どうやら俺のブルアカにドラゴンエンジンが搭載されたみたいだ。   作:スーさんFDP

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久しぶりの本編の投稿です。

よろしくお願いします。


第7話「ホシノウタゲ」

 

――時刻12時00分――

カイザーPMCビル前・・・・・

 

 

休日の深夜でありながらも、ビルの前には少なくない数のカイザー兵が武装をして立っていた。

先日の一連の爆破テロのこともあってか、カイザーもいつ襲撃がくるのか分からなかったので、ここ数日は自分達の会社を厳重に守っていた。

 

犯行時間も夜間であることから建物内にも兵が待ち構えている。

 

そんな厳戒態勢のビルに一台のワゴン車が近づいてくる。

 

「ん?何だ?」

 

そのワゴン車は黒塗りで特に武装もしていなかった。

走ってくる速度も時速20キロぐらいのもので、止めようと思えば止めれるほどの遅さだった。

 

カイザー兵は警戒しながら車両の前に立ち、銃を構える。

 

「おい!こんな時間に何の用だ!!」

 

1人の兵士が大声で走ってくる車に声を掛ける。

 

すると車はゆっくりと停車し、運転席の扉が開く。

 

「あ、あの~~速達便でお届けに上がりました~~」

 

出てきたのは宅配業者の格好をしたウサギの住人であった。

その姿を見た兵士はツーマンセルで近づき、業者に銃を向けながら安全装置を切る。

 

「おい、今何時だと思ってんだ!夜中の12時だぞ・・・」ドンッ

 

「ひいいい遅れて済みません!!」

 

傍にいたもう1人が怒りながら、業者が乗ってきたであろう車を蹴る。

 

「誰宛ての品だ?」

 

「え、えっとカイザー理事からのお品で、予約品を届けにきました。」

 

「予約品?」

 

「はい。こちらの箱に・・・」

 

「・・・おい運ちゃん・・・その箱、そこで開けろよ・・・おめえの手でな」

 

「ええ!お客様の荷物にそんな・・・!!」

 

「いいから!!・・・さっさと開けろ・・・」

 

兵士はそう言って、業者の眉間に銃口を当てる。

 

「ひいいい!!分かりました!!」

 

業者は命が惜しいのか懸命に段ボールの蓋を開け、梱包を剥がしていく。

すると出てきたのは大人のDVDのが一本入っていた。

 

「こ、こちらがお届け物です!!」

 

業者は慌てた様子で、お送り物をロボット兵士の前に差し出す。

 

「見ろよ・・・」

 

「ただのエッチなDVD・・・だな・・・」

 

「あの人・・・胸ちっこいのが好みなんだな・・・」

 

「あ、あのう~~」

 

「あ、ああ・・・良いぞあとでこっちが渡しておくから、もう帰っていいぞ。済まなかったな」

 

「は、はいぃ・・・」

 

警戒が解けたのか2人の兵士はDVDのパッケージに書かれている内容を見て、元の位置に戻っていく。

他に遠くでサポートしていた兵士達も配置に戻った。

 

「こんな時間に人騒がせだよな~~」

「おいあとで一緒に見ようぜ!もう理事の奴、退任させられてるし・・・」

「それもそうだな~~」ハハッ

 

 

 

 

先程の業者は車まで戻ると荷物を取り出したバックドアを開き、口元に隠していたインカムに声を当てる。

 

「こちら配置完了。いつでもいける」

 

『了解、派手にいけ』

 

「了解」ピッ♪

 

リモコンの様な装置を取り出し、安全装置のカバーし、スイッチを押す。

 

すると、車の後方部がイルミネーションのように光り輝き出す。

 

そんな光景に気が付いた兵士が後ろを振り返り、業者が何かをしているのを確認する。

 

「おい!お前なにしてっ・・・」パァン!

 

「な、てめぇ!・・ぶべらっ」パァン!

 

ウサギの業者は振り向きざまに自信の45口径サプレッサー付きのハンドガンをピンポイントで当て、倒していく。

 

その直後、黒い車の後方から数多のモーター音が夏場の虫の様に鳴くと、車から飛び出してきた。

 

飛び出してきたのはプロペラの着いたドローンであり、どれも遠隔操作されているようだ。

 

そしてドローンはPMCビルへと一斉に飛びかかり扉や窓ガラスにダクトへと勢いよく体当たりし、大きな音をたてて爆発する。

 

「うわあああ!!!」

「ほ、ほんb!!!」

 

近くにいた見回り中の兵隊は思わぬ爆風に勢いよく吹っ飛ばされる。

 

PMC本社ビルは瞬く間に爆炎に包みこまれ、建物の大きな入り口にぽっかりと穴が開く。

 

中にいた兵士も何事かと入り口の方へと向かう。

 

「おい、なにがあった!!??」

「襲撃に決まってるだろ!!」

「早く応援を呼べ!!」

「上階の奴らも呼べ!敵は正面から来てるぞ!!」

 

