アサルトリリィ Bouquet 本編改変ストーリー   作:ニュゼ

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第三話『絶たれぬ結び』

「…。」

 

目が覚めた。

 

見慣れた天井、そしてこの視角。

ぼんやりとしながらも、何となく医務室だということが分かった。

 

体は…正直起こしたくない。

 

動かさなくても、全身に痛みが残ってるのが分かる。

 

けど、せっかく起きて動かないままというのも、暇になってしまう。

 

そんなジレンマを感じてると。

 

「スー…。スー…。」

 

横から息を小さく吐く音が聞こえた。

 

首だけ動かして横を見ると、結梨さんが椅子に座って寝ていた。

 

相当な寝不足じゃなきゃ、背もたれもない椅子では寝れないだろう。

そこから察するに、私のことをずっと見てくれてたことを察する。

 

そこでようやくはっきり思い出した。

 

今思えば、信じられないぐらいの無茶をしていたのだと思った。

 

ボーっと結梨さんの顔を見ていると、奥から1人のリリィが出てきた。

 

「あ!共音さん!やっと起きたのですね!」

「え、えっと…。」

「前に一度、同じ医務室であなたの世話をした、2年の秦祀よ。」

「えっと…またお世話になります、祀様。」

「気にしないで。それより、そこにいる結梨さんは、起こさないであげてね。」

「え?」

「授業時間以外はほとんどここきてあなたのことを見てたから。私も結構ここに様子を見に来てたんだけど、それよりも多くの時間ここにいたみたいだから、おそらく寝不足なのよ。」

「…。」

「それと、共音さんはしばらく安静にね。この前も無茶したのに、2回目の無茶となると、疲労が残っちゃうから。」

「はい。」

 

そうした方がいいだろう。

 

「ん…んん…。…あ!!トモネ!!」

「え、ちょっと…。」

 

今起き上がった結梨さんが、私を見るなりすぐに、かつ優しく抱き着いた。

 

「ごめん…!なさい…!!私の…!せいで…!!」

「お、落ち着いて…結梨さん。」

「うぅ……うぅ……。」

 

結梨さんは、言葉を詰まらせながら、泣いてしまった。

 

私の胸にうずくまっていて顔は見えなかったが、それでも、彼女がため込んでいた不安を感じ取ることができた。

 

あまりにも号泣しており、私にはどうすることもできなかった。

 

結梨さんが泣き止むまで、私はただ静かに抱き返しつつ、待つことにした。

 

 

 

しばらくして泣き止んだ。

 

泣きすぎて疲れているはずだったが、結梨さんは涙を拭いながら起き上がった。

 

「落ち着いた?」

「…うん。」

 

まだ、申し訳なさそうな顔をしていた。

 

「結梨さん、心配してくれてありがとう。私は大丈夫だから。むしろ、あなたも助かって、結果的によかったじゃない。」

「…。」

「自分を責めすぎないで。結梨さんはヒュージと戦った。そして、私は結梨さんを助けた。それを喜ぶのも良いと、私は思うな。」

「…うん。…ありがとう、トモネ。」

「どういたしまして。」

 

結梨さんは、私に対してしっかりとした笑顔を見せてくれた。

 

この感じで思い出した。

 

この子は、私の妹に似ているなと思った。

だから競技会の時、心が落ち着かなかったのだと思った。

 

今回の無茶は、もう何も失いたくないという思いの元に、衝動的に動いていたのかもしれない。

 

なので、結梨さんを救えて満足だ。

 

あの後、祀様から体の状態を聞き、両足を負傷しているのが分かった。

おそらく、戦闘での行きと帰りで思いっきり踏み込んだときのものだろう。

 

そして、梨璃さんにもこの前言われたが、結梨さんの提案で、一柳隊に入ることになった。

 

私の能力は、二度も一柳隊のみんなの目の前で発動したこともあり、皆分かっていてあまり驚かれなかった。

 

配置はBZ、能力の性質上、安全な場所で他のリリィといる必要があるからという理由だ。

と言っても、今は安静のため戦力外だが。

 

それから、結梨さんも無茶したことでチャームが完全に壊れてしまったため、現在は戦力外となっている。

 

 

 

 

 

