凡人が行くネタキャラの道 作:空回りさん
頑張ります。
───最初は、「とんでもない人に絡まれてしまった」って思いました。
当然です。初対面の人に一気に距離を詰めてきて連絡先を交換し、唐突に撫でてからすぐに帰っていく。こんな人がマトモな訳ありません。
この連絡先も、早く消した方が身のためだと思いました。
...でも、なんでしょう。
この連絡先だけは、消してはいけないような気がして───
暇なので宇沢に絡みに行きます。どうも、希世アオバです。
てなワケでアポを取りましょう。アポは大事ですからね。
『はい!なんでしょう!』
『え!?』
はい、アポが取れましたね。
ではトリニティまで。LET'S GO!!(音割れunwelcome school)
てなわけでトリニティ・スクエアの噴水前。ここを集合地点にしたので、そろそろ宇沢も来る頃...お。
あの歩く度に
宇沢レイサ!!!
...こちらを見つけれていないのか、ずっとキョロキョロしてるな。かわいいねぇ。でも可哀想だからそろそろ呼んであげるか。
「レイサ〜!」
「...!!」
こっちに気づいてぽてぽて走ってくる宇沢。走ると危ないからゆっくり来な?(父性)
「アオバさん!!!宇沢レイサ!参りました!!!!!」
「うぉっ」
ウルセェ!!
「あっ、すみません...!声、大きかったですか...!?」
「いやもうぜんっぜん大丈夫。もっとおっきくてもいいぐらい」
許した。やはり宇沢の謝罪には勝てぬ...
「えっと、アオバさん...?急に来られましたが、一体何を...」
あ、そうだったそうだった。暇潰しに来たんだったな。
「よし、レイサ!」
「はい!なんでしょうか!!」
「ミレニアム行くぞ!!」
「...ぅえ!?」
俺たちはミレニアムのとあるゲーセンに足を運んだ。
「なんだか、凄く音が大きな場所ですね...!」
ここに目当ての人物が居るはずだが.....見えるとこには居ない。だとすれば...
地下に向かう。
この施設の地下は簡易カジノになっていて、昼夜ギャンブル中毒者達が蔓延っている魔境だ。おそらく、ここに居ると思うが...居た。
「ギャーっ!20万スったぁー!!!」
黒崎コユキ。俺の可愛い可愛い後輩。ちょうど今金スったところだったな、ちょうどいい。
「オッスコユキ!ちょっとツラ貸せよ!」
「わわっ!アオバ先輩!?なんでここに!?...あと横の人誰ですか!?!?」
「いいからいいから」
コユキの手を引き、3人でカジノを出る。
「なんですか、もー!突然来るのはやめてくださいって言うのもう何回目ですか!」
「ごめぇんね。でさ、お前に紹介したい子が居るんだけど」
「むー。今回だけですよ...で、その子誰ですか?」
「この子ねぇ。トリニティの宇沢レイサって子。これから多分沢山関わるからさ、仲良くしてあげて」
「はっ、はい!宇沢レイサです!よ、よろしく!お願い致します!!」
「には、元気いっぱいですね!アオバ先輩がわざわざ紹介しに来るってことはいい子なんでしょうし、仲良くしましょう!あ、モモトークとか交換します?」
「あ、えっと、は、はい!お願いします!!」
うーん、癒しと癒しの絡み。これは医療の発展に貢献するな。
「じゃ、挨拶も終わったし。行くか!」
「えっと、どこにでしょう...?」
「にっはっは!決まってるじゃないですか!!」
「「ゲーセンだよ」ですよ」
───その後、3人で10万以上ゲーセンで溶かした。
───なぜ、あの時連絡先を消さなかったか。...今なら、理解できます。
きっと、私は...あなたを、心の底では覚えていたんです。
目を開ければ、ただ広い空間。室内でしょうか...真ん中には、仮面を被った大きな人...ですかね?それと女の人が2人。
...後ろで、皆さんがびっくりしているのが分かります。そっちから
...色々、言いたいことは沢山あります。どうしてあなたは女の子になっているのか、とか。突然あなたが居なくなって大変だった、とか。
でも、時間はそれを許してくれないようです。
...私たちの残り時間が、何となく分かります。
あと3分。3分経つと、きっと私たちは消えてしまうのでしょう。
...でも、わざわざ呼んでくれたのです。この短い時間でも応えるのが、筋というものですね!
「呼ばれて飛び出て!!参りました!!」
貴方はいつだって、私たちを助けてくれました。
「みんなのスーパースター!!」
ならば!次は、私たちが!貴方を助ける番です!!
「宇沢レイサに!!お〜ま〜か〜せ〜〜〜...」
だから、そこで見ていてください!
「ください!!!!!」
───