バカと二重と神の頭脳   作:カラン

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なんか、ごっちゃごちゃになりましたがどうぞ。


試験召喚戦争勃発編
プロローグ:お年寄りには敬意をはらえ


桜が咲き誇り、草木が芽生え始める季節。俺たちは文月学園への坂道を登っていた。

 

「遠くねぇか?」

 

俺の名前は佑野(うの)春真(はるま)。とある事情があって今日から文月学園に転校することになった。聞くところによると、文月学園は今日から新年度らしい。こちらとしてはありがたい。もし微妙な時期に転校して行ったら、ぼっちになるところだった。

 

「まだ出発して10分も経ってないよ?」

 

俺の隣で学生鞄を背負うように持っているちっこいのは天田(あまた)遊星(ゆうせい)だ。先月に15歳になったはずなのに、身長は140を超えていない。声も変声期を迎えたはずなのに高いし。コイツもしかして、飛び級の小5なんじゃないかと疑わしくなる。

 

「でも、この上り坂は少しきついわね」

 

俺たちの少し後方でそんなことをつぶやく女子は佐藤(さとう)夏樹(なつき)。容姿淡麗、性格良好、成績優秀、品行方正。まさに完璧な才女――――とは言えないな。弱点があるんだが……後後わかるだろう。しかし、それを差し引いてもなぜ俺たちと付き合っているのか未だに謎だ。

 

「だよなぁ。毎日こんなところを通ると思うと、転校したくなるよなぁ」

「転校してきたばっかでしょうが」

「ぼくらはもう着いて行かないからね」

「ツッコミ冴えすぎだろ2人とも。もう春なのに冷たいねぇ」

「なんなのよ、そのテンションの高さ……」

「転校初日だからって浮かれすぎだよ」

 

そんなたわいもない会話をしていると、坂を登りきり、文月学園が見えてきた。

よく見ると、校門を少し過ぎた所に誰かいる。この時間に生徒はいないだろうから教師だろう。その人は俺たちが校門を抜けたあたりでこちらに気づき、話しかけてきた。

 

「ん?見ない顔だが……。もしかして、お前らが転校生3人か?」

「あ、は…はい……」

 

夏樹がしどろもどろになりながら答える。

無理も無いと思う。なんだこの人。2メートルはありそうな巨体に筋骨粒々の体躯。しかも強面。本当に教師か?グリーンベレーの少佐じゃないのか?

 

「そうか。俺は西村(にしむら)宗一(そういち)だ。早速だが、これを受け取れ」

「何ですか、この封筒?」

「学園の見取り図と学生証、それとその他諸事情が書かれたプリント類だ」

「わざわざどうもです」

「それと、学園長が呼んでいたぞ。見取り図を使って学園長室に行ってこい」

「「「ありがとうございます」」」

 

このことを言うためにここにいるのか?もしかして、見かけによらずいい人なんじゃ?

そんなことを考えながら、俺たちは学園長室に向かった。

 

 

 

                        ☆

 

 

 

「わー、妖怪だー」

「失礼でしょ!」

「アンタ、転校早々いい度胸じゃないか……」

 

いや、正直なのは良いことじゃ、ってじいさんに教わったぞ?

俺たちがいるのは学園長室。で、今目の前にいるのは妖k―――もとい文月学園学園長にして『試験召喚システム』の開発者藤堂(とうどう)カヲルだ。まあ、俺に権力なんて無力だけどな。

 

「で?なんか用ですか?」

「ぼくらのクラスのことですか?」

「何でそんな横柄なのよあんたたち……。すいません学園長」

「ああ、あんたは良いよ。謝らなくても。そっちの2人は問題だがね」

「そんな!この品行方正容姿端麗な俺のどこが問題だって言うんですか!?」

「そんな発言をしている時点で問題児決定だね」

 

全く。やっぱり妖怪に人間の美的センスは分からないらしい。

 

「話を戻すよ。ここに呼んだのは、アンタたちのクラスのこと。それと、渡し物があるからだよ」

「え!金一封とか!?」

「ちょっと春真黙ってて」

「さすがに金一封は無理だけどね、代わりにコイツをやるよ」

 

そう言って学園長は机の中から金、銀、黒の腕輪を取り出した。

 

「これは試召戦争で役に立つ。1人1つ持ってきな」

「どうする?」

「ジャンケンで勝った順に金、銀、黒っていうのはどう?」

「そうね。それなら公平だし」

「んじゃ、ジャンケン」

「「「ポンッ」」」

 

俺…パー 夏樹…チョキ 遊星…パー

 

「それじゃ、私が金ね」

「なぁ、俺たちが夏樹にジャンケンで勝ったことあるか?」

「無い……ねぇ」

「き、気を取り直して!ジャンケン」

「「ポンッ」」

 

俺…チョキ 遊星…グー

 

「ぼくが銀だね」

「なぜだぁぁ!」

 

2回連続一発負けとか、ジャンケン弱すぎだろ俺。

 

「決まったかい?」

「はい」

「なら、早速アンタらはクラスに行ってもらうよ。アンタらはFクラスだからね」

「何でFクラスなんですか?」

「面白いからに決まってるじゃないか」

「生徒を何だと思ってんだアンタ!?」

「それと、これは腕輪の説明書さね」

「聞けよ!」

「ありがとうございます」

「時間も無いからさっさと行きな」

「はい。失礼しました」

「おい!まだ言いたいことがあるんだよ!引きずるな遊星!離せぇぇ!」

 

 

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