「さてさて…何から話しましょうか…。」

「すまんな、いろいろ引き受けてもらって。」

「いえいえ、とんでもありません。ただ、今回の案件は緊急とはいえ、私がやるようなことではないので、少し時間がかかってしまいました。」

「では…彼女、結梨くんについて、まずは話してくれるかな?」

「分かりました。」

 

理事長代理人、そして生徒会のリリィも交え、百由は咳を1つしてから話し始める。

 

「結梨さんがリリィであることは先日証明が完了しましたが、彼女のレアスキルについては未だ分かってません。デュアルスキラーの可能性もありますが、強化リリィでも成功例がないのと、結梨さん自身のスキラー数値が低いのとで、可能性はかなり低いかと。」

「ふむ。」

「ただ、戦闘でのポテンシャルはありますね。競技会の時も考慮すると、もう2度もヒュージ倒してるので。」

「なるほど。」

「えーと…次は、この前ヒュージの体内から取り出したチャームについてですが…。」

 

百由は持っているタブレットを操作する。

 

「あのチャーム、ダインスレイフの元の持ち主を調べたところ、最後に契約されていたのは夢結さんではなく、夢結さんのシュッツエンゲルの川添美鈴様でした。」

「…川添君か…。」

「甲州撤退戦の前までは、夢結さんがダインスレイフを持っていることは確認されています。しかし美鈴様は、戦闘中にその術式を瞬時に書き換え、チャームと契約したと思われます。」

「…そんなことが…本当に可能なの…?」

「…美鈴様がカリスマを持っていれば可能かと。」

「カリスマ…?いや…美鈴様は…。」

「そうえいば、カリスマには上位スキルの存在が予言されていましたね。」

「レアスキル…ラプラス…。相手の記憶にすら干渉できると言われている…。」

「ラプラスについてはまだ不明が多いですが、甲州撤退戦後に、美鈴さまはカリスマを使ってチャームの術式を瞬時に書き換えたのではないかと。ヒュージの様子が変わったのも加味すると、そこでラプラスとの関係もありそうです。」

「…なるほど…。」

「ダインスレイフに関しては以上ですね…。最後に…。」

「…。」

「共音さんについてですが…。」

 

百由様は、持っていた資料を取り出した。

 

「まず、彼女のレアスキルとサブスキルについてですが、戦闘を見る感じ予想通りですね。手を繋ぐことで相手リリィのレアスキルをコピーできる『タクトプロパゲーション』、チャームを介してヒュージに触れることで、マギの吸収と浄化、そしてヒュージの弱体化を同時に行う『ウィズエクスプロイター』。どちらも新たなスキルで名称も仮のものですが、ほぼ確定でいいでしょう。」

「ふむ。」

「そして彼女の戦闘能力については、まだ少し不明点が多いです。レアスキルを使った戦闘しか行ってないので、生身での戦闘技術はまだ断定はできません。ただ、自身のレアスキルとサブスキルはしっかり把握しているので、思い切りは良いように思えます。」

「ふむ…。」

「マギを一気に消費してしまう点がかなり大きいですが、フェイズトランセンデンスを同様に考えれば、他のリリィが補助することは可能であるため、完全に使えないというわけではないかと。」

「そこは、共音さんに克服してもらうしかないのですか?」

「現状はそうですね。共音さんのスキラー数値が低いのをチャームでカバーするのが、我々の今の限界ですね。」

「なるほど。」

「それと…彼女の過去、及び現在についてですが…。」

「?」

 

百由は少し言いづらそうに間を空ける。

 

「共音さんは、甲州撤退戦後から今までずっと、ゲヘナに付きまとわれているようです。」

「え…?」

「どういうことだね?」

「順を追って説明します。」

 

そう言って、百由は資料を1枚めくる。

 

「まず、甲州撤退戦との関連ですが、共音さんのもともとの住まいは甲州ではありません。しかし、当時、共音さんは運悪く甲州の実家にいました。これにより甲州撤退戦に巻き込まれてしまったようです。」

「なるほど。それは共音くんのお母様から聞いたものかね?」

「はい。そして当時一緒に来ていた妹さんを、共音さんは亡くしています。」

「…。」

「入学当時は、共音さんが記憶喪失である理由は、妹さんを亡くしたショックによるものとお母様から伝えられました。そして、その記憶喪失のせいで、半年間彷徨うこととなった。これがちょうど行方不明と言われていた時ですね。」

