メロンパン対策スレ   作:呪霊

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(今回は掲示板要素は)ないです


5スレ目(大嘘)

 

 

 五条悟は焦っていた。

 

 星漿体の護衛と抹消という、一見すると矛盾している任務に就く彼と夏油傑の二人は星漿体・“天内理子”と接触後、最後の日まで学校に行きたいという彼女の要望を聞き入れ、校外で警護していた。

 

 そんな中、夏油が監視に出していた呪霊が祓われた。案の定起きた襲撃、だから側で監視させろと言っていたのだと悪態を付きながら五条は天内が居るはずの礼拝堂へと向かったのだが……。

 

「は?」

 

 そこで目撃したのは、倒れている真っ黒な人型。辛うじて息はあるようだが、意識は無い。

 

 周りの教師や生徒に聞けば、襲撃してきたこの男を生徒の一人が突然発光したかと思ったら男が黒焦げになっていたらしい。

 

 ──そして、その生徒は天内理子を連れ、どこかへ走り去ったと。

 

「ッ──クソが……!」

 

 しくじった。五条は直ぐ様携帯電話を取り出して夏油への連絡を試みる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「ああ、分かった。既にこの学校近隣まで索敵用の呪霊をばら蒔いている。それが反応していないということは、目標はまだ校内に居るはずだ」

 

「どうされました?」

 

「同級生の一人が術師だったようで、理子ちゃんを連れ去ったみたいです。“御坂美琴”という名に聞き覚えは?」

 

「そ、そんな……御坂さんが……!?」

 

 五条から連絡を受けた夏油がそう伝えると、天内理子の使用人・黒井は驚きを隠せない様子だった。

 

 その人物のことは天内からよく聞いていた。カッコ良くて頼りになる、憧れのクラスメイトだと──。

 

「まだ校内で潜伏している可能性が高い。すぐに探して──」

 

「その必要は無い」

 

 瞬間、視界に青白い火花が走る。

 

「ッ──!?」

 

 殆ど反射的な行動で、夏油は呪霊を呼び出し、自身を守るように覆わせる。防御用の準1級呪霊が消し炭になったのは、それとほぼ同時の出来事だった。

 

(電気……!? 速過ぎる、全く見えなかった……!)

 

「へぇ……運が良いわね。反応出来てなかったのに」

 

 バチバチと不吉な音が響く。視線を向ければ、この学校の制服を着た()()茶髪の少女が立っていた。

 

 その肩に背負っているのは、拐われた護衛対象。夏油は目を見開きながらも即座に相手が五条の言っていた()だと判断し、術式を発動──。

 

「んじゃ、次も防げるかしら?」

 

 しようとするよりも早く、少女の身体から電流が迸り、稲妻が空間を切り裂く。

 

 雷の速度は秒速にして200㎞。かつて最速の術師と謳われた男のスピードが亜音速の呪術界においてそれは領域展開を使用するまでもなく“必中”である。

 

「術式順転──」

 

 ただ一人を除いて。

 

「──“”」

 

 稲妻が夏油へ届くよりも先に、破壊的な引力が少女を薙ぎ払う。

 

「くっ──!?」

 

 抵抗する間も無く吹っ飛ばされた少女は、電磁力を操作することで地面に張り付き、どうにかこれの勢いを殺す。

 

「チッ……! しまった……!」

 

 少女の顔が歪む。背負っていた天内は自分から離れ、どこからともなく現れたサングラスを掛けた白髪の少年の手元にあった。

 

「逃げる為に先に呪霊張り巡らせている傑を潰しに来ると思って来たんだけど……当たりだったみてぇだな」

 

 五条悟、見参。

 

「悟……! すまない、助かった……!」

 

「天内連れて離れとけ。こいつは俺が相手する」

 

「っ、分かった」

 

 投げ渡される天内。危うく先程の呪霊のように消し炭にされていたことに夏油は己を恥じつつ、召喚した龍の姿をした呪霊に天内と黒井と共に乗って飛び去る。

 

