凡人が行くネタキャラの道 作:空回りさん
そんなこんなで時は進み。
S.C.H.A.L.Eが本格始動し始めたのが数週間前。
...残念ながら、チュートリアルをこの目で眺めることはついぞ叶わず。風の噂によれば先生はいまアビドスにお熱らしい。
だからといって、生粋のミレニアム生である俺がおいそれとアビドスに侵入する訳にも行かず。
「クッッッッッッッソ暇だなぁ」
簡単に言うと、時間を持て余していた。
そんな俺は今、
「あら、このミレニアム最高峰の美貌を持つ超天才清楚系病弱美少女に絡みに来ておいて暇、と?」
「ごめんて」
特異現象捜査部室でヒマリにダル絡みしていた。
「...まあいいでしょう。貴方がそういう方であることは重々承知しておりますので」
...ヒマリとの付き合いも3年目か。時間が経つのは早いなぁ...
「しっかし暇なものは暇なんだよォ〜ッ!なんかねぇのォ〜???」
「何か、ですか...」
顎に手を当て考えるヒマリ。
やっぱりこいつ何しても画になるな。さすが清楚系美少女。
「では、こうしましょうか」
「お!なんだなんだ!なんっっでも言ってくれ!!」
「っ...」
やったぁ!暇潰しだ暇潰し!!!やっぱりコレが無ぇとやってられないよ!
「貴方という方は...コホン。では、希世アオバさん、貴方にひとつおつかいを頼みましょう」
「っしゃあ任せろ!!!!!」
さて、何を言われるのか...出来ればストーリーを眺めたいなぁ。
「貴方には...」
「"シャーレ"の視察をお願いします」
「へ?」
てなわけで。
どうも皆さんご機嫌よう。希世アオバだぞ。
俺は今、D.U.外郭地区、シャーレビル前に来ている。
「うお、デッッッ...」
...生でシャーレを見たのは初めてだな。正直「デカい」以外の感想は無いが。
さて、なぜ俺がここに来ているのかについてだが。
それは
てことで、クッソ暇な俺がシャーレ、ひいては"先生"をそれとな〜く調べることになったってワケ。
...一応先生にも視察について伝えてはいるんだが...
現在時刻は午前6時46分、予定開始時刻まではあと15分ほど、まだ先生の姿は見えない。まあ気長に待つとして、ファーストコンタクトをどうするか考えておくか。
う〜ん、やはりネタキャラを突き通す以上、堅苦しい挨拶はなしとして...
でもあまりふざけて第一印象を崩すのも...
「"あのー"」
そもそも視察という名目で来ている以上、ふざけるのもどうか...
「"もしもーし、大丈夫かな?"」
そもそもどんな性格の先生なのかがイマイチ分からんな...
「"スゥー...おーーい!"」
「うぇっ↓ハァ⤴︎!?!?」
「"突然ごめんね、えっと...希世アオバさんで合ってるかな?"」
「あ、はい」
ホンットにびっくりした、びっくりしすぎてちょっとだけ死を覚悟したけど生きててよかった。
「...え〜っと、そちらは先生、でよろしいです?」
「"そうだね、私が先生だよ。今日は視察だっけ?よろしくね"」
...その時、俺は自分の目を疑った。
───目の前にいるのは、2頭身の
まさか、このタイプの先生だったとは...
正直、もうかなり不安だ...
「え〜...こちらこそ、よろしくお願い致します」
「"はは、敬語なんて使わなくてもいいよ?いつも通り接してくれて構わないから"」
「いえ、そういう訳には...」
「"いいからいいから"」
「えぇ...じゃ、じゃあこんな感じで...」
...なんだろう。この人の言うことは聞いていたくなる。これが先生の素質ってことか?
「"それで、視察だよね。私は執務室に居るから、好きなだけ見て行っていいよ"」
「それはありがたいけどよ。初対面の人をそんなに信用していいのか?」
「"私は先生だからね。生徒のみんなを信じないと"」
「...御苦労なこって。じゃ、俺は見て回るんで。終わったら執務室行くから」
「"わかった、気をつけてね"」
地面に置いていた装備を背負う。
「じゃあな先生、また後で」
「"じゃあね、また後で"」
そして俺は意を決し、シャーレビルへと足を踏み入れたのであった───