銀翼の鴉と黒の剣士   作:春華

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疲れました

後半の展開やるのに滅茶苦茶疲れました


多分、今までで一番頑張った

では、どぞ


第十二話:黒の―――

「お兄ちゃん」

 

朝、直葉は俺を見つけるなり、真剣な表情で口を開いた。

 

「私、頑張るから。今日…絶対、お兄ちゃんの仇、とるからね」

 

「仇って…俺、まだ死んでないぞ?…っと。………スグ?」

 

朝早くに不謹慎だな、と笑いながらそう言うと、突然、直葉が俺に抱き付いてきた。

 

「……お願い、何も言わないで、ちょっとだけ……。私に、勇気をちょうだい…」

 

「……聞いても、教えてくれないんだろ?」

 

「…ごめん」

 

「……わかった。何も言わないよ。でもスグ、困った時は俺のこと、呼ぶんだぞ?兄貴は、妹を助けるもんなんだから」

 

「…………ん」

 

暫く背中を撫で続けていると、直葉は「充電完了っ」と言って俺から離れた。

その顔は晴れやかで、俺の知ってるいつもの直葉だった。

 

 

 

 

「…さて、準備はいいかハルユキ君。今からキミに、我々バーストリンカーの真の戦場へとダイブするためのコマンドを教えよう。バーストポイントを10消費するが…問題ないな?」

 

「はい、それくらいなら。それより…真の戦場って?」

 

「言葉通りの意味だよ。我々が≪加速世界≫と呼ぶものの本質がそこにある。いいか、私のコマンドの通り、続けて唱えるんだ。行くぞ。五代目クロム・ディザスター、討伐ミッションスタートだ!!」

 

時刻は既にニコが指定した夕方である。

作戦決行のための時刻になったことを確認した黒雪姫は、有田家に集まった計4名のバーストリンカーを見渡して声を張り上げた。

 

「アンリミデット・バースト!!!」

 

 

 

無我夢中でその言葉を叫んだハルユキの体は、あっという間にシルバー・クロウになった。

そして、周囲の景色も一気に一変する。

自宅マンションのリビングだったその場所は、寒々とした金属の回廊に変化していた。

 

辺りを軽く眺めたハルユキは、近くに四体のデュエルアバターが立っているのが見えた。

濃紺のアーマーに逞しい四肢、右手に巨大な≪杭打ち機≫を装着した≪シアン・パイル≫

妖精のような服に、背中に半透明の羽を生やした≪リーフ・フェアリー≫

真紅の華奢な体躯に、ハンドガンひとつだけぶらさげる≪スカーレット・レイン≫

そして純黒の半透過装甲をまとい、鋭い剣状の四肢を輝かせる≪ブラック・ロータス≫

 

彼らを見た後、周りの景色を見たハルユキは呟いた。

 

「…ここが、≪無制限中立フィールド≫……」

 

「そうだ。ちなみにこの世界には時間制限というものが存在しない。むろん、≪加速≫しているから現実の時間は進んでいるがな。向こうの世界での一日は、こちらでは三年だな」

 

「さ……」

 

なんてことだ。じゃあ試験勉強とかやりたいほうだいじゃないか!

あと、好きなだけ寝たりとか

 

「いや、ハル。僕も前に一度ここで三日過ごしたことがあったけど、戻った時に何をしようかの予定を忘れちゃって大変だったから、やめたほうがいいよ」

 

「そ…そっか」

 

タクムの妙に現実感ある言葉にハルユキが頷くと、二コがこちらに近づいてきた。

 

「話すのもいいけどよ、そろそろ行こうぜ。クロム・ディザスターが乗った電車は池袋に到着する二分前なんだからな」

 

「う、うん」

 

二コによると、クロム・ディザスターのリアルは、池袋に向かっているらしい。

そこで≪加速≫して、この≪無制限中立フィールド≫で暴れまわるのだろう。

 

「さ、頼んだぜ。シルバー・クロウ。あんたは私たちを乗せて運ぶタクシーだ」

 

そう考えていると、スカーレット・レインに小突かれた。

なんか…この世界に来ても使い走りにされてる気がするな…

 

