凡人が行くネタキャラの道   作:空回りさん

27 / 27
新イベント、楽しんでますでしょうか。
私は巨大パンちゃんに心を奪われました。
頑張ります。









空腹の美食家

 

 

 

───生まれた時から、変なものが私の中にあった。

 

私じゃない私。先生(・・)と、みんなと一緒に駆けた青春の記憶。

全部は覚えてない。けど、きっと。今回も、みんなで一緒に。

 

...そう思って、前回(・・)をなぞって生きてきた。同じようにゲヘナに入学して、美食研究会に入って...

 

少しして分かったのは、みんなは何も覚えてないってこと。少し、いえ、かなり残念だったけど...私の先生(・・)を独り占めできるって思うと...悪くなかったわ。

 

シャーレができたって聞いた時も、すぐに先生(・・)に会いに行こうと思った。...ちょうどその時は忙しくて、全然予定が取れなかったけど。風紀委員会め.....

 

結局、前回(・・)に先生と会った時まで、先生と会うことは無かった。

 

でも。前回(・・)と同じなら、今日先生と会える!

 

...そう、思ってたのに.....

 

この世界の先生は、先生(・・)じゃ無かった。

ううん。きっと、あの人は先生なんだろう。

眼鏡を掛けた好青年。きっと、私たちを大切にしてくれる、いい人なんだろう。

 

 

でも。

私の先生(・・)とは、全くの別人だった。

 

 

 

 

...なんでよ。

 

なんで、先生(・・)じゃ...あなたじゃないのよ.....!

こんな事言うのは間違ってる。そんなの分かってるわよ!

でも、でも!

 

もう一度、一度だけでいい!

あなたに会いたかった!

あなたに撫でて欲しかった!

あなたに、あなたに、あなたに───!

 

 

 

───そうして生まれた隙を、あの先生達が見逃す訳がなくて。

 

私を中心に陣形が崩壊していく。このままだと、きっと正実に捕まってしまう。

 

...でももう、それでいいや。

私...ちょっと、疲れちゃった。

 

そうね...しばらく、トリニティの牢屋でゆっくりするのもいいかもね。

ハルナ達も迷惑かけたんだし、一緒に入ってもらおう。

 

...トリニティの配給って美味しいのかな。トリニティの牢屋は初めてだし、美味しかったらいいけど...

トリニティはイジメがえげつないって、()にトリニティの人から聞いたけど、私達は大丈夫かな...

 

..私達も、もうすぐ倒れそうな感じがする。みんなボロボロだし...

 

...もうすぐ...休めるのね.....

良かっ──────

 

 

ドゴォォン!!!

 

 

 

 

 

っ!!な、何!?!?急に何か降ってきて...!?

 

「けほっけほっ!」

砂埃が酷い...ちょっと吸っちゃったじゃない!

 

「何よもう!?...え、あ」

 

 

───うそ。

 

見つけた、見つけた見つけた見つけた見つけた!!

 

砂埃で見えないけど...確かに、感じる。

 

忘れもしない。あなたの...先生(・・)の気配。

 

ねぇ。そこに、いるの?

 

()せ「や、先生。久しいね」...あれ?

 

...女の人の、声?

 

嘘。だって、先生(・・)は男の人だったはずだし...まさか人違い?いやでもこの雰囲気は絶対に先生(・・)...

 

砂埃が晴れる。

 

そこに立っていたのは...スケバンの服を着た銀髪の女の子(in 先生の気配)

 

...ねぇ。

もしかして、だけどさ...これって...

 

「俺、今から先生達の邪魔するけど.....許してね♡」

「"え?"」

 

女の子が先生達と話してる。

...うん。あの口調、絶対にそうだ。

 

 

...えっと、つまり...

あの女の子は、私達の先生(・・)で...私達を、助けに来て...?

 

...なるほど?

 

えっと...

 

 

流れ、変わったわね...

