銀翼の鴉と黒の剣士   作:春華

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テイカー編終わってからの出来事

今回は視点変更多いです

予約投稿とやらを試してみました

それではどうぞ


第三十六話:思わぬ再会

 「と、言うわけで彼女ーー《スカイ・レイカー》が我がレギオンに復帰してくれた」

 

 「よろしくお願いしますね、皆さん」

 

 四埜宮謡との邂逅をして暫くたったある日、《ネガ・ネビュラス》の定期会合の場で、黒雪姫は隣に座っている空色のアバターを紹介してきた。

 近いうちにリアルでも顔をあわせる予定が入っているようで、この日は空けておくようにと今お達しが入った。

 柔和な物腰からかライム・ベルとリーファはすぐ打ち解けたようで、初対面のぎこちない感じを残しながらもスカイ・レイカーと会話を続けているようだ。

 

 「まずいぞタク、これは由々しき事態だ」

 

 「だ、ダメだよハル…僕もそう思ってたけどさ…」

 

 そこから少し離れた場所でシルバー・クロウとシアン・パイルはこそこそと話しているのが聞こえてくる。

 話の内容を聞く限り、拮抗していたネガ・ネビュラス内の男女比の均衡が遂に破られたというモノである。

 

 「キリトさんは怪しいし、オレ達だけでも人権が無くならないように立ち回らないと」

 

 「おい待て、今のは聞き捨てならないぞ」

 

 次に聞こえた言葉に思わず反論するが、クロウは俺の体を一通り見渡すと、同じように見ていたパイルと顔をあわせて「いやぁー…」と首をかしげ。

 

 「その姿で言われても説得力無いと思いますよ」

 

 「そんなわけないだろう、ほら触ってみろって。ないから、ぺったんだから」

 

 パイルの言葉にコクコクと頷くクロウ。

 確かに今の俺の姿は《黒の銃剣士》となっているが、れっきとした男である。

 女性扱いされるのは心外であるので、クロウの手をとってきちんと確認させる。

 お、案外ひんやりしてるんだな。

 

 「うわわわわっ!?な、ななな何してやがりまっしんぐ!!!?」

 

 「なに慌ててるんだよクロウ、ただの確認作業だろう?」

 

 ワタワタとクロウが慌てだしたので、これはなんとも面白い。

 唇を笑みの形に変えながら、逃げるクロウを離さないように腕に力を込めていると、ピタッとクロウが動きを止めた。

 それと同時にある方向から漂ってくる背筋を凍らせるような冷気。

 

 

 「そろそろ話を進めたいのだがよろしいだろうか?」

 

 「「ふぁ、ふぁい」」

 

 その発生源は黒雪姫からであった。

 極冷気クロユキスマイルと密かに命名されている笑顔を浮かべている彼女の言葉にコクコクと二人して頷いたのを確認した黒雪姫は、話を戻すぞと口を開く。

 

 「そう言うわけでネガビュのメンバーは七人、領土防衛戦の組合せなどにもバリエーションができたことだろう。そう言うわけで」

 

 一度口を切った彼女は全員を見渡し、ウム、と頷いたあとに。

 

 「親睦会を兼ねた戦闘訓練を開始しようと思う!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「親睦会を兼ねた戦闘訓練…ですか」

 

 「いいね!私楽しみ!!」

 

 《バトルロワイヤルモード》に移行した戦闘空間の中で呟いたシルバー・クロウの隣で、ライム・ベルはわくわくしているようすで右手の鐘を振り回している。

 全員揃ったのを確認したブラック・ロータスは、キリトとスカイ・レイカーを自分の近くに呼び寄せる。

 

 「さてクロウ、やや変則的だが三体四のチームマッチといこう。クロウ、パイル、リーファ、ベルの四人で我々と勝負だ」

 

 「えぇっ!?むむむ……」

 

 いつもの癖で無理ですよと思わず口にしようとしたハルユキであったが、いやまてよと考える。

 先輩達が修学旅行に行っている間、何も自分達は遊んでいた訳じゃない。

 領土を防衛するために、話し合い、コンビネーションの練習をし、実力を磨いてきたのだ。

 そうだ、決して遊んでいた訳ではないことを示さないとならない。

 それに、現在開発している技を実際にやってみることで改善点などが見えてくる筈だ。

 

 「頑張ろうハル、これは僕達にも得るモノが多い機会だ。高レベルのバーストリンカーと戦えるなんて、少なくとも今の僕らでは早々ないからね」

 

 「私、先輩を鐘で思いっきり叩いたらどうなるか少し考えてたのよね」

 

 「私達の力、レギオンマスターに見せよう!」

 

 「そ、そうだよなタク、チユ、直葉さん」

 

