どうやら俺のブルアカにドラゴンエンジンが搭載されたみたいだ。   作:スーさんFDP

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お疲れ様です。

感想、評価ありがとうございます。

今回から、初めて龍が如くキャラを登場させます。

アビドスを復興させるのに多分一番役に立ちそうなの考えたら
この男しかいないだろうと思い、好きなキャラでもあったので、
登場させました。

前後編でやっていきますので宜しくお願いします。


第6話「峯という男 前篇」

 

 

 

本日もアビドスにて、街の復興の為、対策委員会でみんなと会議していた。

 

 

「はあ~~生徒も増えてきて、住人もいくらか増えてきたのに何で、お金は増え無いのよ~~」

 

「セリカちゃん。そんなことは言っても無いものは無いから・・・」

 

“こればっかりは仕方ないな・・・俺がもう少しそういうことに強ければな・・・”

 

机の上で項垂れるセリカを宥めるアヤネと溜息を吐く先生。

 

「まあでも・・・先生が来る前に比べれば遙かに良くなったんだけどね・・・」

 

「私、何十人もの人がアビドスの制服姿で歩いているのを見て思わず感動しちゃいました!」

 

「ん、これも先生がアリウス分校の生徒を引き抜いてくれたおかげッ」フンスッ

 

“人聞きの悪いことを言うんじゃ無い。あの子達は・・・”

 

「エデン条約の時、アリウス分校で生きていくのが辛くて。先生がこっちで新しい生活を送らせたいって、連れてきてくれたことでしょ。分かってるよ。」

 

“・・・・”

 

「最初の頃は、勉強とか常識とか、色々大変でしたね・・・」

 

思い出すかのようにアヤネがその時の出来事を思い出す。

 

「初めて柴関ラーメンを食べた時の様子は圧巻だったわね・・・」

 

セリカが思い出すのは初めて見るであろう山のようなラーメンを食べて、必死に食べる子や涙を流す子と感情剥き出しで食事にありついていた。

そんな様子を見た大将は阿修羅すら凌駕する勢いで、ラーメンを作り続けていた。

 

“あの子達はカタコンベとかいう暗い所でずっと生きていたんだ。だからアビドスでなら、新しくやり直せると思った。今のあの子達を見ていると、それが正解だと分かって良かった。”

 

「最近はみんなで自主的に動くようになりましたし、この間も笑いながら学園に入ってきた砂を掃除していましたし、皆さんの笑顔が増えてきて良かったです♪」

 

ノノミはそう言って、笑顔で喜びの声を挙げる。

 

「・・・ほんとさ・・・先生のおかげだよ・・・ありがとね。先生♪」

 

ホシノは静かにそして透き通るような笑顔で先生にお礼を言う。

 

“・・・・こちらこそだ・・・”

 

「・・・・って!!いい話風に纏まっているけど、肝心のお金が増えないことの解決案は無いの~~~!!!」

 

「まあまあセリカちゃん。お金が無いのはいつものことだし、本日はこれにて会議終了~~~おじさんもう疲れちゃったよ~~」

 

「ホシノ先輩、それならあそこに行こう。」

 

“ん?あそこ?”

 

「あ~ホワイトね~~あそこのミルクティー美味しいもんね~~」

 

先生の疑問の言葉も外にシロコの言った言葉に返事するホシノ。

 

「あ、先生。ホワイトっていうのはですね。アビドスに最近出来た喫茶店の事なんです。」

 

“ほ~喫茶店・・・アビドスにもそういう店が出来ていたのか・・・”

 

アヤネが説明してくれた内容に先生はアビドスにも柴関以外の店が出てきたことに感心した声を挙げる。

 

「はい。マスターさんがとても紳士な方なんですよ♪」

 

「まあ、最初はちょっといきなり出てきてビックリしたけど・・・」

 

“ん? どういうことだ?”

 

「ん~~実はね。その人、キヴォトスの外から来た人みたいでね。最初もシロコちゃんが通学中に日影で休んでいた所に声を掛けたら、どうにも話が通じなくてね~~。しかもその人、先生達と同じでヘイローを持っていない人だったんだよ~~」

 

“なんだと?”

