凡人が行くネタキャラの道 作:空回りさん
ネタキャラ───シリアスなんて微塵も感じられない、ネタに全振りされたキャラクター。
基本的にストーリーには関わらず、いわゆる日常パートにのみ登場する賑やかし要員。
思いついた時、俺はコレしか無いと思った。
コレなら、ストーリーに干渉せずに色んなキャラと関われるのでは?
───そう気づいてからの行動は早かった。
まず1年生の間は勉強に注力した。そうでもしないと、俺のような凡人は
幸い、同級生にはあの
出会い頭に土下座したからか、すっごいあわあわしていたのは面白かったな、いやー懐かしい。
しかし、だとせっかくの
そこで俺はあえて男全開、前世と変わらぬ口調で行くことに。
これで実装された時のキャラ作りも完璧。...だと思う。
2年生になる頃にはなんとかなる程度に理解できるようになり、ようやく俺も本格的に動き始めた。
まずは
...
ネタキャラを目指すのだ、誰も持っていないような武器が欲しかった。
誰も持っていなくて、かつ銃の才能がなくとも戦える武器...
幸いなことに。転生者ボーナスかなにかは知らないが、フィジカルだけは無駄にある。
...そこで俺が選んだのは、攻撃ヘリ搭載の三砲身機関砲だった。
ヘリから抜き取り砲身を少し切り詰める。
グリップとトリガーを前側に配置、これで片手で振り回せるようになった。
そして空いた左手には、俺1人を簡単に覆い隠すサイズの
さて、これで武器は完成。俺の所作と合わせればこれだけでも随分個性が出てるだろう。
そうして、後輩を愛でたり同級生とわちゃわちゃしたり。ミレニアムでの日常を過ごしていたらもう3年生。
...準備は万端。あとは"先生"の来訪を待つだけだ。
───もうすぐ、
そう思うとなんだか感慨深いな。
...ストーリーには干渉しない。でも。
ちょっと眺めるくらいなら...バチは当たらないだろ。
ああ、楽しみだ。
長い回想を終え、目を開く。
「え、えっとぉ...せ、先輩...?」
目の前には
...あれ、もしかして回想中ずっと撫で回してた???
「に、にはは...その、そろそろ...」
「あ、ごめん」
ピンク頭から手を離す。
───膝を曲げコユキの顔を覗くと、真っ赤になっていた。
「...え?!おい、大丈夫か?!?!」
「い、いえ...大丈夫、です...」
「あ、そう?ならいいや」
大丈夫なら別にいっか。
「え、それだけですか!?」
「???お前が大丈夫っつったんだろ?」
「そ、それはっ!そうですけど...!」
何かを言おうとしているのか、うんうんと唸るコユキ。
なんだコイツ。発言に一貫性が無ぇ。
でもそういうとこも可愛いね♡
「...なんも無いなら俺もう行くぞ...?」
「うう〜!...もういいです...」
いいらしい。では今度こそ
「ありがとな、コユキ。いい暇つぶしになった。」
最後に一撫で。やっぱりコイツを撫でると気分が落ち着くな。
「む〜〜...」
不機嫌そ〜な顔で唸ってらっしゃる。でも手を払ったりとかはしない辺り懐かれてるかな?
「...よし。じゃあなコユキ。」
コユキに背を向け歩きだす。
もうすぐ来るであろう、
「...あの!銃!忘れてます!!!」
...カッコ悪。