「ふむ。」

「けれど、よく調べると、いくつか違う点がありました。」

 

百由は、少しを言葉を詰まらせる。

 

「共音さんの妹さんが襲撃されたすぐ後、こことは別のガーデンのリリィが来ていたようです。これは、そのガーデンの命令から分かります。しかし、現在そのリリィは亡くなっているので、おそらく共音さんの妹さんを襲撃したヒュージにやられてしまったのでしょう。」

「…。」

「ただ、そのリリィが契約していたチャームが、甲州ではなく、共音さんの家の区域で発見されました。」

「…それって…。」

「…私でも理解しかねる領域ですが、共音さんはすでにその時からチャームを扱えたようです。」

「…年齢的に中等部時代だから、ありえなくはないけど…。」

「現役のリリィでもやられるようなヒュージを…その時の共音さんが倒すのは、考えづらいですね…。」

「…もしかして、レアスキルも…?」

「はい、その通りです。」

「…。」

「ゲヘナが目を付けたのはそこです。共音さんのレアスキル『タクトプロパゲーション』はデュアルスキルに、サブスキル『ウィズエクスプロイター』はドレインとアストラルガーターに似た挙動をするため、共音さんを研究対象にしようとしたのでしょう。ゲヘナの動きからもそのような推察ができます。」

「…じゃあ、半年間も見つからなかったのって…。」

「捕まっていたら、そんなすぐに返ってくるとは思えないので、捕まってはいないでしょうが…必死に、ゲヘナの手から逃れていたのでしょう。半年もの間。」

「…そんなことが…。」

「おそらく、生きた心地はしなかったでしょうね。一日中狙われている恐怖の中、助けもなく1人で半年間も過ごしたんですから。このことを思い出させるのは、相当に酷でしょう。」

「…。」

 

少しの間、沈黙が訪れる。

 

「お母様には、知らせた方がいいでしょうか。」

「…うむ。わしから連絡しておこう。」

「よろしくお願いします。」

 

 

 

 

 

安静期間が終わったため、一柳隊の部屋に入ってみる。

 

「失礼します。」

「ん?あら、共音さん。こんにちは。」

「こんにちは。」

 

部屋全体は、7人でちょうどくらいの大きさであるため、それ以上となると少し狭いかなと思う広さだった。

ただ、入れなくはない。

 

中央に大きなテーブルがあり、それを囲うようにソファがある。

 

今は2人だけしかいないようだった。

 

「私は郭神琳。よろしくね。こっちは同じ一柳隊でルームメイトの王雨嘉さんです。」

「よろしく。」

「立繋共音です。よろしくお願いします。」

「そんなかしこまらなくても、レギオンの中だけでも気を楽にしてはいかが?」

「…うん。」

 

ずっと張りつめっぱなしだったので、ここで力を抜いて楽にする。

 

「他の皆は?」

「梨璃さん、楓さん、二水さん、結梨さんは、おそらく授業ですね。夢結様は…百由様に呼び出されたと言ってた気がします。ミリアムさんはそれとは別の件で百由様のとこにいるでしょう。鶴紗さんと梅さんは、いつも通り昼寝ですかね?」

「たぶん、そう。」

「…。」

 

レギオンって、こんな感じなんだろうか。

 

まあでも、これぐらい緩い方が、私としてもありがたい。

 

「共音さんは、授業はないのですか?」

「今日はないですね。」

 

正確には、なぜか今日まで授業を免除してもらっている。

それぐらい休むべきほどの重症だったということだろうか。

 

「あ、そういえば、梨璃が共音さんにラムネを用意してくれてたような…。」

「あぁ、そうでしたね。」

「ラムネ…?」

「たしか…ガラス瓶にビー玉でふたをした、炭酸入り清涼飲料水、でしたわね。」

「その言い方…夢結様しかしないから…。」

「…。」

 

何だか会話を聞いていると、とても面白いレギオンだと思えてきた。

 

「はい、これ、梨璃さんからです。」

「これが、ラムネですか。」

「はい。」

 

何となく昔飲んだことがある気がする。

 

