どうやら俺のブルアカにドラゴンエンジンが搭載されたみたいだ。 作:スーさんFDP
お疲れ様です!!
思ったよりも反響の高かった峯の登場。
今回はいつもの倍近く長めに作成しました。
書いていくうちに、これで良いのかなと思うところが多々ありました。
ただ峯には幸せに向かっていって欲しかったので、急ピッチで書きました。
解釈違いがありましたら、申し訳ありません。
それではどうぞ!
“・・・・・・”
「・・・・・」
カウンター席にて、先生とマスターの2人が無言で向かい合ってる。
先生は出されたアイスコーヒーを少し飲みながら、マスターはキッチンでお仕事をしながら、何か会話の始まりを探っている様だった。
一方、シロコたち5人は店の窓際のテーブル席の方からヒソヒソと会話をしていた。
「ど、どういうこと!? マスターと先生。どういう関係なのよ!?」ボソボソ
「わ、分かりませんっ。ただ・・・友人とかでは無いような感じで・・・」ボソボソ
「ん、先生のこと桐生って、4代目って言ってた・・・」ボソボソ
「でも先生は違うって否定していましたし・・・」ボソボソ
セリカ、アヤネ、シロコ、ノノミがそれぞれボソボソと小さい声で話し合う。
いきなりの情報に色々戸惑っているようだ。
そして、ホシノはというと・・・
「・・・・・・」ジー
ただだまり、いつもの穏やかな雰囲気ではなく、少し心配そうに2人の方をただただ見つめていた。
場面は先生とマスターに戻る。
「桐生さん・・・いえ、今は先生でしたね・・・いつからここに?」
“もうそれなりに前からだな・・・峯さん・・・いや、マスターはいつ頃?”
「自分は・・・つい一ヶ月前・・・気が付いたら、アビドスの砂漠の真ん中にいました。」
“・・・・・・”
「最初は・・・あの時、俺自身のケジメでお二人を守って死んで、地獄にでも来たんだと思いつつ、二日ほど彷徨っていました・・・そしたら、シロコさんと出会い、ヘイローを見て、天使かと思い、あれだけのことをしでかした自分が天国に居たことに驚いてしまいましたよ。」フフッ
そう自身の出来事を語るマスターは小さく笑いながら、一ヶ月前の出来事を思い返す。
「その後、ここでの事を色々聞きました。俺はシロコさんと同じ記憶喪失と思われ、この地に身を止めました。最初はこんな怪しい奴を何で信じられるんだろうと思いましたが、正直自分はもう死んだと思っていたので、流されるまま、今はここで喫茶店をやっています。」
“そうか・・・あんたが言っていた桐生だったり、4代目とか言う奴も良く分からないが・・・そんなに俺はその男に似ているのか・・・”
「・・・どうやら、本当に別人の様ですね・・・」
“ん、急にどうした?”
「いえ、よくよく考えてみたら、自分は死んでここに来ました・・・俺の知っている桐生一馬という男は、簡単に死ぬようなタマじゃありません。それに先生は俺よりも前からここにいるようですし、時系列的に可笑しいですからね。」
マスターはどうやらとても頭が回るらしく、最初は見た目こそ桐生という男に先生が似ていることから、驚いていたが、少し冷静さを取り戻したのか、自身で推理し自ら答えを導き出した。
だがその答えを出したマスターは自身の出した結論で肩を小さくした。
「・・・俺はまた・・・1人になってしまったんですね・・・すいません。気にしないで下さい・・・」
“いや、それは違うぞ。マスター”
「え・・・」
マスターの言葉に先生はすぐに否定をする。
“アンタとはまだ会って一時間も経たない関係だ。信じる信じないの関係じゃない。だが・・・俺はあの子達があんたのことを楽しげに話していたことを見て、アンタのことは信用しているんだ。”
「・・・・・」
“それに・・・あのホシノが、アンタのこと何故だか疑いもせず、今も心配すらしている様子だ。”
先生はそう言って、振り返り、こちらの様子を見ている5人に顔を向ける。
すると、ホシノを除く4人は一斉に知らんぷりした様子を取る。
セリカは寝たふりをしたり、アヤネは「はわわ!」と慌てたり、シロコはひゅーと口笛をふけていなかったり、ノノミは急いでカフェラテを飲み、気管支に詰まらせている。
その中、ホシノだけは先程の目線でこちらをじっと見つめている。
「ホシノさんがですか・・・」
“ああ、あの子は・・・俺が此処に来る前に悪い大人達に騙され、多くの借金を背負わされ、大切な人を失った・・・最初は俺と出会ったときも・・・心から信頼をしてはくれなかった。俺は・・・そんなアイツと向き合いながら、心を開いてくれたんだ・・・だから、そんなホシノがアンタのことを気に掛けていることが・・アンタを信じている理由さ・・・”
