龍の目を持つ悪魔(部隊創設編)   作:アニ督

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大変ながらくお待たせいたしました。舞台創設編、第1話です。どうぞ。


第1話 雪の戦闘

2091年11月5日

午前1時

東京 某旧事務所

「撃てー!!」

パスパス

平和な世の中、それは多くの人々の中で日常的な事、しかし、そんな平和の裏にはそんな世の中を壊そうとする者もいる。だが、そんな者達にも恐る存在がある。それは

「どこに・・・・ど・・・・カハッ・・・・。」

ドサッ

闇から現れる悪魔のような者である。彼らは自らの手を汚し、死さえ恐れない。そんな物たちが

グサッ

「カッ・・・・カッ・・・。」

バタン

この日本には存在する。その一人が

「よせ!!全て話す。だから、命だけは・・・・。」

パスパス

ドサッ

裕翔「こちら、『悪魔』予定通り目標の制圧に最高。これよりの確保に移る。」

?『了解。引き続き警戒しつつあたれ。何故なら・・・・。」

この少年である。名は葉山裕翔。僅か10歳で当時国内の正式軍として新たに創設された自衛隊に最年少で入隊。陸海空全てにおいて精鋭として認められ、現在は2年前に自衛隊内で新たに組織された特殊部隊に隊長を創設された時から勤めている。しかしそんな彼にも問題はいくつかある。それは、

?『君は部下が一人もいないのだから。」

2年間部下が一人もいない事だ。

裕翔「分かってますよ。その点はしっかりと理解してるので問題ありません。古田上官。ですが、何故不法に国内に入り込んだ難民を助けなければならないんですか。」

古田『作戦前にも言ったが、目標の難民はもしかしたらただの難民ではないかも知れないのだよ。』

裕翔「分かり・・・・!!』

と突如裕翔が黙り込む。

古田『どうした?何かあったのか。』

裕翔「こちら、『悪魔』。目標を発見。」

古田『生きているのか。』

裕翔「生きてるには生きてますが、コイツは人間なのか?」

古田『どういう事だ?』

と古田が聞く。そして、裕翔は見た通りの事を話す。

裕翔「見た目は普通の女性ですが、体が機械で出来ています。目と思われる部分から火花が出ています。とりあえず、保護します。」

と言うと裕翔は目標に手を近づける。すると、

?「私に触るな?」

と突如、女性が喋る。

裕翔「・・・・・落ち着け。俺はこの日本の軍の者だ。お前に危害を加えるつもりはない。名前は?」

?「ST・・・・A・・・R・・・15。」

裕翔「OK。AR15。俺は葉山裕翔。お前を保護しにきた。立てるか。」

AR-15「出来ないわ。」

裕翔「分かった。応援を呼ぶ。」

と裕翔は無線をオンにし、

裕翔「こちら、『悪魔』。目標を保護。足に損傷があり動けない。回収部隊を派遣を要請する。」

古田『了解した。直ぐに向かわせる。君はそこで待機してくれ。』

裕翔「了解。」

と無線を切り、

裕翔「今から増援からくる。それまで、堪えてくれ。」

と裕翔が振り返ると

AR-15「コレを・・・・。」

とAR-15がUSBを渡してくる。

裕翔「・・・・・コレは?」

AR-15「ここに・・・・・仲間の情報が・・・・・。」

と言うと、

ガクッ

AR-15は意識を失う。

裕翔「おい、しっかりしろ。おい!!」

その後、直ぐに回収部隊が到着し、AR-15は即座に裕翔達の駐屯地に運ばれた。

 