 

 

周りのオブジェクトを壊し、必殺技ゲージを上限まで溜めたハルユキは、タクム、二コ、黒雪姫の三人を飛んで運ぶことになった。

黒雪姫を右に、二コを左に抱えた後、タクムの肩に乗って、タクムがハルユキの足を掴む。

 

「あれ、リーファ?こないの?」

 

「先飛んでて、直ぐ追いつくから」

 

彼女の言葉に頷いたハルユキは背中のフィンを羽ばたかせ、シルバー・クロウ+三人は空中に飛び立った。

 

「うおお!飛んでる!すげえなこれ!」

 

腕の中で初めての飛行にテンションが上がってる二コを見た後、ハルユキは後ろのリーファが気になって振り向いた。リーファは先ほどまでハルユキ達がいたところからもう少し離れた場所に立っていた。

 

そこから助走。二十三回のマンションの高さの崖の端まで走ると、リーファは踏み切って、その空中に体を投げ出した。

 

「いいっ!?」

 

突然の飛び降りにハルユキは驚きの声を上げるが、リーファはその場で一回転するとその崖を思いっきり蹴り、何と空を飛んで(・・・・・)ハルユキ達のところに追いついてきた。

 

「肩、借りるね」

 

そう言われながら肩にリーファの手が乗る感触。だが、全然重さを感じない。

というか

 

「りりり、リーファ!?い、い、い、今、空、飛んで…」

 

「ええっ!?」

 

「こ、こいついつの間に!?」

 

「む、これは…」

 

ハルユキの言葉にそれぞれ違った反応を示す三人。

ちなみに上からタクム、二コ、黒雪姫だ。

 

「クロウ、勘違いしないでね。私のは≪飛行アビリティ≫じゃないよ。これは背中の羽で姿勢制御しただけ。いま、一気に加速したのは崖を蹴っただけだから」

 

「ふむ、つまり、リーファの『飛行』は、ただ風に乗っているだけ、のようなモノで良いのか?」

 

黒雪姫の質問に、リーファはコクリと頷く。

 

「はい。私は飛べないんです。別に困ることじゃなかったんで、全く使い道なかったんですけどね」

 

あははと笑うリーファに、自分の飛行能力は、どんなに貴重で、大切なものなのかというのをハルユキは再認識した。

――僕は、空を夢見たアバターの希望なんだ…

 

 

そんなことを思いながら飛んでいると、≪無制限中立フィールド≫における渋谷の町並みが見えてきた。

 

「あんま近づきすぎるとクロム・ディザスターにもばれちまう。そろそろ降りようぜ」

 

二コの言葉に頷いたハルユキは、ふと、視界の端から伸びてくる、眩いオレンジ色の火線を見た。

 

「こ、攻撃!?皆、捕まって!!」

 

寸前で攻撃を回避したクロウは、すぐさま次の回避運動を取る。

続けて放たれた青白い光線は、またもやハルユキ達の近くを通った。

 

「クロム・ディザスターか!?」

 

「違う!あいつにこんな技はねえ!!」

 

「…!ハル!!ミサイルだ!」

 

タクムの言葉を聞いたハルユキは「降ります!」と一声かけて急降下を開始した。

羽を真横に広げ、グライダーのように近くに見えるクレーターを目指す。

リーファの方もハルユキから手を離し、彼の腕からスカーレット・レインを受け取ると、ハルユキよりも早く急降下、彼より何倍も上のテクニックで追撃してくるミサイルを躱し、クレーターに着地した。

 

ハルユキ達もそれを回避しながら、クレーターに着地する。

 

幸い、ダメージを負った者はいないようだが、ハルユキ達はそれぞれの無事を確認したあと、くるであろう襲撃者達を待った。

やがて、ざざざっと無数の足音が響いたかと思うと、ハルユキ達のいるクレーターを囲むように、無数のバーストリンカー達が現れた。

 

そして最後。一際目立つアバターが現れた。

細長く、四肢の華奢さはシルバー・クロウのようで、肩口と腰回りが、丸く膨れている。

頭には、左右に細長く湾曲した太い角のような形の帽子。

そして顔は、笑い顔のマスク。

 