「御坂、さん……何で──」

 

 その直前、微かに意識を取り戻した天内がぽつりと呟いた。

 

 五条はそれを聞き逃さなかった。

 

「……テメェ、どういうつもりだ?」

 

 唐突な問いに、少女は眉をひそめる。

 

「ずっと前から天内目当てで近付いてきたのか? わざわざ同じ学校にまで通って、随分と手の込んだことするじゃねぇか」

 

「は。見当違いも甚だしいわね」

 

「あん?」

 

「どんな妄想しているか知らないけど……星漿体の件は別に関係無い。そもそも知らなかったし。あの子は何てことのない、ただの普通の大切なクラスメイトよ」

 

 否定の言葉を受け、五条もだろうなと思った。星漿体を狙い、ずっと前から潜入していた呪詛師という可能性は一瞬脳裏に過ったが、にしては疑問点が多い。

 

 まず付け入る隙はずっとあったはずだ。にも拘わらず同化の日が近く、護衛任務が下るまで放置するなど余程の馬鹿でも無い限り有り得ない。

 

 となると、少女の言っていることは真実なのだろう。

 

「じゃあ、何で──」

 

「決まってんでしょ」

 

 天内を拐ったのか。そう尋ねるのを遮るように、バチバチと全身から青白い電流を迸らせながら少女は口を開く。

 

 同時に、空が荒れる。

 

「友達が人柱にさせられるってのに、見過ごせる訳ないでしょうが……!」

 

 その叫びと雷轟と共に、少女は突貫する。目の前の障害を排除し、クラスメイトを守る為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「おー、やってるわね」

 

 遥か上空にて。

 

 五条悟と電撃使いの衝突を、空を歩きながら見下ろす者が居た。

 

「あれが“39”……星漿体と友達だったんだ」

 

 白い軍服のような格好をした少女。それは五条達が天内と接触する際に撃退した呪詛師集団“Q”のものと多少改造が施されているもののほぼ同じものであった。

 

 当然だろう。彼女こそ現呪術界の転覆を目論む“Q”のリーダーなのだから。

 

「わざわざ意思表明して、律儀というか馬鹿というか脳筋というか……ま、お陰様で便()()出来そうなチャンスは回ってきたんだけど……」

 

 このままこちらに気付かずに下で戦っている二人とも()()()()()()しまおうか。そんなことを考えながら邪悪な笑みを浮かべる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 ──何が起きた? 

 

 学校から出て安全な場所へ移動している最中に発生した出来事に、夏油は目に見えて動揺していた。

 

 突如として襲い掛かる殺意。外部からではなく、抱き抱えている手元、護衛対象からの不意打ちはどうにか防げたものの完全に予期せぬものであった。

 

「お嬢様……!?」

 

 黒井も絶句する。大切な主の変貌に。

 

「一体何者だ、お前……!」

 

 冷や汗を掻きながら夏油は問う。目の前の光景は、あまりにも理解し難いものだった。

 

ん、この体はよく馴染む

 

 そこに立つのは天内理子──ではない。

 

 獣の耳を生やした白髪の整った顔立ち。しかし、その胴体は間違いなく天内理子のものと同一であり、華奢な身体には似合わぬアサルトライフルの銃口をこちらへ向けている。

 

 新たなる脅威が、彼らを襲う。





御坂美琴
 天内理子の同級生。
 友達を守る為なら呪術界も掲示板も躊躇無く敵に回せるし、実際に回した。
 元ネタと違ってロングヘアだったりする。

???
 呪詛師集団“Q”のリーダー。Qに入ったのは結構最近でその日に乗っ取って私物化した。
 制服が似てたからっていうクソ安直な理由で思い付いた。

???
 アビドススナオオカミ。とよく似た容姿をしている新手の怪異。こわい。アニメ面白かった。
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