龍の目を持つ悪魔(部隊創設編)   作:アニ督

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お待たせ致しました。第2話です。どうぞ。


第2話 1人から小隊へ

2091年11月10日

午前9時 防衛大学医学病院

コンコン

ガラガラ

古田「失礼します。こんな朝早くから申し訳ありません。」

この日、古田は朝早くからある人が入院する病院を訪れていた。そして、その人物は

古田「クルーガー殿。」

新ソ連の民間軍事会社グリフィンと代表を務めるクルーガーだった。そして、隣には副官のヘリアンの姿もあった。

古田「お怪我の方はどうですかな。」

とパイプ椅子に腰をかけ、古田は問うと、

クルーガー「問題ない。貴官達の救助から生き残った者達の治療まで感謝する。」

古田「それは満足して頂けて、こちらも嬉しい限りです。それでは今日、クルーガー殿の元に訪れたのはグリフィンの所有する戦術人形達についてです。」

クルーガー「なるほど。それで彼女達に何の問題が。」

古田「現在、先の戦闘でグリフィンの所有する殆どが大破し、現在は修理を待っている状況ですが、我が国での設備不足もあり時間はかなり掛かるとの事。唯一、残っているのは先の戦闘で我々の隊員と共にグリフィンの救出の時間を稼ぎを行ったAR小隊が隊長のM4A1を除いて無傷、そのM4A1も損傷は軽微なのです。しかし、彼女達の存在は我が国で市民として扱うべきかそうするべきではないかかなり、議論が分かれています。」

クルーガー「当然であろうな。」

古田「ですが、もし彼女達の存在が我が国において必要な者となれば、きっと考えは大きく議論は受け入れ側に傾くでしょう。」

クルーガー「古田殿。何が言いたい。」

古田「率直に言います。AR小隊を含めた戦術人形達を我々の正規軍のメンバーとして受け入れたい。」

ヘリアン「なっ!?」

古田「勿論、ただでとは言いません。クルーガー殿達を筆頭にしたグリフィンの職員達にはそれ相応の対価は支払います。まずは我が国において永久における移住権、および生活における資金や保障、家は全てこちらで賄いましょう。」

クルーガー「・・・・・もし彼女達を正規の軍として受け入れたとして貴官はどのように彼女達を扱うのですか。」

古田「・・・・・これは本来なら極秘事項ですが、現在我が国は隣国であるあなた方の祖国である新ソ連や大亜連合などの工作員にかなり警戒しています。ですが、工作員中には腕利きの魔法師も少なくない。なので、現在我が軍では、それらの工作員やテロ組織に対応した極秘部隊や緊急対応部隊兼ね組織を試験的にではありますが、編成しています。ですが、隊員はまだ隊長の隊員の1名が決まっただけで未だに小隊も完成していない状態です。ですが、彼女達ならその組織の隊員として受け入れれば、成果を挙げ続ければ、いつかはこの組織は必要とされ彼女達も陰ながら必然と必要な存在となる。そうなれば、彼女達も我が国で平然と我が国民として生きていく事が可能になるのです。どうですか。」

クルーガー「・・・・・元より、この話に拒否権はないのだろう。我々は本来殺されていた身。それを助けてもらった以上、対価を払えとの事だろう。・・・・・良いだろう。この件を呑もう。ただし、条件がある。」

古田「何でしょうか。」

クルーガー「今は彼女達を渡すのではなく、貸していると理解して頂きたい。そして、その組織には我々の優秀な隊員を1名、補佐としてつける。そしてその補佐には我々に定期的な報告を元に彼女達を上手く扱えているか、評価する。もしそれで、評価が我々の納得のいかないものであれば、その時は返してもらう。良いかな。」

古田「分かりました。そういう形でも構いません。ご協力感謝します。」

こうして、話は進みAR小隊を含めた戦術人形達は一時的に特殊部隊に貸し出される事になる。

 

そして、翌日

午前10時

東京 特殊部隊臨時基地

コンコン

裕翔「失礼します。」

任務からの休養から復帰した裕翔は、古田に呼び出されていた。

古田「来たか。先の任務では、よくやってくれた。怪我の方は。」

裕翔「軽傷でしたので、既に完治しています。それで話とは。」

と聞くと、

古田「今日から特殊部隊に新たな隊員が5名加わる。君の下に着くのでよろしく頼む。」

と古田は話すが、

裕翔「上官、その5名は使えるのですか。」

と裕翔は疑いの目を向ける。

古田「勿論、そこは問題ない。この5名は今まで危険な任務をこなしてきた精鋭だ。」

裕翔「それは自称でしたとは言いませんよね。」

古田「問題ない。隊員の名簿はここにある。」

と裕翔にファイルが渡される。すると、

コンコン

?「失礼します。」

とドアの向こう側からノックが聞こえてくる。そして、

古田「入ってくれ。」

ガチャ 裕翔「あっ!?」

と入ってきたのは、

M4A1「AR小隊、全員、着任致しました。」

先のソ連での戦闘で共にしたAR小隊と1人の金髪の女性であった。

古田「君も知っていると思うが、今後はAR小隊が君の指揮下に入る。後、もう1人、彼女が内務においての補佐を担当する。」

カリーナ「カリーナです。葉山少佐の補佐を任されてました。よろしくお願いします。」

と笑顔で挨拶してくる。

裕翔「・・・・・随分と俺が居ない間に勝手な事をしてくれましたね。」

古田「反対されると思ったからね。」

裕翔「現に今も反対ですが。」

と言うと、

SOPⅡ「何を!!」

とSOPⅡが飛びかかろうとするが、

RO「やめなさい。相手は上官よ。暴力を振れば問題なるわ。」

SOPⅡ「でも!!」

とROが止める。すると、

古田「葉山くん、君も分かっていると思うがこれは既に決まった事だ。今後は隊長としてしっかり励んでくれ。後、ついでに君の部隊専用の大型施設を用意した、ここに全て説明書が入っている。」