 

 

 

 


 

 

 

 

「皆さん、分散しましょう!!」

「「「分かった!」」」

 

ハルナ達と別れて、女の子(先生?)について行く。

...まだ、この人が私達の先生(・・)って決まった訳じゃない。それだけは確かめ───「ジュンコ?」あ、もう確定でいいや。

名乗って無いのに名前を知られてた。それとこの雰囲気でもう証拠は十分。

 

...正直、今すぐにでも飛びつきたい。いろいろ質問したいけど...流石にこの状況だと厳しいわね。

 

「ねぇ。あなた、名前は?」

今先生呼びすれば確実に混乱を招くだろうし、今は知らない体で行こう。

 

「それ今聞くぅ?」

今じゃないと聞けないのよ!

「早く答えて」

 

「うぅ〜ん...希世アオバ。これでいいか?」

素直に答えればいいのに...()からそうだったけれど。

「アオバ、アオバね...」

...よし、覚えたわ。次はどうにか連絡手段を...

 

「ねぇ、アオバ。スマホある?モモトーク取っておきたいんだけど」

...ちょっと直接過ぎたかな?でも時間無いし、早くしないと...

「お、おう。ほらよ」

アオバからスマホを受け取る。...ロックがかかったままじゃない。

いや、でも()と同じなら...よし、開けた。

 

手早くモモトークを交換して...よし。

「はい、返すわ。ありがと」

「えっあっ、え?お、おう...」

 

...スマホも返したし、今日はもういいわね。これ以上アオバを私達に巻き込んでも申し訳ないし。

「じゃあ、私達もこれで」

「あっ、おう。じ、じゃあ、また...」

...もちろん。

「うん。また今度会いましょ」

 

...先生(・・)

 

 

 

 

───今回は、離さない(逃がさない)から。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

馬鹿じゃねえのお前………作るか!!(作者:もふもふニキ)(原作:ブルーアーカイブ)

ミレニアムハイスクール、エンジニア部の『二年生』が馬鹿をやるお話▼活動報告にお題箱と小話いくつかあります▼本編ルート別に分けました▼↓▼https://syosetu.org/novel/326505/


総合評価:4044/評価:7.71/連載:21話/更新日時:2024年06月19日(水) 03:09 小説情報

百合園セイアに狂わされたTSティーパーティーモブの話(作者:グリンピース)(原作:ブルーアーカイブ)

キヴォトスにTS転生してティーパーティーモブになったミカ推し先生が百合園セイアに狂わされるだけのお話。


総合評価:7550/評価:8.78/連載:6話/更新日時:2025年10月14日(火) 08:41 小説情報

生徒達がひたすら可愛いのを見ていたかった(作者:ミステイク)(原作:ブルーアーカイブ)

キヴォトスに生まれ変わったブルアカユーザー。▼ただしコミュ障でオタクのボッチ。▼美しく透き通る世界に生まれただけ幸せなのに、息が掛かるほどの近い距離まで居る。▼推しを遠くで見られれば良かったのに。


総合評価:3709/評価:8.48/連載:4話/更新日時:2024年02月20日(火) 18:00 小説情報

透き通る世界で曇らせを楽しむ予定の転生者です(作者:コンソメ)(原作:ブルーアーカイブ)

タイトル通りに行くと良いね。▼需要があるなら続く…かな。▼【挿絵表示】▼AI画像生成様▼トリニティ入学前のシオンイメージ


総合評価:4440/評価:8.15/連載:12話/更新日時:2024年05月20日(月) 00:30 小説情報

アヲヲノゾム(作者:もふもふニキ)(原作:ブルーアーカイブ)

ミレニアムのエンジニア部の『2年生』が頑張る話▼https://syosetu.org/novel/326024/▼の本編ルートなので気になる人はこっちをちょっと見てからどうぞ▼


総合評価:4160/評価:8.74/連載:23話/更新日時:2024年06月16日(日) 03:27 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>