 自分に声を掛けてくる仲間に頷いたハルユキは、戦闘体勢をとって目の前の三人を睨み付けた。

 その答えに満足したように頷いたブラック・ロータスは、ジャキッと剣を構え。

 

 「ではいくぞ!!今の君達の力、私に見せてくれ!!」

 

 「ーーー行きますっ!!!!」

 

 深く息を吸い込んだハルユキは、掛け声と共に大きくダッシュ。

 狙うは勿論目の前のブラック・ロータスーーと見せかけて。

 

 「キリトさん!!一戦お願いします!!!」

 

 「ーーっ!ああ、こい!シルバー・クロウ!!」

 

 同じく漆黒の服に身を包み、今や《王じゃない方の黒い奴》と巷で噂になっているキリトに戦いを挑んだ。

 よもや自分以外の相手に向かっていくとは思っていなかったのだろう、黒雪姫から戸惑いの気配が感じられるが、これもハルユキ達の作戦のうちである。

 たとえ一瞬であっても硬直は、バーストリンカーにとって大きな隙となる。

 

 「リーファ!!」

 

 「パイル!!」

 

 ガシュンッとシアン・パイルのバンカーが放たれる音と共に、緑色の閃光がブラック・ロータスに襲いかかる。

 《パイル・ロケット》と命名された二人のコンビネーション技は、シアン・パイルのバンカーの射出による勢いを利用して加速したリーファが突っ込んでいくという、とてもシンプルな技である。

 しかしシンプル故にその効果はあらゆる場面で発揮され、防衛戦中であっても擬似的な《遠距離武器》としてハルユキ達の強力な手札となっていた。

 

 「セェイッ!!」

 

 ガギィッ!!と大きな音を響かせたリーファの一撃は、咄嗟に剣で防いだロータスの体を大きく後退させた。

 不意をつかれたとはいえ反応したロータスはやはり凄いと感嘆しながら、ハルユキは目の前の相手に集中する。

 

 「でぇぇぇええい!!」

 

 助走で勢いをつけたシルバー・クロウの右ストレートは、キリトのアーマーを掠め、ギリギリの所で避けられる。

 カウンターで紫の光剣が振り下ろされるが、ここでハルユキは自身の背中に意識を集中させ、翼を展開させて振動させる。

 その結果シルバー・クロウの体はほんの僅かだが動き、命中する筈だった攻撃はその装甲を浅く焼くだけに終わる。

 そうして再び溜まった必殺技ゲージを消費して体を動かし、変則的なラッシュに持ち込んでいく。

 

 これがハルユキが練習しているシルバー・クロウの新しい戦術、《エアリアル・コンボ》だ。

 絶え間ない攻撃で少しずつ相手のHPを削っていく三次元ラッシュは、シルバー・クロウの能力を全開に使った戦術である。

 と、ここでややおされ気味であったキリトにも動きが現れた。

 光剣を赤色に輝かせながら必殺技の構えを取ったのだ。

 キリトからすれば大技の隙をついたように見えるのだろうが、ハルユキから見れば破れかぶれの愚行にしか見えない。

 必殺技にはタメがいるし、何よりこの翼を震わせればまたコンボに繋げることができるのだから。

 そう考え再びコンボに繋げようとしたハルユキであったのだが、その思考とは裏腹にシルバー・クロウの身体は重力に捉えられたように動かない。

 

 「やべっ」

 

 「《シャープ・ネイル》……っ!!」

 

 斬り上げ、薙ぎ払い、斬り下ろしの三連撃技がシルバー・クロウを襲い、その体を大きく吹き飛ばした。

 

 「惜しかったなクロウ!必殺技ゲージ無くなってたぞ!!」

 

 「っ、はいっ!!」

 

 ズザァと地面を滑りながら体勢を立て直すハルユキにかかるキリトの声。

 エアリアル・コンボに必要不可欠な飛行能力には、必殺技ゲージを消費する必要があるのだが、配分を間違えてしまったようだ。

 

 しかしあのラッシュの中で状況を把握できているのは流石だと舌を巻く。

 同時に黒雪姫のチームに彼が入っているのにも納得だ。

 ……そこにいるのが何故自分ではないのかと嫉妬の感情を持ってしまうのは否定できない。

 

 

 だったら消せば良いじゃあないか

 

 

 消す?何を言っているんだ、尊敬こそすれど彼をそんな目に合わせたいと思ったことなんてない。

 

 

 一瞬浮かんだ考えを頭を振ることでかき消しながら、ハルユキは次はどう動こうか考える。

 ーーー最近、正確には《ダスク・テイカー》との戦いの後から些細なことで怒りっぽくなっている気がする。

 

 

 「うきゃああああ!ハル!!ハルゥゥ!!止めてぇ!!!」

 

 「え?うわぁっ!?」

 

 

 そんな考えは突然目の前が黄緑色一色になったことで終わってしまった。

 ドシン!と衝撃を受けながら倒れこんだハルユキは、起き上がろうと必死にもがく。

 

 「や、ちょっ!!ハル!!」

 

 上から非難するような声が聞こえるが、今は戦闘中だ。

 そんな余裕はないのである。

 一刻も早く立ち上がってーーーー

 

 「いい加減にしろぉー!!!」

 

 

 ゴチン!!!