うろ覚えながらも開けることができた。

 

一口飲む。

 

「…ん。美味しい。」

「私も初めて飲んだ時、とてもおいしいと思いました。」

「この、シュワシュワとした感じがいいよね。」

 

2人とも、用意していたラムネを飲む。

 

それから、少しの間静かになる。

 

「あぁ、そういえば、ずっと誰かには話してみたいなと思ってたことがあるんでした。」

「?」

 

神琳さんが口を開く。

 

「私たちのレギオンって、今は結梨さんと共音さんも加わって、11人じゃないですか。この場合、ノインヴェルト戦術ってどうすればいいんでしょうね?」

「あ…確かに…。」

「それは、可能ではあると思います。」

「え?」

 

ちょうど、梨璃さん、楓さん、二水さん、結梨さんが帰ってきた。

 

「ごきげんよう、皆さん。」

「ごきげんよう。」

「ごきげんよう、梨璃さん、楓さん、二水さん、結梨さん。それで二水さん、可能ではある、というのは…?」

「ノインヴェルト戦術は、9人で行うのが一番効率がいい…というより、それ以上となると、マギ保有量が高い人か、マギの扱いが上手なリリィがいないと、負荷が大きすぎるんです。一方で、つなげばつなぐほど、威力は上がるので、強豪レギオンなんかでは、10人以上繋いだりします。要するに、不可能ではないって感じですね。」

「なるほど…。」

 

ノインヴェルト戦術は多くのマギを使う、というのは習ったことがあるため、納得できる。

 

「私たちのレギオンで、そのようなリリィって誰かしら?」

「夢結様、梅様、楓さん、神琳さんがそうですね。」

「なるほど。」

「とはいえ、マギ消費量が多いことは変わらないので、推奨はされないと思います。」

 

やはり、二水さんの説明は分かりやすい。

 

私も、参加できる日は来るだろうか。

 

 

 

 

 

ある日、百合ヶ丘女学院に突如として避難命令が出された。

ヒュージネストから射出された3つの球状物体が、百合ヶ丘女学院を狙っているというものだった。

 

こんなこと、今までで初めてだったので、戸惑いながら近くの山に避難する。

 

山に着くと、見た感じ全リリィが非難を終えている。

…ように見えたが…。

 

「梨璃さんと夢結様が…いない…?」

 

他のリリィの反応を見る感じ、それ以外のリリィは全員いそうだが、逆に何故この2人がいないのか…。

 

それと…。

 

「マギが…入らない…。」

 

ついさっき、3つの球状物体が落下し、広範な結界が生成された時から、私を含めた全リリィのマギが入らなくなっていた。

 

この状態だと、一般人と同等であるため、ヒュージと戦うことはできない。

 

結界の外であればマギを使えるかもしれないが、目的となるヒュージを狙うためには、どちらにせよ近づく必要がある。

 

もはやどうすることもできないと思っていたが…。

 

「あ、あれ!誰か戦ってます!」

 

ヒュージの周りで、攻撃の跡らしきものが何度か見える。

 

確かに誰か戦っているようだが、この距離では見えない。

 

だが、この状況で讃えるとなると、今この場にいないリリィだけということになる。

つまり…。

 

(梨璃さんと夢結様…。)

 

仮にそうだとして、どうしてあの2人はマギを扱えるのか。

マギを無効化するほどの強さを持つヒュージを2人で倒せるのか。

 

「あの、トモネ。」

 

後ろから、結梨さんが話しかけてきた。

 

「私、マギ入る。」

「え!?」

 

どういうわけか、結梨さんもマギを扱えるようだ。

 

バンッ!

 

同時に、遠くの方で銃声が聞こえた。

 

結界の外から、マギスフィアが放たれていた。

そして、そのマギスフィアは反対側ではじき返される。

 

ノインヴェルト戦術、結界の外ならマギを使えるという性質を利用した超遠距離型だ。

 

遠くからでは確証が持てないが、周りの反応的に一柳隊であることが分かった。

 

私と結梨さんは、はぐれた後に合流できなかったため、参加できなかった。

今から行っても、間に合わないだろう。

 

7人目から8人目、最後の2人につなげようとしたその時、ヒュージがマギスフィアを奪った。

 