8時間後

都内の駐屯地

裕翔「いきなり何ですか。こっちは仮眠を取っていたのですが。」

古田「すまない。だが、緊急命令でね。先程、AR-15が目を覚ました。そして、君が彼女から受け取ったUSBからとある場所を特定した。場所は北の大地。」

裕翔「新ソビエト社会主義共和国連邦。」

古田「そうだ。そこで君が選ばれた。葉山少佐。君にはAR-15と共に新ソビエト社会主義共和国連邦に侵入し、グリフォンの職員と隊員の脱出の援護せよ。」

裕翔「了解です。作戦開始日は?」

古田「3日後だ。また、ソビエトまでは潜水艦で送る。脱出の際も同様だ。もし海がダメな場合、我が軍が回収したソビエトのヘリで救出に向かわせる。」

裕翔「よく、上が許可をくれましたね。どこからどうみてもこれは、国際的問題になると思うのですが。」

古田「何かあれば、全て私が責任を取るという形で了承を得たよ。だが、成功すれば我々の存在が認めてられる事になる。」

裕翔「クビを覚悟した上ですか。」

古田「そうだ。くれぐれも頼んだよ。」

裕翔「やれと言われたやりますよ。」

と言うと、裕翔は準備のため、武器庫へと向かった。

 

3日後

午前1時31分

オホーツク海 潜水艦『大鯨』の艦内

作戦開始日当日、裕翔はAR-15共に潜水艦『大鯨』に乗り、上陸の準備を進めていた。

裕翔「・・・・・。」

カチカチ

裕翔は黙って、持ってきたM24SWSのスコープの調整を行う。すると、

AR-15「少し、良いかしら?」

とAR-15が声をかけてくる。

裕翔「何だ?上陸開始時刻は1時間後だぞ。」

AR-15「なんで、貴方1人なの?」

裕翔「俺だけじゃ不満か?」

AR-15「いえ、そう言う意味で聞いたわけではないわ。でもなら本来こんな任務、少なくとも5人は必要よ。仲間は居ないの。」

裕翔「・・・・・人数が少なければ少ないほど、敵にバレる確率は減る。だから、最低限の編成にしただけだ。安心しろ。足を引っ張るつもりはない。分かったら、お前も出撃の準備にしとけよ。」

と言うと裕翔はM24をライフルケースに入れ、部屋を出る。そして、

AR-15「何よ。偉そうに。」

とAR-15は呟くのであった。

 

1時間後

午前2時30分

『時間だ。これより、作戦を開始する。幸運を。』

と無線で艦長から伝えられ、

裕翔「了解。作戦を開始する。輸送潜水艇発進する。」

と言うと、

ガチャ

『大鯨』から潜水艇が切り離され、裕翔とAR-15が乗る潜水艇は寒く暗いオホーツク海を突き進んで行く。そして、進む事30分後、

 

午後3時

新ソビエト共和国連邦 領内

裕翔達は浅瀬で潜水艇を乗り捨て、そのまま岸に上がり、武器を整える。

ガチャ

裕翔(不具合はなし。よし。動くか。)

と裕翔はM24を背中に背負い、手にはP90、腰には右腰には刀を、左のホルスターにはFN ファイブセブンを装備し、立ち上がる。そして、

裕翔「行くぞ。準備は?」

AR-15「いつでも、行けるわ」

裕翔「よし。案内は頼むぞ。」

と言うとAR-15を先頭に裕翔は新ソビエト共和国連邦の内陸へと進んで行く。

 

午前6時

裕翔達がソビエト領内に入ってから、3時間。日は昇り始め辺りは、周辺は眩しさに包まれ始める。そんな中、裕翔とAR-15は雪に足を取られながら、進み続ける。すると、

裕翔「・・・・・。」

AR-15「見えたわ。あそこに仲間がいる筈。」

目の前に既に放棄されたレーダー基地が目に入る。

裕翔「あそこにいるのか。」

AR-15「えぇ、きっといると思うわ。」

と言うと2人は基地の中へと入って行く。しかし、

 

午前6時12分

パリンッ

中には誰も居らず、間抜けの空となっていた。

裕翔「本当にここが合流ポイントなのか。」

AR-15「その筈よ。なのにどうして。」

とAR-15は必死に探す。一方、裕翔は壁に割れたガラス、そしてあちこちに落ちている薬莢を調べる。

裕翔(ロシアの5.56ミリ弾、窓や壁にある弾痕とも一致する。)