「ピエロ…?」

 

思わず呟いたハルユキの横で、ぎりっと歯を食いしばる音が聞こえた。

リーファだ。怒りに満ちた表情で、あのピエロを睨んでいる。

 

つまり―――

 

「≪黄の王≫…≪イエロー・レディオ≫………なぜここに…?」

 

最後は二コの言葉で理解した、あのピエロは≪イエロー・レディオ≫

≪黄の王≫でレベル9のバーストリンカー

 

そして―――

 

「お兄ちゃんの……仇…!!」

 

リーファの兄、ミッドナイト・フェンサーを集団PKで全損させた奴らの、ボス―――!!!

 

 

 

 

 

 

 

VR空間の中で、ただ剣を振る。

二振りの剣を携えた俺は、ただ無心に剣を振っていた。

 

何か思い詰めていたような顔をしていた直葉

 

それをなにもできずに励ましていただけの俺

 

 

まるで、GGOのBoB決勝前の時のやりとりの逆だな。と思いながらフッと笑う。

 

そろそろ戻ろう、そう思った時―――

 

 

『ふむ、なかなかの動きだな。これまで私が見てきた者の中で、間違いなくトップクラスの動きだろう』

 

男の、声がした

 

「……………あ…んたは…」

 

掠れた声で、突然目の前に現れた男に視線を合わせる。

 

『その反応、キミは私を知っているのか?キミからすれば、私は既に死者で、過去の人間の筈なんだが…』

 

「ああ、よく知ってるよ…SAO開発者、茅場晶彦………」

 

目の前の男は驚いた、というように眉をあげた。

 

『実に興味深いな。何故、キミが私のことと、SAOを知っている?いや、違うな。今キミがしていた動き、あれは≪二刀流≫十六連撃スキル、≪スターバースト・ストリーム≫だろう?あの世界にキミのようなプレイヤーは存在しなかった』

 

目の前の男の言葉を聞いた俺は、「ああ…こいつも違う」と思っていた。

こいつは『この世界の』茅場晶彦だ。俺と戦った茅場とは違う。

 

「平行世界のSAOプレイヤーだった。って言えばあんたは信じるのか」

 

『信じるとも』

 

半ば投げやりに質問に答えた俺の返答は、実に簡素な答えだった。

 

『そうか…平行世界か…。本当に、あったとはな……。こんな体になっても、生きているものだな。キミの世界でのSAOは、どのような終わりを告げたのかね』

 

感慨深げに呟いた茅場は、そう問いかけてきた。

平行世界は科学者のロマン、と言っていた比嘉の言葉は当たっていたのかもしれない。

俺は茅場に向き直ると、ありのままを告げた。

 

「75層で、あんたの正体に気づいた俺が、あんたと一騎打ちをして相討ち……いや、負けたよ。相討ちだったとはいえ、奇跡のようなものだ」

 

『まさかそんな早く気づかれるとは…あちらの私がへまをしたのか、キミの洞察力が高かったのか…。奇跡、とはなんだね?』

 

「あ…?あ、ああ…一騎打ちで、俺はお前に止めを刺されて、HPが0になったんだ。でも、諦めたくない、この戦いに、勝たなきゃいけない、消えてられないって思っていたら、俺の体は、まだ動いてて…気が付いたら、あんたを刺し返してた」

 

あの時のことはあまり覚えていないが、確か、そうだった気がする。

システムに、負けたくないって…

 

『ほう…システムによる≪死≫という事象を、意志の力で上書きしたのかね…?ならそちらの私は…見ることができたのか…世界の法則をも作り替える≪力≫というものを…』

 

茅場はフッと笑うと、右手を動かすと、なにやら操作を始めた。

 

『キミの名前はなんだね』

 

「…………キリト」

 

少し迷い、そう答えた。

茅場を――ヒースクリフを倒したのは、キリトだからだ。

 

『そうか、ならキリト君…。突然で悪いが、キミの力を見せてくれないかね?こんな姿になっても、見たいものができた。私も見たいんだ。世界の法則を変える≪力≫を』

 

