バカと二重と神の頭脳   作:カラン

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本当に申し訳ありません。

リアルの方が忙しすぎて、更新が大幅に遅れてしまいました。




6話:圧倒的な力を前にすると、人は走馬灯を見るらしい

~2日後~

 

「よし!今日はBクラスに殴り込むぞ!」

『おおー!』

「宣戦布告は済ましてきたな!?」

「俺が行ったわ、ちくしょう!」

 

昨日の放課後に行ったよ!殴られたよ!あんなに綺麗な土下座したの初めてだわ!

 

「今回はまず渡り廊下での戦闘を俺たちが制する!」

「相手の士気をくじくとともに攻める道を作るためか!」

「そうだ!当然、ここでの戦闘は大事なものになる!よって、春真・姫路を中心とした30人の部隊で攻め込んでもらう!」

「が、頑張りますっ!」

 

姫路が胸の前で小さくガッツポーズをする。それを見たFクラスの野郎どもが『うおおー!』と一層大きな声を上げる。これは俺も興奮してきたぜ!

そして、

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

 

始まりのチャイムが鳴り響いた。

 

「よっしゃぁ!行くぞぉ、てめえらぁ!」

『うおっしゃぁー!』

 

俺たちは新たなる戦場へと足を進めた。

 

 

 

~2階・渡り廊下~

 

 

 

『いたぞ!Bクラスだ!』

 

後ろに続く誰かがそう叫ぶ。前にはBクラスの奴らが10人程いる。おそらく様子見の奴らだろうが。

そして両クラスの4、5名が召喚をする。

 

『『『試獣召喚(サモン)!』』』

 

現代文  Fモブ  VS  Bモブ

     69点       114点

 

現代文  Fモブ  VS  Bモブ

     71点       107点

 

現代文  Fモブ  VS  Bモブ

     58点       122点

 

 

うお!?文字通り桁が違う!?

 

『うわあぁー!』

『戦死者は補習ぅー!』

『ぎゃあぁー!』

 

くっ……!このままだとますます犠牲が増えてしまう!かくなるうえは……!

 

「遊星!」

「うん!先生!Fクラス、天田遊星が!」

「Fクラス、佑野春真が!」

「「召喚します!試獣召喚(サモン)!」」

 

『おぉ……』

『佑野と遊星が召喚するのか!』

『『戦略の右脳』と『二重』だからな。期待できるぜ』

 

かなりの期待が寄せられているようだな。や、ですが…ね……

そんな俺の不安を孕んだまま、俺と遊星の召喚獣が召喚される。俺の召喚獣は着物に刀、足に下駄を履いた侍のような姿をしている。そして遊星は……。

 

『柔道着に素手?』

「「いや、バンテージ」」

『雑魚じゃねぇか!』

「な、何だとっ!?そんなことないよね皆?」

『いや、ねーよ』

「えっ!」

『でも、点数がいいかもしれないぞ!』

 

Bクラスの誰かがそんなことを叫ぶ。が、しかし

 

Fクラス  佑野春真  &  天田遊星

現代文     97点      51点

 

 

『皆、姫路さんが来るまで守りに徹しろ!前線は突破されると思え!』

「ええっ!?」

 

そう、俺が不安していたのはこれだ。俺たちは喧嘩は(少し)強いが、頭がそんなに良い方ではない。むしろ悪い。噂があるからといって強いと勘違いされてしまうのを恐れていたのだが……。見事に的中してしまった。

そして、それを見たBクラスが予想通り士気を上げてしまった。

 

『これなら行けるぞ!試獣召喚(サモン)!』

 

Bクラス  モブ1  &  モブ2

現代文   132点     160点

 

相手の召喚獣は西洋鎧を装備し、それぞれ槍と両刃剣を装備している。典型的な騎士の格好だ。

 

「ちっ!しゃあねぇな……。遊星!行けるか?」

「もちろん!」

「そんじゃ、ま……。行きます、かっ!」

 

そう言って、俺は召喚獣(以下、ハル)を槍を持っている召喚獣に突っ込ませる。相手が槍を横に薙いできたのでそれをジャンプでかわす。すると相手が待ってましたと言わんばかりにニヤリと笑った。

 

(突きか……!)

