凡人が行くネタキャラの道 作:空回りさん
頑張ります。
1.備えあればなんたらかんたら
───ミレニアム郊外、長距離射撃場。だだっ広い、銃を撃って練習する所...そんな事は誰でも分かるか。
で。
こんな話をするってことは、今俺はそこに居るってことで。
ここで何をするのか...それはもちろん、銃を撃つ訳で。
右手を前に。的に照準を合わせる。...
キュィイイイン...
砲身が回転を始める。武器自体が重すぎるせいか、慣性で照準がブレる。この武器の多少のズレは誤差だ誤差、気にしない気にしない。
今回の的は人型ターゲットで、位置は600m先。...この武器で戦うならそれなりに近い距離だ。いや、当たるとは言ってないぞ?
発射レートを最大にセット。砲身の回転数が一気に上がる。
少し待って、ブレを落ち着けて...
発射。
ヴゥゥゥゥゥゥン!!!...
───数秒の轟音。そして耳の麻痺により引き起こされるこれまた数秒の静寂。
...この時間はマジでなんにも聞こえないのが問題だ。コレ、そのうち難聴になるんじゃねぇか?って撃つ度にヒヤヒヤしてる。キヴォトス人がこの程度で難聴になるのかは別として。
数秒待つと、少しずつ音が帰ってくる。双眼鏡を取り出し、的を確認。さて、今回の命中率はっと...
...うん、0%!むしろ清々しいな、コレ。
いくらばら撒きがメインの武器だとしても、これだけ狙って撃って命中弾無しはもはやセンスだろ。アレを狙ったと言うのかは無視するとして。
今撃ったのが
おっかしいなぁ、反動制御はかなり上手い方だと思うんだが...
着弾点を見る。あからさまに地面が抉れてるから分かりやすい。
...的の周りの地面を綺麗に吹き飛ばしている。
なるほどね、的に当てようと薙ぎ払った結果、逆に当たらなかったと...
そんなことある???
まあいい。次だ次。
ドローンに弾薬パックを持って来てもらう。今まで背負っていた空のパックをその辺に投げ捨てて、新しいパックを背負い直す。この射撃場は自動で片付けをしてくれるから、ゴミは放置で構わない。
俺の使ってる弾薬パックは200発入りで、通常の火器なら結構な継戦能力を得られる。...飽くまで通常火器の話だ。この武器だと最高レートで4秒、最低でも8秒で撃ち切っちまう。だからドローンやジェット箪笥君で補給し続ける必要があるんですね。
...もう夕暮れか。今日はこの辺りにして帰ろう。
たまにはこうやって練習しとかないと、いざと言う時に何も出来なければ目も当てられない。日々の練習の積み重ねってのは意外と重要なモノなんだ、ってのは今世になってから気付かされたからな。
ジェット箪笥に機関砲を格納し、俺の家まで飛ばす。
...やはり、さすがウタハ製と言うべきか。凄まじい速度で飛んで行ってしまった。
さ、帰ろ帰ろ。
帰ったら何か食おっと。