と新たにファイルが渡され、

古田「では、今後は彼女達をと共に任務に励むように。以上だ。後、これは命令だからね。」

裕翔「チッ・・・・。」

古田に釘を刺された裕翔はそのまま、AR小隊とカリーナ達と共に古田の執務室を後にする。

 

午前10時20分

特殊部隊臨時基地

裕翔「・・・・・。」

カリーナ「司令、今日はどのようにされるのですか。AR小隊の皆さんは、自分のお部屋で待機していますが。」

古田の執務室を出た後、裕翔達はそのまま、基地に向かい、AR小隊には、自分の部屋で待機を命じ、裕翔はカリーナと共に作戦室で基地の詳細について調べていた。

裕翔「・・・・・今日は特に何もしない。各自、明日からの訓練に備えるようにと伝えておいてくれ。後、明日の訓練内容を確認したい。」

カリーナ「えっ!?今日は何もしないのですか。」

裕翔「そうだ。それより、訓練内容を見せてくれ。」

カリーナ「わ、分かりました。」

とカリーナはタブレットを使い、モニターに訓練内容を表示する。

カリーナ「どうでしょうか。」

裕翔「・・・・・ただの室内戦で的を当てるだけか。」

カリーナ「はい。グリフィンではこれが当たり前でしたが。」

裕翔「変更だ。」

カリーナ「えっ!?」

裕翔「シュミレーターを使って敵は的ではなく、本格的な人に変えろ。後、内容はただの室内戦にはせず、建物を倉庫とし建物内には発火物を保管しているとする。」

カリーナ「えっー!?そんなの明日までには無理ですよ。この施設にはそんな高度なシュミレーションを作る機器がありませんよ。」

裕翔「なら、今から調達してくる。お前は、弾薬の用意だけしてろ。」

と裕翔は作戦室を後にする。

 

午後6時

裕翔は機器を持ち帰って後、カリーナと共に一からシュミレーションの設定を行い始め、既に7時間近くが経過していた。

カリーナ「司令、もう大抵のシュミレーションは完成しましたから、今日はこの辺で・・・。」

裕翔「もう少し、やっておきたい部分がある。先に上がってくれて大丈夫だ。」

カリーナ「でも、司令は歳の件もあるので早めに帰った方が・・・・。」

裕翔「あっ!?」

と裕翔はカリーナを睨む。

カリーナ「ひっ!?申し訳ありません。失礼します。」

と作戦室を出て行く。そして、残った裕翔は

裕翔「ハァ〜、なんで急に部下なんかを。」

と裕翔はシュミレーションの設定を一度止め、手元にあったAR小隊についてのファイルを手に取り、

裕翔「ふぅ〜ん。確かに、経歴だけみれば精鋭だな。これまで隊員が欠けたこともない。敵後方地点での情報収集、破壊工作。だが・・・・・明日、次第だな。」

と裕翔はファイルを置き、再びシュミレーションの設定に戻るのであった。

 

翌日

午前10時

準備室

SOPⅡ「ハァ〜、こんな朝早くからどうして訓練なのよ。私達はAR小隊だよ。実戦も積んでるし訓練なんて必要ないよ。」

RO「文句言わないの。ここでは私達は新人。上に従うのは当然でしょ。」

SOPⅡ「え〜。」

準備室に集められたAR小隊は朝早くから各自、自分の武器を点検し、裕翔が来るのを待機していた。すると、

裕翔「全員集まってるか。」

裕翔がM14EBRを持って現れる。

裕翔「これより、訓練を始める。全員、指示通りにサイレンサーは装備してるな。」

M4「はい。大丈夫です。」

裕翔「今後、実戦でもだが俺達は隠密を主に作戦を行う。だから、常にサイレンサーは用意しておけ。相手は主にテロリストなどの国の脅威となる組織だ。だが、これだけは言っておく。相手が人間でも同情などはするな。例え、降伏してようと殺す事を心がけろ。相手はそういったところに漬け込み、自爆などしてくる。そうなれば、自分だけではなく仲間も周りの民間人にも被害が及ぶ。いいな。」

AR小隊「了解!!」

裕翔「それでは、今回の訓練内容を伝える。内容は夜間におけるテロ組織の拠点を急襲し、敵の補完してる兵器諸共拠点を破壊する事。拠点は山岳の奥深くにある放棄されたキャンプ場。敵の数は不明。常に周りを警戒しろ。また、俺達は南西から侵入する。質問はあるか。」