と思いつつ、

裕翔「さっきから、あちこちで戦闘らしき痕跡があるが、此処が襲撃されて壊滅したか、逃げたんじゃないか。」

とAR-15に聞くと、

AR-15「そうかもしれないわね。」

裕翔「・・・・・だったら、ここに居る理由はない。帰るぞ。」

と裕翔が戻ろうとすると、

カチャ

AR-15「どこに行くつもり。」

AR-15は裕翔に銃口を向ける。

裕翔「俺を殺せば、お前も此処で死ぬ事になるぞ。」

AR-15「貴方の任務は、私を護衛し、仲間を脱出させる事が任務の筈よ。それを放棄するき。」

裕翔「その脱出させる味方が居ない以上、もうどうする事も出来ないだろ。生きていたとしても、居場所が分からない以上、手の施しようがない。」

AR-15「生きているわ。必ず。」

裕翔「仲間を信頼する気持ちは結構だが、もし仮にこのまま探すとして、どうやって見つける気だ。まさか、このまま森を探し続けるつもりじゃないよな。はっきり言うが、仲間が生存は限りなく低い。このまま探しても命を無駄にするだけだ。」

と裕翔は話す。

AR-15「・・・・・それでも・・・・M4達は・・・・・。」

と話そうとした瞬間、

カランッ

突如、2人の間に小さな丸い鉄の球体が転がってくる。それを2人は確認すると、

裕翔「グレネードだ!!隠れろ!!」

と2人は距離をとり、障害物の裏へと隠れる。そして、

ズドーン

爆発と共に粉塵が裕翔の頭にかかる。そして、直ぐに

「Иди, иди(行け、行け。)!!」

ロシア語で指示と共に6人の兵士がAKを構え、突入してくる。裕翔はそれを確認すると、

裕翔(仕掛ける。援護しろ。)

と手信号で指示を出すと、

AR-15「・・・・・(コク)。」

と静かに頷く。そして、

ザッ

ザッ

裕翔は敵の足音を聞き、足音が目の前まで迫ると、

ガチャ

ダダダ

体を左に傾け、障害物からP90を覗かせ敵の足を射撃する。

「クバッ!!」

「Враг!!(敵だ!!)」

射撃と同時に最も近くに居た敵の足を撃ち抜き、敵の隙を突く。

ダダダダダダ

「ガハッ!!」

「クッ!!」

そのまま、射撃を続け、2人を無力化する。そして、

ガチャ

空になったマガジンを直ぐに外し、マガジンポーチから新たなマガジンを取り出し、そのままP90に装填する。そして、

裕翔「前に出る!!援護しろ!!」

AR-15「了解!!」

とAR-15が射撃すると、

タッ

裕翔は隠れていた障害物から飛び出し、

ダダダダダダ

敵に向かい、牽制射撃を行いつつ次の障害物に隠れ、

ダダダダダダ

直ぐに近くの敵に向かい射撃する。そして、戦闘開始から3分後

 

午前6時18分

ガチャ

裕翔「クリア。敵は全て無力化したようだ。大丈夫か。」

と空になったマガジンを外しつつ、AR-15の状態を確認する。

AR-15「えぇ。大丈夫よ。」

裕翔「そうか。残弾を確認しておけ。俺は生き残りが居ないか確認してくる。」

と裕翔はP90からファイブセブンに持ち替え、外に出る。そして、残ったAR-15は自分の銃からマガジンを外し、残弾を確認する。すると、

パンッ

パンッ

突如、銃声が聞こえてくる。

AR-15「銃声。」

とAR-15が立ち上がり、外に出ようとすると

ガシャン

「グァー!!」

ドサッ

突如、2階の窓が割れ、1人の兵士が落ちてくる。更に

ドサッ

その後を追うように裕翔も2階から降りてくる。そして、

ガチャ

裕翔「動くな!!下手に動けばお前の頭を吹き飛ばす。」

と敵の頭にファイブセブンの銃口を押し付ける。すると、

AR-15「そいつは?」

とAR-15が聞いてくる。

裕翔「2階の窓際に隠れてた。情報を聞く為に窓から落としたんだ。」

と答えると、

裕翔「それで、此処にいた奴らはどこに行ったんだ!!正直に答えろよ!」

と引き金に指をかける。すると、

『Это команда А. Нашел врага на северо-востоке!!(こちら、チームA。北東にて敵を発見!!)

