どうやら俺のブルアカにドラゴンエンジンが搭載されたみたいだ。 作:スーさんFDP
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“ふう・・・最近はキヴォトスの外からの飯や遊びが増えて、中々愉快になってきたな・・・“
本日、先生は書類仕事が少なく、早めに終わらせて、外を散歩気分で歩き回っていた。
近頃、先生が来た影響か、色彩事件で色々あった影響か、外からの娯楽がキヴォトスに入ってくることが多くなった。
“少し、懐かしい感じだな・・・ん?”
気分良く、散歩していると、ある物が目に映る。
“ん?なんだ?”
先生の目の前にはラーメンの飾りを着けた巨大なハッサクが地面に転がっていた。
これが運命を変える出会い?となること思いもしなかった・・・・・
“・・・・・思わず、持って帰ってしまった。”
シャーレの執務室には、先程の巨大なハッサク・・・では無く
“まさかゆるキャラの衣装とはな・・・”
先程の巨大なハッサクはゆるキャラの衣装の一部であり、他の衣装も近くに落ちていた。
どうやら近くのゴミ箱から風の悪戯か、飛んできたようだ。
最初は先生も、片付けて、元の位置に戻そうとしたが、何かのシンパシーを感じてか、シャーレに持ち帰ってしまった。
“それにしてもこいつの名前はいったい・・・ん?何だこれは?”
ハッサクの頭を入れる部分からポロリとメモ用紙がポロリと落ちてきたのを拾い、メモを見る。どうやら、カンペ様の紙の様だ。
“カンペか・・・そうか、こいつは尾道のヒーロー、小野ミチオ・・・
“少し暑いな・・・・”
何を思ったのか、先生はそのゆるキャラの衣装を着てしまった。
何故だか分からないが、遠い遠い海辺の田舎町の光景を思い出す。
“少し動きづらいはずだが、何故だかしっくりくるのはなぜだ?”
自分でも分からない感触に不安と懐かしさを感じつつ、少し外に出ることにした。
ヒソヒソ
「な、何かしら・・・?」
「さ、さあ・・・?」
道行く人たちに指を指されつつも、堂々と道の真ん中を歩く先生基、ミチオ。
“勢いよく、シャーレを出てしまったが・・・冷静になってみると、目立つな・・・この格好・・・”
少し歩いて、冷静さを取り戻したのか、シャーレに戻ろうかと悩む。
しかし、そんな時、近くで子供の泣き声が聞こえた。
「うえ~~~ん!」
“ん?”
泣いている子供が居たのを視界に写すと、彼女の近くの木の上に風船が引っかかっている。
どうやら、風船を放してしまった様だ。
“仕方ないな・・・はあっ”
とても着ぐるみを纏ったとは思えない跳躍力で、木の枝に引っかかった風船を手に取り、地面に着地し、泣いている少女の元に行き、目線を合わせるかのように、膝をついて、風船を少女に渡す。
“ほら、もうなくすんじゃ無いぞ”
「ぐすッ・・・うん、ありがとう!はっさくさん!」
“ふっ、俺ははっさくじゃない。小野ミチオだ。よろしくミチー!”
「ふふ♪変なの♪ ありがとうね~ミチオ君!」
泣き止んだ少女はお礼を言って、その場を去って行った。
“・・・何だ、今のよろしくミチーは・・・まあ、あの子が笑顔になったから良かったか・・・”
少し腑に落ちない様子であったが、泣いていた子供を助けれたとして、良しとするのであった。
“さて、これ以上変なことに巻き込まれないうちに・・・”
「わああ!!!火事だあああ!!!!」
“!!!!!”
突然の大声に振り向くミチオ。
大声の方へ向かって走る。
たどり着くと、視線の先には8階建てのマンションの6階のベランダから大量の煙が出ている。
しかも、隣のベランダにはまだ4歳くらいの小さな女の子が煙りに咳き込みながら、ベランダの手すりに掴まり、助けを求めていた。
「おい、女の子が逃げ遅れてるぞ!!」
「だ、だれか!早く消防車・・・救助を!!!」
多くの喧噪が飛び交う中、ミチオは周囲を見渡す。
まだ、ヴァルキューレも消防隊も到着していないところを見ると、火事が起きて間もない出来事の様だ。
“このままじゃ不味いな・・・”
「R2」観察しろっ!
“マンションの入り口には、逃げてくる住民で溢れかえっている。”
“避難用のはしごは・・・ダメだ。非難している住民が使っている!”
“!!あの雨樋を使って向かうしかない!!”
“よし!待ってろ!!”
ミチオはベランダ横にある雨樋を使い、棒登りの要領で、スイスイと登っていく。
“よし、たどり着いた!無事か!?”
「ふえぇ~~ん!!おかぁさ~ん!!」
女の子は怖くて泣いているが、目視した限りだと大きな怪我はしていないようだ。
“まずは安心させないとな・・・ごほんっ・・・こんにちはミチー!”
ミチオは女の子を怖がらせないよう、少し易しめな声で、身体を横向きにし、両手を曲げつつ左手を上に右手を下に膝を曲げつつ、変なポーズを取りながら、挨拶をする。
「ふえ・・・」
唐突なはっさくのゆるキャラが現れたことで、泣き止む女の子。
“君を助けに来た。”
「おじさん・・・誰・・・?」
“俺か・・・、チャーミングなはっさくフェイス・・!おしゃれな尾道ラーメン帽子・・・!