M4「はい。」

裕翔「何だ。M4。」

M4「友軍の支援はあるのでしょうか。」

裕翔「ない。基本、俺達は支援無しで行動する。あったとしてもドローンによる情報共有のみだ。」

M4「わかりました。」

裕翔「他に質問はあるか。ないなら、2分後に訓練を始める。」

こうして、初の裕翔とAR小隊の訓練が行われ、結果は成功。訓練内容を裕翔とAR小隊は難なくこなし、敵を一掃し、最後は拠点内に爆薬を仕掛け、爆破したのであった。

 

午後3時

裕翔「ハァ〜。」

裕翔は訓練を終えた後、明日の訓練内容の設定、使用した弾薬数の報告書の提出、全て武器の点検などを終え、1人録画された訓練の映像を確認していた。

裕翔(動きや射撃に関しては問題はない。連携も十分に出来ている。だが、・・・・・。)

と考えていると、

ピッ

カリーナ「失礼します。古田司令から葉山隊長に報告が。」

カリーナが来て、ファイルを渡してくる。

裕翔「分かった。」

と裕翔はファイルを受け取ると、内容を確認する。そこには

裕翔(近いうちに国内において反魔法系組織によって唆された連中がテロをデモを起こす可能性があり。また、その際にテロも起きる事も考慮して、いつでも動けるように待機か。)

テロ組織の行動に関する情報があり、裕翔はファイルの内容を全て確認すると、

裕翔「カリーナ。近いうちに俺たちの出番が来る可能性があるM4達にいつでも動けるように伝えておいてくれ。」

カリーナ「分かりました。では、失礼します。」

とカリーナが居なくなると、

裕翔「・・・・・デモか。反魔法団体、日に日に増しているような気がするな。」

と呟くのであった。そして、葉山の指揮する小隊の出撃は直ぐにやってくるのであった。

 

3日後、

午前10時

国会議事堂前

「魔法は、平和である日本には不要だ!!」

「「「不要だ!!」」」

「魔法師を支持する政府を許すな!!」

「「「許すな!!」」」

指令から3日後、予想通りデモが起き、反魔法を掲げる団体が道路を埋め尽くし、議事堂前に押し寄せていた。そして、それに対抗するように警察の機動隊が横に何重の列をつくり、行く手を阻む。そして、そんな警察の中に、

裕翔「各員、デモ団体が来たぞ。情報通りなら、この中にテロリストが混じっている可能性がある。もし怪しい奴がいたら知らせろ。」

と裕翔は国会議事堂の正門前に停車している装甲車の上で伏せ、バイポットを装着したM14EBR型CADを構え、デモ団体の中を伺う。しかし、

 

1時間後

デモ開始から1時間が経つも動きはなく、ただデモ団体は議事堂に向けて訴え続けていた。

SOPⅡ『ねぇ、少佐。まだ見張らないとダメ。』

裕翔「ダメに決まってるだろ。いいから集中しろ。」

と無線では忍耐力が低いSOPⅡの文句が飛び交い、裕翔はそれを我慢しつつ、見張り続ける。すると、

ドカーン

「きゃー!!」

突如、デモ団体の最後尾から少し離れた箇所で爆発が起こり、団体は波となり、パニックを起こす。

「何事だ!!」

警察も動揺する中、

裕翔「各員、爆発が起きた!!各自、早急に犯人を探せ!後・・・!!」

と指示を出していると、スコープ越しに路地から左手に装備しているCADらしき物を操作する男を発見する。そして、

パスッ

「グッ!?・・・・くそっ!」

裕翔はその男のCADごと撃ち抜き、男は路地に逃げ込む。

裕翔「報告。構成員らしき男を発見。腕を撃ち抜いたが、逃走。魔法師の可能性がある為、注意しつつ追ってくれ。」

と無線で指示を出すと装甲車から降り、裕翔も男を追い始める。

 

一方、

バッ

M4「・・・・・。」

指示を受けたM4はカバーをかけて隠していた銃を取り出し、男を跡を追い路地に入る。すると、

M4「確か・・・・この路地に・・・・。」

ガタン

左手を押さえ、奥に逃げる男を発見する。

M4「動かないで下さい!!」

「チッ・・・・!!」

M4は警告するも男を逃げ始める。

M4「止まりなさい!!さもなければ、撃ちます!!」

と再度警告するも男は走り続ける。そして、

M4「・・・・・クッ。」

パスッ

パスッ

M4は2回引き金を弾くが、

タンッ

タンッ

弾は男に命中せず、男はそのまま角を曲がり、逃げる。

M4「こちら、M4。男を発見。追跡を続けます。」

裕翔『了解。相手はテロリストだ。生かしておく必要はない。早急に仕留めろ。』

M4「わ、わかりました。」

とM4は少し、戸惑いつつも返事し、そのまま男を追う。

 