 

俺の読みは当たったようで、相手は空中にいるハルに向かって突きを放ってきた。ハルは体を捻って寸でのところでかわす。その時に肩口に槍がかすり、痛みが走った。

 

「いって……!」

『え……?」

 

F、Bクラス両方の奴らが俺の漏らした言葉にオーバーリアクションをした。

 

「あ?何だよ?」

「春真、今痛いって言った?」

「ああ。召喚獣がやられるとこっちも痛いんだな」

「いや、それはおかしいんだよ!」

「は?」

「普通、召喚獣に攻撃が加わっても召喚者に痛みがあることはないんだよ!」

「ほう」

「で、それがあるのは『観察処分者』だけなんだよ!」

「な、何!?あのバカの代名詞の!?」

 

それはマズイ!それって俺たちがバカって思われるってことか!?

 

「そ、そんな!僕はバカじゃないさ!」

「……そうか。お前観察処分者か」

「…………チガウヨ……?」

「ホントバカだね、あっきー」

「やめて!そんな目で見ないで!」

 

俺は『観察処分者ってバカなのか』としか言っていないはずだ。それなのに反応するってマズイぞ明久。

 

『俺ら忘れられてね……』

「はっ……!わ、忘れてなどいない!」

「頭の中からすっ飛んでいただけだー!」

『それを忘れてたって言うんだよ!』

『調子に乗りやがって!くらえ!』

 

槍を持った召喚獣がハルに突っ込んできた。まずい、俺たちは召喚獣の扱いに慣れていない……。このまま戦えば俺たちが負けるのは目に見えている。どうする……!?

 

「春真!『観察処分者』は特別仕様なんだ!普通とは違う、生身のような動きができるんだ!」

 

明久がそんなことを叫んだ。そうか!生身のように戦えるのなら……!

 

「遊星!行けるな!?」

「もち!」

 

俺たちに敵はない!

 

「行くぜ!」

「よっしゃぁ!」

 

槍を持って突っ込んできた召喚獣をジャンプしてかわす。ここまではさっきと同じパターンだ。だが、甘い!

ハルは刀を器用に使い、槍を弾いた。そのまま重力に従い、相手の召喚獣の頭に刀を突き刺した。

 

Bクラス  モブ1

現代文    0点

 

『戦死者は補習ぅぅぅぅ!』

「おわぁっ!?」

『嫌だぁぁぁ……』

 

どこからともなく聞こえてきた怒号とともに西村先生こと鉄人(明久に教えてもらった)がすごい勢いで走ってきて、モブを連れ去っていった。怖いですよ。叫びますよそりゃぁ。

 

「っと、遊星は?」

 

遊星の方に意識を向けると、遊星の戦っている様子が見えた。

 

Fクラス  天田遊星  VS  Bクラス  モブ2

現代文     51点      現代文    32点

 

 

相手の件の攻撃を流れるようにかわしながら確実に一撃づつ叩き込んでいる。あいつは慎重に戦う派だからな。

 

『クソッ!一撃でも当たれば倒せるのに!ちょこまかと!』

 

そこで相手は遊星の召喚獣(以下、ユウ)の首めがけて横薙ぎを放ってきた。すると遊星は待ってましたと言わんばかりに二ヤッと笑った。ユウはしゃがみながら回転し、相手の召喚獣に向かってローリングソバットをくりだしたのだ。いきなりのことで反応できなかった相手はそのままローリングソバットをモロにくらい、点数が無くなってしまった。

 

『なん…だと……!?』

『戦死者は(ry』

『うわあぁぁぁ……』

 

そのまま相手は鉄人に連れ去られていった。敵ながら同情の念を感じずにはいられない。

俺と明久が相手に向かって(心の中で)敬礼をしていると、姫路と秀吉がこちらに走ってくるのが見えた。ちなみに秀吉とは昨日仲良くなり、『春真』、『秀吉』と呼ぶ仲になった。

 

「お疲れじゃ、春真、明久、遊星」

「おお、秀吉。どうした?」

「姫路の引率と伝言じゃ」

「そっか。姫ちゃんも戦うんだね」

「うむ。姫路は頭がいいからのう」

「で、伝言っていうのは?」

「雄二からでの、『Bクラスの代表根本(ねもと)だとわかった。至急戻れ』だそうじゃ」

「根本ってあの(・・)根本?」

「うむ。あの(・・)根本じゃ」

「「誰?」」

「そうか主らは知らんのか」

「根本恭二(きょうじ)。卑怯なことで有名で、カンニング常習犯、非行まで働いてるって噂だよ」

「なるほど。確かに、そんな男が代表なら何をしでかすかわからないな。急いで戻るか」

「そうだね。何かされてからじゃ遅いし」

 

こうして俺たちは戦場をあとにした。

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