凡人が行くネタキャラの道 作:空回りさん
───
連邦生徒会長が立ち上げた組織であり、各学園の自治区に干渉できる程の権限を持つ超法規的組織。
全ての業務が顧問である"先生"に一任されている。
...これは俺が前世から知ってる事だ。
...先生。
この世界の先生が原作と同じ人ならば、これからの心配は無くなると言っても過言では無い。
ただ、もし先生がろくでもない人間だった時は...
...考えるのはよそう。どうせ俺には何も出来ないんだ、考えるだけ無駄だろ。
一先ずはシャーレ内部を見学しておこう。今後使うかもしれないしな。
...分かってはいたが、全然誰もいないな、ここ。
いや、まだシャーレが動いてから全然経ってないからしゃーないんだけどさ。
そう考えながら
「い、いらっしゃいませ...」
...いた。生で見るとすっごい可愛いなこの子。
脇目でソラちゃんを眺めながら商品を選ぶ。
...今日は早起きだったからな、少し腹が減ってる。なんかいい感じに...
適当な弁当を選んで購入。弁当を持って執務室へと向かう。
...そういや、当番は居るのだろうか。
いたとしてもこの段階で来るような子って居るのか...?
...変な事を考えてたら執務室はもう目の前。
さて。
3回ノック。
「"どうぞ"」
「失礼するゾ〜」
───先生のお手並み拝見と行こうか!
入ってすぐに目に入るのは中央のデスクとそこに積まれた書類。
そして、
「2頭身じゃない...?」
そこに居たのは眼鏡をかけたいかにも裏切りそうな顔をした青年。
「"ようこそ、アオバ。何も無いけどくつろいで行ってね"」
「いや、それより俺は気になる事が今できたんだが...」
いやホントになんなの?????何???人体の神秘ってこういうこと????
「"どうかした?言ってくれれば力になるよ"」
「...いや、気にするな。先生」
恐らく聞いたところで凡人の俺には理解不能だろう。そういう生物って事で納得した方がいい。
「とりあえず今日1日、先生の仕事に同行することになっている。仕事の邪魔はしないと約束しよう」
「"うん、分かってるよ。よろしくね"」
「あぁ、よろしくな」
一先ず握手。アイサツは大事って古事記か何かにも書いてた。
「そういや先生、当番の生徒とかはいるのか?今日は誰も見てないんだが」
「"うーん、たまにユウカが手伝いに来てくれるかな"」
「へぇユウカがねぇ」
予想通りというかなんと言うか...さすが
「ま、俺はここで眺めてるからよ。気にせずに仕事しといてくれ」
「"オッケー"」
...先生が書類と向き合い始めた。
...今はVol1のどのタイミングなんだろうか。
少し話して見た感じは悪い大人には見えなかったが、用心するに超したことはない。可能ならストーキングしてでも監視しておきたいんだがな...そういう訳にも行かない。
「なぁ先生、最近アビドスに構ってるって聞いたが」
「"そうだね、それがどうかした?"」
「うんにゃ、進展はどんなモンかな〜って思ってさ」
かなり直球に聞いてしまったな。俺の悪い癖だ。
「"いい感じだよ、みんないい子だしね"」
...聞きたいことは聞けなかったが、まあ順調ならいいだろう。
「ならいいけどよ」
...その後もゆったりとした時間が流れる。
このまま、何事もなく終わって欲しいモンだが───
「"っ!突然ごめんねアオバ!"」
「お?どうした急に」
先生が少し焦った様子で話しかけてきた。なにか急用でも...
「"アビドスが襲われてるみたいなんだけど、ちょうど今人手が足りてないらしいんだ!ちょっと手伝ってもらっていいかな!?"」
───なんと。それは...
...正直、悩んでる。今の俺はシャーレの視察に来ただけのミレニアム生であって。ここで行ってしまえば後々面倒なことに...
「...先生、俺がアビドスに入ってくとそこそこ問題に...」
「"来てくれるならシャーレに入部させておくから大丈夫!"」
マジか。そういやシャーレって凄かったな。
「...じゃ、手伝うよ。流石に分かってて見過ごすほど人として終わってないんでね」
「"ありがとう!じゃあ急ごう!"」
急ごう、手遅れになる前に!
...あ、弁当食ってねえ!