「・・・・・・」
先生の言葉を聞いて、マスターは目を閉じる。
少し時間が経つと、目を開いて覚悟したかのような顔つきになる。
「先生・・・少し外で煙草でも吸いませんか。」
“・・・ああ、丁度吸いたいと思っていたんだ・・・”
「ご案内します。」
“お前達・・・”
「わっ!」
「ひゃん!」
「んっ!」
「はーい♪」
「・・・・・」
先生に急に話しかけられたことで、それぞれ違った反応をする5人。
“ちょっと、マスターと煙草に行ってくるから”
「は、はいっ!」
アヤネは先生の言葉に慌てながら返事をする。
すると、先生とマスターは2人で店の外に出て行ってしまった。
「・・・ごめ~~ん。おじさんちょっとお花摘みに行ってくるね~~」
「え、あ、はい!」
ホシノはそう言って、店の奥にあるトイレの方に迷わず進んでいった。
店の外に出た2人は隣に立っているビルテナントの外階段を使い、屋上に上がっていく。
2人の顔を神妙な顔つきになっていた。
カンカンと鉄階段の音が響き、6階まで上がると屋上にたどり着く。
そこには日よけの屋根と缶の灰皿があるだけだった。
先生はそこで煙草を取り出し、口にくわえる。
すると、横からスッと火のつけられた高そうなライターが添えられる。
「どうぞ。」
“すまない”
どちらとも慣れた様子で、先生は煙草を静かにゆっくりと吸い、煙を吐く。
“慣れてるな・・・”
「先生こそ様になってましたよ・・・」
“それで、こんな所に呼び出して・・・どういうつもりだ・・・”
「・・・吸い終わってからで構いません・・・俺と・・・喧嘩をして欲しいんです。」
“・・・どうして俺がお前と喧嘩しなきゃならねえ・・・”
「・・・かつて俺は・・・大きな過ちを犯しました・・・大切な人が傷つき・・・何もかも見失ってしまったんです・・・」
“・・・・・・”
「何も信頼出来ず、何も無かった俺に・・・桐生さんっていう人が拳で語ってくれました・・・その後、色々あって・・・ビルから落ちて死にました・・・」
“・・・・・”
「俺は・・・今度こそやり直して、あの人たちのように・・・そっち側にいきたいんです。そのケジメをつけるために・・・俺と戦って下さいっ・・・」
“・・・良いだろう。”
先生はそう言うと煙草を缶の灰皿入れに押し付けて消し、奥の方へと歩いて行く。
“曲がりなりにも・・・ここキヴォトスで、俺は先生をやらせて貰っている・・・迷っているのが生徒とか大人とか関係無く、教え導くのが先生の使命だ・・・”
先生はそう言うと、マスターに背中を向けたまま、バッとシャーレのスーツとコートを脱ぎ捨てる。
「・・・フッ・・・何処が別人何だか・・・」
そう小さく笑うマスターの視界に映ったのは鋼の様な肉体と先生の背中にある刺青。
かつて見た応龍の刺青だった。
“マスター・・・いや、今は峯と呼ばせて貰おう・・・お前に先生として、1人の男として、その身体に拳で刻みつけさせて貰う”
「先生・・・何となくですが・・・あなたもあの人の様にすごくお強いのでしょう・・・ですがっ!」
マスター・・・いや、峯はそう言うと、上着に手を掛けてバッと脱ぎ捨てる。
鍛えられた峯の背中には彼を象徴する麒麟の刺青がこの透き通る青い空に晒される。
「・・・ふうー・・・・・行きますよ・・・先生っ!!!」
“来いッ! 峯ぇぇ!!!!”
2人は走り出し飛び上がると膝蹴りを空中ですごい勢いでぶつけ合う。
―峯 義孝―
そのまま2人は着地し、拳を構える。
先に動いたのは峯で、勢いよく殴りかかる。
先生は咄嗟に防御しようしたが、何か勘が働いたのか、スウェイしてその拳を避ける。
そして峯はスウェイした先生に振り向きざまに足を振り上げ、先生の頭を蹴ろうとする。
しかし、先生はその攻撃を読み取り、腕でガードする。
が、思った以上に勢いが強かったのか、ガードが崩され後ずさりする。
“くっ!”
「おらあ!!」
体勢を崩した先生を見た峯はチャンスと思い、ゆらゆらと動き、デンプシーロールの様な動きで殴りかかる。
その時、先生は古牧流 受け流しで峯の懐に膝蹴りを入れる。
「くっ!」
古牧流 受け流しを喰らった峯は混乱し、腹を押さえる。
“てりゃあ!!”
先生はその隙を見逃さず、ドロップキックで峯を吹っ飛ばす。
「ぐはっ!・・・まだまだ!!」
峯は吹っ飛ばされた後、受け身を取り、駆けて飛び膝蹴りをする。
先生はその攻撃をガードするが、余りの威力に先生は吹き飛ばされる。
“くあっ!”