午前11時7分

議事堂近くのパーキングエリア

「ハァ、ハァ、ハァ。」

爆発を起こした男は、M4に追いかけられながら、パーキングへと逃げ込む。しかし、

パスッ

パスッ

M4の射撃が次々と足元に着弾し、遂に

ダッ

「カァーーー!?」

男は倒れる。そして、

ガチャ

M4「降伏してください。」

「なっ!?」

M4「命の保障は我々がします。」

「・・・・・。」

M4「私も無駄に人を殺したいとは思いません。」

「クッ・・・・分かったよ。」

M4「・・・・・よかった。」

と男は持ってたピストルを床に置き、手を挙げる。そして、M4も安堵し、自分のライフルを下ろした瞬間、

ダァッーン

ドサッ

突如、銃声が鳴り響くと同時に男の額に風穴が開き、男は倒れる。そして、M4が振り返ると、

裕翔「・・・・・KIA。本部、犯人をKIA。直ぐに回収班を。」

とSIG P226を装備した裕翔が立っていた。そして、

裕翔「任務は完了だ。M4、戻るぞ。」

裕翔はM4に指示すると、

M4「何故・・・・撃ったのですか。」

と小さく話す。

裕翔「何だ。なんて言ってるんだ。」

M4「何故、殺したのですが!!」

とM4は怒りを露わにする。すると、

裕翔「言った筈だ。俺は仕留めろと。」

裕翔は冷静な顔で答える。

M4「でも、彼は降伏していました。」

裕翔「そういう、見せかけかもしれないだろ。」

M4「なんで・・・そんなのわからないじゃないですか。」

と言われると、

ドサッ

裕翔は男の腕を見せる。その腕には腕輪が付けられていた。

裕翔「これは遠隔式の自爆装置だ。本人意思関係なく、爆破可能だ。」

と裕翔は腕輪を取り、

ダァッーン

そのまま、腕輪を破壊する。そして、

裕翔「M4。この際にはっきり言っておく。もし今後も相手を殺す事を躊躇うくらいなら、この部隊をやめろ。お前には荷が重すぎる。俺達は人を殺す事でこの国の平和を守る存在だ。その事を踏まえた上で、考えろ。望むなら、他の部隊への転属についても話をつけてやる。」

と裕翔はその場を去って行く。そして、残ったM4は

M4「・・・・・。」

死んだ男の遺体から血で汚れた一枚の写真を拾い上げる。そして、その写真には男と共に映る妻と2人の娘と思われる人物が写っていた。

こうして、事件は終焉を迎えた。

 

午後5時

古田の執務室

古田「報告書は読ませてもらった。」

事件後、裕翔達はデモ解散と共に撤退し、裕翔はAR小隊を置いて1人、古田の元を訪れていた。

古田「今回もテロに関しては全て隠し、報道するつもりだ。爆発もガス管によるものだとしておく。」

裕翔「そうですか。」

古田「何か、あったのかな。」

裕翔「AR小隊のM4についてですが、彼女は自分の部隊には向いてないと思います。」

古田「何故・・・・そう思う。」

裕翔「彼女は・・・・・相手に対して感情輸入しすぎです。本日の主犯を殺すことに対して、アイツは躊躇いました。それは我々にとって命取りになる行為です。」

古田「そうだな。でも、それが人として当然のことだ。」

裕翔「人ですか、ですが彼女達は・・・・。」

古田「人形だと言いたいのかな。なら、何故君はM4君のことを彼女と呼んだのだい?君も彼女を人ととしてみてる。だから、彼女を一刻も早く抜けさせ、彼女自身が傷つくことを避けたいだろ。」

裕翔「・・・・・。」

古田「君の言うところも分かる。だが、今はこの部隊の存在意義が試されている時だ。それには人員も必要不可欠だ。現状、我々はやっと1個小隊の編成まで漕ぎ着けたが、それでも人手不足だ。私は今後、M4君達ようなロシアから手に入れた戦術人形人員を補おうと思っている。近いうちに新たな1個小隊を君に預ける予定だ。だから、今のうちに慣れるんだ。指揮官として自覚に。君にはその能力は充分にあると思うよ。」

と伝えると、

裕翔「・・・・・報告は以上です。失礼します。」

裕翔は誤魔化し、執務室を出て行く。そして、そんな裕翔を見て

古田「あの素直じゃない性格、誰に似たんだか。仕方ない、上官として少し、やる事をやっておくとしますか。」

古田は机の上に置かれた昔の部下達との写真を見て呟くのであった。

 

一方、兵舎では

ダダダダダダ

M4「・・・・・。」

ガチャ

M4が1人、シューティングレンジでひたすら、的を撃ち続けていた。そして、マガジン内の弾を使い切ると、予備のマガジンを取り出し、装填する。しかし、予備マガジンの隣には既に空になったマガジンが15個も置かれていた。

しかし、

ガチャ

ダダダダダダ

ちょうど、弾が切れたタイミングで

ガッ

M16「もう、今日はやめておけ。」

M16がバレルを掴み、銃口を強引に下げ、止めに入る。

M4「離して下さい。こうでも、しなければ気が収まらないんです。」

M16「報告書は既に見た。犯人を撃たずに降伏させようとしたらしいな。でも、命令は犯人の射殺だった。」

M4「M16姉さんもあの人の味方をするんですか!?」

M16「そうだな。今回の件に関してはアイツが正しい。」

M4「でも、彼には家族が。」

M16「分かっている。その男についても、お前の気持ちも。でも、あのまま、男を拘束しようしたら、きっとお前は・・・・死んでいた筈だ。」

M4「それでも!!」

と怒鳴ると、

古田「随分と元気な声を出しているね。」

M4・M16「・・・・・!!」

そこに古田が現れ、気付いたM4とM16は慌てて敬礼する。

古田「別に敬礼は必要ないよ。君達は葉山君と同様、特殊部隊。正規の軍としてはまだ認められていないからね。それよりも、先程、怒鳴っていたのは今日の件について不服な事があったのかな。」