そう言う茅場の姿が光に包まれたと認識すると、そこから現れたのは、忘れもしない、赤い鎧に身を包んだ聖騎士。≪神聖剣≫ヒースクリフだった。

 

「……………本当に、あんたの考えてることは、理解に苦しむよ。いいぜ、その決闘。乗った」

 

苦笑しながら、俺もスクロールを操作する。

 

前髪はややかかるくらい。

漆黒のロングコートに、それと同じ色の細身のズボンとブーツ。

指ぬきのグローブに、懐の投降用のピック。

そして背中に感じる、懐かしい二つの重み。

 

――――――≪黒の剣士≫キリト

 

『…それが、キミのアバターか。ふむ、実に、真っ黒だな』

 

「全身赤で目立ちまくりのあんたには言われたくないけどな」

 

お互いの服装に軽く言葉を交わすと、もう話は終わりのように、辺りを殺気が包み込む。

 

 

 

―――いつか見た時の、再現だった。

 

あの時も、ヒースクリフは不敵な笑みを浮かべながら、その十字盾から剣を抜き放ち、盾の後ろに構える。

対する俺も、二本の剣を抜き、構える。右足は引き気味に、左の剣は前、そして右手の剣は、後ろに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――っ!!」

 

仕掛けたのは、今回も俺が始めだった。

地面を蹴り、目の前の聖騎士に向かって剣を振り下ろす。

しかし、神速の速さで振り下ろされたその剣は、同じく神速で動いた盾に防がれる。

お返しに振り下ろされた剣を、空いている剣で防ぐ。

ただ、その繰り返し。

 

加速していく俺の斬撃を、茅場は相変わらずの正確さで叩き落した。

そして隙あらば浴びせてくる鋭い一撃を、俺は同じように正確に叩き落す。

局面は動かない。ただ、互いの速さが加速し続けていくだけ。

 

俺は、あの時と同じように、茅場の目を見た。

ヒースクリフの真鍮色の双眸は、あくまで冷やかだった。だが―――わかる。

あの時はわからなかったが、彼の目は冷ややかなんかではなかった。

ただ純粋に、目の前の相手が、自分の定めた世界を打ち壊す様を目に焼き付けるため。

その瞳の奥には、≪世界を変える可能性≫を信じる、純粋な光が宿っていた。

 

 

――ならば

 

「ぜぁぁっ!!!!」

 

ならば、俺の全力でそれに答えなければ。

 

―――右手の剣に、オレンジ色の光が宿る。

 

『—――っ』

 

ヒースクリフの表情が、困惑に変わる。

それはそうだろう。神速で動いていた剣技に、高速で動くソードスキルが付いてこれるはずがない。

 

 

高速五連突きから斬り下ろし、斬り上げ、そして最後に上段斬り

 

片手剣八連撃≪ハウリング・オクターブ≫

 

攻撃を防いだ茅場は、その剣を振り下ろそうとし、それを止める。

なぜなら、スキルが終わったはずの俺の左手の剣が、鮮やかなブルーのライティングを放ったからだ。

 

 

水平斬りから、剣をぐるんと九十度回転。手で剣の柄を押し上げ、刃がてこのように垂直に上がる。その刃を、上から垂直斬り。

 

片手剣三連重連撃≪サベージ・フルクラム≫

 

「く……おッ…!!」

 

短い気勢に乗って、今度は右手の刃が水色に輝く。

 

 

垂直斬りから、上下のコンビネーション、最後に全力の上段斬り。

 

片手剣四連撃≪バーチカル・スクエア≫

 

そして最後、剣を肩に担ぐように引き絞り、反対の手を前に出す。

 

 

左手の剣が血のような赤い、ライトエフェクトを帯び、ジェット噴射のような轟音とともに撃ち出された。

 

片手剣単発重攻撃≪ヴォ―パル・ストライク≫

 

『ぬ…ぐ……っ!!』

 

これが、俺がALOで発見したソードスキルからソードスキルを繋げる攻撃。

≪剣技連携≫

原理自体はSAOにもあった。

現に俺は、その連撃を何度も使っている。

片手剣二連撃≪バーチカル・アーク≫から、体術スキル≪閃打≫というような連撃だ。

 