敵が落とした無線から連絡が入る。それを聞くと、

裕翔「なるほど。どうやら、北東にいるらしいな。」

AR-15「そのようね。それでコイツはどうするの。」

裕翔「敵である以上、逃すわけにはいかない。ここで、始末する。」

ガチャ

とファイブセブンを取り出し、

「ПОДОЖДИ!!(待て!!)」

ダァッーン

敵の額に向けて、引き金を引く。そして、

ガチャ

ファイブセブンをホルスターに戻すと、

裕翔「AR-15。北東には何がある。」

と聞く。

AR-15「北東には・・・・・私達の基地があるわ。距離は11キロ。一度、放棄したんだけど多分、襲撃を受けた時に上が戻る事にしたんだと思うわ。」

裕翔「ヘリポートはあるか。」

AR-15「えぇ。大型3機を同時に動かせるヘリポートがあるわ。」

裕翔「分かった。そこで脱出のヘリを要請する。直ぐに向かうぞ。」

と言うと、2人は直ぐに移動を開始した。

 

午前7時

ダダダダダダ

裕翔「見えた。距離、800メートル。攻撃されてるな。」

と裕翔は双眼鏡で基地向かって放たれる閃光を確認する。

裕翔「ここから600メートルまで進んだら、二手に分かれるぞ。俺は北に進んで敵に奇襲をかける。お前は門に基地に入り、俺の事を知らせろ。基地に入るまでは援護してやる。」

AR-15「分かったわ。」

裕翔「行くぞ。」

と2人は再び、走り出す。

 

一方、基地の正面ゲートでは

パスパス

ダダダダダダ

SOPⅡ「もう!!キリがない!!いつになったら撤退できるの!!」

M4、率いるAR小隊と敵傭兵中隊との激しい戦闘が繰り広げられていた。

RO「上の指示があるまでは、此処を維持しろって命令よ。」

M16「クルーガーのおっさんが撃たれんだ。そのせいで上も混乱してんだよ。M4、AR-15は本当に助けを連れてくるのか。」

M4「分からない。でも、今は言われた事をするしか・・・・・。」

ヒューン

ドガーン

突如、M4の背後で爆発が起き、M4は吹き飛ばされ、ゲート正面のバリケード裏に倒れ込む。

M16「M4!!RO、SOPⅡ!!援護しろ!!」

とM16はM4の元に駆け寄ろうとするが、

ダダダダダダダダダ

敵の傭兵部隊がM16に向かって集中砲火を与える。

M16「クソ!!」

M16は近くのバリケードに身を隠すが、

ダダダダダダダダダ

敵はM16を釘付け状態に追い込む。そして、その間にも

ダダダダダダ

敵は銃撃しつつ、ゲートに向かってくる。そして、そこには必死に立ちあがろうとするM4の姿があった。しかし、

M4「ッ・・・・・。」

ガチャ

M4「・・・・・!!」

少し立ち上がると、M4目の前にはAKを構えた敵傭兵の姿があった。そして、M4は

M4「・・・・・。」

と目を閉じ、覚悟を決めた瞬間、

ババババババ

「グハッ!!」

「ガッ・・・!!」

M4「・・・・!!」

目の前の傭兵達が突如、横からの銃撃により倒れていく。そして、倒れた敵と代わり、目の前に現れたのは

AR-15「援護するわ。今のうちに体勢を立て直して。」

AR-15だった。

M4「無事だったのね。AR-15。」

AR-15「喜ぶのは後よ。まだ、敵が残ってる。」

M4「そうね。少し、下がるわ。」

と下がろうとした瞬間、

ダァーン

パスッ

AR-15「・・・・・!!」

後退するAR-15、銃声と共に弾が付近に着弾する。

M16「狙撃だ!!」

と直ぐにM16の声を聞くと、それぞれ直ぐに遮蔽物に隠れる。更に

ババババババ

基地内への侵入を試みる敵兵が撃ちつつ、接近してくる。それを

SOPⅡ「クソ、調子に・・・・。」

遮蔽物の裏から攻撃しようと顔出そうとすると、

RO「危ない!!」

ダァッーン

ドスッ

敵の狙撃により、撃ち抜かれる。しかし、今回は幸いにもSOPⅡは、

SOPⅡ「ふぅ〜、助かったよ。RO。」

RO「ちゃんと、見て動きなさいよ。」

狙撃される直前に、ROがSOPⅡの服のフードを引っ張っり、SOPⅡが尻餅をついた事により、弾の直撃は免れる。しかし、

ダダダダダダダダダ

敵からの攻撃は激しく、釘付け状態なる。そんな中、

 