 

ホシノの言葉に先生は疑問の言葉を口にする。

 

ここキヴォトスで人の身でヘイローを持っていないということは、銃弾が一発でも当たれば死ぬということだ。

先生もしかり、いくら生徒より強くても、銃弾の打ちどころが悪ければ死んでしまう。

色彩事件の際に来たもう一人の先生である彼女もシッテムの箱のサポートが無ければ死んでしまう。

キヴォトスでヘイロー無しの人が生きていくのはそれなりに危険がついてくるのだ。

 

“・・・・・”

 

「…先生も一緒に行きませんか?」

 

“…いいのか?アヤネ…”

 

「先生も気になるでしょうし、それにマスターさんの出してくれる飲み物は美味しいですから♪」

 

“そうか・・・よし行ってみようか”

 

そうして、対策委員会の皆と新しく出来た喫茶店へ向かうのであった。

 

 

 

 

“ここがそうなのか?

 

そう呟く先生の前には少しオシャレな感じの喫茶店が一件鎮座しており、看板にはWhiteTopと英文字で書かれていた。

 

「ん、ここのミルクティーは絶品」フンスッ

 

「私はカフェラテが好きですね♪」

 

「おじさんはマンゴーフレッシュジュースかな♪」

 

“みんなそれぞれ好きな飲み物があるんだな・・・”

 

「とりあえず入りましょう。お邪魔しまーす!」

 

そう言って、セリカが元気よくお店の扉を開く。

中に入っていくとバーカウンターみたいな物があり、元々は酒を提供していたのだろうか、大人な雰囲気の佇まいをしていた。

 

そして、カウンターの向こうに1人の男性がせっせとキッチンに立ちながら、グラスを拭いて、服装はカッターシャツとネクタイという喫茶店の店員が着てそうなオーソドックスな格好をしていた。

そして話に聞いていたとおり、人のみでありながら、頭にヘイローがないことに少し目を見張る。

 

そして何よりも気になったことがある・・・それは、この男をどこか知っている様な気がすることだ・・・。

 

 

そして、店に入ってきた6人に気が付いたマスターがこちらに視線を向けて、声を掛けてきた。

 

「ああ、皆さんいらっしゃい。今日もいつもの・・・・・・・・・!!!!」

 

“・・・・・・”

 

先生とマスターの視線がぶつかる。

 

先生は不思議層にマスターを見つめ、マスターは心の底から驚いた様に口を震わせながら、拭いていたグラスをテーブルの上に落とす。

 

グラスは厚みのある物で、テーブルまでの距離が短かったことから、ゴトッと小さい音が鳴っただけで済んだ。

 

小さな静寂が、店の中に流れる。

 

そんな静寂を打ち破ったのはアヤネであった。

 

「せ、先生・・・・どうかしました?」

 

少し不安そうに聞いてくるアヤネに対して、先生は少し笑いながら、返事をする。

 

“いや・・・大丈夫だ。少し、不思議な気分になったもんでな・・・”

 

先生がそう答えると、マスターが小さい声で名前を呟いた。

 

「・・・桐生・・・さん・・」

 

「「「「「!!!!!」」」」」

 

“・・・すまないが、人違いだ・・・あんたは?”

 

マスターが出した呟きに先生の名前を聞いて驚くアビドスの生徒たち。

 

しかし、すぐにその名前を否定する先生は逆にマスターに名前を聞く。

 

その返事を聞いて、少し顔をしたに下げながら、声を絞り出すように声を返すマスター。

 

「お忘れですか・・・それとも、何か事情があるのでしょうか・・・なら改めて、お教えしましょう・・・俺は、峯義孝・・・お久しぶりです。4代目・・・」

 

”お前は・・・・”

 

 

 

遠い地で・・・かつて死んだ筈の男がキヴォトスにやってきた。

 

そして、最後に戦った男に瓜二つである先生と出会った。

 

何がこれから起こるのか・・・誰もその行く末を知る者は居なかった。

 

 

 

 

 




補足説明

前回でも説明しましたが、アビドスを復興させる際にアリウス分校の建て直しも行っています。
いずれそのお話も書いていきます。

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