身構えていたとはいえ、突然の出来事に慌てる兵士達。

さらに正面から車のライトの様な光が3台・・・いや4台ほど、ビルに向かって猛スピードでツッコんでくる。

 

「正面から車・・・いや工業用の大型ダンプだ!!4台いるぞ!!」

 

「各自!正面の車両を攻撃しろ!!」

 

それに気が付いた部隊長クラスの兵士が他の兵士たちに指示を出す。

10名ほどが入り口の前に立ち、持っている武器を構え、射撃の準備をする。

 

しかしその瞬間だった・・・

 

コロン、カラララン~~~

 

彼らの足下に何かが放り込まれたのだ。

 

「・・・手榴弾だ!!にげ、!!」

 

ドカアアアアアアアアアアンンン!!!!!

 

二度目の大きな衝撃が建物の入り口をさらに広げる。

 

中に居た兵士達は銃を構えつつも、爆発でおきた煙をそっと眺める。

 

すると、煙の中から人影がそおっと写り出す。

 

「っち・・・煙たいな・・・」

 

その人影は煙の中をゆらりゆらりと気怠そうにしながら悪態をついて建物の中へと入っていく。

 

「・・・あっけなく入れたな・・・」

 

「おい、誰だ貴様!!ここをどこだと思ってる!!!」

 

入ってきた男の態度に兵士の1人が大声で問いただす。

煙が晴れ、そこに居たのは身長180cm近くある作業着姿の狼の獣人であった。

 

男の名は株式会社ティニス社長 尾形カズロウ。

 

尾形はツナギの作業着の胸ポケットから煙草を取り出すと、口に咥え火をつけて煙を吸い始める。

 

その間に兵士達は彼を取り囲むように銃を突きつけながら包囲し始める。

 

「フ~~・・・ああ?撃たねえのかよ?」

 

「貴様、質問に答えろ!!!!」

 

「はあ・・・ぬるいな・・・」

 

「おい聞いてるのか!!」

 

「・・・・・・じゃかしいわ!!!ボケッ!!!!!!!!」

 

「「「「!!!!!」」」」

 

突然の激高に兵士達はたじろぐ。

その瞬間、尾形は残像を残すかのような素早い動きで正面にいる兵士を蹴り飛ばす。

 

「ぐはっ!!」

 

「な、う撃てっ!!」

 

一瞬の出来事に驚く面々だが、気を持ち直し、銃の引き金を引く。

 

「しっ!!」ガシッ

「うわッ!」

 

ババババババババッ!!!!

 

「ギャッ!!!!!!!!やめっ!!」

 

尾形はすぐ近くにいた奴を掴みその兵士を盾にする。

 

「!!!!」

 

「とろいんだよ!!」

 

「「ぐわぁ!!」」

 

銃弾がやんだ後、尾形は2人の兵士に向かって跳び蹴りをかまし、3メートルほど吹っ飛ばす。

 

「こんなもんかよ!!」

 

さらに跳び蹴りの反動で反対側にいた兵士の首を蹴り飛ばす。

 

「ひ、くるな・・・くるな・・・!」

 

最後の1人になった兵士は怯えながら銃を乱射し始める。

 

尾形はその兵士に向かって、ゆっくりと歩みよる。

何発か尾形の頭や肩、腹に当たるが気にもとめずに前へ進む。

 

「ひいいい」カチカチッ

 

乱射したことで弾切れを起こしたが、怯えて空撃ちを続ける。

 

尾形はそんな兵士の前に立ち、つまらないような目で見下げる。

 

「・・・・・・」

 

「た、助け・・・!!」

 

「くたばれ」

 

「ぐほぉぁ!・・・・・・」ガクッ

 

尾形は懇願してきた兵士の言葉を捨てるように拒否しながら、頑丈な鉄製で出来た兵士の身体の腹に蹴りを貫通させ、トドメをさした。

 

「ちっ・・・折角の復讐なのに張り合いがねえな・・・」

 

心底つまらないといった様子の尾形。

その直後先程まで、こちら向かっていたダンプが建物前に止まり、荷台から尾形と同じ作業服を着た獣人にロボットがぞろぞろと降りてくる。

 

「社長!ご苦労様です!!」

 

声を掛けてきたのは、ティニスの受付を担当しているロボットだった。

 

「おう、前山・・・準備は良いか?」

 

「はい!」

 

「ようし・・・お前ら!!!今からこの建物の爆破に取りかかる!!!これを持って、俺たちの・・・アビドスの住人としての復讐を遂げる!!!」

 

『はいっ!!!!』

 

尾形の言葉に後ろにいる社員一同は大声で返事をする。

 

「まだ建物にはカイザーの連中がぎょうさんいる!!半分は俺と連中の後始末を!!残りは全ての階に爆弾をしかけろ!!!」

 

『はいっ!!!!!』

 

「そんでもって、終わったら自首じゃあああ!!!分かったかぁ!!!!」

 

『はいっ!!!!!!!』

 

「よっしゃあああ!!!かかれーーー!!!」

 

『おおおおーーーーー!!!!!』

 

尾形の突撃の合図にい一斉に建物になだれ込むティニスの社員。

 

「侵入者だだああ!!!迎撃しろ!!」

 

『了解!!!』

 

一方、ビルの上の階や別の所から、待機していた兵士達も迎撃を開始した。

 

 

ここにカイザーコーポレーションPMCビルにて開戦の狼煙が上げられた。

 

 

 

 

 

 

 

“あとどれぐらいで着く?”