正面ゲートから3キロ、離れた山頂では、

「Черт, я сниму его дважды, на этот раз я выстрелю в эту голову.(クソ、2回も外すとは今度こそ、その頭を撃ち抜いてやる。)」

「Решите в следующий раз. Контроль уже был значительно отложен, чем планировалось. Оба пехоты будут избиты.(次こそは決めろよ。既に予定よりかなり制圧が遅れている。歩兵共に殴られるぞ。)」

敵の狙撃主と観測者が次の狙撃に向けて、狙いを定めていた。そして、

「Я поймал это. Все кончено.(捉えた。終わりだ。)」

引き金を引こうとした瞬間、

パスッ

ドサッ

「Что?(えっ?)」

パスッ

ドサッ

突如として、狙撃主は頭を撃ち抜かれ、観測主も気づく間も無く、同様に撃ち抜かれる。そしてそれを行ったのは

 

ガチャ

裕翔「敵狙撃主、キル。」

敵狙撃主がいた山頂から1キロ先の北西に伏せていた裕翔だった。

裕翔「よし。」

と裕翔は立ち上がり、走りつつ直ぐに山頂に向かうと、

ザッ

敵狙撃主を足で生きているか確認すると、

裕翔「借りるぞ。」

敵狙撃主が使用していたSV-98を手に取り、

ガチャ

そのまま、構え

ダァッーン

ダァッーン

下にいる敵歩兵を撃つ。そして、

 

2分後

「グハッ!!」

敵は全て裕翔の狙撃により、撃ち抜かれ、死体へと変わる。それを見ていたM4達は

M4「各自、この状態を維持、ROはヘリアンさんに報告を。」

RO「分かったわ。」

指示を出し、ROは1人基地内へと戻る。そして、

M4「AR、今の敵を狙撃したのは、誰なの?」

AR-15「何故、私に聞くの。」

M4「貴方が、此処に1人で戻ってきたとは思えない。それにあのタイミングでの貴方の帰還と狙撃は偶然だとは思えない。きっと、敵を倒してくれた狙撃主は貴方が連れてきた味方なんでしょう。」

AR-15「・・・・そうね。隠しても仕方がないから、話すわ。私は亡命先を探す任務を受けた後、大亜連合へと渡ったわ。でも、大亜連合とこの国は友好関係も悪くないわ。だから、亡命先には選ばず、更に東の島国へ向かったわ。その国は日本。」

M4「何故、日本を選んだの。」

AR-15「日本は、ここ数年、大亜連合とこの国に対して警戒心を強めている。これが、理由よ。そして、なんとか日本に着けたけど、そこで私は敵から依頼を受けたある組織に拉致されたわ。でも、死ぬ間際に、ある人に助けられたわ。さっき、敵を狙撃したのもその人よ。」

と説明し終えると同時に

SOPⅡ「誰か、来るよ。」

ガチャ

とSOPⅡが構える先に、人影が現れる。すると、

AR-15「大丈夫よ。彼は味方よ。」

と教えると、SOPⅡは銃を下げる。そして、

裕翔「随分あっさり、だったな。」

と裕翔が現れる。

AR-15「狙撃の援護、助かったわ。」

裕翔「それで、コイツらがお前の仲間か。」

AR-15「そうよ。それよりも上に報告する必要があるわ。着いてきて。」

と裕翔はAR-15と共に基地へと入って行く。

 

午前6時32分

グリフォン本部 司令所

ヘリアン「君がAR-15と共に来た日本人か。」

と司令所に案内された裕翔の前に幹部と思われる女性が聞いてくる。

裕翔「はい。日本政府から派遣されてきました、自衛隊特殊部隊所属、葉山裕翔少佐であります。」

ヘリアン「ここの指揮をしているヘリアンだ。先の戦闘においての協力感謝する。見ての通り、我がグリフォンは現在、敵の傭兵から攻撃を受け、既に多くの基地を失い、此処が最後の砦となっている。しかし、戦力が既に乏しいため、亡命先を探していた。」

