凡人が行くネタキャラの道   作:空回りさん

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新イベント、楽しんでますでしょうか。
私は巨大パンちゃんに心を奪われました。
頑張ります。









空腹の美食家

 

 

 

───生まれた時から、変なものが私の中にあった。

 

私じゃない私。先生(・・)と、みんなと一緒に駆けた青春の記憶。

全部は覚えてない。けど、きっと。今回も、みんなで一緒に。

 

...そう思って、前回(・・)をなぞって生きてきた。同じようにゲヘナに入学して、美食研究会に入って...

 

少しして分かったのは、みんなは何も覚えてないってこと。少し、いえ、かなり残念だったけど...私の先生(・・)を独り占めできるって思うと...悪くなかったわ。

 

シャーレができたって聞いた時も、すぐに先生(・・)に会いに行こうと思った。...ちょうどその時は忙しくて、全然予定が取れなかったけど。風紀委員会め.....

 

結局、前回(・・)に先生と会った時まで、先生と会うことは無かった。

 

でも。前回(・・)と同じなら、今日先生と会える!

 

...そう、思ってたのに.....

 

この世界の先生は、先生(・・)じゃ無かった。

ううん。きっと、あの人は先生なんだろう。

眼鏡を掛けた好青年。きっと、私たちを大切にしてくれる、いい人なんだろう。

 

 

でも。

私の先生(・・)とは、全くの別人だった。

 

 

 

 

...なんでよ。

 

なんで、先生(・・)じゃ...あなたじゃないのよ.....!

こんな事言うのは間違ってる。そんなの分かってるわよ!

でも、でも!

 

もう一度、一度だけでいい!

あなたに会いたかった!

あなたに撫でて欲しかった!

あなたに、あなたに、あなたに───!

 

 

 

───そうして生まれた隙を、あの先生達が見逃す訳がなくて。

 

私を中心に陣形が崩壊していく。このままだと、きっと正実に捕まってしまう。

 

...でももう、それでいいや。

私...ちょっと、疲れちゃった。

 

そうね...しばらく、トリニティの牢屋でゆっくりするのもいいかもね。

ハルナ達も迷惑かけたんだし、一緒に入ってもらおう。

 

...トリニティの配給って美味しいのかな。トリニティの牢屋は初めてだし、美味しかったらいいけど...

トリニティはイジメがえげつないって、()にトリニティの人から聞いたけど、私達は大丈夫かな...

 

..私達も、もうすぐ倒れそうな感じがする。みんなボロボロだし...

 

...もうすぐ...休めるのね.....

良かっ──────

 

 

ドゴォォン!!!

 

 

 

 

 

っ!!な、何!?!?急に何か降ってきて...!?

 

「けほっけほっ!」

砂埃が酷い...ちょっと吸っちゃったじゃない!

 

「何よもう!?...え、あ」

 

 

───うそ。

 

見つけた、見つけた見つけた見つけた見つけた!!

 

砂埃で見えないけど...確かに、感じる。

 

忘れもしない。あなたの...先生(・・)の気配。

 

ねぇ。そこに、いるの?

 

()せ「や、先生。久しいね」...あれ?

 

...女の人の、声?

 

嘘。だって、先生(・・)は男の人だったはずだし...まさか人違い?いやでもこの雰囲気は絶対に先生(・・)...

 

砂埃が晴れる。

 

そこに立っていたのは...スケバンの服を着た銀髪の女の子(in 先生の気配)

 

...ねぇ。

もしかして、だけどさ...これって...

 

「俺、今から先生達の邪魔するけど.....許してね♡」

「"え?"」

 

女の子が先生達と話してる。

...うん。あの口調、絶対にそうだ。

 

 

...えっと、つまり...

あの女の子は、私達の先生(・・)で...私達を、助けに来て...?

 

...なるほど?

 

えっと...

 

 

流れ、変わったわね...

 

 

 

 


 

 

 

 

「皆さん、分散しましょう!!」

「「「分かった!」」」

 

ハルナ達と別れて、女の子(先生?)について行く。

...まだ、この人が私達の先生(・・)って決まった訳じゃない。それだけは確かめ───「ジュンコ?」あ、もう確定でいいや。

名乗って無いのに名前を知られてた。それとこの雰囲気でもう証拠は十分。

 

...正直、今すぐにでも飛びつきたい。いろいろ質問したいけど...流石にこの状況だと厳しいわね。

 

「ねぇ。あなた、名前は?」

今先生呼びすれば確実に混乱を招くだろうし、今は知らない体で行こう。

 

「それ今聞くぅ?」

今じゃないと聞けないのよ!

「早く答えて」

 

「うぅ〜ん...希世アオバ。これでいいか?」

素直に答えればいいのに...()からそうだったけれど。

「アオバ、アオバね...」

...よし、覚えたわ。次はどうにか連絡手段を...

 

「ねぇ、アオバ。スマホある?モモトーク取っておきたいんだけど」

...ちょっと直接過ぎたかな?でも時間無いし、早くしないと...

「お、おう。ほらよ」

アオバからスマホを受け取る。...ロックがかかったままじゃない。

いや、でも()と同じなら...よし、開けた。

 

手早くモモトークを交換して...よし。

「はい、返すわ。ありがと」

「えっあっ、え?お、おう...」

 

...スマホも返したし、今日はもういいわね。これ以上アオバを私達に巻き込んでも申し訳ないし。

「じゃあ、私達もこれで」

「あっ、おう。じ、じゃあ、また...」

...もちろん。

「うん。また今度会いましょ」

 

...先生(・・)

 

 

 

 

───今回は、離さない(逃がさない)から。

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