 

 

 「へぶぅ!!」

 

 

 頭に大きな衝撃!!

 ぐわんぐわんと揺れる視界、星が飛び交う。

 な、何が起きたんだと視線を上げたハルユキの近くには自分の体を抱くようにしてこちらを睨み付けるライム・ベルの姿。

 

 「ご、ごめ」

 

 んと言葉を言う前に再び頭に打撃を受けたハルユキの意識は遠くへ飛んでいってしまった。

 俗に言うKO、戦闘不可能である。

 

 わざとじゃないのに!!

 というハルユキの嘆きは聞こえることがなく、闇に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「うへぇ……まだ頭がぐわんぐわんする」

 

 戦闘を終えて現実世界に戻ってきた俺達は、いつものラウンジに座っていた。

 ハルユキが頭をおさえて唸っているのを見て苦笑いしかでない。

 そんな目に合わせた張本人であるチユリは怒ってますと腕を組みつつも、どこか心配そうな表情を浮かべているのがわかる。

 

 「素直に言おう。驚いたよ、皆こうも実力を伸ばしていたなんて」

 

 スカイ・レイカーにメールを送り終えたのであろう、黒雪姫はタクム達を見てそう感嘆の声をあげる。

 

 「ハルユキ君は途中で気絶していたから結局戦えず仕舞いであったが、タクム君と直葉君の連携は見事なモノだったぞ。この剣が折られるとは思ってなかった」

 

 や、確かに側面がウィークポイントではあるんだがな。と折られた左腕(勿論現実では折れていない)をヒラヒラさせながら話す彼女の言葉に、それなりの時間であるが共に戦っている俺も頷く。

 妖精のように軽やかに舞うリーファと、重戦車のようで機敏なシアン・パイルの動きに流石のブラック・ロータスも苦戦を強いられたようで、一瞬の隙を付いて放たれた《ライトニング・シアン・スパイク》によって左腕の剣を破壊されたらしい。

 

 「2対1でそれしかできなかったのは悔しいですけどね」

 

 「当たり前だ。私は黒の王でレギオンマスターだぞ?それくらい出来なければ務まらん。もっと励みたまえ」

 

 苦笑いで話す直葉に、えっへんと胸を張りながら答える黒雪姫。

 大人っぽいように見えてこういう部分は年相応なんだから面白いよな。

 

 「そういえばチユは何であの時飛んできたんだ?」

 

 ようやく頭の痛みから解放されたハルユキが問いかけると、チユリはそうなの!!と声を大きくする。

 

 「レイカーの姉さんほんと凄いの!車イスに乗ってたから動きもあまり早くないと思ったらもう凄くて!!」

 

 こう、ギュルルゥ!!って!!と車イスを動かす動作と擬音を交えながら説明するチユリに一同苦笑いである。

 

 「レイカーからチユリ君の評価も届いているぞ。『始めたばかりで動きがぎこちない部分もありますが、筋は良い。鍛えがいがあります(ハート)』だそうだ」

 

 「ほんとですか?いやった!」

 

 ご丁寧にかっこ書きの部分まで読んだ黒雪姫の顔は、どこかひきつっているようにも見える。

 しかし褒められたことに喜ぶチユリはそれに気づくことはなさそうであった。

 

 「こほん、それでは今回の会合はお仕舞いだ。各自先程伝えた日付は空けておくように」

 

 黒雪姫の言葉を口火に、部活があるものは部活へ向かい、逆に無いものは大人しく下校する流れに入る。

 

 「あ、あの…キリ…和人さん」

 

 直葉と挨拶を交わし、何となくどこかブラつこうかと考えていると、ハルユキから声がかかった。

 

 「キリトでもどっちでも呼びやすい方で…あ、こっちじゃ不味いか。どうした?」

 

 黒雪姫は生徒会の仕事があるとかで既に生徒会室に向かっているため、ここには俺とハルユキの二人だけだ。

 ハルユキはやや躊躇ったあと、意を決したように。

 

 

 「あの!!付き合ってください!!」

 

 

 と、とても大きな声で爆弾を落としてきたのだった。

 突然すぎて驚いた俺がなんとか絞り出した返答はーー

 

 

 

 

 「ず、随分大胆な告白で……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 これほどまでに自分のコミュニケーション能力の低さを恨んだことはない。