裕翔「そして、AR-15にその任務を託し、我々がそれに応える形になったと。」

ヘリアン「その通りだ。それで、脱出の手筈は。」

裕翔「はい。この基地にあるヘリポートから、我々がソ連から鹵獲したヘリを使い脱出を試みます。ある程度、飛べばヘリを放棄し、付近で待機している潜水艦でソ連領海から脱出し日本へそのまま向かいます。」

ヘリアン「なるほど。だが、敵を誰が食い止める。ヘリが来たとなれば、狙わられるのは確実だぞ。」

裕翔「そこは我々が・・・・・・。」

と話そうとした瞬間、

クルーガー「私が引き受けよう。」

と突如として、頭に包帯を巻き、左足を引きずり松葉杖でなんとか歩く大柄の男が現れる。

裕翔「貴方は?」

クルーガー「私はグリフォンの責任者である、クルーガーだ。こんな姿での挨拶で申し訳ない。」

裕翔「そうですか。敵を引きつける役目を受けるとの事ですが、私はその姿では厳しいと思います。」

クルーガー「分かっている。だが、このようになったのも私のせいだ。せめて、生き残った者を守るために責任を持って・・・・・。」

裕翔「責任を取るというなら、生きて責任を負って下さい。第一、その体で敵を引きつけようにももって3分です。そんなの時間稼ぎにもなりません。私は貴方の部下ではないので此処は私が引き受けさせてもらいます。」

クルーガー「だが・・・・。」

ヘリアン「クルーガーさん、私も彼の意見には賛成です。今、此処で貴方が戦場に出ても何の意味もありません。生きてこそ、責任を取ることができるものです。どうか、ここは彼に任せましょう。」

クルーガー「・・・・・分かった。だが、敵は多い。1人で抑えるのは不可能だ。1個小隊、・・・・・いや、AR小隊を君の下につけよう。」

裕翔「ありがとうございます。では、準備に入るので失礼します。」

と司令所を出ると、

裕翔「こちら、『デビル』。目標を無事に確保、ヘリによる回収を要請する。」

無線でヘリを要請する。

『了解した。5機送るが、撃墜を避けるため5分事に送る。最初の到着は30分後、それまでは現地点を確保し、維持せよ。』

「了解。」

と裕翔は無線を切ると、そのまま外へと向かった。

 

午前6時45分

「急げ!!」

「可能な限りの書類や機械を持ち出せ!!出来ないものは破壊しろ。」

脱出開始まで、残り15分まで迫る中、基地内は脱出準備へと移り、慌ただしくなっていた。そんな中、

裕翔「いいか。入口は1つ、さっき守っていたゲートだ。ここを俺を含めた6人で守る。」

裕翔はAR小隊を集め、防衛作戦を説明していた。

裕翔「まず、防衛ラインを3つ、設ける。まず、1つ目はゲート前のここだ。

2つ目は、ゲートの直ぐ内側だ。最後は更に奥のここだ。見た通り、この防衛ラインは一直線だ。だから、敵の動きも限られる。確実に仕留めろ。また、防衛ラインの地面には爆薬を仕掛ける。1つ、ラインを下げるたびに前のラインは爆破する。また、防衛ライン1の20メートル先にも何個か爆薬を仕掛けろ。分かったか。」

M4「分かりました。少佐。」

裕翔「よし、なら配置に着き次第、爆薬の設置にあたるぞ。」

の指示を出すと、AR小隊は配置につく。

 