ヒュージは知性がほとんどないため、このような行動を取るとは考えづらい。

その知性があるかのような行動から、このヒュージはそうとう特殊なのだろうか。

 

なんとか奪い返したようだが、明後日の方向に飛んで行ってしまった。

 

このままではノインヴェルト戦術は失敗に終わってしまう。

そう思ってたが…。

 

「いくよ!樟美!」

「はい!天葉姉様!」

 

アールブヘイムを起点として、さらなる連鎖が始まった。

ここからは10人以上、それどころか、全リリィが参加しているノインヴェルト戦術。

マギ消費量が多すぎるせいで、つないだリリィのチャームはすべて使い物にならなくなっていく。

 

まさに一撃必殺だ。

 

…それなら…。

 

「…結梨さん、私たちも加勢しますよ。」

「うん。けど、どうやって…。」

「この前の速度はまだ出せますか?」

「…!出せる!」

「じゃあ、行きましょうか。」

 

マギスフィアのため、あのヒュージを倒すために、最後の無茶をする。

 

 

 

「くっ…!重い…!」

「耐えて…!」

「うぅぅ~…!」

「行っけ~!」

 

ほぼ全リリィとつないだマギスフィアはとても重く、ほとんど制御がきかない状態だった。

 

最後、梨璃さんと夢結様につながないといけないが、それすらもままならないほどに。

 

(だけど、私たちならできる!)

 

「結梨さん!」

「うん!」

 

初め、結梨さんと手を繋ぎつつ、同時に縮地を発動する。

一気にヒュージに近づき、結梨さんの援護をもらいつつ、ヒュージに一撃を当て、マギを吸収する。

もう一度手を繋ぎ、今度は縮地とフェイズトランセンデンスを発動。

 

「いきますよ!結梨さん!」

「うん!」

 

高速でマギスフィアを連鎖させ、フェイズトランセンデンスの力で、最後の2人につないだ。

 

「「いっけええ!」」

 

マギスフィアかなり重かった。

しかし、コントロールは可能なレベルだった。

 

そして最後、梨璃さんと夢結様がフィニッシュを決めた。

 

 

 

 

 

あの後、3つの球状物体が射出されたヒュージネストを調べたところ、海の一部がなくなり、アルトラ級ヒュージがむき出しの状態になっていると分かった。

 

この戦いでリリィ側も大打撃を受けたので、アルトラ級ヒュージを倒し、ヒュージの出現を抑えようという判断になった。

 

それは梨璃さんと夢結様がダインスレイフを使ってやってくれた。

 

 

 

 

 

「ふぅ…。」

 

あのヒュージを倒した後、温泉が湧いていたため、学年関係なく入れることになった。

 

露天風呂のような場所、景色、湯加減は最高だった。

 

「ねえ、トモネ。」

「何?」

 

横にいる結梨さんが、話しかけてきた。

 

「トモネから、嬉しそうな匂いがする。」

「え?そ、そう?」

「うん。」

「あぁ…。」

 

図星を突かれたような声を出してしまう。

 

そういえば、結梨さんはこんな感じの特技を持っていたことを今思い出した。

 

「誰も、いなくならずに済んで、良かったと思っただけよ。」

「?誰もいなくなってないよ?」

 

意図が伝わらなかったのか、結梨さんは首をかしげる。

 

「リリィはヒュージと戦わなければいけない。それは、普通の人を守るためと、リリィを守るためでもある。私たちは、命のやり取りをしてる場にいるから、危ないリリィがいるなら、もちろん助ける。今回も、結梨さんの時も、全員を守ることができた。それは、とてもすごいことだなと思ったの。」

「うん。そうだね。」

「結梨さんは、まず自分の身も守れるようにね。」

「うん。」

 

そう言った後、残り時間もゆっくり湯につかり、温泉を堪能した。




 お楽しみいただけましたでしょうか。本家では一柳結梨が死亡してしまいますが、それを何とか助けるストーリーに改変してみました。主人公のレアスキルとサブスキルの設定は、正直アサルトリリィ感が半分くらいない気がしましたが、私はこれしか思いつきませんでした。主人公を強化リリィにしようとも思いましたが、私が何となく嫌でした。ほぼ自己満のような作品を、すべて読んでいただきありがとうございました。
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