 隣を歩く男子を見ながらハルユキはこっそりとため息をつく。

 

 『あの!!(今日の戦いとかのことで話したいことがあるので)付き合ってください!!』

 

 『ず、随分大胆な告白で……』

 

 言ったことに気づいてから後の祭りである。

 どうにか誤解を解くことはできたのだが、暫く爆笑されたとだけ言っておこう。

 

 折角だし渋谷でも行くか、奢るぞの言葉にコクコクと頷いたハルユキは、キリトと共に渋谷の街のとあるファストフード店に入っていた。

 窓際の席に案内され、迷いなくメニュー表を眺めるキリト。

 

 「渋谷とか、よく来るんですか?」

 

 「ん?ああ、たまに散策するくらいだよ。それよりメニューどうする?因みに俺のおすすめはこの『ホットチリバーガー』だけど」

 

 そう言いながら見せられたメニューには、チリソースをふんだんに使った如何にも辛そうなハンバーガーの写真が載っている。

 別段苦手って訳じゃないし、折角おすすめしてくれているんだから同じのにしよう。

 

 「じゃあ僕もこれで」

 

 「わかった、それじゃあ買ってくるよ」

 

 キリトが列に並びに行っている間暇なので、ハルユキはぼんやりと窓ガラスから見える渋谷の街並みを眺める。

 そういえば今のこの状況って、タクム以外の男友達(正確には先輩なのだが)とご飯を食べているということではないだろうか?

 虐められていたあの時からしたら信じられない変化である。

 そう思考の海に沈みかけていたハルユキを引き戻したのは、コンコン、と窓ガラスを叩く音。

 なんだろうかとハルユキが視線を向けると、そこにはーーー

 

 

 「し、ししょー!?」

 

 

 ダスク・テイカーに翼を奪われたハルユキに心意技を教え、《ゲイル・スラスター》を貸し与えてくれていただけでなく、つい最近ネガ・ネビュラスに復帰したスカイ・レイカーこと倉崎楓子その人が笑みを浮かべながら立っていたのである。

 

 

 ハルユキが驚きで固まっている間に店の中に入ってきた楓子は、あっという間に彼の目の前の席に座った。

 いまだに口をパクパクさせているハルユキにクスリと笑う楓子。

 

 「こんにちは鴉さん、お一人ですか?」

 

 「え、いや、その、ともだ、せんぱい?と一緒に来てて、あの、てか師匠こそ何でここに?」

 

 柔らかな笑顔を浮かべられながら話しかけられたハルユキはしどろもどろになりながらもなんとか言葉を紡ぐ。

 

 「学校の帰り道ですよ。たまたま見たファストフード店に鴉さんがいたので、こうして来ちゃいました」

 

 「へ、へぇー……」

 

 乾いた笑いしか出てこない。

 え、どうしようこの状況。

 レジの方を見ると会計をすませたキリトがハンバーガーを持ちながらこちらに歩いてくる。

 

 こ、これは予期せぬリアル割れなのではないのだろうか?

 いやでも同じレギオンだから平気なのだろうか?

 

 「お待たせハルユキ…ん?そこの人は…」

 

 「お、お帰りなさい和人さん。ええと、この人はその」

 

 考えが纏まらないままキリトが帰ってきてしまったので、楓子とキリトに視線を向けながらハルユキは必死に頭を回転させる。

 しかし楓子に視線を向けたところで彼女の様子がおかしいことに気づいた。

 いつも落ち着いていて、ザ・お嬢さんみたいな雰囲気を醸し出している彼女が、とても驚いた表情を浮かべているのである。

 

 

 

 「……剣士さん?」

 

 

 「はぇ?」

 

 

 楓子の口から出た言葉に変な声をあげるハルユキ。

 《剣士さん》と呼ばれたキリトは楓子を見て少し考え込むとあっ!!と声をあげて。

 

 

 「し、新宿であった、あのときの!!」

 

 

 とこれまたおかしなことを言い始めた。

 状況が目まぐるしく変わってしまい、ハルユキの頭はパンク寸前である。

 昼ドラの修羅場シーンみたいだとどこか冷静な自分の声を聞きながら、ぎこちない動きでテーブルに置かれたハンバーガーを手に取り、口に運んだ。

 

 

 

 「!!!!!!!!!」

 

 

 

 途端に襲いかかる圧倒的辛さ。

 辛さ。

 辛さの暴力である。

 

 頭がパンク、口のなかもパンク。

 

 この状況をどうするかなんて思い浮かばない。

 

 

 

 やがてハルユキは考えることをやめた。

 

 

 

 




日付的にはハルユキと黒雪姫が楓子と会ってからそこまで時間たってない件について

ようやく会えたね師匠

それではまた次回

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