午前7時

バタバタ

ドンッ

AR小隊が防衛ラインに着く中、1機目の脱出ヘリであるmi-17がヘリポートへと着陸する。そして、ハッチが開くと

ヘリアン「急げ、負傷者を優先に乗せろ。」

ヘリアンの指示の下、次々にグリフィンの職員が負傷者や機械を次々に乗り込んでいく。

そんな中、裕翔は

裕翔「始まったか。」

1人、ゲートの付近の哨戒塔に登り、見張りを続けていた。そして、基地の外を双眼機で見ると、

裕翔「来やがった。」

ゲートに向かってゆっくりと前進してくる敵部隊を確認する。そして、

パンッ

シュー

緑色の信号弾を空に向かって放ち、敵の侵攻開始を知らせる。そして、

タッタッ

裕翔は直ぐに下へとおり、

裕翔「準備しろ!!」

AR小隊と共にゲート前のバリケード裏に身を隠し、配置に着く。すると、

ザッザッザッザッ

機械らしき音が聞こえ始め、少しずつ大きくなっていく。

裕翔「何だ。この音は?」

とM24を構え、スコープで敵を確認する。すると、

裕翔「あれは、何だ?」

女の姿をした兵士が多数現れ、隊列を組み、迫ってくる。

M16「鉄血人形だ。」

裕翔「鉄血人形、確か先の大戦でロシアの戦力とかで活躍した自立方戦術人形事か。」

M16「そうだ。しかし、まだ稼働できる機体があるとはな。」

RO「間も無く、爆破ポイントです。」

と言われると裕翔はスイッチを取り出し、

ザッザッザッザッ

敵が爆破ポイントの上を通るのを待ち、そして、

裕翔「今だ。」

カチッ

ズドーン

スイッチを押すと同時に大きな爆発が起き、鉄血人形の破片が降り注ぐ。そして、

裕翔「ってーーー!!」

ダダダダダダダダダ

バンッ

バンッ

合図とともにAR小隊と裕翔は攻撃を開始する。

カンッ

ドサッ

そして、攻撃と開始と共に敵は次々と倒れていく。

ダダダダダダダダダ

AR小隊は、アサルトライフルの持ち前を活かし、的確な射撃と連射力を駆使して、敵を次々と倒していく。しかし、裕翔も

バンッ

カチャ

バンッ

カチャ

M24で的確に鉄血人形の頭を撃ち抜き、素早くコッキングを行い再び的確に撃ち抜く。これを繰り返し、敵の数を減らしていく。すると、

『1機目の離陸を確認、繰り返す1機目の離陸を確認。既に2機目も現場に急行中、防衛部隊をこのまま維持せよ。』

と無線が入る。

裕翔「よし、後は4機。このまま耐えるれば・・・・・。」

RO「伏せて!!」

ダダダダダダ

裕翔「・・・・ッ!!」

と突如、先程とは比にならないほどの弾が裕翔たち、めがけて飛んでくる。裕翔もギリギリ、バリケードの裏に身を隠した事で蜂の巣にされる事は免れる。しかし、

裕翔「チッ!!」

と裕翔はバリケードの裏から顔を覗かせ、敵を確認すると、

ガシャン

ガシャン

ガシャン

横一列になって四本足の機械が弾幕を張りつつ、近づいてくるのを視認する。

裕翔「ROと言ったな。あの蜘蛛もどきはなんだ。」

RO「アレは、マンティコア。装甲も火力もある厄介な鉄血人形です。」

裕翔「どうすればいい。」

RO「狙撃で真ん中の目を狙うしか。」

裕翔「分かった。俺がやる。援護しろ。」

と言うと

ガチャ

裕翔はM24を使い、

裕翔(風速による影響はない。距離は150。息を整え、狙いを捉え・・・・。)

