もう一度あの時にまで戻ってきた...案の定死にましたね...
そして今回は説明会?管制塔での所長の説明をちゃんと聞く、とにかく情報を得る必要があるからね。
...今回は別のルートを試してみようと思ってるんだ、レフ教授から距離を取ろうと思ってね。
それに藤丸はまだ起きないか、やっぱ所長にビンタされる事が覚醒の引き金なのかね。
「この日我々カルデアは、人類史において偉大な功績を残します。*1」
激励の言葉か、正直人類云々に興味はないからさっさと本題を話して欲しい。
「所長激励の言葉は要りません、本題を話して下さい。」
「...そうですね、そうしましょう貴方達に使う時間が勿体無いですし。」
「「「「...」」」」
殴りたい
「高度な魔術理論によって創られた地球環境モデルカルデアス、これは惑星に魂があると定義しその魂を複写して作られた極小の地球です。*2
未来で人類史が断絶します、文明が崩壊しているのは確実でしょう。」
文明が崩壊?何も前触れもなく崩壊する筈がない...何でだ?それに俺の死に戻りは一度も崩壊した文明を見た事はない...
おかしい、何かがおかしい。
「質問いいですか?」
「あなたは?」
「レイシフト番号49番神崎麗です」
「一般の出ですか...チッ...
いいでしょう、時間のかからない範囲でならお答えしましょう。」
舌打ちしたぞ...怖いなこの人...
「その文明の喪失はゆっくりと進むモノなんですか?気が付かない内に進むモノですか?それか突如起きるモノですか?」
「魔術を知らぬ一般の出にしてはいい質問ですね、今回に限ってはゆっくりと進むものです。
レフ、カルデアの刻を動かして。
...この通りゆっくりと光が消えていっています」
カルデア凄いな...ゆっくりと時間が動いて...
それを操るレフって人も...
それと自分の感覚だが...
毎回唐突な死を迎えてると思うんだ、何故なら死んだ事すら確認できない唐突な死を迎えていたのだから。
...だとしたら道理が合わない
「チッ...
ありがとうございます所長、助かりました。」
「他にないですね、話を戻します。*3
半年間この未来消失の原因を究明しました、現在に理由がないのだとしたら原因は過去にあると。
我々はラプラスとトリスメギストスを用いて過去二千年までの情報を洗い出しました、今までの歴史になかったもの...今までの歴史に存在しなかった異物を発見する試みです。」
ん?異物...俺?
いや考えても意味はないか、後で考えよう。
「その結果ついに我々は新たな異変を観測しました、それがここ...特異点F西暦2004年の日本のある地方都市です。
ここに2015年までの歴史には存在しなかった観測できない領域が発見されたのです」
俺は生まれてから一度も東京から出た事がない...コレは俺ではないな...
「カルデアはこれを人類絶滅の原因と仮定し、霊子転移実験を国連に提案承認されました。*4」
カルデアは傀儡か?
...いやそれはない、なら傀儡だと感じさせる発言をする事はない。
確実に独立した組織であり芯がある組織だ、売られる事はないだろう大切にされる筈だ。
その点なら信用できる...ただし黒幕が居なければね...
その黒幕はレフ教授、そう仮定して今は動こう。
「これより一時間後初のレイシフト実験を行います、第一段階として成績上位者8名をAチームとし特異点Fへ送り込みます。」
へぇ優秀な人も居るもんなんだな...俺達はAチームを支援する感じか...
「後発組には伝えてありませんが彼らはカルデアから選抜されたマスター適性者です、Aチームは一ヶ月前からチームとして機能しています一人前の兵士と言ってもいいでしょう。
彼らAチームが先行し特異点Fにてベースキャンプを築き、後に続く貴方達の安全を保障する。
Bチーム以下は彼らの状況をモニターし第二実験以降の出番に備えなさい...ではクラインコスフィンの個人登録に移ります、あれは一人一基の物なので各自慎重に丁重に扱うように。」
でコフィン内で待機か、あの時だね確か。
「それとまだ質問あるの?ほらそこの遅刻した君!!特別に質問を許してあげます、首を傾げてるけど何が不満なの。」
あれ俺?