しかし、SAOにおいて剣の二刀装備は≪イレギュラー装備≫扱いとなり、ソードスキルが使えなかったのだ。

だが、ALOではそれができた。

それが俺が独自に作り上げたシステム外スキル≪剣技連携≫

 

 

ヒースクリフはヴォ―パル・ストライクでバランスを崩し、隙だらけである。

俺のスキルもここで終わり。左手を前に出してから繋げることができるソードスキルなんて、ない。

 

 

なのに

 

 

 

――――来い、キリト君

 

 

なのに、彼の目には、その先があると、確信していた。

 

 

「――――――」

 

 

左手は、前に

 

 

「――――――――う」

 

 

右手は、肩に引き絞るように担ぎ

 

 

「うぉおぉおおおおおおおおおおおおおおおお――――ッ!!!!!!!」

 

 

右手の剣が、≪エリュシデータ≫が、その刃を激しく震わせ、深い赤色を纏わせながら、耳をつんざくような咆哮を上げる。

 

その輝きが、咆哮が、限界まで高まった瞬間、俺は、雄叫びと共に、その剣を撃ち出した。

 

 

 

≪二刀流≫での、≪ヴォ―パル・ストライク≫

 

 

 

その血の色の光はヒースクリフを貫き、VR空間ステージの壁まで届いた後、真紅の粒となって、消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…………やれやれ、まさか、ここまでとは…』

 

その姿を元の彼の姿に戻した茅場は、満足した表情で、そう言った。

 

 

『先ほどの≪ヴォ―パル・ストライク≫のように、キミの可能性は、とんでもないものだ。キミなら…≪あの世界≫の真理に、たどり着くだろう』

 

「≪あの世界≫……?それより、今のはなんなんだよ。≪ヴォ―パル・ストライク≫の飛距離は、あんなんじゃない、もっと、短かった筈だ」

 

『キミの力が、≪事象を上書き≫したんだよ。この力を、≪彼ら≫は≪心意システム≫と、呼んでいたな』

 

「≪心意システム≫……」

 

聞き覚えのある言葉―――

いや、先ほどの≪ヴォーパル・ストライク≫の光景は見覚えがある。

 

俺の罪、大切な友人を助けられなかったあの世界で…十五メートルの距離を同じ技で貫いた時のことだ。

……向き合わなければいけないこととはいえ、あの光景は今でも俺の心を突き刺す。

 

今は悲しみに浸っている場合ではない。生まれてきた後悔を振り払いながら、ヒースクリフの言った言葉を呟く。

すると、目の前にホロウィンドウが現れた。

 

現れた文字は【BB2039.exe】

何かのアプリケーションのようだ。

 

『キリト君。これからキミの世界は、どんどん広がっていくだろう。どうかその手で、行くべき道を掴みとってほしい。私は、これからのキミを、見守っていくとするよ』

 

「茅場晶彦…あんた………」

 

呟いた言葉に、茅場は立ち止まると。

 

『ああ、言い忘れていたよ。既に向こうの私から言われているかもしれないが…私が言うのは初めてだからね。結局、誰にも言えなかった言葉を言わせてほしい』

 

 

茅場が、そしてその隣に現れたヒースクリフが、こちらに振り返る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――ゲームクリアおめでとう、キリト君

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に瞬きをした時、二人の姿は消えていた。

 

 

 

 

 

 

「…二度も同じ言葉、言うなよな………」

 

 

 

 

 

気が付けば頬を伝う暖かいものを感じながら、俺はそう呟いていた―――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




頑張った

もう…ゴールしていいかな…


完結じゃないのにラストバトル

これで「え?ここおかしくね?」ってなったら泣いちゃいます

僕の心意は限界まで酷使されすぎてもうイマジネーションが出ません

ソードスキルの光がでたのはキリトの想像なのか、心意なのか、はたまたVRゲーム内でキリトが設定しただけなのか。
想像でもあり、現実でもあるというのを推しておきます


リーファちゃんはトンビだっけ?そんなん
今度心意で飛ぶから、あんま触れないであげてください



最後に一言

疲れました




では、また次回に

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