カチッ

ダーン

パリン

カシャン

裕翔の放った弾は、見事にマンティコアの目を撃ち抜く。そして、裕翔は続けて

ダァッーン

ダァッーン

ダァッーン

そのまま残りのマンティコアも目を撃ち抜き、動きを止める。

裕翔「よし。」

とそのまま、再度スコープを覗こうとしたした瞬間、

パリーン

裕翔の顔に一気に火傷では例えられないほどの暑さと痛みが走る。

裕翔「・・・・・っ!!」

直ぐに裕翔は隠れ、顔を抑える。

RO「大丈夫ですか。」

と具合を見にくると、

裕翔「目は見えてる。おそらく、狙撃手の弾が俺のスコープを砕いたんだ。多分、怪我はその時の破片と弾が掠めた影響だろう。大丈夫だ。戦闘に戻るぞ。」

とP90を取り出し、

ダダダダダダ

直ぐに戦線へと復帰する。しかし、

ダダダダダダ

敵は鉄血人形の数を活かし、前進してくる。

裕翔「クソ、1ブロック後退!!援護する!!下がれ!!」

と指示を出し、P90で発砲し、AR小隊の後退を援護する。そして、

M4「後退完了しました。」

と報告がくると、

裕翔「援護しろ!!」

と指示を出すと、

バッ

隠れていたバリケードから身を出し、下がり始める。すると、

ダダダダダダ

次々と敵の弾が裕翔の付近に着弾し、溶けた雪が顔にかかる。そして、

ダッ

次のバリケード裏に隠れると、

裕翔「爆破する!!」

直ぐに次の爆破スイッチを手に取り、

カチッ

ドカーン

先程、隠れていたバリケード付近で爆発が起きる。こうして時間は過ぎてゆき、

 

10分後

『4機目のヘリが離陸。次が最後の便です。』

といつの間にか、撤退は進み、最後のヘリの報告くる。この時、裕翔たちは最終防衛ラインまで撤退していた。

裕翔「あと少しだ。」

と報告を聞いた。裕翔はそのまま攻撃を続ける。そして、

バタバタバタバタ

4機目の離陸から間も無く、最後のヘリが現れ、着陸態勢に入る。そして、それを見た裕翔は

裕翔「よし、最後のヘリのだ。各自、順次撤退!!ヘリに向かえ!!」

M4「援護します。」

とM4が援護を受け、裕翔達は後退を開始する。そして、最後のバリケードを爆破しようとした瞬間、

ダーン

ドサッ

裕翔の背後で誰かが倒れる音が聞こえる。

裕翔「・・・・・!?」

振り返ると、そこには左足を吹き飛ばされたM4の姿があった。そして、気付いたのは裕翔だけではなかった。

SOPⅡ「M4!!」

とSOPⅡが駆け寄ろうとするとが、

タタタタタタ

基地内に侵入し始めた、鉄血人形からヘリは攻撃を受ける。

『このままだと、ヘリがやられる。急げ!!』

とパイロットから無線で言われるが、裕翔は迷った。このままM4を置いて逃げるか、敵の砲火の中、危険を承知で助けるか。

裕翔「・・・・・。」

グッ

すると、

M4『私の事は・・・・良いので、撤退して下さい。私が時間を稼ぎます。』

と無線で伝える。

裕翔「・・・・・ッ。」

裕翔の拳を力が入る。そして、裕翔はそのままM4に背を向けるが、

裕翔(確かに、逃げるべきだ。1人のために10人以上の命を危険に晒すべきではない。だが・・・・・これでいいのか。逃げて・・・・俺は後悔しないのか。いや、俺は・・・・。)

と考え、そして

バッ

裕翔「1分だけ待ってくれ!!」

『何!?』

ヘリのパイロットに無線で待つように伝えると、裕翔は走ってM4の元に駆け寄り、

M4「えっ!?」

裕翔「いいから、撃ち続けろ!!」

左手でM4の肩を持ち引きずりつつ、右手でP90を撃ちつつ、ヘリの方に向かう。しかし、

パンッ

パンッ

鉄血人形は裕翔達を狙い撃つ。すると、

ババババババ

M16「援護しろ!!」

M16達も駆け寄ってきって

SOPⅡ「M4、肩を。」

と援助されつつ、ヘリに向かう。

そして、

ドサッ

全員がヘリに乗ると、

裕翔「乗ったぞ!!」

「了解!!離陸する!!」

遂にヘリは砲火の中動き出し、

バタバタ

離陸し、基地から飛びたった。そして、

裕翔「本部、脱出は成功。繰り返す、任務は成功、全員、無事だ。」

古田『了解。よくやった。後は我々が対応する君は予定通り、潜水艦へと向かってくれ。』

裕翔「了解。」

と無線を切ると、

M4「なぜ、助けに戻ったんですか。私、1人の為に。」

と聞いてくる。

裕翔「ただの気まぐれだよ。」

M4「そうですか。では、名前を教えてくれませんか。恩人として覚えておきたいので。」

裕翔「・・・・・葉山裕翔。そして・・・・・コードネームは『悪魔』だ。」

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ご愛顧いただきありがとうございます。去年から編集バババしていたのですが、色々とあり遅くなってしまいました。今後は可能な限り投稿していくのでよろしくお願いします。
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