M4「・・・・・。」

古田「すまない。堅苦しくし過ぎたかな。楽にして聞いてくれ。葉山君についてだが、彼がどうしてあそこまで冷酷になれると思う?」

M4「任務だからですか。」

古田「任務か。確かに、それもあるかな。でもね、そんな任務だけであそこまで人が冷酷にはなれないと私は思うよ。軍人と言っても彼はまだ子供だ。でも恐怖心や躊躇い、悲しみ、楽しいなど彼にはそれがない。何故か分かるかな。」

M4「すいません・・・・分かりません。」

古田「単純だよ。心が既にないに等しいからだよ。彼があのようになった始まりは彼が4歳の時、東京の銀座でその日、最悪に等しいテロが起きた。」

M16「東京・・・・銀座。もしかして、銀座虐殺事件。」

古田「そうだ。その日、大亜連合の工作員が市民に紛れ込み、突如として無作為に周囲にいた人々に対し、魔法や銃火器などで攻撃を開始した。犠牲者は約80名、負傷者は100名に及んだ。そして、彼の母親もその犠牲者の1人だ。そして、彼も左足を失い、右胸に風穴を開けられた。そこからだろう。彼が変わってしまったのは、でもね。彼に襲いかかった不運はそれだけでは終わらなかった。10歳の春に父を失い、そして、同年の秋には妹までもがテロに巻き込まれ、今は昏睡状態にある。今彼の心にはあるのはただ1つ、復讐だよ。」

M4「・・・・・復讐。」

古田「私にも彼と同い年の息子がいるが、彼を見てると改めて実感するよ。1つの事件だけでまだまだ先のある子供の未来をここまでに狂わせる事ができるのかと。・・・・・私は今まで彼の希望もあって1人での戦闘を許可してきた。しかし、軍とは1人で成り立つものではない。互いチームや仲間を信じ、背中を任せるものだ。そして、彼の背中を守れるのはAR小隊しかいないと思う。まだ、彼に思うところもあると思うが、もう少し彼を見てやってくれ。そうすれば、いつか君達なら彼の想いも分かると思うよ。」

と古田から聞かされ、この日は何事もなく終わりを告げた。

そして、2日後

 

午後1時

ヴーーー

再び裕翔とAR小隊のもとに出動要請がくる。

裕翔「1時間前の午後2時15分、東京、渋谷と港でテロ組織に武器を横流しようとしていた密輸業者の事務所に警察による捜査が入った。渋谷側の方は全て取り押さえたが、港側では一部がトラックで逃走、警察との追いかけっこの末、八王子の銀行に人質を取り立てこもっている。これに対して我々にも出動要請が出た。我々はこれに対して人質の確保、及び犯人達の制圧を任務とする。」

AR小隊「「「了解!!」」」

と言うと、

裕翔「行くぞ!!」

ガチャ

裕翔達は車から降り、規制線の中に入る。

 

午後1時30分

ガチャ

裕翔は作戦の詳細を警察から聞くと、裕翔はAR小隊がいるテントに戻り、

裕翔「作戦について伝える。まず、犯人は20人とかなりの数だ。全員、武装している。次に人質の数は11名。職員5名と一般人の6名だ。また、このうちの1名は5歳の女の子だ。そして、作戦はまず、最初に警察が動く、表の入り口に近づき、待機する。しかし、建物が3階建な為、上からの射撃が予想される。その際、向かいのビル5階でSATによる狙撃で援護が入るが、念の為、我が隊からも1人、加わってもらう。この任務に就くのはAR-15、お前だ。お前の狙撃スキルで警察の連中を援護してくれ。」

AR-15「了解。」

裕翔「そして、俺達は裏から侵入し、立て篭もるテログループの制圧と人質の確保に動く。編成は俺とM16、SOPⅡ、ROだ。M4は後方で待機、以上だ。作戦開始は・・・・

M4「待ってください!!」

裕翔「・・・・・何だ?M4。」

M4「何故、私だけ後方待機なのですか。」

裕翔「お前は、前回の作戦で犯人を撃つ事に躊躇った。そして、お前はまた躊躇うと思った。それだけだ。」

M16「それだけでって、お前。」

裕翔「今回は人質もいる。コイツが躊躇えば、人質にも被害が及ぶ。人質の中には子供もいる。1つの誤りが人質の命を危険に晒す。だから、それを犯す可能性のあるM4を外したんだ。話は終わりだ。5分後には15分後には動く。準備してろ。」

と裕翔が外に出ようとすると、

M4「少佐。今度は躊躇いません。だから、もう一度、チャンスをお願いします。」

M4は頭を下げる。

裕翔「・・・・・もし、少しでも躊躇する様子があれば、直ぐに後方へと戻す。それでもいいなら、ついて来い。」

M4「・・・・ありがとうございます。」

裕翔「既に時間が迫っている。爆発系以外のガジェットを用意しておけ。」

というと裕翔は準備に向かうのであった。

 

午後1時56分

『時間だ。これより、人質救出及び、犯人の確保にうつる。各員、予定通りに動け。』

無線から作戦開始が報告が入る。

ザッザッザッ

と次々に盾を構えた機動隊が銀行の正面入口に並び、

「前進。」

ザッザッ

とゆっくり一列に進む。すると、

ダダダダダダ

「敵の発砲を確認!!」

犯人達はすぐさま、敵に向かって発砲を開始、機動隊に向かって容赦ない弾丸の雨が浴びせられる。しかし、

ダンッ

「グアッ!!」

「クソ、狙撃だ!!」

狙撃部隊による攻撃が開始される。

 