「いまだっ!」
峯はそのまま吹き飛んだ先生に向かってサッカーキックを頭目掛けて蹴ろうとする。
――△――
先生は峯のサッカーキックを避けて、立ち上がる。
「やりますね」
“今度はこっちから行くぞ!”
先生はそう言うと、峯の前で突如前転した。
「△」極み「前転の極み」
前転した先生はそのまま勢いで頭突きを峯の腹に喰らわせ、ひるんだところで、飛び上がり頭に向かって足を蹴り落とす。
峯はその攻撃を受けて、勢い回って地面に倒れる。
「くあ・・・・まだーーー!!!」
立ち上がった峯は紫色のオーラを身に纏い、両手両足を広げ身体を上に反らすと、体力を回復させる。
そして、体力を回復させると黄色のオーラに色が変わる。
そして、シュートボクシングの様なジャブ、フック、アッパーを巧みに使い、先生に恐ろしく早い攻撃を仕掛ける。
先生はその余りのラッシュに頭、胸、腹、足に何発か良いのを貰ってしまい、足を震わせる。
“くっ!!”
「おらおら!!こんなもんですか!!!」
峯はそう叫びつつ、今度は赤色のオーラを身に纏い、トドメと言わんばかりに先生殴りかかる。
しかし、先生はその攻撃に合わせて、古牧流 虎落としを使い、カウンターで峯の腹に拳を振り落とす。
「ぐああ!!」
勢いよく飛んだ峯はそのまま地面に倒れる。
・勝機!!!
「R2」溜めろ!!
先生はこの状況をチャンスと思い身体中に力を込め青いオーラを溜める。
「○」床地獄
先生は峯の後ろに回りジャーマンスープレックスで地面に激突させると、そのまま腕ひしぎ十字固め、三角締め、そして体勢を変えて、ネックブリーカー、フロントネック、そして最後に拳を峯の顔面に打ち下ろす。
流石の峯もかなりのダメージだったのか、ゆらゆらと立ち上がる。
そして、赤色のオーラも消え去るが、目にはまだ闘志は消えていなかった。
そんな峯に対して先生は油断せず、拳を構える。
峯は先生に掴みかかり、首を手で押さえて、膝蹴りで攻撃する。
先生はガードし、掴みを振り払い、峯に殴りかかるが、峯はその攻撃をはらりと躱す。
そして、峯はそのまま右拳を突き出し、先生も拳で殴り返そうとするが、峯の方が早く先生の額を捉える。
が、・・・先生は咄嗟に額を突き出し、峯の拳に頭突きする。
そして峯が余りの痛みに拳を押さえる。
その隙を逃さなかった先生は赤いオーラを解放し、トドメを刺す。
「△」究極の極み
先生は峯の胸、腹に拳をぶち込むと両の拳をとんでもない力で峯の頭で挟んで一緒に後ろに飛び上がり、峯の顔面に先生自身の膝を勢いよくぶつける。
“オラアアアア!!!”
余りの威力で峯はダウンするが、気力だけでフラフラと立ち上がり、先生に向かって、拳を振り上げるが、先生は構えもせず、それを見送り、力なく拳は先生の顔の横に流れていった。
「まだ・・・まだ・・・終わってねえ・・・」
峯はそう言いながら、地面に倒れていった。
こうして、男と男の激闘は終了した。
「はあ・・・また勝てなかったか・・・」
峯はそう言いながら、どこかスッキリした顔で青空を見上げる。
先生は峯の近くに行くと、中々にダメージを負ったのか、膝をついて息を吐く。
“はあはあ・・・強いな・・・峯・・・”
「・・・・先生こそ・・・あの時戦った時よりも強かったです・・・」
“だから・・・俺は桐生ってやつじゃ・・”
「同じ刺青して、何言ってるんだか・・・でも、あなたが先生なのか4代目なのか、正直どうでも良いです・・・」
“何?”
「先生・・・あなたの拳は熱かった・・・それが分かっただけで、俺は何も言うことはありません・・」
“・・・そうか・・・”
「・・・先生・・・急ですが、お願いがあります。」
“どうした・・・?”
「もう極道でも何でも無いんですが、俺と・・・盃を交わしてくれませんか・・・」
“おい、俺は教師でカタギだぞ。”
「フッ、そんな代紋掲げた先公・・・見たこと無いですよ。」
“お前な・・・・・・はあ~~まったく・・・・・これからも宜しくな・・・義孝”
先生は一度溜息を吐くと、笑顔になりながら、峯・・・義孝に手を差し伸べる。
「ああ・・・・宜しくお願いします・・・兄さん!」
先生の言葉に義孝はそう元気よく返事すると、先生の手を取り、起き上がる。
顔も身体もボロボロな2人だが、色々あったであろうわだかまりは消えていた。
「うへへ~もう終わった~~2人とも~~?」
“ん?”
