バカと二重と神の頭脳   作:カラン

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久々の投稿なのにグダグダ感がマックスです。

それではどうぞ。


5話:トラウマって怖いよね

『いたぞ!Fクラスだ!』

『最下位クラスめ!覚悟!』

『負けるな皆!突き進めぇー!』

『最下位舐めんなぁー!』

 

 

 

そんな声が廊下から聞こえてくる。

ついに試召戦争が始まった。独特のピリピリした雰囲気が何とも言えない。いやぁ、楽しみだなぁ。早く戦いたい。自分の力を試したい。だけど――――――

 

「補給試験畜生!」

「佑野君、試験中は私語は謹んでください」

「…………はい」

 

現在、俺と夏樹と遊星と姫路は補給試験を受けている。俺、遊星、夏樹は転校生なので点数がないから。姫路は途中退席で点数がないから、という理由だ。それにしても全教科補給はさすがに多すぎる。一応昨日のうちに2教科だけは済ませたが、残りは8教科。単純に考えて8時間。どう考えても今日中に出番はない。鬱だ。

 

「点p動くなよ……」

 

ちなみに今は数学を受けている。正直全くわからない。逃げ出したいが、先生がいるのでそれは無理だ。

そんなことを考えながらテストを解いていて、数学が終わったところで校内放送が入った。

 

『船越先生、船越先生』

「遊星。船越先生ってあの監督の先生だよな?」

「うん。そうだよ」

「これ、須川の声ね」

「言われてみればそうですね」

『吉井明久くんが体育館裏で待っています』

「「「「…………え?」」」」

『生徒と教師の垣根を越えた男と女の大切な話があるそうです。至急体育館裏までお越し下さい』

「すいません皆さん。少し用ができたので席を外します」

 

そう言って目にも止まらぬ速さで教室から出ていく船越先生。

 

「「「「…………」」」」

 

無言で顔を見合わせる俺たち。ま、まあ、明久もあんなの気にしないだろう『須川ぁぁーー!』……聞かんかったことにしよ。

 

ガラッ「次のテストを始めますので席についてください」

「「「は~い」」」

「3人とも酷くないですか!?」

「姫路……人の死を見てたら戦争には勝てないぞ……?」

「もっと非情にならなくちゃいけないんだよ……?」

「そうよ。吉井は死んだの。諦めなさい」

「まだ死んでませんからっ!」

 

『まだ』ということは死んでしまうと思っているのだろうか。俺は思ってるけどね!

 

~1時間後~

 

「「終わった~!」」

 

4教科目の英語も終えて、机に突っ伏す俺と遊星。

 

「さすがに疲れるわね」

「そうですね」

 

夏樹と姫路もさすがに疲れたようだ。2人を横目に前を向くと、明久が教室に入ってきた。

 

「……おい。顔が凄いことになってるぞ。ムンクの叫びみてぇ」

「hahaha……。何を言っているんだい春真。僕はこんなにenergischじゃないか」

「相当キテるなお前」

「あっきー、後ろから何かヤバいオーラ出てる」

「吉井くん。目に光沢が無いわよ……」

 

これが俗に言うレ○プ目って奴か……。船越先生……恐ろしや……。

そんな俺たちの言葉が聞こえていないのか、教卓の前にいる監督の先生のもとに向かう明久。

 

「先生、僕もテストを受けます……」

「は、はぁ……。どうぞ」

「「「「俺(ぼく)(私)もお願いします」」」」

 

明久のことはひとまず放っておこう。今はテストの方が先だ。

 

 

 

~放課後・2―F~

 

俺たちはテストも終わり、教室で待機をしているように命じられた。

 

「いいかお前ら!下校中の生徒に紛れて近づけ!個々ではなく、多人数で勝負を仕掛けろ!」

『おおーー!』

「坂本、俺たちは?」

「待機だ」

「そ、そんな!なんてご無体なことを、申し上げ奉るで候!」

「何語よ、それ……」

「ともかく、お前たちの実力はギリギリまで明かしたくないからな。Dクラス戦はお前たちは出さない」

「え~」

「えーじゃない」

「う~」

「行くぞお前ら!Dクラスを打ち取るぞ!」

『おおーー!』

 

オーマイガー。無視されてしまったよ。

そのまま坂本の合図で廊下を駆けていくFクラスの野郎ども。

 

「は……佑野君っ」

「ん?どうした姫路?」

「いってきますっ」

「…………」

「ハル、真顔怖い」

 

やべぇよ。可愛いよ。理性総動員だよ。上目遣いで胸の前で小さくガッツポースとか、ヤバカワ!

 

「佑野君?」

「……ハッ!ああ、いってらっしゃい」

「はいっ」

 

嬉しそうに笑って身を翻し、戦場に向かう姫路。その後ろ姿を手を振って送り出す俺。……あれ?絵づら逆じゃね?

 

「春真。気持ち悪いわよ……」

「そうか?」

「若干引くほどかな」

「マジか」

 

『Dクラス討ち取ったり!』

 

「帰るか?」

「そうね……」

「することもないしね」

 

そう言って俺たちは教室を後にした。

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