銀行の向かい側のビル

「よし、命中。次は・・・・。」

パスッ

パスッ

「なっ!?」

SATの狙撃手が次の目標に狙いを定めようとした瞬間、敵が次々と隣で静かな銃声が聞こえるともに倒れていく。その隣で撃っていたのは、

AR-15「・・・・・。」

狙撃部隊の応援として参加しているAR-15であった。

パスッ

パスッ

「スゲェな、コイツ。」

AR-15「気になさらず、狙撃に集中してください。」

パスッ

と言うと、AR-15は再び、引き金を引くのであった。

 

一方、裕翔達は

ガチャ

裕翔「行くぞ。」

表で激しく銃声が響く中、銃声に紛れて、内部に侵入を開始していた。

(裕翔の装備)

メイン:ハニーバジャー AM013(MTDタクティカルドットサイト、タクティカルフォアグリップ、レーザーサイト、タクティカルライト装備付)

サブ:SIG M17(サイレンサー付)

その他:フラッシュバン、ブリーチングチャージ、スモークグレネードなど

 

裕翔はゆっくりとSIGを片手にゆっくりと扉を開け、

裕翔「クリア。」

入って直ぐに周囲を確認し、敵がいない事を確認すると、裕翔の背後からM4達もゆっくりと入る。そして、入って直ぐに廊下が裕翔が廊下を確認すると、

裕翔「・・・・敵が1人。」

先程まで裏口を見張っていたのか、正面入口を気にして、裏口に対し、背を向けている敵を確認する。すると、

サッ

裕翔「・・・・・。」

ナイフを取り出し、

コトッ

ゆっくりと敵の背後に近づき、

トントン

と敵の肩を叩くと、

「ん・・・・!!」

グサッ

振り返ると同時に敵の喉元にナイフを突き立てる。

ドサッ

裕翔「行くぞ。」

と倒れた敵には目も触れず、手で合図を送り、前へと進む。そして、

「クソ、また上の奴が1人やられた。」

「突入してきたら、人質を1人ずつ。」

遂にロビー内に集まった犯人達を確認する。そして、その近くには人質も目に入る。

裕翔「よし、敵はこっちに気付いてない。二手に分かれろ。M16とM4は俺と右に、SOPとROは左に。攻撃の合図は俺が出す。では、行動開始。」

と言うと二手に分かれ、配置につき始める。そして、姿勢を低く動いている途中、

裕翔「M4、合図の後、敵に向かって発砲を開始する。その時、敵がどんな顔をしていようと迷うな。それがお前や俺たちの命を救う。」

M4「・・・・・了解。」

と話していると、

RO『こちら、RO。配置に着きました。』

と無線が入る。

裕翔「了解。こちらも配置はほぼ完了した。」

と無線で伝えると、

裕翔「敵は8人、正面に2人、その後ろに3人。人質周りに3人。正面周辺はこっちがやる。RO達は人質の敵をやれ。」

RO『了解。』

と敵を確認すると、裕翔は指示出し、

裕翔「攻撃用意。」

と無線で言うと、各自、照準したまま、ゆっくり銃口を向ける。そして、

裕翔「撃ち方・・・開始。」

パスッ

パスッ

パスッ

パスッ

「・・・・!?」

「な・・・・!?」

合図と同時に各自の銃口が赤く光り、敵は5人一斉に倒れる。

「キャアー!!」

人質が悲鳴を上げると、

「クソ、後ろだ。いつの間に。」

ババババババ

敵も裕翔達に発砲する。

パスッ

パスッ

即座に裕翔は隠れ、場所を変え、発砲する。

裕翔「M16、援護しろ。M4と2人で前に出る。」

M16「了解。」

パスッ

パスッ

裕翔「M4、続け。」

M4「了解。」

と裕翔とM4は直ぐに前に出る。そして、

パスッ

パスッ

パスッ

と撃ちながら、前に出るが、

M4「・・・・・(迷よわない。躊躇わない。)」

と言いつつ、M4は裕翔に続くが、

M4「・・・・!!」

発砲する敵の顔が、M4のサイトに入る。

M4「・・・・。」

そして、M4の人差し指が引き金から離れる。その瞬間、サイトに捉えていた敵が、M4に気付き、

ババババババ

撃ってくる。しかし、

バッ

ドサッ

間一髪で裕翔がM4を肩を掴み、左の作業デスク裏に押し倒す。

M4「・・・・。」

裕翔「ハァ、ハァ。」

裕翔は必死だったのか、顔からは汗が沢山流れていた。すると、

ガッ

裕翔はM4のマフラーを掴み、

裕翔「迷うなと言った筈だ!!何故、引き金から指を離した!!」

と銃声の中、裕翔の怒号がM4の耳に響く。

