人妻ではなく、未亡人でもありませんよ   作:お餅もっちもっち

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 ちょいとした事で死んでしまった少女(未亡人妻風)はのんびり生きつつ色んな人の性癖を破壊して行く物語、になるやもしれんですね。

 あと誤字脱字を見かけましたら教えて下さいまし。






朝ぼらけと朝ごはん

 

 

 朝5時頃の起床。

 

 次いで朝食の準備にかかり始め、冷蔵庫と棚から必要な食材と器具を取り出す。

 トントントンと小気味良い音が奏でられ、さらには鍋の中で煮えた湯がボコボコと沸き始める。とはいえ同居人もいるので少し多めに作る必要が出てくるが、一人分も二人分ももはや同じことだ。

 

「申し訳ありません。寝坊しました」

 

 そうこうしているうちに起きてきたらしい同居人ことP-01sは、いそいそとエプロンをつけてキッチンに入る。

 この娘を拾ったのはほぼ一年前、教導院が休みで暇を持て余していたところ「じゃあ散歩しよう!」となった。なぜそうなったのかは知らないし本人ですら分からないがそんな気分だったのだと思う。

 あっちへぶらりこっちへぶらりと歩いていると、不意にガサリと草むらが揺れる。

 

 十分に警戒しつつ近寄り、中を覗けばそこにへたりと座り込む自動人形こと、P-01sの姿があった。

 無駄な警戒心を抱かされ、それをまぁ良いかと思いつつも何をしているのか問うと「分からない」と返された。

 

 その後も、「家はどこに?」「分かりません」

「ご家族は?」「分かりません」

「……ここに、貴方を知る方はいますか?」

「……恐らくは、いません」

 

 こうも分からない尽くしの一点張りだと、()しもの身共(みども)もお手上げになりかけて、一旦思考を停止、整理してから行動開始。

 その後、一時間以上かけて彼女の住所を特定した(一人で調べたのよ褒めろ)もののそこには何も無く、天涯孤独の身の自動人形が居るとは思いもよらなかった。

 

 さらに言えばここまで面倒見てしまったからか、ここで放り出すという選択肢が取れなくなっていたのも要因だろう。

 気がつけば、ウチに住む同居人の関係になり今に至る。

 

「いいえ。身共が早起き過ぎるだけですので、大丈夫ですよ」

 

「Jud. まるでお年寄りの様な……いえ、なんでもありません」

 

「よろしい。次に同じ台詞を言おうものなら、“お友達”に貴方のお夕飯を食べてもらうところでした。危なかったですね?」

 

「……Jud. 肝に銘じておきます」

 

 ちなみにヒエラルキーは身共が上でホライゾンが下、ぶっちゃければ親子の様な立ち位置になってしまったことから、“この船”での呼び名が“母親(かあさま)”になってしまったのは誠に遺憾でした。

 

 ふざけて呼んだ者は全員縄で縛って船の最後尾に吊るし上げるので慈悲は無いと思って頂いてどうぞ。

 閑話休題(話が逸れましたね)

 

「そういえば、そろそろお時間では?」

 

「あらいけない、のんびりし過ぎましたね。P-01sもアルバイトの時間でしょう?」

 

「Jud. 今日こそ厨房で料理を作ってみせます」

 

「その意気です。頑張りなさい」

 

 ……やはりこういうところが母親と呼ばれる所以なのか。

 直すべきか、それとも素直に目の前の娘の成長を喜ぶべきか。

 兎にも角にも歯磨きと着替えをそそくさと済ませ、玄関に移動して鞄を手にドアを開ける。

 身共が行く教導院と彼女の行く勤め先は別々なので、玄関先にてお別れである。

 

「「では、行ってらっしゃ……」」

 

 ……あら、まぁ。

 

「「……行ってきます」」

 

 台詞が、駄々被りになるとは思わぬ1日の……、

 

 

 この武蔵において、最後の日常が始まりを告げた。

 

 

 

 


 

 

 貴方が望めば教えましょう。

 

 貴方が欲すれば授けましょう。

 

 貴方が捨てるなら拾いましょう。

 

 《配点》貴方の為に

 

 


 

 

 

 

 

 P-01sと別れ教導院に来たは良いが誰も居らず、見たとこ破壊跡がいくつか品川方面に続いていたので向かいつつそれを直して修繕修復また修理。

 これ全部壊していった奴に代金ツケておこうと思いつつもかけて行く。

 そうして追いつけば、何故かこの極東武蔵の総長兼生徒会長の葵・トーリが教師たるオリオトライ・真喜子にヤクザ事務所へぶっ込まれていた。

 