 

「あと一分も掛からないよ!!」

 

先生の言葉に運転しているラブが声を張り上げて答える。

 

『先生、こちらアビドス並びにシャーレ、突撃の準備はいつでもOKです!』

 

無線でアヤネが状況を報告する。

 

『先生、こちら爆破解体班です。いつでも大丈夫です』

 

別の無線からリコが状況報告をする。

 

“よし、作戦どおり俺とワカモにラブ、シャーレとアビドスのメンバーで中のティニスの社員とカイザーの兵士を制圧した後、リコたち爆破解体班で爆弾の解除をし、この事件を終わらせる!!そしてホシノもこの中に居るはずだ。きっちり連れ戻させて貰う!!”

 

「「はい!!!」

『はい!!!』

 

同じ車両に乗っているワカモとラブ、無線を聞いている残りの生徒達全員が元気よく返事をする。

 

「先生!!もうつくよ!!うわっ・・・」

 

「これは・・・すご炎ですね・・・」

 

“ああ・・・だがビルはまだ爆破されていないようだ・・・”

 

フロントガラスから見えたのは、カイザーPMCの大きなビルの一階付近が爆破か何かやられた影響で大きく燃えさかっているという光景だった。

 

“入り口の方に車が停まっているな・・・”

 

入り口には、大型のトラックが、塞ぐように止められている。

 

「あのままじゃ中に入るのに邪魔になりそう」

 

「でしたら、お任せを・・・」

 

ワカモはそういって、ある物を手に取りながら、窓から飛び出て、車の上に飛び乗る。

彼女が取り出したのは、無反動砲と呼ばれる戦車に攻撃するための対戦車弾である。

 

狙いを定め、息を殺し視線の先にある車両に目掛けて発射する。

 

ドォオオオオン!!!!!

 

発射された弾はそのまま、入り口を塞いでいた車両を吹き飛ばす。

 

「フフ♪良い光景ですね♪」

 

“・・・・・・”

 

「ナイス姐さん!!到着!!」

 

ワカモのファインプレー?に微妙そうな顔をしながら、先生は停まった車両から降りる。

 

“よし、行くぞぉ!!”

 

『はい!!!』

 

いつ爆破するかも分からないので、時間を惜しみ、そのまま中に突撃する一同。

後ろからも、シャーレの生徒達にシロコ、ノノミ、セリカが続いて突撃する。

 

 

「おらあ!!死に晒せ!!!」

「ふざけるな!そっちこそ!!」

「ぐあああ!!」

「がはっ!!」

 

建物の中に入ると、巨大なエントランスの中では地獄の様な光景ができていた。

 

ティニスの社員達とカイザーの兵士達による撃って殴っての大乱闘。

当たりには血を流して倒れている者に身体のパーツが吹き飛んでいるロボット等が転がり落ちていた。

 

 

「随分暴れてるね・・・」

 

“仕方ない・・・ワカモ”

 

「はい♪仰せのままに♪」

 

先生からの言葉にワカモは嬉しそうに返事して自身の愛銃を構える。

 

「そ~れ♪」

 

バコォォン!!

 

可愛らしい声と共にワカモの手に持つ銃から大きな爆発音が鳴る。

放たれた弾丸は前方にいたロボット兵士に当たり、そのまま吹き飛ばす。

 

「フフフ♪」

 

「うわあ良い笑顔・・・」

 

“俺たちも突入するぞ!”

 

「了解!」

 

 

 

 

 

「おりゃああ!!」

 

ラブは持っていたショットガンの銃身を持ち、バットの様に振り回し、ティニス、カイザーの連中関係無く、ボコりはじめる。

 

周りの兵士達がラブに向けて銃を構えるが・・・

 

“邪魔だぁ!!”

 

「ごふうぅ!!」

 

兵士の頭を殴り飛ばし、そのまま兵士は気絶した。

 

「先生、ナイスッ!」

 

“・・・フッ・・・”

 

「それにしても、大混乱だね・・・」

 

“ああ、一刻も早く終わらせねえと・・・”

 

その時だった・・・・・・銃弾や激しい殴り合いや人の怒号が響き渡る室内にて、一人の男が叫んだ。

 

 

「先生・・・・テメエ、何しに来やがったああああぁぁぁ!!!!!」

 

“尾形・・・・・”

 

 

復讐の狼と一匹の先生()が相対する。

 

 

 

 

 

 





先生のここでの二つ名はやはり連邦生徒会長の龍ですかね?

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