「え?」
突然聞こえてきた声の主はホシノであった。
しかし、いつもののほほんとした声であるが、少しだけ様子?が可笑しい。
“ホシノ?どうして此処に?”
「先生・・・今はそれ、関係あるかな?」ギロッ
顔は笑ってはいるが、目は一切笑っておらず、青と黄色の瞳がそれぞれ先生と義孝を写していく。
「あの・・・ホシノさん?」
「とりあえずさ・・・2人ともお説教だね♪」
“い、いたっ・・・アヤネ、もう少し優しく・・・いてっ!”
「知りませんっ」
「あ、イテッ・・・あのノノミさん。包帯がキツく・・・」
「何か言いました~~~?」
あれから、喫茶店に連行された上半身裸の男2人は現在ピチピチの女子高生達に手当(お仕置き)されながら、仁王立ちして冷たい目をしているホシノに説教されているという状況に陥っていた。
「ん、マスター、先生をこんなに怪我させるなんてすごい・・・!」
「って、感心してる場合じゃないでしょ。シロコ先輩!」
一方、シロコに関しては先生の無頼な強さを知っていたこともあり、興奮気味にマスターを賞賛して、セリカに怒られていた。
「おじさんさ~~何となくだけど、あのまま2人をほっといたら、喧嘩するんじゃ無いかって、心配して後着けたらさ、案の定でビックリしたよ。まあ、2人とも本気だったけど、殺し合う様な喧嘩じゃ無かったからほっといたけどもさ・・・・限度ってものがあると思うよ・・・」
“し、しかしだn「しかしもくそもないよ」・・・はい・・・”
「まあ、結果的に仲良くなったぽいから良かったけどさ・・・大人なんだから、もう少ししっかりしてよね・・・」
“はい・・・”
「はい・・・」
一回り小さいホシノのお説教を反省した様子で返事する先生と義孝。
「さ、先生。治療は終わりましたから、とっとと服を着て下さい!」
「はいマスターさんも終わりましたんで、もういいですよ~♪」
「ん、お腹空いたね・・・マスター何か無い?」
「うへ~おじさんも何かお腹空いた~~」
「・・・何か色々ありすぎて、アタシもお腹空いてきたわ・・・」
説教ムーブも終わったのか、いつもの空気になる5人に先生も義孝も小さく苦笑いをする。
「何だか・・・色々拍子抜けしました。」
“俺もだ・・・そう言えば、おれもシャーレに帰る前に少し小腹が空いたな・・・俺が皆の分も含めて金出すから、何か食べれるものはないか?”
「フッ・・・丁度、新メニューのビーフストロガノフがありますよ。是非食べてって下さい。」
「「「わーい!」」」
義孝の言葉に元気よく返事するホシノ、シロコ、ノノミ。
そんな様子を見ながら
それから、皆は義孝の作ったビーフストロガノフを美味しいと声に出しながら食べていた。
みんなの笑顔を見つつ、小さく笑う義孝。
その時、ふと死ぬ寸前の事を思い出した。
『生まれ変わったら・・・俺もそっちにいれるかな?』
「(大悟さん・・・俺は・・・あなたを好きだったことも、裏切ってしまったことも忘れません・・・だから、これからは信じてみようと思います・・・人間の絆ってやつを・・・)」
第7話「峯という男」 完
”そう言えば義孝・・・よく短期間で店なんて用意出来たな・・・?”
「ああ・・・そう言えば言ってませんでしたね・・・金を稼ぐのは得意なんですよ・・・まあ
”(そうはいっても・・・一ヶ月で店一つ買える金策を持っているのか・・・)”
”義孝・・・実は一つ相談なんだが・・・”
・義孝がアビドスのスポンサーになりました♪ピロリンッ
補足説明
・峯が先生を兄貴では無く、兄さんと呼んだのは、神田の事を兄貴と言っていたので、先生には神田と同じ呼び方をしたくなかったという解釈で兄さんと呼ばせました。
・戦闘中、先生が使った究極の極みが3使用では無く最新の物なのは、先生の戦闘システムがドラゴンエンジンにより常にアップデートされているからという解釈です。
(先生の基本バトルスタイルは応龍です。)
・感想にもありました先生の見た目についてですが、先生の見た目、言動は基本的に桐生さんに酷似しています。しかし、生徒や学園によって、先生のタイプが変わります。
(ミレニアムだと、少し一番よりな感じに。)
(RABBIT小隊、ヴァルキューレ関連だと、少し八神よりな感じに。)
(百鬼夜行だと・・・???)
他にも色々お聞きしたい方は感想をお願いします。
それではありがとうございました!