裕翔「これ以上、躊躇うなら作戦の邪魔だ。ここに隠れていろ。」

とマフラーから手を離すと同時に、

「キャアー!!」

と悲鳴が響く。直ぐに裕翔が確認すると、犯人の1人が人質の女の子を抱き抱え、ピストルの銃口を女の子に向けていた。

「動くな!!動けば、このガキを殺す!!」

裕翔「全員、俺の指示なく発砲するな。」

と指示を出す。

「マイ!!」

と母親が近づこうとするが、

「来るな!!」

とピストルを向ける。そして、ゆっくりと地下駐車場に続く通路へと下がっていく。

「お前ら、そこから動くなよ。動いたら撃つからな。」

と下がっていく。

「ママー!!」

「マイ!!」

と手を伸ばすが、

RO「下がってください。」

ROが割って入り、母親を制止する。そして、犯人達は地下駐車場へ繋がるドア開け、降りていく。

裕翔「本部、犯人が子供を人質に地下駐車場へと逃走。」

『了解した。現在、機動隊もそちらに向かっている。現場を確保し、今いる人質の安全を最優先とする。』

裕翔「子供の方は、どうするのですか。」

『既に地下駐車場の出入口は我々の包囲下にある。出てきたところを、攻撃し、犯人達を捕える。君達は現場の確保を優先しろ。以上だ。』

と無線は切れる。すると、裕翔は

裕翔「M16、お前達はここに残り人質を守ってくれ。」

M16「分かった。でも、隊長は?」

裕翔「俺はあの子を助けに行く。」

RO「危険です。相手が1人とも限りません。」

裕翔「でも、行かなからければ、あの子は殺される。とにかく、ここを頼む。」

と裕翔が行こうとすると、

M4「私も行きます。」

とM4が言ってくる。

裕翔「お前には任せられない。ここに残って、警察が来るまで人質を守れ。」

M4「私が躊躇ったから、女の子が連れて行かれたんです。だから、お願いです。これは、私のミスが原因なんです。だから、そのミスの責任を取らせてください。」

裕翔「・・・・分かった。ただ、今度、躊躇ったらどんな理由があろうともお前を隊から追い出す。いいな。」

M4「分かりました。」

裕翔「なら、ついて来い。M16、ここを頼む。」

M16「了解。」

裕翔「行くぞ。」

と裕翔とM4は地下へと向かっていくのであった。

 

数分後、

「ママー!!」

「黙れ!!」

と怒号が響き渡る中、

裕翔「犯人と人質、見つけた。」

M4「どうしますか。」

裕翔とM4は地下駐車場の入り口のドアの裏に隠れ、犯人達の様子を確認していた。すると、

裕翔「俺が正面から敵に突っ込む。お前はこれを着て、側面に回り込め。」

と古いマントを渡す。

M4「これは?」

裕翔「着たら、分かる。」

と言われ、M4が着ると、

M4「これは!?」

M4の首から下が透明になっていたのであった。

裕翔「光学迷彩を使用したマントだ。お前はこれを使って人質を救助しろ。敵は俺が引きつける。タイミングはお前に任せる。」

と言うと、

タッタッ

裕翔は足音をたてつつ、犯人達の前に姿を見せる。その瞬間、

ダダダダダダ

犯人達は裕翔に向かって発砲する。

裕翔「クソッ。」

直ぐに裕翔は近くの車の裏に隠れる。そして、

裕翔「これ以上の抵抗は無駄だ。ここは既に警察と軍による包囲下にある。車で逃げても無駄だ。直ぐに人質を離して、投稿しろ。」

「黙れ!!こうなってしまった以上、俺達は死ぬしかないんだ。」

裕翔「そうか。なら、こちらも実力行使にうつるしかないな。」

パス

パス

パス

と発砲する。

ダダダダダダダダダ

パス

パス

パス

そして、激しい銃撃戦が始まる。

ダダダダダダ

パリン

パリン

裕翔「再装填。」

ガチャ

と裕翔は空になったマガジンを外し、新しいマガジンを装填する。すると、

M4『隊長、敵の背後を取りました。ですが、撃てば最悪、女の子に当たる可能性が。』

裕翔「確率的にどれくらいだ。」

M4『五分五分かと。』

裕翔「・・・・お前の判断に任せる。」

M4『えっ!?でも・・・。』

裕翔「俺からだと、人質をとっている犯人は狙うのは不可能だ。責任は俺がとる。だから、お前だけが頼りだ。お前の覚悟を示せ。M4。」

M4『・・・・・分かりました。』

と言うと、

ザッ

裕翔「・・・・。」

パス

パス

パス

立ち上がり、撃ち始める。

 

