ガルパ 恐らくありえない小噺   作:白ノ宮

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登場人物

羽沢 つぐみ 高校2年

美竹 蘭 高校2年

話題:新メニュー

場所:羽沢珈琲店


つぐみ&蘭 新メニュー

つぐみ

「うーん...」

 

つぐみはテーブルに身を伏せながら唸っている。傍にあるノートには『新メニュー候補』とだけ書かれている。シャーペンはつぐみの手に無く、持ち主と同じようにテーブルの上に転がっている。

 

「つぐみ、大丈夫?」

 

そしてつぐみの対面にてアイスコーヒーをストローで飲む少女、蘭は心配するような雰囲気を纏いながらつぐみを見る。

 

つぐみ

「何にも...思いつかない...!」

 

「そ...そう...」

 

顔だけ上げて蘭の方を向くが、つぐみの瞳は淀んでいつもより暗く見える。それを見た蘭は若干引き気味になった。

 

つぐみ

「.........」

 

「......」...カラン...

 

普段であれば長い付き合いでもある二人の間柄であればこの程度の沈黙はどうってことないのだが、本日に限ってつぐみの纏う空気が暗いため、蘭が沈黙に耐えられずにアイスコーヒーを口にする。

 

しかし、飲む振りなのかコップの水位は変わっていない。なのでコップの中の氷がストローによって動いてコップとぶつかり合ってなる音が物寂しく響く。

 

つぐみ

「...あ」

 

「...どうしたの?」

 

つぐみ

「思い...ついた...!!」

 

「へぇ...」

 

思いついたと言う割にはつぐみの瞳は相変わらず淀んでおり、怪しい光を発している。

そのつぐみの様子に蘭は悪堕ちしたキャラを連想した。何か嫌な予感が蘭の体を駆け巡った。

 

「ねぇ、つぐみ。私そろそろ---」

 

つぐみ

「早速試作してくるね!蘭ちゃんはちょっと待ってて!」

 

「あ...うん」

 

嫌な予感の為にこの場を離れようとしたがつぐみに遮られ、蘭は撤退を失敗した。

やはりいつもと違う勢いのつぐみに蘭は悪寒を感じずにはいられなかった。

とはいえ、つぐみの料理の腕は良いので食べられないものは出さないだろう。

 

1時間後...

 

妙にやり切った顔のつぐみがテーブルに戻ってきた。彼女の手に持つお皿には試作メニューと思われる黒い何かが載せられている。

 

香ばしさと甘さが同居したような匂いが鼻腔に漂う。匂いだけでも分かる、『これは美味しい』と。

 

つぐみ

「ふふん、自信作だよ。蘭ちゃん、食べてみて♪」

 

「一応聞きたいんだけど、これ何?」

 

つぐみ

「うん?かりんとうだよ」

 

「だよね。じゃあ、いただきます」

 

完全に熱が抜け切ってないのか、ほんのり暖かいかりんとうを一つ手に取り口に運ぶ。

サクッとした食感と口内に広がる砂糖の優しい甘さと揚げ菓子特有の香ばしさのハーモニーが手と口を動かす。

 

気付けば皿の上のかりんとうはほぼ無くなっており、つぐみを見れば口角が上がっていることが分かる。

 

つぐみ

「蘭ちゃん一心不乱に食べてたよ?」

 

「まぁ実際すごく美味しいし、その...いいと思う...///」

 

自分がかりんとうを貪る姿をジッと観察されたという事実に若干恥ずかしくなり、赤面するも蘭はつぐみの腕を褒めた。

 

つぐみ

「なら、新メニュー決定だねっ」

 

こうして羽沢珈琲店に追加されたかりんとうは人気メニューの仲間入りを果たしたのだった。

 

--後日--

 

ふと蘭は風呂上がりに髪の水分を拭きながら体重計に乗ってみた。何か目的があったわけではなく、ただ乗ってみたかっただけである。

 

しかし、目盛りが指した数字は普段体重を気にしない蘭にとって衝撃を与えるには充分の物だった。

 

「凄い...増えてる...」

 

先日感じた嫌な予感はこの事だったのかと若干落ち込んだ蘭であった。

 




次回のホワイトデーのと比べたらまだ趣旨に近いと思います。こんな感じにどうでも良い会話をさせたいという私の思いからこのエピソードは出来ています。理想はもっとくだらない話です。

キャラ崩壊?ドンと来い!
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