許しもなく握った非礼を詫びよう。これを納めてくれ」

 

そう言って、その者は大金と十の刀を置いて、

 

「無銘の刀だが上手く使ってくれ。申し訳ないが、今は名を語れぬ。10年後、再びここで相まみえる時、名を名乗ろう」

 

そう言ってその者は霧のように消えていった。

 

「・・・あの者はなんなのだろうか」

 

何を言われたかは覚えていてもどんな声だったかは分からない、とても不気味でなぜか敵視出来なかった。・・・ひとまず置いておこう。今は作戦を進める必要があるし、いつかはっきりすることだろうから。

 

アノスside

 

「いや〜、危なかった。念のために《幻影擬態(ライネル)》使っておいて良かった」

 

だが、それでも見てきてよかった。流石と言うべきか、やはりあの二振りの刀は大業物でも別格の力を持っていた。

 

「そして、完成だ」

 

ここに、新たな最上大業物が誕生した。

 

閻魔(えんま)”と“天羽々斬(あめのはばきり)”から生まれた刀ゆえに天と魔に関する名を与えた黒刀“波旬(はじゅん)”。

 

「くはは、これで武器は揃ったか?」

金棒:金剛六角   両手剣:エゴロノイア

薙刀:正宗     刀:波旬

 

「くはは、最上大業物クラスがこれだけ揃うと壮観だな」

 

これほどの武器があれば、四皇相手でも負けることはあるまい。ゆえに、

 

「さて、あいつに会いに行くか」

 

ヤマトside

 

「え・・・?」

 

ある日家にかえったら、みんなが倒れていた。

 

「よう、初めまして」

 

その言葉を聞いたとき、僕は耳を疑った。僕にそんな言葉使いをする知り合いはいない。ましてや、僕に話しかけてくる同年代なんていなかった。

 

「君の名前は?」

「アノス。モンキー・D・アノスだ」

「そうか、僕はヤマトだ。いくぞっ!」

 

だから、彼を敵だと思った。そして、実際にそうだった。想像と違ったのは、

 

「くはは、そらもう一度だ」

「ぐぅぅ!?」

 

(重い、強い、速い!なんなんだこいつは!)

 

こちらの攻撃は軽く弾かれ、あちらの攻撃に容易く吹き飛ばされる。

 

「くっ、」

「“雷鳴八卦”!!」

「“超破壊拳(ビックバンインパクト)”!」

 

互いの攻撃が、触れずにぶつかり合い、一方的に吹き飛ばされる。

 

「くうぅ、何が目的だ!カイドウ達ならここにはいないぞ!!」

「ふん、あんな奴に興味はない。俺が興味を持っているのはお前だヤマト」

「なんだって、」

 

訳がわからなかった。僕以外をみんな気絶させ、クソ親父にすら勝てるのではないかと思わせるこの男(絶対的強者)が僕に興味を持つ?

 

「親は選べねぇぞ!ヤマト、どんなに嫌でもなぁ。選べねぇんだよ!」

「何を・・・!?」

 

カチンときた。何も知らないで言っていると思った。

 

「はっ、俺は“反逆竜”の子にして、“鬼の子”の弟だぞ」

「なっ」

 

しかし、違った。彼はそれでも強くあろうとしている。そして、彼は、

 

「そんなに親父を嫌ってるのに、何「手錠」も心もつながれちまってるんだ!!」

「っ!」

 

強い思いが、覇気がこもった一撃に吹き飛ばされる。

 

「僕は」

 

気づけば金棒を龍の像に振り下ろしていた。

 

「ぼくはだって・・・!!海に出て冒険したい、おでんのように自由に生きたい!!!」

 

そして、龍の頭を落とす。すると、彼は笑って

 

「それでいいんだ、ヤマト!」

 

彼は龍の頭を粉砕し、体を切り崩した。そして彼は龍の像の残骸の前で悪戯っぽく笑うのだった。

 

アノスside

 

「は〜、本当に死ぬかと思ったよ」

「まだ言ってんのか」

 

あの後、多少話して手錠の爆弾だけ外した、カイドウ討伐の前にでも自分で外せるように。

 

「ねぇねぇ、外の話を聞かせてよ。どんな奴がいるんだ!」

「はは、じゃあ侍の話でも聞かせてくれよ」

 

 

「でねでね、僕はおでんになりたいんだ」

「・・・。いや、そりゃあ無理だろ」

「むっ、なんでさ!!」

「いや、みたいになる。だったら俺も否定はしねぇよ、ただ、例えばお前がカイドウを倒したとしたらお前はおでんになれるか?」

「あっ、えっと、それは・・・」

「な?あと、生き方に憧れるのはいいが、死に方には憧れるなよ?お前も知ってるとは思うが碌なことにならねぇ」

 

(憧れとは理解から最も遠い感情ってのはカイドウの憧れ方見ると納得できちまう、だから絶対にこいつにはそうさせちゃいけねぇ)

 

「まぁ、というわけでお前はヤマトとして誰かに憧れられる生き方をすりゃあいいんじゃねぇか?なんだったらいつか付き合ってやるよ」

「ふふ、そうか。まぁ頑張ってみるよ!あ、じゃあさ。新しい海賊達について教えてよ」

「う〜ん、近頃はベッジが西で力を付けてる。北のドンキホーテファミリーも不気味だ。あとはグランドライン序盤でコソコソしてるクロコダイル。だかやはり、一番は俺の兄弟だ。いつかそれぞれが強力なライバルになる」

「あはは、たしかに君の兄弟なら強くて厄介な相手になるだろうね」

 

 

数日後、話をしたり、修行をしたりと有意義に過ごしたのでそろそろ帰ることにした。

 

「んじゃ、俺はそろそろ行くよ」

「う〜ん、まだビブルカードできてないんだけどなぁ」

「何、また今度来た時にでも渡してくれ」

「ああ、・・・なぁ、アノスいつかカイドウを倒したら君の船に乗せてくれないか?」

「くはは、ああいつか必ず全てを超えて、ここに会いにこよう」

 

この二人の出会いによってカイドウの運命はより強固に決定づけられた。

 

 

 




アノスの武器元ネタ:
金剛六角:緋弾のアリアより金棒:金剛六角。
エゴロノイア:凶刃狂斬神殺三昧(ゴルドラ・エゴロノイア)より
正宗:白ひげの“むら雲切”に対抗する武器として名付けられた。
波旬:天を切り落とす刀と地獄の王の名を持つ刀。なら、天魔王の名を持つ刀として名付けた。 

ヤマト:
初めての友達。タイマンならカイドウに勝てそうなアノスを見て、10年後の具体的な希望が見えた。憧れの男が一人増えた。

くいな:
ゾロとの約束とアノスが女になっても強かったこと、そしてハンコックやビッグマムの話を聞いて、男がどうとか女がどうとか言わなくなった。それはそれとしてアノスの強さはずるいと思っている。

家族会議はどうしますか?(1.を強行するかも)

  • 1.する(他のダメ親も殴られろ)
  • 2.する(ただし殴りはしない)
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