「これ、どういう状況です?」

 

「あ、やっと来たわね。もうとっくの昔に授業は始まってんのよ?」

 

「あらやだ。すみません先生……点ちゃん、説明お願い」

 

 状況がいまいち理解出来ず、集団の中に居た比較的に頼み事がし易いと有名な忍、点蔵・クロスユナイトに説明を求めた。

 

「Jud. では簡単に、トーリ殿が死亡フラグを立ててござる」

 

「なるほど、先生の胸を揉んで誰かに告白しに行くと言いブチのめされたと……まぁ、自業自得(いつものこと)ですね」

 

『アレで分かんのかよ!!!?』

 

 むしろなぜ分からんのか。

 

「それで相手は……いえ、無粋ですね」

「ああ、分かってるなら言わなくていい」

「相変わらず理解が早いですねぇ」

「総長兼生徒会長とその子の縁。全く知らぬ身でありますが、上手く行くと良いですね」

「おう! いつまでも背中押されっぱなしじゃいられねぇからYO!……ここらできっちり決めてくるぜ」

 

 その覚悟の決まった返事に無言の一礼を持って返すと、葵・トーリの姉。賢姉こと葵・喜美が「堅苦しいわねぇ」と呆れ返る。

 

「そんな事だから彼氏いない歴=年齢になるのよ?」

「では告白前夜祭という事で、どこで……金がかかるのはNGとするならやはり教導院で?」

『無視かよ!!!!』

「……グフッ、や、やるじゃないのよこの賢女!? この賢姉様を無視するなんて!!」

 

 喜美ともう一人、武蔵のズドン巫女こと浅間 智が個人的には嫌いな部類だがそこら辺の説明はおいおいして行くとして。

 

「今は鈴のご高説ですね」

 

 ところ変わって教導院内の教室では、オリオトライがご高説に鈴を指名した場面である。

 途中までは問題無く出来ていたが悲しいかな、重奏統合争乱の一件は1412年ではなく1413年の事。いわゆるちょいミス。

 

 しかしいつも通り馬鹿が莫迦野郎かまして厳罰を肩代わりし、その内容が────。

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ、マジでワンチャンいけるんじゃね? とか思って頼んでみるもんだな!……いやマジで着てくれてありがとうございますッ!!」

「……鈴の代わりの厳罰で無ければここら一帯を焼野原(やけのはら)にしなければなりませんでしたね。有り難く思って鈴に感謝なさい……ネ、皆サン???」

『Judgment!!!!!!』

 

 全裸土下寝をする馬鹿(トーリ)の頭を軽く踏み付けながら顔をグルンッと背後に目線を向ける。

 普段ならば、本気で普段ならばこういう場面を盛大に且つ最大に自らの持ち得る外道ぶりを発揮するのだが、如何せん相手が悪い。

 何せ自身の手を引いて、尚且つこの背中を押して立ち直らせてくれた恩人の様な相手に、まさかまさかの厳罰内容。

 

「元服-18物(FGO版牛若丸の服)をグレーテル・真桜に着せる」

 

 という、なんとも地獄どころか魂の消滅さえも恐れぬ狂気的行為を行った訳である。

 ちなみにグレーテルは襲名の名ではなく、単なる本名(偽名)だ。

 流石にヘンゼルは居ないし、そもそもひとりっ子。

 

 もう一つ追加で説明するならば、この三年梅組に彼女に逆らえる者は居ない。(つかそんなモンなんで持ってんのかが聞きたい)

 

 なんせ器物破損に住居破壊、果ては罰金なんぞはほぼ彼女が払っている為、武蔵の至宝たる向井 鈴を始めとして労働者ノリキ。

 従士アデーレ・バルフェット及び淫魔の伊藤 健治(略してイトケン)にスライムのネンジ、バケツヘルムのペルソナ君と腹ペコ副生徒会長の正純、姐御の直政に忍者の点蔵・クロスユナイトを除けば梅組の半分ほどが彼女のお世話になって(に迷惑をかけて)いる。会計の守銭奴夫婦はどちらかと言うと被害者(こちら)側に近い。

 

 ……ここだけの話。被害総額はほぼほぼズドン巫女のせいであり、この十年ほどでだいたいゼロが9〜10個ほど付くか否かのお値段になるのは公然の秘密だ。

 





 境界線上のホライゾン。
 結構好きだったのを思い出し、なんなら術式でハッとなりまして。
 ある話とクロスオーバーさせてみようかなぁと思った次第ですので、暇つぶし感覚で見て頂けると幸いです。
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