キュートな魚のポシェット!漁師の心意気・・・クールな長靴!
イカしたナウい「ONO」トレーナー・・・!
俺こそが尾道、いや、キヴォトスのヒーロー・・・小野、ミチオだ・・・!!!”
じゃ~~~~~~ん~~~~!!!!
隣のベランダが現在進行形で燃えさかる中、女の子を泣き止ませる為に突如として、頭に浮かんだ台詞を言いながら、お決まりのポーズを取るミチオ。
それを見ていた女の子は・・・
「わああ~~かっこいい~~~♪」
“ふっ、良い笑顔になったじゃないか・・・さあ俺に掴まるんだ。”
「うん!」
女の子は元気よく返事すると、ミチオの腕にギュッと掴まる。
掴まったのを確認すると、片腕で女の子を抱きかかえ、ベランダの下を見回す。
先程よりも、人は増えたが、ヴァルキューレや消防隊はまだ来ていない様だ。
しかし、隣のベランダから煙りだけでは無く火の粉も飛び始めている。
どうやらあまり時間は無いようだ。
“仕方ない・・・アレを使うか・・・君、ちゃんと掴まってるんだぞ!”
「分かった!」ぎゅうぅ!
“よし、飛ぶぞ!!”
ミチオがそう叫ぶと、6階のベランダから勢いよく飛び上がる。
「わあああ!!!!」
様子を見守っていた下にいる誰かが大きく叫ぶ。
“とう!!”
ミチオがそう叫ぶと、左手に着けていたウタハ特製の腕時計型ガジェット「スパイダー」から糸が飛び出し、近くの街頭に絡み、そのままスイングする。
“よっと”
ストッと落下の勢いを殺し、着地する。
『わあああああああああ!!!!』
『すげーーなんだあのゆるくないゆるキャラ!!』
『格好いい!!!』
すると、周りの人々から歓声が上がった。
ミチオはその歓声を浴びつつも、抱いていた女の子を地面に降ろす。
「ありがとう~!はっさくおじさん!!」
“ふっ、よく頑張ったな。あと、俺はミチオだ。”
すると、タイミングが良いのか悪いのか、ヴァルキューレの車両と消防隊の車両がこちらに向かってくる音が聞こえた。
“さて、俺の出番は此処までのようだな・・・”
「え、行っちゃうの・・・」
ミチオの言葉を聞いて、残念がる女の子。
“このままだと、ヴァルキューレの犬のおねーさんに掴まりそうだからな・・・じゃあな!”
そう言って、カンナの怖い顔を想像するミチオは勢いよく走り出す。
「あ、・・・ミチオくん! ありがとうミチー!!」
“ふっ・・・どういたしましてミチー!!”
女の子にそう元気よく返事を返しつつ、ミチオ君はキヴォトスの街中に姿を消すのであったのだった。
数日後 シャーレ
“今日も仕事が多いな。”
「そうですね・・・気分転換にお茶でも淹れましょうか?」
“ああ、頼むよユウカ”
「はい♪」
あれから、何事も無くいつもの様に過ごしていた先生は、今日も当番のユウカと共に、仕事をこなしていた。
あれから、ゆるキャラは私室のクローゼットに隠してある。
多分・・・もう着ることは無いが、とりあえず保管はすることにした。
「先生。どうぞ。」
“ああ、ありがとう”
物思いに耽りつつも、ユウカからのお茶を頂き口に含む。
「そう言えば先生。ハッサクのゆるキャラってご存じですか?」
“ぶふつ!”
ユウカの口からハッサクとい言葉を聞き、思わずお茶を吹き出す先生。
「わあ、先生!大丈夫ですか!?」
慌てたようにユウカはハンカチを取り出し、先生の首元に溢れたお茶を拭く。
“ごほっごほっ!すまない・・・はっさくのゆるキャラが・・・その、どうしたんだ・・?”
咳をしつつも、先生は、ユウカに話しの続きを催促する。
「はい、実は・・・この間、街中で火事があって、逃げ遅れた女の子がいたらしいですけど、そこになぞのハッサクを被ったゆるキャラが華麗に女の子を救出したことで、ネットで少しですが騒ぎになっているんです。」
“何っ?”
「アリスちゃんなんか、そのゆるキャラ、ゲッチュします!って言っていて、大きな網をエンジニア部に作って貰う様に頼みにいったりしていますよ。」
“・・・・・”ダラダラ
先生の額から少なくない汗が流れる。
「先生?汗流していますけど、室温高いですかね?」
“いや、大丈夫だ・・・気にしないでくれ・・・”
「は、はあ・・・?」
先生の変な様子にユウカを首を傾げる。
“(あれは・・・もう着ないことにしよう・・・)”
サブストーリー 第2話「キヴォトスin小野ミチオ!」 完
補足説明:龍が如く7外伝で出てきたガジェットの「スパイダー」。先生がウタハに依頼し、作らせたもので、女を殴らないを主とする先生は武装解除や拘束を主に生徒達と戦う際は多用している。
尚、先生は他のガジェットもエンジニア部に作って貰おうと画策している。
こんな感じで龍が如く本編のサブストの話を書いていこうと思っています。
今のところ、ジャッジアイズの変態三銃士だったり、ポケサーについて書いています。
一応、まったく関係無い話で、日常回もいくつか書いていますが、いりますかね?
こんな話を書いて欲しいという方は感想にてお待ちしております。