一方、

ダダダダダダダダダ

M4「・・・・・。」

M4は1人、女の子を人質に取っている犯人の背後で狙いを定めていた。

M4「私は・・・・迷わない。仲間の為に・・・・私にチャンスをくれた隊長の為に・・・・もう、躊躇わない。発射。」

パス

と放った弾は真っ直ぐ飛んでいき、

タンッ

「グァーー!!」

弾は犯人の左肩を貫く。

「キャア!!」

人質の女の子は犯人の腕から解放され、

M4「・・・・!!」

M4は直ぐにその女の子を保護する。

M4「大丈夫。怖かったね。」

と抱きしめるが、

「このクソが。」

気づいた犯人がM4に向けて銃口を向ける。

M4「・・・・・っ!!」

M4は犯人達に背を向け、女の子を守ろうと体制を移行した瞬間、

パス

パス

パス

パス

「ぐっ!?」

「ガッ!!」

ドサッ

突如として犯人達が撃たれ、倒れ始める。そして、その背後からは

Ro「敵排除!!オールクリア!!」

裕翔「M4と人質の状態を確認しろ。」

裕翔に加え、M16達が現れる。そして、

M16「M4、大丈夫か。」

と聞いてくる。

M4「えぇ、私は大丈夫です。・・・・・大丈夫、怪我はない。」

とM4は女の子に聞くと、

「・・・・・うん。」

と泣きながら女の子は答える。

裕翔「よくやった。」

と裕翔もM4の方に手を置く。すると、

SOPⅡ「隊長。コイツ、生きてるよ。」

と犯人達の生死を確認していたSOPⅡが呼んでくる。それを聞くと、

裕翔「人質を上に連れていく準備をしろ。」

M4「了解。」

と指示を出すと、SOPⅡの元に向かう。

裕翔「状態は。」

SOPⅡ「出血が酷いから、多分そんなには持たないと思う。」

裕翔「そうか。」

と聞くと、

裕翔「おい、貴様らは何が目的だ。どこを標的にしていたんだ。」

「・・・・・・ふん、・・・・それで答えると思うのか。俺たちは・・・・この魔法社会を革命をもたらす。それが成し遂げられるまで俺たちはこの革命を終わらせるつもりはない。・・・・・グッ・・・・・お前達は、気付かされる政府の犬がいくら戦おうと無意味だというこ・・・・とに。」

と息絶える。そして、死んだことを確認した裕翔は

裕翔「・・・・・司令部、報告する。人質を無事に確保。犯人は全員、KIA。これより上へと戻る。」

『了解。建物内は完全に制圧した。応援をこれより送る。』

こうして、銀行においての人質テロ事件は無事に解決したのであった。

 

5分後、

銀行前

M4達は人質の女の子達を連れて、地下から外へと出ていくと、

「マイー!!」

「ママー!!」

女の子の母親が駆け寄り、強く抱きしめる。

「良かった。無事で本当に良かった。」

と母親は涙を流す。すると、

「このお姉ちゃんが助けてくれたの。」

とM4の方を指す。

「本当にありがとうございます。娘を助けて頂いて。」

と母親は頭を下げる。

M4「いえ、私はただ・・・・任務を遂行しただけです。」

と話していると、

裕翔「特に大きな怪我は見られませんが、念のために病院に搬送をお願いします。」

「了解しました。」

と母親に付き添っていた警官に裕翔が引き継ぎを行う。すると、

「あの、日を改めてお礼を言いたいのですが。」

と母親が裕翔に言ってくるが、

裕翔「申し訳ありません。軍のルールで我々の所属は教えられません。ですが、お気持ちは受け取っておきます。」

と裕翔は敬礼する。すると、

「お姉ちゃん、またいつか会える。」

とM4に聞いてくる。それに対して、

M4「うん。いつかきっと、会えるわ。」

と笑顔で答える。その後、女の子は母親と一緒に救急車に乗り込み、病院に向かっていくのであった。そして、それを最後まで見送ったM4と裕翔は

裕翔「よし、これで俺たち仕事は終わりだ。装備を回収したら基地に戻るぞ。」

と歩き始めると、

M4「隊長。」

M4が突如、呼び止める。そして、

M4「チャンスをくださりありがとうございました。」

と頭を下げる。すると、

裕翔「一時はお前の戸惑いを心配したが、今回の件で覚悟が決まったんじゃないか。」

M4「・・・・・はい。」

裕翔「俺達は確かに人殺した。だが、それで多くの人の命と平和を守れる。少なくとも、お前のあの一発、あの子を救った。それを忘れるな。今後、お前達の事は、また上が決める。それまでは当てにさせてもらうぞ、AR小隊長、M4A1。」

M4「はい。」

とM4はしっかりと答えるのであった。

 

翌日、

午後2時

防衛省

古田は防衛省にて特殊部隊の経過報告及び、今後についての詳細を聞くために防衛省を訪れていた。

「古田君、君の試験部隊は今回の件に遂行により引き続き、様子を見ることになった。」

古田「まだ、正式な許可は降りないのですか。」

「上はまだ、結果に満足していない。」

古田「いくら、隊員が増えたのはいえ、まだ小隊としての出撃は2回のみ。これでは、まだ足りない。だが、先日の件で上は更なる基地における土地の提供、及びヘリや装甲車など装備の増強を約束してくれた。詳細は追って通達される。引き続き、頼むよ。」

古田「了解いたしました。それと、例の部隊はどうなっているのでしょうか。」

「あぁ、ドイツに亡命していた人形達か。確か、404小隊と言ったかな。」

古田「はい。彼女達が日本に着き次第、隊を率いる葉山の元に置かせます。」

「隊を率いてまだ、浅いのに隊員を増やして問題ないのかね。」

古田「彼ならやってくれます。」

「そうか。まぁ、手続きはしておく。頼んだぞ。」

古田「はっ!!」

と敬礼し、古田は防衛省を後にするのであった。

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




みなさん、どうもお久しぶりです。アニ督です。投稿が遅く申し訳ありません。今後も出来る限り早めに投稿するので今後とも温かい目で見守ってくださると幸いです。次は、2年生編の方を投稿する予定です。また、主人公に使って欲しいライフルやピストルはコメントなどで言ってもらえれば、候補として採用を検討させて頂きます。ですが、実在するものに限ります。それでは次回も楽しみに。
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