「俺ですか?」
「違うわよ隣の男と女よ!!」
両方の藤丸が寝てる...南無三...
「...どこのチームかしら?」
所長偉い堪えた...
所長に偉いって思う俺は何様なのかね...
「この寝坊助のIDは48と50ですよ」
凄い顔するな...所長さんも...
「配属先が違うじゃない!!一般協力者の...しかも実践経験も仮想訓練もなし?!
私のカルデアを馬鹿にしないで!!貴方みたいな素人を入れる枠なんてどこにもないわ!!
それと貴方!!貴方のIDは!!」
何か飛び火してきたんだけど...てか一度49番って言ったじゃん...
「49ですね...」
「...レフ!!
レフ・ライノール!!」
「ここに居ますよ所長、どうしました?そんな声高に何かありましたか。」
「問題だらけよいつも!!いいからこの新人達を一秒でも早くただき出して!!」
「あーそういう事ですか、ですが所長彼女も選ばれたマスター候補です。
確かに他のに比べて経験がないのでしょうけど...そこまで邪険に扱う事は問題というか...」
「何の経験のない素人を実験に投入する事自体が問題よ!!私のカルデアに何かあったらどうするの?!
ロマニにでも預けてせめて最低限の訓練を済ませてきなさい!!」
所長正論だね、想像以上にこの人は信用できるのかもしれない。
「それがですね...」
レフさんと所長が小声で話し合う、何を話しているかはよく聞こえない。
「...それ本当なの?」
「...確かです、間違いなく彼はこの場で一番の魔術師です。」
へぇ誰だろ一番の魔術師って...周りも凄いザワザワしてるし...
「貴方どこの魔術師の家系なのかしら?」
また俺かよ、魔術回路ないらしいんだよなぁ。
俺は魔術師の家系じゃないんだってそれに魔術も習ってないから使えないんだって...何だこの訳分かんない...
「俺は魔術師じゃないです...」
「資料によると、適性検査の時に測定不能の魔力量であった...と書いてありますが。
本当は一般からの選抜者ではないでしょう?どこの魔術師の家系ですか?
それに先程の質問もまるで世界が終わる事を予め知っていたかのような口振りでしたよね...」
うわ面倒臭い...勘いいな...
「彼をAチームに入れませんか?私から...レフ・ライノールから推薦させて下さい。」
「...レフが言うならばいいでしょう、ただし彼らに一度最低限の訓練を積ませなさい。」
レフって人は何で俺をそんな推薦するんだか...でもお前から離れると決めたんだわ...
「...まあ仕方ない命令には従うか、マシュ一度彼らを個室にまで案内してあげてくれ。」
「了解です、先輩達を個室まで案内すればいいのですね?」
「すまないね、私はレイシフトの準備があって同行できないんだ。」
「なに今回の実験は二時間程で終わる、その後に部屋を訪ねさせてもらうよ。」
「...わかりました、ありがとうございます。」
「なに礼には及ばないさ、君達は本当に運がいいからね。」
運がいい...ねぇ?
「それでは、先輩用の先輩ルームにご案内しますね。」
それはそれとて目隠れ少女のマシュが可愛い、先輩用の先輩ルームって語呂好きです。
案の定逃げられませんでした...あのレフって人怪しいややっぱ...
「医務室にも誰も居ない...」
終わった...ロマニさんが居ない...
あのレフとかいう怪しいオッサンが、色々云々って言っててた。
それで...ロマニって医務室に居る人には伝えてあるって、まあサボりだと判明した。
五分で着くと言われたのだが一向に来ない、そしてロマニって人を待ってる途中に医務室の壁が吹き飛んで怪我をした。
瓦礫の下敷きになって動く事ができないまま、火に飲まれ死に戻りが発動する。
似たような事を何度も繰り返した、同じ事を何回も繰り返した。
全てレフ教授と関わった結果でだ、俺にとっての疫病神と言っても過言じゃない。
疫病神だなうんあの自分の偶像と同類だ...